第6章 総合考察

第 6章
総合考察
土の熱的性質のなかで、比熱 とともに、土の熱伝導率が重要な因子 となっている 1
3),42)
0
この熱伝導率を実際に測定す ることなく、
簡単な方法で推定できることが望 まれてお り、
熱伝導率の実験推定式や理論推定式 といった ものが数多 く提案 されている。 しか し、完
全な理論式は確立 されていない 1
3
)
。そこで、現在の推定式の中で最 も信頼性 があるとさ
れている J
o
hans
e
nによる熱伝導率の推定式 1
3
)
I
1
6
)
,
1
7
)
・
3
4
)
,
80
),1
01
)が、
石英含量や有機物含有量
の異なる北海道の土にどの程度適応す るのかを検証す るために、非定常測定法による熱
伝導率測定値の変化 を把握す るとともに、J
o
ha
ns
e
n式の適応性 を検討 した。 また、粒状
物質を使用 し、液相 における伝導形態についての実験 と検討 を行 った。熱伝導率の変化
と伝導形態の検証 、J
o
ha
ns
e
n式の適応性 と推定式の修正について、以下に総合考察を行
う.また、今後の検討書
果題 について整理す る.
6
-1 熱伝導率測定値の変化
土の熱伝導率は、土の密度、間隙、鉱物、組織、構造 1
3
)
、塩類濃度 1
)
・
6
1
)
,
7
1
)
、温度 2
9
)
,
6
6
),
6
7
)
な ど、多 くの要素に影響 され変化す ることが知 られている。 このことか ら、石英含量や
有機物含有量の異なる試料に対 して、熱伝導率 を非定常測定法で測定 し、その変化 を把
握 した。
最初 に、土の構成物質の中で最 も高い熱伝導率を示す石英に着 目し 14),74)、石英含量の
異なる 5種類の試料 に対 して熱伝導率を測定 した (
図-6-1
)
。その結果、飽和状態におい
ては、凍結および未凍結の両条件下 とも、石英含量の増加 に伴い熱伝導率が 1
.
4倍程度
増加 し、絶乾状態 においても、熱伝導率がやや増加す る傾 向が示 された 1
8
)
。このよ うに、
石英含量が熱伝導率に与 える影響は、他 の土構成物質に比べて非常に大きい ことが確認
された。
次に、
石英含量の異なる 2
2種類の北海道 の土に対 して熱伝導率を測定 した (
図-6
-2)
0
その結果、石英含量の増加 に伴 う増加傾 向は認 められず、飽和状態で も測定 したほ とん
どの試料で、水の熱伝導率 (
≒0
.
5
7
W・
ml
K1) 程度 の小 さな値 となった 9
0
)
,
9
3
)
。 これは、
測定試料の多 くが、重要な土壌母材の一つである火 山灰土 3
0
),43
),73
),
9
8
)
の性質であること
か ら、多孔質な構造 を内部に持つ 5
6
),
90
)
,
93
)、火 山ガラスを主体 とす る 9
8
)
、固相率が小 さ
い3
0
)
な どの要因により、総 じて熱伝導率が低 くなったもの と考 えられ る。
最後に、土の熱伝導率を低下 させ る要因 として、土の構成物質のなかで有機物 に注 目
し、有機物含有量の異なる試料に対 して熱伝導率を測定 した (
図-6
-3-図-6
-4)
。その結
果、凍結 ・未凍結の両条件下において、有機物含有量の増加 に伴って熱伝導率が減少す
る傾向を示 した。
-80-
(
TNLLE・き) 櫛 秒
-I
- 飽和 [
-5
o
C]
-.
+-飽和 [
2
0
℃]
I:
=㌻
/
霊芝 .
E
I
諾:
c3
●
.
,
.
.
.
.
.
.
.
-
:二
二
二
二
-
,
一一一----....
.
‥_
‥--一
一
〇
0
5
.
4
1
0
3
0
2
0
4
0
4
5
.
8
石 英 含 量 (
%
)
図6
-1 飽和および絶乾状態における熱伝導率測定値の変化
〔
石英含量の異なる 5試料での測定値〕
水の熱伝導率
(
≒0
.
5
7
W・
m1K1)
高 岡 土2
台地土 3
台地土 2
台地 土 低 地 土2
低地土 火 山 灰土 6
火 山 灰土 5
火 山 灰土 4
火 山 灰土 3
火 山 灰土 2
火 山 灰土
洞爺 土 2
洞爺 土 -
高 岡土 協 和土 2
協 和土 川端 土 2
川端 土 -
音 更真 土 -
音 更真 土 2
帯広土
試
料
名
図6
2 飽和および絶乾状態における熱伝導率測定値の変化
〔
北海道に分布する 2
2種類の自然土での測定値〕
一81-
【
火山灰混合土】
(
TNLNLu主) 糠 轍 g(感
-1- 飽和
一
一
.
●-飽和
-1}-絶乾
一一〇日絶乾
ト5
℃]
[
2
0
℃]
ト5
℃]
[
2
0
o
C]
1
\
5
0
、
.
、
. 芋
L
ー七
.
.
.T
r
-.
.
.
.
.
・.
\
‥
‥
〇
一
`
..
0
5
1
0
=:
ゝ
l
■
∼
.
∼
.
.
.
:‥_
_
日.
.
.
.
.
.
.-.
8
、
0.
.
_
.
_ I
.
.
L
.
I
.
.
I
I
I
.
.
.-
1
5
2
0
2
5
3
0
4
0
4
8
有 機 物 含 有 量 (
%)
図6
3 飽和および絶乾状態における熱伝導率測定値の変化
〔
有機物含有量の異 なる試料 での測定値 ;火山灰混合土〕
-■
- 飽和 ト5
℃]
一
一
.
●-飽和 [
2
0
℃]
\
r
iiiii
l
一
-0
・
一
一
ロー絶乾
絶乾 [
2
0
5
℃]
\
●
、
5
0
(
L
.
NL.Lu主) 煉 榔 g(意
【
砂混合土】
■
0
5
\.
ヽ
`
\
.
1
0
1
5
\■
、
.'
一
・
一
一
一
一
■
●
、
.
.
I
.
●
一
一
一
一
;
一
丁
I
.
.
.
●
2
0
2
5
3
0
4
0
4
8
有 機 物 含 有 量 (
%)
図6
4 飽和および絶乾状態における熱伝導率測定値の変化
〔
有機物含有量の異 なる試料 での測定値 ;標準砂混合土〕
- 82 -
このように、土の熱伝導率は、石英含量 と水分量の増加に伴って増加 し、有機物含有量
の増加 に伴 って減少することが示 された。 しか し、石英含量の異なる北海道の土におけ
る熱伝導率測定値 をみると、石英含量の増加 に伴 う増加傾 向は認 められず、土によって
その値が大きく変化 した。 これは、土の構成物質の割合や、土粒子の内部構造の違いに
起因す るもの と考 えられる。また、熱伝導率を測定 した全ての試料において、凍結およ
び未凍結の両条件下 とも、絶乾状態の熱伝導率は概ね同等の値で推移 し、木下 4
8
)
および
宮崎 5
9
)
による報告 と一致 していた。また、凍結条件の熱伝導率測定値は未凍結条件 より
も高い値を示 した 4
8
㍍4
)
,
8
6
)
。しか し、氷の発生に起因する極端な熱伝導率の増加傾向はみ
られなかった 42)。
6
2 伝導様式の検証
土中での熱の伝導様式については未解決な多 くの問題が残 されてお り、特に凍土の特
性を把握す ることが必要 とされている。すなわち、未凍結条件下の伝導様式は土粒子 ・
水 ・空気の 3系相で示 されるが 73)、凍結条件下では土粒子 ・氷 ・不凍水 ・空気の 4系相
に変化す る 91)こと、微細間隙中の水は様々な条件により氷や不凍水- と相変化す ること
が指摘 されていることから 2),13)・30)、凍結条件下における熱伝導のメカニズムをより複雑
なもの としている9
2
)
・
9
4
)
。そこで、粒状物質の熱伝導率 と電気比抵抗値 を測定 し、液相に
おける伝導性の効果を明らかにす るための実験 と検討を行った。
6
5に示す。
実験結果 よ り示 された伝導形態の模式図を図未凍結条件は、粒径の違いにより比抵抗値に差がみ られたが、熱伝導率に差はみ られ
なかった。 これは、低水分状態では液体 よ りも固体における熱伝導の割合が大きいこと
で、水膜が不連続になっても熱伝導率に与える影響が少ないためと考えられる。また、
水分量の増加 に伴って固体 と液体が結合 した伝導形態 となるが、液体の伝導効果が小 さ
いことで、飽和状態でも水の熱伝導率程度の小 さな値 となっていたことが示唆 された。
一方、凍結条件では氷 と粒子間に存在す る不凍水が熱橋 (
熱的結合)の役割を果たす
ことで、熱伝導率が増加す ると考えられている 30)。 しか し、低水分状態では未凍結条件
と同様に、液体 よりも固体における熱伝導の割合が大きいことで、熱伝導率が少ない値
となった。 また、水分量の増加に伴って固体 と液体が結合 した伝導形態 となるが、熱伝
導率の変化が不凍水量の割合の増減に影響 されることが、測定結果か ら示 された。
また、氷の熱伝導率は水に比べて 4倍程度大きい値を示す ことか ら、凍結土の熱伝導
率も比例 して大きくなることと考えられ るが、実際には極端な増加 とはならないことが
報告 されている 42)。測定結果か らも同様の傾 向が示 されたが、極端な増加 とならない要
因 として、氷 と粒子の間に存在す る不凍水の伝導効果が小 さいことも考えられた。
ー
83 -
熟の伝導様式
土粒子
低水分状態
液相
高水分状態
電気の伝導様式
低水分状態
高水分状態
図6
5 土粒子間の伝導模式図
また、今回の実験においては、凍結温度条件 を人為的に 4段階に設定 している。帯広
畜産大学は場における、2000-2003年での冬期間での気温変動をみると、日平均気温で
3-6
℃程度の温度低下が確認 された (
図-6
-6
)
。このよ うに、
温度条件のみに着 目す ると、
実験時の設定温度条件は自然条件下でも発生 していることか ら、得 られた伝導様式模式
も自然条件下において同様の傾 向を示す もの と推察 され る。 しか し、 自然条件下では 日
照や風な どの影響により微気象が異な り、
実験結果 とは必ず しも一致す るとは限 らない.
このため、 自然条件下での伝導様式について も明 らかにす る必要がある。
-8
4-
・
+
最高気温
+
平 均気温
一七・
・
.最低 気温
図6
6 帯広畜産大学ほ場における冬期間の気温変動
〔
2
0
0
0年 1月∼2
0
0
3年 2月において、急激な温度変化のあった期間を抜粋〕
-85-
6
3 熱伝導率推定式の適応性
熱伝導率の推定に関しては、実験推定式や理論推定式が、古 くか ら数多く提案 されて
いる 1
3
)
.近年では、J
o
ha
ns
e
nによる熱伝導率推定式 17)・34
)
が、信頼性があるとされ、多 く
3
)
。この推定法は、熱伝導率の高い構成物質である石英含量を考
の国で注 目されている 1
慮 してお り、汎用性 も高いことが特徴である 13)。
J
oha
ns
e
n式により求めた推定値 と熱伝導率測定値を比較 したOその結果、J
o
ha
ns
e
n式
は、石英含量の多い標準砂に対 しては一致傾向を示 した。また、絶乾状態においては全
ての試料に対 して近似す る傾 向を示 した。 しか し、石英含量の少ない試料や高水分状態
では、必ず しも有効ではなかった。
J
o
ha
ns
e
n式の固体部分の熱伝導率算定式をみると、未凍結条件は (
6・
1
)式、凍結条件は
(
6・
2)式におけるん が石英含量の関数 として表現 され ((
6・
3)式)
、他の構成物質の影響
を少ないものとして算定 している。 しか し、今回の検討結果か らは、有機物含有量が熱
伝導率にある程度の影響 を与 えることが示 された。 このことか ら、固体部分での算定を
細分化す ることで、より精度の高い推定式になるもの と考 えられる。
・未凍結条件
・凍 結 条 件
・
. ls
a
t-0
・
57nx ls(I-n)
・・・・・・・・--・・------ ・・- (
6・
1
)
: ls
a
t-2
・
2nx As(1n)×o・
269W
u ・・
・・-
・・--・・・- -- (
6・
2)
・石英の関数 ‥As-7.
7qx2.
0(
1
-q)・- - ・・・- - - - - - -
- - - ・・・.(
6・
3
)
また、凍結条件では (
6・
2)式に示 されるように、不凍水量の影響が少ないものと仮定 し
ている。 しか し、固体間の熱橋の役割を果たす と考えられている不凍水量は 30)、凍結温
度 と粒子の大きさに起因す る間隙の大小により、その割合が増減することが確認 され、
熱伝導率にも影響を与えることが実験結果か ら示 された。 このことか ら、凍結条件の不
凍水量を十分に考慮することが必要 となる。
r
s
t
e
n数の修正値 を導
今回の検討では、熱伝導率の実測値か ら飽和度の関数である Ke
くことで、熱伝導率の推定を試みた。 この修正値は、北海道に広 く分布する火山灰土や
有機質土などの多 くの試料で近似す る傾 向を示 し、熱伝導率の推定が容易 となることが
示 された。 しか し、一部の試料や水分状態によっては適応性が認められなかった。
このことから、熱伝導率を変化 させ る要因を明らかにす るとともに、精度を高めるた
めの計算因子の細分化などを検討することが必要 となる。 しか し、算定精度のみを追求
o
ha
ns
e
n式の特徴でもある汎用性が失わ
す ると計算因子が限 りなく増 えることとな り、J
れ ることとなるため、推定式の修正には精度 と汎用性 ・簡便性 とのバランスが重要 とな
る。
-8
6-
6
4 今後の検討課題
今回の検討結果か ら、今後の検討課題 について以下に整理す る。
① 熱伝導率に影響 を与える条件 として、
石英 と有機物以外の構成物質についても検討 し、
その影響度合 を明 らかにす ることが必要である。
② J
o
ha
ns
e
nによる熱伝導率推定式の精度 をより高めるために、計算因子の係数 を検討 し
決定す ることが必要である。また、式 中で用い られ る石英含量 と不凍水量を、正確か
つ容易 に測定できる方法の開発が望まれ る。
③ 4種類 の粒状物質 (
ガラス ビーズ)を用いることで、凍結お よび未凍結の両条件下に
おいて、試料内の伝導様式をモデル的に説明す ることができた。しか し、自然状態で
の土に適応できるのか検証す る必要がある。また、試料内の伝導 に影響 を与える他の
要因について検討す ることも必要 となる。
-8
7-
第 7章
要約
北海道東部は寒冷少雪地帯 と位置付 け られ、積雪の少ない年 には土中深 くまで凍結が
進行す る地域である。 このよ うな地域 において、土中の水分お よび熱移動に関す る研究
は必要不可欠 な分野の一つであ り、土の熱伝導率が極 めて重要な因子 となっている。
土の熱伝導率を比較的簡単な方法で推定できることが望まれているが、完全な理論式
は確立 されていない。近年では、ノル ウェーの J
o
ha
ns
e
nによる熱伝導率の推定式が、最
も信頼があ り、汎用性 も高 くなっていることが注 目されている。
そ こで、J
oha
ns
e
n式が、石英含量や有機物含有量の異なる北海道の土に適応できるか
を検証す るために、非定常測定法 による熱伝導率測定値 の変化 を把握す るとともに、
J
o
ha
ns
e
n式の適応性 を検討 した. また、液相 における伝導形態 を明 らかにす るための検
討 を行 った。
7
-1 石英含量の違いによる熱伝導率の変化 と Johansen式の適応性
土の構成物質の中では、鉱物の石英が最 も熱伝導率の高い物質であ り、他の物質に比
べて熱伝導率に与える影響が非常に大きい。 ここでは、石英含量の異なる 5種類の試料
について、熱伝導率を非定常測定法によ り測定 し、石英含量 と含水比が熱伝導率に どの
よ うな影響 を与えるのかを検討 した。また、J
oha
ns
e
n式による土の熱伝導率推定値 と測
定値 とを比較 し、その適応性 を検討 した。
その結果、土の熱伝導率は凍結お よび未凍結の両条件下において、石英含量および含
水比の増加 に伴ってその値が増加す ることが示 された。 しか し、凍結条件下の熱伝導率
は、未凍結条件 に比べると極端な増加 とはな らなかった。
J
o
ha
ns
e
n式による土の熱伝導率推定値 に対 して測定値 を比較 してみると、未凍結条件
においては石英含量が 20% と 30%の試料、凍結条件においては石英含量が 30% と 45.
8%
の試料 に対 して最 も近似す る傾 向を示すな ど、石英含量の多い試料に対 しては適応性が
認 め られた。 しか し、石英含量が 1
0%以下 と少ない試料、あるいは未凍結条件で含水量
が多い状態では、必ず しも有効ではない ことが示 された。
7
-2 北海道内に分布する自然土における熱伝導率の変化 と Johansen式の適応性
日本 のよ うな火 山国では、火 山噴出物が広 く分布 している。特に、北海道においては、
細粒火 山灰土 とともに粗粒火 山灰土が広範囲かつ複雑 に分布 してお り、他の地域 とは異
なる様相 を示 している。 ここでは、石英含量の異なる北海道の土に対 して熱伝導率を非
定常測定法により測定 し、構成物質の変化が熱伝導率に与える影響 を検討 した。また、
J
oha
ns
e
n式による土の熱伝導率推定値 と測定値 とを比較 し、その適応性 を確認す るとと
もに、実用化 にむけた検討 を行 った。
その結果、石英含量の増加 に伴 う熱伝導率の増加傾 向は認 め られず、試料によってそ
の値が大きく変化 した。また、凍結お よび未凍結の両条件下において、含水比の増加 に
-88-
伴ってその値が増加す ること、凍結条件下の熱伝導率が未凍結条件に比べて極端な増加
とならないことが、同様に示 された。
J
o
ha
ns
e
n式による熱伝導率推定値 と、熱伝導率推定式 として広 く知 られている Ke
r
s
t
e
n
式および deVr
i
e
s式による熱伝導率推定値 に対 して測定値を比較 してみると、低含水比
状態を除いてはいずれも測定値 よりも高い値 を示 し、適応性は認 められなかった。 しか
o
hn
as
e
n式に一定の修正値 を加味す ることで、石英含量の比較的少ない土に対 して
し、J
も概ね近似す る傾向を示 し、熱伝導率の推定が容易にできることが明 らか となった。
7-3 有機物含有量の違いによる熱伝導率の変化と Johansen式の適応性
土の熱伝導率を減少 させ る物質 として、泥炭土が低い熱伝導率を示す こと、有機物含
有量の増加に伴って熱伝導率が低下することが知 られている。 しかし、いずれ も未凍結
条件下での測定事例であ り、凍結条件における熱伝導率測定の報告は極めて少ない。特
に、北海道のよ うな寒冷気候条件下では、泥炭土のよ うな高有機質土の熱特性 を明 らか
にすることが重要である。 ここでは、有機物含有量の異なる試料について熱伝導率を非
定常測定法によ り測定 し、有機物含有量 と含水比が熱伝導率にどのような影響 を与 える
o
ha
ns
e
n式による土の熱伝導率推定値 と測定値 とを比較 し、そ
のかを検討 した。また、J
の適応性を検討 した。
その結果、土の熱伝導率は凍結および未凍結の両条件下において、有機物含有量の増
加 に伴ってその値が減少すること、含水比の増加 に伴って熱伝導率が増加す ることが示
された。 しか し、凍結条件下の熱伝導率は、未凍結条件に比べると極端な増加 とはな ら
なかった。
J
o
ha
ns
e
n式による土の熱伝導率推定値 に対 して測定値 を比較 してみると、未凍結条件
においては有機物含有量が 5% と低い試料に対 しては近似す る傾 向を示 した。 しか し、
有機物含有量の増加 に伴い、低含水比状態を除いて測定値 よりも高い値を示 し、適応性
は認められなかった。また、凍結条件においては、低含水比状態を除いて測定値 よ りも
高い値 を示 し、適応性は認められなかった。また、修正 J
oha
ns
e
n式による推定値 と測定
値 とを比較す ると、有機物含有量の高い試料に対 しても熱伝導率測定値 と概ね近似す る
傾向を示 したが、高水分状態では適応性は認 められなかった。
7
-4 熱伝導率の変化 と Johansen式の適応性の総括
土の熱伝導率は、石英含量 と水分量の増加 に伴って増加 し、有機物含有量の増加 に伴
って減少することが示 された。 しか し、石英含量の異なる北海道の土における熱伝導率
測定値 をみると、石英含量の増加に伴 う増加傾向は認 められず、土によってその値が大
きく変化 した。 これは、土の構成物質の割合や、土粒子の内部構造の違いに起因す るこ
とが考えられ る。
oha
ns
e
nによる熱伝導率推定式は、石英含量の多い標準砂には適応す る傾 向を
また、J
示 し、絶乾状態ではほとん どの試料において近似す る傾向を示 した。 しか し、石英含量
-89-
の少 ない試料や高水分状態では必ず しも有効ではなかった。熱伝導率の実測値か ら求 め
た修正値は、北海道に広 く分布す る火 山灰土や有機質土な どの多 くの試料で近似す る傾
向を示 し、熱伝導率の推定が容易 となることが示 された。 このよ うに、推定式の精度 を
高めるためには計算因子の細分化 な どの検討が必要であるが、精度 と汎用性 ・簡便性 と
のバ ランスが重要 となる。
7
5 凍結 ・未凍結条件における伝導形態の検討
土中での熱の伝導様式については未解決な多 くの問題が残 されてお り、特に凍土の特
性 を把握す ることが必要 とされている。すなわち、未凍結条件下の伝導様式は土粒子 ・
水 ・空気の 3系相で示 され るが、凍結条件下では土粒子 ・氷 ・不凍水 ・空気の 4系相 に
変化す ること、微細間隙中の水 は様 々な条件 により氷や不凍水- と相変化す ることが指
摘 されていることか ら、凍結条件下における熱伝導のメカニズムをよ り複雑 なもの とし
てい る。そ こで、粒状物質の熱伝導率 と電気比抵抗値 を測定 し、液相 における伝導性 の
効果 を明 らかにす るための実験 と検討 を行った。
その結果、未凍結条件は、粒径 の違いによ り比抵抗値 に差がみ られたが、熱伝導率 に
差はみ られなかった。 これは、低水分状態では液体 よ りも固体 における熱伝導の割合が
大きい ことで、水膜が不連続 になっても熱伝導率に与 える影響が少 ないため と考えられ
る。 また、水分量の増加 に伴 って固体 と液体が結合 した伝導形態 となるが、液体の伝導
効果が小 さいことで、飽和状態で も水の熱伝導率程度の小 さな値 となっていたことが示
唆 された。
一方、凍結条件では氷 と粒子間に存在す る不凍水が熱橋 (
熱的結合)の役割 を果たす
ことで、熱伝導率が増加す ると考 えられている。 しか し、低水分状態では未凍結条件 と
同様 に、液体 よりも固体における熱伝導の割合が大きい ことで、熱伝導率が少ない値 と
なった。また、水分量の増加 に伴 って固体 と液体が結合 した伝導形態 となるが、熱伝導
率の変化が不凍水量の割合の増減 に影響 され ることが、測定結果か ら示 された。
また、氷の熱伝導率は水に比べて 4倍程度大きい値 を示す ことか ら、凍結土の熱伝導
率 も比例 して大きくなることと考 えられ るが、実際には極端な増加 とはな らないことが
報告 されている。測定結果か らも同様 の傾 向が示 されたが、極端 な増加 とな らない要因
として、氷 と粒子の間に存在す る不凍水の伝導効果が小 さいことも考 えられた。
このよ うに、ガラスビーズを用いることで、試料内の伝導様式 をモデル的に説明す る
ことができた。
-90-
謝
辞
本研 究 を と りま とめ るに あた り、 帯 広 畜 産 大 学教 授 土谷 富士夫博 士 に は 、終
始懇 篤 な ご指 導 を賜 り、 さ らに ご校 閲・
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の 労 を頂 い た。 ま た 、 山形 大 学農 学 部 教
授 粕潮辰 昭博 士 、岩 手 大 学農 学 部 教 授 古賀 潔 博 士 お よび帯 広 畜産 大 学 畜 産 学 部
助教授 辻 修 博 士 に は 、本 論 文 の ご校 閲 と適 切 な ご教 示 を賜 ったO 謹 ん で 、感 謝
の意 を表 します 。
土谷 富 士夫 教 授 に は、本研 究 の遂 行 に あた り、熱 伝 導 プ ロー ブ の製 作 指 導 か
ら解 析 まで 、 終 始 貴 重 な ご指 導 とご助 言 を賜 っ た。
粕 捌辰 昭教 授 に は研 究 を進 めー
るに あた り、 多 大 の ご指 導 とご助 言 を賜 っ た。
辻 修 助 教授 に は、本研 究 の遂 行 に あた り、終 始 貴 重 な ご指 導 とご助 言 を賜 っ
た。
帯広 畜産 大 学 教授 近藤 錬 三博 士 に は 、試 料 の Ⅹ線 回折 分析 に関 して 、 ご協 力
とご指 導 を賜 っ た。
帯広 畜産 大 学 教授 武 田一夫博 士 に は、研 究者 と して の端 緒 につ い て ご教 示 を
頂 き、 ご激励 を賜 っ た。
帯 広 畜産 大 学 助 手 宗 岡寿 美 氏 に は、研 究 を進 め るに あた り、多 大 の ご指 導 と
ご助 言 を賜 った。
財 団法 人 北海 道 農 業 近 代化 技 術研 究 セ ン ター藤 井 忠志 理 事 長 をは じめ役 職 員
の皆様 に は、博 士課 程 在 籍 期 間 中、 特 段 の ご配 慮 を頂 く と ともに、 ご協 力 を頂
い た。
そ の他 、多 くの方 々 に ご助 言 とご激 励 を賜 った。
上記 の各位 に対 し、心 か ら感 謝 の意 を表 します。
最 後 に、帯 広 畜産 大学 入 学 時 か ら支 えて くれ た両親 と、博 士課 程 在 籍 期 間 中
に支 えて くれ た妻
愉 未 に感 謝 します。
平成 16年 3月
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-91-
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56) 前 田隆,
相馬魁之,
藤原幸彦,
浜 田浩正 (
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土の熱的性質 に関す るシンポジ ウム 発表論文集 ,土質工学会, 1
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57) 松本順 一郎,
大久保俊治 (
1
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論文報告集
7号 ,5
360
第 25
58) 松本順一郎,
大久保俊治 (
1
986):土 の熱伝導率 の推定 につ いて,土の熱 的性質
に関す るシ ンポジ ウム
発表論文集 ,土質工学会 ,7
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59) 宮崎毅 (
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三重大学)
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溝 口勝,
宮崎毅 (
200
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Cl濃度依
存性 のモデル化 ,農業土木学会大会講演会
講演要 旨集 ,3
48
349
62) 望月秀俊,
溝 口勝,
宮崎毅 (
2003):膨潤性 お よび非膨潤性粘 土 の熱伝 導 率 の水
分 ・Na
Cl濃度依存性 ,農業土木学会論文集
No.
225,5561
63) 望月秀俊,
坂 口巌,
井上光弘 (
2003):鳥取砂丘砂 の熱伝導率 の水分 ・Na
Cl濃度 ・
温度依存性 について,農業土木学会大会講演会
講演要 旨集 ,238
239
64) 望月秀俊,
坂 口巌,
井上光弘 (
2003):土壌 の熱伝導率測定法 の比較 ,土壌 の物理
性 No
.
93,4750
65) 百瀬年彦 (
200
3):He
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博士論文 (
岩 手大学)
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岩 手大学)
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73) 農業土木学会編 (
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-9
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74) 農林統計協会編 (
ダニエル ・ヒレル著/岩 田進午 ・内嶋善兵衛
監訳)(
2001
):
環境 土壌物理学 耕 地生産力 の向上 と地球環境 の保全- Ⅱ 耕地 の土壌物理,
農林統計協会, 1
391
40,1
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西尾道徳 、古在豊樹 、奥八郎 、 中筋房夫、沖陽子
75
) 農 山漁村文化協会編 (
著)
(
2000):作物 の生育 と環境 ,農 山漁村文化協会 ,41
47,6065
76) 岡垣理,
斉藤武 (
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工学部研 究報告
第1
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77) 岡垣理,
斉藤武 (
1
957):湿 った砂 の熱伝導率 (
不定常熱流法 に よる測定),北大
工学部研 究報告, 1
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藤原寛,
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松井保 (
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2巻
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第 9巻
北見工業大学研 究報告
第 1号別刷 ,1
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前 田隆,
藤原幸彦,
浜 田浩正 (
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87) 相馬魁之,
前 田隆,
藤原幸彦,
演 田浩正 (
1
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理性
No.
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相馬魁之,
池 田光 良 (
1
997):粗粒火 山灰 土の熱伝導率,農業土木学会
89) 鈴木伸治,
大会講演会
講演要 旨集 ,66
67
90) 鈴木伸治,
相馬魁之 (
1
998):粗粒火 山灰 土の構造お よび熱伝導率の特性 ,農業
土木学会大会講演会
講演要 旨集 ,706
707
91
) 鈴木伸治,
相馬魁之,
松 田豊 (
1
999):凍結土壌 の熱伝導率 と温度 ,水分 の関係 ,
農業土木学会大会講演会
講演要 旨集 ,788
78
9
-96-
92) 鈴木伸治,
相馬魁之 (
2000):凍結 ・融解過程 にお ける土壌 の熱伝導率 と不凍水
量の変化,農業土木学会大会講演会
講演要 旨集 ,68268
3
93) 鈴木伸治,
相馬勉之,
柏木淳一,
中川進平 (
2001
):道央 に分布す る粗粒火 山灰 土の
構造 と熱伝導特性 ,農業土木学会論文集
No.
21
3,8392
94) 鈴木伸治,
柏木淳一,
中川進平,
相馬利之 (
2002):凍結 ・融解過程 において凍土の
熱 伝 導 率 が示 す ヒステ リシス の発 生機 構 ,農 業 土木 学 会論 文集
No.
21
8,
971
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土谷 富士夫,
後藤 典俊,
武藤 章,
吉 田透 (
2002):季節凍土 におけ る電気
95) 高見雅 三,
探査一
比抵抗法 にお ける凍結 ・
融解過程及 び凍結深 さの簡易解析,物理探査
55巻
第
第 6号 ,523536
1
98
9):新版熱計算入 門 I
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伝熱 ・流体 の流れ,財 団法人
96) 竹 内正雄 (
省 エネ
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986):十勝地方 にお ける火 山灰 土壌 の凍結 、凍上 が農 地 に及 ぼ
98) 土谷 富士夫 (
す影響 に関す る研 究,博 士論文 (
北海道大学)
99) 土谷 富士夫,
近藤錬 三 (
1
98
6):泥炭土の理化学性 と熱伝導率,土 の熱 的性質 に
関す るシンポジ ウム
発表論文集 ,土質工学会 ,1
6
1
00)土谷 富士夫,
了戒公利 (
1
998):人 工永久凍土低温貯蔵庫 の開発 とその経時変化
に対す る研 究, 自費 出版 ,1
1
4
)土谷 富士夫 (
2001
):土 の凍結 ・凍上 に対す る設計 について,農 業土木学会北
1
01
海道支部講演要 旨集 , 1
6
2001
):気候変動 が土の凍結深 さ及びその特性 に及 ぼす影響 ,土
1
02)土谷 富士夫 (
の凍結 と室 内凍上試験方法 に関す るシンポジ ウム
発表論文集 ,地盤 工学会 ,
1
31
1
36
2002):北海道 にお ける 自然エネル ギー利用技術
1
03)浦野慎一監修 (
農業- の利
用 を考 える, 日本農業気象学会北海道支部 ,4571
1
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2003):
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,農 業土木学会論文集 No.
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999):土壌 の凍結過程 にお けるアイ ス レンズの生成機構 に関す る
1
05
)渡辺晋生 (
研 究,博士論文 (
三重大学)
1
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