看護学科3年 成人看護学実習Ⅰ 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 (慢性期) 看護学科 必修 3年 実習目標達成度 担当者 開講時期 集中 授業形態 実習 阿部 春美 単位数 3 単位 授業時間数 120 時間 授業回数 −回 100% 評 価 の 方 法 成人看護学原論,成人看護学援助論Ⅰで学習した看護理論,援助方法を臨地実習場面において体験し,看 護の実践に必要な知識,技術,態度を統合的に修得する。 授業の概要 実習においては,慢性的な健康問題によりストレス・危機的状況にある成人患者・家族に対し,看護師と 患者の人間関係を基盤に,問題解決の系統的アプローチとセルフケア等の看護諸理論を適用して,成長・ 発達・適応の可能性を最大限に引き出す看護を実践する能力を養うことを目的とする。 学習者への期待 (含準備学習) 基礎看護学・成人看護学原論・成人看護学援助論Ⅰで積み重ねた学習を振り返り,実習の目的を意識しな がら臨床実習に臨むようにすること。 授業計画 実習期間:平成27年4月, 5月11日(月)∼ 11月13日(金) 実習施設:東北薬科大学病院・仙台市立病院・JCHO仙台病院,仙台赤十字病院 実習目標: 1.対象の健康レベルに応じた援助の必要性を理解し,看護過程を展開することができる。 2.慢性疾患患者の病態と心理・社会面の特徴を理解し,看護援助に活用することができる。 3.慢性疾患患者と家族が,日常生活のなかで自己管理と適応がはかれるようにセルフケア等の看護諸理論を活用し,看護 援助の方法が理解できる。 4.カンファレンスでの学生同士の意見交換や,指導者からの助言を受け止め,実習での学びに活用することができる。 5.看護スタッフや他の医療スタッフとのコミュニケーションを円滑にし,その機能を理解し,医療チーム内で果たすべき 看護の役割が理解できる。 6.患者及び家族はそれぞれの価値観を持ち,自立・自律した存在であることを尊重し,人間としての尊厳を重んじる態度 がとれる 実習計画:実習スケジュールは,学内実習および病棟実習の計3週間で構成する。 1.学内実習 1)成人看護学実習Ⅰオリエンテーション 2)慢性疾患患者の看護過程の展開と,慢性疾患患者に必要な日常生活援助技術や診療援助技術ついて,グループワーク 演習,全体発表,ビデオ学習,文献学習で学ぶ。 2.病棟実習 1)学生1名で慢性的な健康問題を持つ患者1名を受持ち,看護過程を展開しながら受け持ち患者の看護について学ぶ。 2)受持ち患者の看護の方向性を把握し,適切な看護援助方法を提供し,実施した援助を評価するためにカンファレンス を実施する。 3)実習終了後に受け持ち患者に実施した看護援助のプロセスを振り返り,理論的にまとめて発表することにより学生間 で学びを共有し,成人慢性期看護援助について考えを深める。 実習担当者:門屋久美子,阿部春美,岡崎優子,村井麻子,竹田理恵,小島未奈美 教科書 参考文献 備考 オリエンテーションおよび実習中に適宜提示する。 詳細は実習要項を参照 - 103 - 看 護 学 科 3 年 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 成人看護学実習Ⅱ (急性期) 看護学科 必修 3年 実習目標達成度 担当者 開講時期 集中 授業形態 実習 門屋 久美子 単位数 3 単位 授業時間数 120 時間 授業回数 −回 100% 評 価 の 方 法 成人看護学原論,成人看護学援助論Ⅱで学習した看護理論,援助方法を臨地実習場面において適用し,急 性期看護の実践に必要な知識,技術,態度を統合的に修得する。 授業の概要 実習において,手術または急性期にあるため,ストレス・危機状況にある成人患者・家族を多面的に理解し, 看護師と患者の人間関係を基盤に,問題解決の系統的アプローチを通して,心身への侵襲に伴う変化への 対応と心身の回復・社会生活への適応がはかれるように看護を実践する能力を養うことを目的とする。 学習者への期待 看 護 学 科 3 年 (含準備学習) 基礎看護学・成人看護学原論・成人看護学援助論Ⅱで積み重ねた学習を振り返り,実習の目的を意識しな がら臨床実習に臨むようにすること。急性期にある患者は変化が大きいため,欠席すると実習目標達成が 困難になるため体調管理をして欠席しないようにする事。 授業計画 実習期間:平成27年4月,5月11日(月)∼ 11月13日(金) 実習施設:東北薬科大学病院・仙台市立病院・東北大学病院・みやぎ県南中核病院・仙台赤十字病院・ 実習目標: 1.対象の健康レベルに応じた援助の必要性を理解し,看護過程を展開することができる。 2.手術または急性期にある患者の病態が及ぼす心理・身体・社会的影響を理解し,患者が心身共に良好な状態で治療を受 ける為の看護援助に活用できる。 3.手術または急性期にある患者の治療(手術・処置・検査)侵襲に伴う変化を理解し,合併症を予防し心身の回復と日常 生活への適応に向けた看護援助の方法が理解できる。 4.カンファレンスでの学生同士の意見交換や,指導者からの助言を受け止めて,実習での学びに活用することができる。 5.看護スタッフや他の医療スタッフとのコミュニケーションを円滑にし,その機能を理解し,医療チーム内で果たすべき 看護の役割と態度が理解できる。 6.患者及び家族はそれぞれの価値観を持ち,自立・自律した存在であることを尊重し,人間としての尊厳を重んじる態度 がとれる。 実習計画:実習スケジュールは,学内実習および病棟実習の計3週間で構成する。 1.学内実習 1)成人看護学実習Ⅱオリエンテーション。 2)急性期にある患者の看護過程の展開と,手術や侵襲的な検査・処置を受ける患者に必要な援助技術について,グルー プワーク演習,ビデオ学習,文献学習で学ぶ。 2.病棟実習 1)学生1∼2名で手術・急性期にある患者1名を受け持ち,看護過程を展開しながら受け持ち患者の看護について学ぶ。 2)患者を全体的に理解し,受け持ち患者の看護の方向性を把握し,適切な看護援助方法を提供し,実施した援助を評価 するためにカンファレンスを実施する。 3)実習終了後に受け持ち患者に実施した看護援助のプロセスを振り返り,理論的にまとめて発表することにより学生間 で学びを共有し,成人急性期看護援助について考えを深める。 実習担当者:門屋久美子,阿部春美,岡崎優子,村井麻子,竹田理恵,小島未奈美 教科書 参考文献 備考 オリエンテーションおよび実習中に適宜提示する。 詳細は実習要項を参照 - 104 - 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 老年看護学実習Ⅱ (病院看護) 看護学科 必修 3年 望月 律子 担当者 開講時期 集中 授業形態 実習 菅原 尚美 単位数 2 単位 授業時間数 80 時間 授業回数 評 価 の 方 法 実習目標達成度 80% 実習態度 20% −回 病院にて加療中の健康障害を有する高齢者を受け持ち,看護過程を展開しながら対象の生活機能上の課題 授業の概要 を明確にし,必要な援助を考え実践する。さらに高齢者の退院支援とそれに関連した他職種との連携につ いて理解する。 1.既習の老年看護学原論・援助論で習得した知識・技術を復習して実習に臨む。 2.他領域の実習経験からの学びを,本実習において生かす。 学習者への期待 (含準備学習) 3.人生の先輩である対象を尊重するとともに,個々の豊かな人生経験からも学ぶことができる。 4.看護者としての認識を持ち,責任ある行動をとる。 5.実践することで大きな学びを得られるので,主体的に実習に臨む。 6.実習オリエンテーションには必ず参加し,遵守すべきことを守る。 7.記録の作成・提出〆切は規定に準ずる。 授業計画 【実習期間】平成27年5月11日∼ 11月13日(左記の期間の内,各グループ2週間の実習とする。 ) 【実習場所】仙台市立病院・東北薬科大学病院・JCHO仙台南病院・公立黒川病院・坂総合病院 【実習目的】 健康障害を有する高齢者とその家族に対して,生活機能の視点から必要な看護を考え実践する。また,退院後の療養生活に 向けた看護師の役割と,多職種との連携について学ぶ。 【実習目標】 1.健康障害を有する高齢者を,加齢による変化をふまえ,身体的・心理的・社会的側面を統合してとらえ,生活機能の視 点からアセスメントできる。 2.高齢者における個別性を捉え,対象の特徴を生かした看護を考え実践する。 3.高齢者の特徴を考え,適切な看護技術を準備し実践できる。 4.高齢者の療養生活におけるQOLを考えることができる。 5.高齢者の退院後の療養生活に向けた,支援について理解できる。 6.高齢者の退院後の療養生活に向けた,看護師と多職種との連携について理解できる。 7.人生の先輩である高齢者に対して尊厳を持って接し,良好な関係を築くことができる。 ※詳細については,老年看護学実習Ⅱ実習要項を参照。 【実習計画】 (1)実習病院において一人の高齢者を受け持ち,看護を考え実践する (2)退院後の療養生活の支援に向けて,多職種の役割・連携を各病院の関連部門にて学ぶ。 (3)多職種の役割・連携についての学びを,実習最終日にグループ間で共有し,理解を深める。 ※詳細については,老年看護学実習Ⅱ実習要項を参照。 【実習担当者】 望月律子,菅原尚美,工藤三枝子 教科書 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学 医学書院 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論 医学書院 参考文献 備考 - 105 - 看 護 学 科 3 年 看護学科3年 科目名 担当者 小児看護学実習 看護学科 対象学科 必修・選択 配当年次 必修 3年 武田 美奈子 開講時期 集中 授業形態 実習 阿部 頼子 単位数 2 単位 授業時間数 80 時間 授業回数 評 価 の 方 法 実習目標達成度 80% 受講態度 20% −回 既習の小児看護学原論・小児看護学援助論で得た知識・技術・態度を基に,以下を学ぶ。 初めに,子どもに接する機会が少ないことを考え健康な子どもの姿を学ぶ。その上で,健康障がいの有無 授業の概要 にかかわらず外来を訪れる子どもや家族への援助を理解し,最終的に入院している子どもとその家族に対 して,看護過程を展開しそれぞれのセルフケア能力を向上させる看護を考え実践していく。 実習前に小児看護学原論・小児看護学援助論で学習した内容を復習し,健康な子ども像・健康障がいをも 看 護 学 科 3 年 学習者への期待 つ子ども像が描け,必要な看護についても学習して臨むこと。 (含準備学習) 短期間の実習が複数あるが全てつながりがある実習なので,1つ1つ目標を意識した学びを積み重ねて欲 しい。体調管理にも十分努めること。 授業計画 1.実習期間:平成27年4月平成27年5月11日∼ 11月13日のうち2週間 2.実習場所:泉チェリー保育園,泉第二チェリー保育園,西多賀チェリー保育園 仙台赤十字病院,仙台市立病院,宮城県立こども病院,東北大学病院,光ヶ丘スペルマン病院, 3.実習目的:成長発達の途上にある子どもとその家族を看護の対象として理解し,健康障がいの有無にかかわらずよりよ い成長発達をとげられるための看護を実践する能力を養う 4.実習目標: 1)健康な乳幼児の身体的・心理的・社会的な成長発達を,関わりの中から理解する。 2)子どもとの関わりから,良好な関係づくりのためのコミュニケーションを実践できる。 3)健康維持のための支援(予防接種・健康診査)や健康障がいを持ちながら生活する子どもの支援場面から,外来看護 の役割が考えられる。 4)子どもが健康障がいにより入院することの様々な影響を理解した上で,子どもとその家族への看護が考えられる。 5.実習計画: 1)学内実習:4月集中 ①実習全体オリエンテーション ②看護過程展開技術の演習 ③保育所実習にむけての特別講義 2)臨地実習: ①保育所実習(2日間) ②外来実習(半日) ③病棟実習(5日間) 尚,①∼③の実習前後に実習にむけてのオリエンテーション・技術演習やまとめが入る 6.実習担当者:武田美奈子 阿部頼子 教科書 参考文献 備考 「ナーシング・グラフィカ 28 小児看護学 小児の発達と看護」MCメディカ出版 「ナーシング・グラフィカ 29 小児看護学 小児看護技術」MCメディカ出版 「こどもの病気の地図帳」講談社 「小児看護過程」医学書院 実習週に祝日が入った場合,最終日の金曜日午前まで臨地実習とする。 学内カンファレンス・記録提出については教員の指示に従う - 106 - 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 担当者 母性看護学実習 看護学科 必修 3年 菊地 明子 開講時期 集中 授業形態 実習 佐藤 理恵 単位数 2 単位 授業時間数 80 時間 授業回数 評 価 の 方 法 実習目標達成度 90% 実習態度 10% −回 妊婦・産婦・褥婦と新生児の特徴を理解し,対象を受け持ち,看護過程の展開より対象の理解を深めると 授業の概要 ともに,セルフケア能力を維持促進する看護援助を学ぶ。 妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期を順調に経過するためには,看護者の的確な観察や習熟した看護技術 学習者への期待 の提供が必要とされる。母性看護学原論・母性看護学援助論を復習し,知識と技術の再確認をして欲しい。 (含準備学習) また,日頃接する機会が少ない妊婦・産婦・褥婦・新生児を対象とするので,看護実践の機会を大切にし, 積極的に実習に望んで欲しい。 授業計画 1.実習期間:平成27年5月11日∼ 11月13日のうち2週間 2.実習場所:仙台市立病院,光ヶ丘スペルマン病院,仙台赤十字病院,坂総合病院,松島病院 のびすく仙台,仙台市保健福祉センター 3.実習目的:妊娠・分娩・産褥・新生児期の心身の変化を理解し,対象に必要な看護を実践する能力を養う。 4.実習目標: 1)妊婦・産婦・褥婦・新生児の身体的変化,心理・社会的変化を理解する。 2)母子とその家族の個別的な看護アセスメントを学ぶ。 3)看護過程を通して,母性看護の対象を理解し,対象に必要なセルフケア支援を中心とした看護援助を実践する。 4)看護実践を通して,母子保健・医療チームの一員としての役割を理解する。 5)実習を通して,生命の尊厳や母性の尊重及び女性のライフサイクルについて自己の考えを深める。 5.実習計画: 1)学内実習: ①グループワーク(ウエルネス看護診断による紙上事例の看護過程の展開) ②技術演習(妊産褥婦・新生児ケアに必要な技術の演習をし確認を受ける) 2)学外実習:のびすく仙台・仙台市保健福祉センターのどちらかで母子支援の実際を学ぶ。 3)病院実習: ①機能別実習(産科外来・分娩室・褥室・新生児室でケアの実際を学ぶ) ②受け持ち実習(分娩後の母子を受け持ち,個別的な看護過程を展開する) 4)実習のまとめ:グループワーク,記録整理 6.実習担当者:菊地明子,佐藤理恵,佐藤祥子 教科書 参考文献 備考 ①ナーシング・グラフィカ 母性看護学 母性看護実践の基本 MCメディカ出版 ②ナーシング・グラフィカ 母性看護学 母性看護技術 MCメディカ出版 ウエルネスからみた母性看護過程+病態関連図(医学書院)佐世正勝他編 詳細は実習要項を参照 - 107 - 看 護 学 科 3 年 看護学科3年 科目名 担当者 精神看護学実習 看護学科 対象学科 必修・選択 配当年次 必修 3年 長橋 美榮子 開講時期 集中 授業形態 実習 佐藤 利憲 単位数 2 単位 授業時間数 80 時間 授業回数 評 価 の 方 法 レポート等 70% 受講態度 30% −回 精神科病院や精神保健福祉サービスを利用する対象者との関わりを通してこころを病むということを理 解し,対象の抱える問題を共有する中で必要と考えられる看護を実践できる基礎的な能力を身につける。 病院や施設などを利用する対象者との関わりの中で人権を尊重した態度を学び,時間を共にしながら,対 授業の概要 象者の抱える問題を共有し理解を深めていく。また,関わりを通して見えてきた自分を自覚し自己洞察に 発展させていく。対象者との関わりの中で精神障害者が社会の中でどのように受け入れられているのかを 学習する。 看 護 学 科 3 年 自分自身を見つめ合い,他者を理解しようと思う気持ちを大事に実習に臨む 学習者への期待 (含準備学習) 実習概要 1.実習期間:平成27年5月11日∼ 11月13日までの間の2週間 2.実習場所:宮城県精神医療センター・東北会病院・せんだんホスピタルのいずれか1施設 3.実習目的:精神科病院や精神保健福祉サービスを利用する対象者との関わりを通してこころを病むということを理解し, 対象の抱える問題を共有する中で必要と考えられる看護を実践できる基礎的な能力を身につける。 また,対象者との関わりを通して自己理解を深め洞察できる能力を養う。 4.実習目標: 1)対象者との関わりの中で,自尊の気持ちの回復と人権擁護を目指す看護師―患者関係を考察できる。 2)様々な立場の人との関わりにおいて生じる自分の気持ちを吟味し,自己理解を深める。 3)対象者が抱えている自立・成長への課題を共に明らかにしていくことの重要性を考察できる。 4)自己理解と他者理解を通して,ケアリングについての自分の考えを持つことができる。 5)こころを病む人が地域で生活していく上で求められる看護職の役割を理解する。 5.実習計画: 1)一人の患者を受け持ち,プロセスレコードを通して自分自身の対人関係の傾向について考察する。 2)患者の全体像をとらえ,患者に必要な援助を考えることができる。 6.実習担当者:長橋美榮子,佐藤利憲 教科書 ナーシンググラフィカ 精神看護学 「情緒発達と看護の基本」 MCメディカ出版 ナーシンググラフィカ 精神看護学 「生活障害と看護の実践」 MCメディカ出版 参考文献 備考 - 108 - 看護学科3年 科目名 担当者 在宅看護論実習 看護学科 対象学科 必修・選択 配当年次 必修 3年 開講時期 集中 授業形態 実習 髙橋 由美 単位数 2 単位 授業時間数 80 時間 授業回数 評 価 の 方 法 実習到達度 70% 記録物の提出状況 10% 受講態度 20% −回 在宅看護を実践している訪問看護ステーション・在宅緩和施設において,地域で療養しながら生活してい 授業の概要 る人とその家族を理解し,在宅看護の基礎を学ぶ。 在宅看護は対象者と家族の尊厳ある生活を支える個別ケアである。従って対象者のプライバシーやあらゆ 学習者への期待 ることの意思決定を尊重するなど,看護師としてより高い資質が求められる。深い人間理解と教育的な要 (含準備学習) 素も備えていなければならないので相手から学び取る姿勢も大事にしてほしい。在宅看護は原論や援助論 のみならず他領域で学んだ知識,技術を活用して実りの多い実習にしてほしい。 実習概要 実 習 内 容 1.実習期間:平成27年5月7日∼ 11月13日 2.実習施設:訪問看護ステーション・在宅緩和ケア施設 3.実習目的:地域で生活しながら療養している人々とその家族を理解し,在宅看護の基礎を学ぶ。 4.実習目標 1)地域で生活しながら療養している人々とその家族を理解する。 2)在宅で療養している人とその家族への看護支援を学ぶ。 3)在宅療養を支える機関や職種の役割と連携について学ぶ。 実 習 計 画 1.学内実習 1)実習オリエンテーション ・実習で何をどのように学ぶか:目的・目標・展開,実習後の整理など ・日程 ①平成27年4月中旬(全体) ②平成27年4月中旬(前期グループ) ③平成27年9月中旬(後期グループ) 2)演習 3)実習まとめ 2.臨地実習 1)訪問看護ステーション:指導者との同行訪問を通して在宅看護の実際を学ぶ。 2)在宅緩和ケア施設:看護職が経営する施設において在宅看護の実際を学ぶ。 ※詳細はH27年度在宅看護論実習要項参照 3.実習担当者:髙橋由美,石母田由美子,家子敦子 教科書 参考文献 備考 テキスト:ナーシング・グラフィカ「在宅看護論 地域療養を支えるケア」 (MCメディカ出版) [写真でわかる訪問看護]インターメディカ 詳細は平成27年度在宅看護論実習要項参照 - 109 - 看 護 学 科 3 年 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 担当者 看護管理論 看護学科 必修 3年 今泉 正子 開講時期 集中 授業形態 講義 阿部 春美 単位数 1 単位 授業時間数 30 時間 授業回数 評 価 の 方 法 単位認定試験 70% レポート等 20% 受講態度 10% 15 回 1)看護者が組織の一員としての自覚を持ち,質の高い看護を提供するために必要となる「仕組み」に ついて理解する。 到達目標 2)医療安全に必要な看護職としての責任や役割,組織の取組みを学び,事故防止システムを理解する。 3)災害看護の概要と災害時看護の役割を学び,説明できるようになる。 4)国際看護に関する概要を学び,組織や活動を説明できるようになる。 ・看護のマネジメントは,人・物・金・情報などの資源を効果的・効率的・安全に活用して,理想とする 看 護 学 科 3 年 授業の概要 看護を提供するプロセスである。看護管理の直面する問題と課題について学ぶ。 ・災害時の看護活動や看護の国際救援に必要な組織や活動について学ぶ。 学習者への期待 (含準備学習) 1)2年生までに学習した各領域の援助論の基本事項について整理し,問題意識を持って能動的に学ぶ 姿勢を期待する。 2)医療安全・災害・国際看護活動に関する社会の動きについて関心を向けること。 回数 授業計画 1 看護管理とは何か,看護管理で学ぶこと。 ケアのマネジメント 阿部 春美 2 医療安全① 事故発生のメカニズムと防止策 阿部 春美 3 医療安全② 医療機関における安全対策 阿部 春美 4 医療安全③ 事例検討 阿部 春美 5 医療安全④ 事例検討発表会 阿部 春美 6 看護を取り巻く制度 今泉 正子 7 サービスマネジメント 阿部 春美 8 看護組織とマネジメント 阿部 春美 9 災害看護① 災害とは,災害看護の歴史,防災制度とシステム,災害のサイクル 今泉 正子 10 災害看護② 災害に関する法律,救援体制,医療機関の防災計画 今泉 正子 11 災害看護③ 災害と健康障害,災害と看護活動,災害に伴う心の問題と看護 今泉 正子 12 災害看護④ 災害とボランティア活動,地震災害から身を守る為 今泉 正子 13 国際看護① 国際看護概論 今泉 正子 14 国際看護② 国際看護活動の実際 今泉 正子 15 看護職者とキャリア 阿部 春美 教科書 医学書院 系統看護学講座 看護の統合と実践[1]看護管理 医学書院 系統看護学講座 看護の統合と実践[3]災害看護学・国際看護学 参考文献 備考 - 110 - 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 授業の概要 学習者への期待 (含準備学習) 担当者 統合演習 看護学科 必修 3年 開講時期 集中 授業形態 演習 阿部 春美 単位数 2 単位 授業時間数 60 時間 授業回数 評 価 の 方 法 課題レポート等 70% 受講態度 30% −回 統合演習では,本学での3年間で履修した学びの総まとめとなる統合実習がスムーズに実習できるよう に,その準備を行い,実習後の演習では,統合実習での学びを通して自己の看護の実践能力(知・技・心) を評価し,専門職としての自己の課題を明確にする内容とする 統合実習の目的,目標をしっかり理解し,実習に臨むためにはどんな準備が必要なのか,それはどのよう な学習で確保できるのか,また,実習を終えた時点で,どのような視点で,体験したものを整理できるのか, 展望にどう繋げるかをきちんと認識して,統合演習に参加して欲しい 授業計画 1)日程:統合実習の前後に実施する(前:27. 11. 27 ∼ 12. 3,後:28. 1月3日間) 2)演習の目的 ①統合実習がスムーズに行えるよう必要な知識・技術の準備をする ②ロールプレイやシミュレーション演習により,実践に役立つ知識・技術を習得する ③自己の看護技術の卒業時到達度達成への課題を明らかにして臨む事ができるようにする 3)演習の目標 ①入院時病歴聴取について講義で学び,演習を通して実践できる ②紙上事例を用いて看護過程展開技術について復習し,今までの理解不十分な点を確認して取り組める ③統合実習のキーワード(医療安全・看護倫理・看護過程・看護観・チーム医療・継続看護)について講義で復習し正 しく理解し,実習で知識と体験を統合して学びを深める ④複数患者受け持ちを前提とした一日の業務計画立案と多重課題(割り込み業務)への対応,日勤者から夜勤者への申 し送りすべき看護の引き継ぎ事項等を学ぶ ⑤退院を想定した患者に対する多職種が協働したかかわりを通し,地域連携と保健・医療・福祉チームの協働の意味,チー ムの一員としての看護の役割・継続看護の視点を学ぶ ⑥自己の看護技術の習得状況を卒業時の到達度にそって評価し,自己の取り組むべき課題を明らかする ⑦3年間で学んだ知識・技術・態度を統合し,模擬患者に応じた安全・安楽な援助を実施できる 4)卒業時の看護技術到達度の評価を実習前後で行い,自己の学習課題,卒業後の課題として認識する 5)実習後の演習は自己の看護の実践能力(知・技・心)を評価し,専門職としての自己の課題を明確にする 6)演習計画:展開の概要は下記の通り ①統合演習オリエンテーション,事前学習:4月・11月 ②実習前:11月30日(月)∼ 12月3日(木) ・統合演習オリエンテーション ・統合実習のキーワードに関する講義 ・看護過程の紙上事例展開(個人学習,グループワーク) ・入院時病歴聴取・複数患者受け持ちを想定した1日の業務計画立案・看護記録の記載・申し送り ・多重課題対応について(講義,演習,振り返り) ・退院調整・看護サマリーについて(講義,演習,振り返り) ・看護技術演習 ③実習後:平成28年1月3日間 ・卒業時の看護技術到達度の評価 ・模擬患者での技術試験 教科書 参考文献 備考 既習の教科目のテキストおよび参考図書 随時配布する 「受講態度」には,演習記録が含まれる - 111 - 看 護 学 科 3 年 看護学科3年 科目名 担当者 統合実習 看護学科 対象学科 必修・選択 配当年次 必修 3年 開講時期 集中 授業形態 実習 阿部 春美 単位数 3 単位 授業時間数 120 時間 授業回数 −回 評 価 の 方 法 実習目標到達度 75% レポート等 10% 受講態度 15% 本学で履修した知識や技術をすべて統合し,卒業後臨床現場にスムーズに適応できるように臨床の実務に 授業の概要 近い環境で看護を提供する方法を学び,看護実践能力を身に付ける内容とする。 学習者への期待 本学3年間の学びの総まとめの実習であることを自覚し,良く調べ,準備し,自立した態度で実習に臨む (含準備学習) こと。 実習概要 看 護 学 科 3 年 1.実習期間:平成27年12月4日∼ 12月25日の期間集中して行う 2.実習場所:東北薬科大学病院,仙台市立病院,仙台赤十字病院,JCHO仙台病院,坂総合病院 3.実習目的:保健・医療・福祉チームにおける看護職能の役割を認識し,看護マネジメント能力を養い,3年間で学習し た看護の知識・技術・態度を統合し,看護実践能力を身につける 4.実習目標: 1)保健・医療・福祉チームの中で連携・協働して行われている看護の役割と継続看護について理解できる 2)複数患者を受け持つことを通して,患者の状況に応じた優先順位の判断や時間管理を適切に行い,責任を持って受け 持ち患者への看護過程を展開できる 3)看護チームのリーダーシップ・メンバーシップを理解しチームの一員として責任ある行動を学ぶ 4)看護部の役割や病棟看護師長の役割を通し,看護部・病棟管理の実際を学ぶ 5)災害時や医療事故の際の対応などを通し医療現場における危機管理について学ぶ 6)日常生活援助技術や診療の補助技術を安全性・正確性・安楽性を考慮して実施できる 7)自己の看護技術の課題を明らかにし,技術の向上を図ることができる 8)これまでの学習を振り返り,自己の看護観を深めることができる 9)看護倫理に則った看護,看護の探究,社会人としての態度など看護師としての自己評価を行い,生涯にわたり学び続 けることの重要性を認識することができる 5.実習方法: 1)4月・11月にオリエンテーションを行う 2)学生5∼6名で班を形成し,教員1名が担当する 3)臨地での実習指導は実習施設の実習指導者と担当教員が担う 4)看護チームの中に入り,チームメンバーとして複数の患者を受け持ち指導者の指導のもと看護を行う 5)看護チームの計画を反映させた看護実践を行う 6)カンファレンスを適宜行い,実習体験を帰納・演繹的に整理する 7)統合実習のまとめ ・統合実習に関するkeywordsの整理(KJ法にて,グループワーク,発表) ・自己の看護観の整理 ・実習記録類,まとめのレポートの提出 6.実習担当者:阿部春美,長橋美榮子,菊地明子,髙橋由美,及川珠美,武田美奈子,岡崎優子,佐藤利憲,佐藤理恵, 阿部頼子,二口尚美,菅原尚美,村井麻子,竹田理恵,中野茉莉子,佐藤由記子 教科書 参考文献 既習科目のテキスト,参考図書 随時紹介 備考 - 112 - 看護学科3年 科目名 対象学科 必修・選択 配当年次 担当者 看護研究 看護学科 必修 3年 開講時期 集中 授業形態 演習 阿部 春美 単位数 1 単位 授業時間数 30 時間 授業回数 評 価 の 方 法 発表 20% レポート等 50% 受講態度 30% 15 回 1.看護研究を行う意義,方法,研究のプロセスが理解できる 2.文献検索の意義,方法が理解できる 到達目標 3.看護研究における倫理的配慮の重要性と具体的配慮について理解できる 4.ケーススタディを行い,研究成果を発表することができる。 5.研究成果を論文にまとめることができる。 看護研究及びケーススタデイに関する一般的知識を学び,臨地実習で受け持ったケースの看護過程について 授業の概要 振り返り,看護理論を活用しながら看護について考えを深めると共に,今後の看護実践を研究的な態度で行 う能力を養う。 臨地実習での看護援助の内容を振り返り,検討するという手法は,皆さんが,今後看護職に就いた時に日常 学習者への期待 の看護内容を振り返り,具体的な看護の方向を見い出す為に身につけたい必須の学習内容です。そのプロセ (含準備学習) スの中で,ぶつかった疑問や問題を受け止め,それを自分の頭で考え,行動を起こして1つ,1つ乗り越えて, 自分の看護者としての力にして行きましょう。 回数 授業計画 1 看護研究の意義と必要性 阿部 春美 2 研究方法の特徴と展開 阿部 春美 3 研究プロセス 阿部 春美 4 研究における倫理的配慮 阿部 春美 5 文献検索の意義と検索方法 佐藤 利憲 6 文献検討 佐藤 利憲 7 ケーススタデイとは 阿部 春美 8 ケーススタデイの進め方 阿部 春美 9 ケースレポート作成,発表の仕方 阿部 春美 10 ケースレポート演習(作成∼発表,論文作成まで) オリエンテーション 阿部 春美 11 ケーススタデイ演習(ケースの選択) 阿部 春美 12 ケーススタデイ演習(テーマ決定) 阿部 春美 13 ケーススタデイ演習(ケースレポート骨子案の作成) 阿部 春美 14 ケーススタデイ演習(ケースレポート作成:序論∼援助の実際まで) 阿部 春美 15 ケーススタデイ演習(ケースレポート作成:結果∼結論まで) 阿部 春美 教科書 参考文献 高橋百合子監修:看護学生のケーススタデイ,メヂカルフレンド社,2011. 黒田裕子:黒田裕子の看護研究,step by step, Gkenn 2001 黒田裕子:やさしく学ぶ看護理論,日総研出版,2014.(1年生で購入済み) 備考 - 113 - 看 護 学 科 3 年
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