看護学科 1年シラバス

看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
日本語表現法Ⅰ
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
吉田 雅昭
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
レポート等
50%
授業内課題等
40%
受講態度
10%
10 回
日本語の基本的構造を理解し,自分の思いを適切な言葉遣いで表現する基礎力を培う。
到達目標
話し言葉と書き言葉における日本語運用の基本を学び,論理的なコミュニケーションの手段である言
語表現を効果的に実現する基礎能力を養う。特にⅠでは,品詞や助動詞・助詞,接続詞など日本語文法
授業の概要
についての問題,仮名と漢字を中心とした表記に関する問題,敬語のルールなど,言語的な知識につい
て学んでいき,日本語の適切な使用に関する基礎能力を養いながら,文書作成の練習を行っていく。
また,日本語そのものに興味を持てるよう,言葉に関わる様々なテーマも取り上げていく。
学習者への期待
日本語について,興味をもって授業に取り組んで頂きたいと思います。
(含準備学習)
回数
授業計画
1
はじめに 日本語について学ぶことの意義
2
日本語に関する基本的知識
3
日本語に関する応用的知識
4
敬語① 敬語の基礎
5
敬語② 様々な場面における敬語の使用法
6
日本語における文字・表記の仕組みと規範
7
文書作成の規則
8
日本語の様々なジャンルの表現スタイル① 記録文
9
日本語の様々なジャンルの表現スタイル② 映像表現
10
適切な言葉遣いに関する考察
教科書
参考文献
備考
『NHK100分de名著ブックス フランクル 夜と霧』
諸富祥彦 NHK出版
適宜,紹介します。
進展具合や理解度等に応じ,順序や内容等を変更する場合があります。
教科書は,日本語表現法Ⅱでも引き続き使用します。
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看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
日本語表現法Ⅱ
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
吉田 雅昭
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
レポート等
50%
授業内課題等
40%
受講態度
10%
10 回
日本語を通じて何かを学ぶことを実践的に理解し,言語表現能力を向上させていく。
到達目標
話し言葉と書き言葉における日本語運用の基本を学び,論理的なコミュニケーションの手段である言
語表現を効果的に実現する基礎能力を養う。
授業の概要
特にⅡでは,様々な文章や作品,社会問題などを取り上げ,作者の意図を正しく読み取りながら,そ
のテーマに関する自分の考えを論理的にまとめること,自分の考えを他人に的確に伝えられる技術を習
得することを目指し,実際にまとまった文章を書いていく練習を行う。
また,話し言葉に関する問題なども取り上げ,幅広い言語能力の向上を目指す。
学習者への期待
様々な学びを得られるよう,積極的に取り組んで頂きたいと思います。
(含準備学習)
回数
授業計画
1
日本語を通じて学ぶことの意義
2
言語的コミュニケーションの在り方
3
「夜と霧」① 古典的名著から学ぶ
4
「夜と霧」② 作品の時代背景
5
「夜と霧」③ 価値の考察
6
「夜と霧」④ 体験を伝えること
7
「夜と霧」⑤ 散文と文学との間
8
映像表現の特徴
9
効果的な文書表現についての考察
10
言語表現行為についての総合的理解
教科書
参考文献
備考
『NHK100分de名著ブックス フランクル 夜と霧』
諸富祥彦 NHK出版 『夜と霧』フランクル著(霜山徳爾訳)
『夜と霧 新版』
(池田香代子訳)共にみすず書房
進展具合や理解度等に応じ,順序や内容等を変更する場合があります。
- 14 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
英語Ⅰ
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
演習
マーク タフス
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
70%
受講態度
30%
10 回
この授業では日常会話に必要とされる基本的な単語と文法について学習し,またそれらを使って対話で
到達目標
授業の概要
学習者への期待
(含準備学習)
きるようになることを目標とする。また医療に関わる単語を覚え,次年度に備える。
日常会話で頻繁に用いられる基本表現を「話し」
・
「聞く」ことができる力を養い,基礎的な英語コミュ
ニケーション能力を習得させる。また,当該専門職として必要となる語彙や基本表現も身につける。
授業の前に予習しておくこと。具体的には,次の授業で学ぶであろうユニットに目を通し,わからない
単語が有れば辞書で調べておく。
回数
授業計画
1
Nice to meet you. What do you do?
2
Do you like noodles? How often do you do yoga?
3
What are you watching?
4
Where were you? What did you do?
5
Review of Lessons 1, 2, 3 and 4.
6
What's she like?
7
What can you do there?
8
Did you have a good time?
9
I'm going to study law
10
Review of Lessons 6, 7, 8 and 9.
教科書
The Human Body 1
The Human Body 2
「Smart Choice Student Book 1」
(Ken Wilson) Oxford
参考文献
備考
授業にはテキスト,ノート,辞書,ファイル(渡されたプリント等を整理できるもの)を必ず持参すること。
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看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
大学生活論
看護学科
必修
1年
開講時期
通年
授業形態
講義
及川 珠美
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
レポート等
70%
受講態度
30%
15 回
1.大学生・社会人としての基本的マナーを身につける。
到達目標
2.大学生活を有意義に送るために知識やスキルを身につける。
3.大学での学びを基盤に,学習の自己管理ができる。
大学生活を有意義に送るために必要となる姿勢,知識やスキルを身につける。具体的には,本学・各学
授業の概要
科の教育方針の理解,大学での学び方(レポートの書き方,図書館の活用法等)
,大学生活の基礎知識(消
費者教育,ネット社会の危険性,防犯・防災,環境教育等)
,健康に関する知識(病気・ケガ,栄養管理等)
を身につける。
学習者への期待
大学生活を有意義に送るために,導入として設定した科目である。自己の目標を叶えるために,積極的
(含準備学習)
に学ぶことを期待する。更に多くの仲間をつくり,いろいろな考えに触れてほしい。
回数
授業計画
1
オリエンテーション(本学・本学科の教育方針,入学許可書の授与,教務オリエンテーション)
及川 珠美
2
大学生活に関わる基礎知識1(学生生活のルールについて)
佐藤 健一
3
学生支援体制・看護学科カリキュラム・学生生活
及川 珠美
4
大学での学び1(ノートのとり方,予習・復習の仕方,テキストの活用方法 等)
及川 珠美
5
大学での学び2(レポートの書き方,図書館の活用法 等)
及川 珠美
6
大学生活に関わる基礎知識2(ネット社会の危険について)
佐藤 健一
7
大学生活に関わる基礎知識3(消費者トラブルについて)
佐藤 健一
8
大学生活に関わる基礎知識4(交通マナー・トラブルなど)
佐藤 健一
9
健康に関する知識1(からだの健康について1:睡眠・食生活など)
大友 緑
10
健康に関する知識2(からだの健康について2:ドラッグの危険性など)
大友 緑
11
健康に関する知識3(大学生が出会うこころの問題)
田中 美砂子
12
ハラスメント・学生・保健・国家試験プロジェクト・キャリア開発委員会 等
及川 珠美
13
個人調査書記入・チューターグループグループワークトレーニング・役割決定 等
及川 珠美
14
学習成果発表
及川 珠美
15
1年間のまとめと課題の明確化
及川 珠美
教科書
参考文献
必要時提示・配付する
備考
- 16 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
現代の社会
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
レポート等
70%
受講態度
30%
10 回
取り上げるテーマはいずれも今まで詳しく学習したことがないテーマだと思われるが,社会人になっ
到達目標
た場合には誰でも直面する問題なので,各テーマに関連する諸制度を総合的に理解し,現実に活用でき
るだけの能力を獲得することを目的とする。
現代の日本及び世界がどのような構造になっているかについて,経済,政治の視点を主としながら理
授業の概要
解する。また,日本社会が抱える諸問題についても考える。現代の社会を生きるために不可欠な基礎知
識を身につけ,社会の動向に絶えず関心を持ち続け,社会生活において的確な選択ができるようにする。
新聞やTVなどのニュースや「解説」に注意を払い,問題の本質と構造を把握し,
「自分の頭」で考え
学習者への期待
る姿勢を身に付けて欲しい。
(含準備学習)
特に身近な問題については,学習した内容を実際に当てはめてみたらどうなるか,ということを考え
てみて欲しい。
回数
授業計画
1
日本の法体系・三権分立・司法制度(裁判制度等)
2
立法制度(国会のしくみ等)
3
行政制度(議院内閣制・地方自治制度等)
4
世界経済の中での日本経済の状況 −人口,GDP,国際収支
岩渕 修
5
日本の財政問題(1) −日本の財政状況
岩渕 修
6
日本の財政問題(2) −消費税,法人税,社会保障
岩渕 修
7
金融政策と「異次元緩和」 −アベノミクスを考える
岩渕 修
8
少子高齢化(原因,対策,高齢化保護のための諸問題)
赤井畑 康明
9
相続問題(相続の概要,遺言の概要)
赤井畑 康明
10
消費者問題(消費者が遭遇するトラブル,それに対する救済法)
赤井畑 康明
教科書
参考文献
教科書は使用せず,必要に応じて資料を配布する。
「地方消滅」(増田寛也編著/中公新書)
上記以外はその都度紹介する。
備考
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看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
情報処理
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
杉崎 新一
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
40%
レポート等
30%
受講態度
30%
10 回
コンピュータ操作の初学者が基本操作を習得し,業務内でWord・Excel・PowerPointが使用出来るこ
とを目標とする。
到達目標
Word:基本的な文書作成及び表を使用した文書作成。図形や写真などを使用した文書作成。
Excel:一般的な表作成及び計算式及び関数を使用した表作成とグラフ作成。
PowerPoint:一般的なスライドショーの作成と動きを使用したスライドショーの作成。
コンピュータを利用する立場から,簡単なハードウェア構成とその機能に関する基礎知識を理解し,情
授業の概要
報セキュリティに関しての知識について理解を深める。その上で,Wordで文章が効率的に書ける,Excel
を使用でき,Power pointを作成するスキルを身につける。
コンピュータの基本的な操作から学習を行う。初学者及び操作が苦手な者は,これを機に操作が出来
学習者への期待
(含準備学習)
るように学習していただきたい。これまでにコンピュータの操作を経験し,操作が出来る者であっても,
自己流の操作を行う者が多いので,初心に戻り学習に望んでいただきたい。また,周りに操作がわから
ない者がいたら積極的に操作を教えていただきたい。
授業を休むと操作がわからなくなり,次回以降の授業にも影響するため注意すること。
回数
授業計画
1
授業概要,成績評価について,Word:基本的な操作と文書作成
2
Word:ページ設定と表を用いた文書作成,表の基礎操作(表の挿入・編集・罫線の種類変更)ほか
3
Word:表の作成と文書の編集
4
Word:表現力のアップ(ワードアート,クリップアート,図や図形の挿入)ほか
5
PowerPoint:PowerPoint基礎,プレゼンテーションの作成ほか
6
PowerPoint:図や表,グラフの挿入と特殊効果の設定
7
Excel:基礎知識,データ入力・編集,表の作成(書式設定と罫線)
8
Excel:表の作成(セルの設定と各種編集操作)
,印刷の設定
9
Excel:いろいろな数式,グラフと図形の挿入
10
Word・Excel・PowerPointのまとめと実技試験
教科書
参考文献
30時間アカデミック 情報リテラシー Office2010 杉本くみ子/吉田栄子 実教出版
進度に応じてプリントを配布する。
単位認定試験は,授業内で学習した各ソフトの使用などに関する筆記試験を行う。
レポート評価として,授業内で作成したデータの提出と実技試験にて評価する。
備考
受講態度は,出席状況を加味する。
各自が作成したデータを保存するためのUSBメモリを準備することが望ましい。
(他の科目等と共用可。
高価なものを購入する必要はない)
- 18 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
看護学科
必修
1年
後藤 伸治
担当者
自然科学入門
開講時期
前期
授業形態
講義
本田 俊夫
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
70%
受講態度
30%
15 回
「生物」:生命の尊厳を知る看護師として必要な生物学の教養を身につけるとともに,命と健康を守るた
到達目標
めの基礎知識を深める。
「化学」・「物理」:看護師の職務上欠かせない基礎的な化学・物理の素養を培い,日常生活に必要な物質
の化学的・物理的性質を理解する。
生物・化学・物理の3分野における基礎を学習する。周囲で起こっている科学現象や生命現象を正しく
理解する上で必要な物理・化学・生物の基本的原理を理解する。 【生物】生物学の基礎を学び,生命現象,生命の尊厳,生物の多様性を理解する。さらに,現在急速に解
明されつつある生命現象や生命科学を正しく理解できる能力を養う。
「生命現象」
「遺伝」「細胞」「発生・
授業の概要
免疫」「生物と環境」をテーマとして扱う。
【化学】化学の基礎を学び,物質の構造,性質,反応について理解を深め,身の回りの現象を科学的に考
える能力を養う。さらに人間生活と化学的事象との関わりを理解できるようにする。
「物質の構造」
「酸と
塩基・酸化還元」「溶液・浸透圧」
「有機化学」
「生体物質(糖質・脂質・タンパク質)
」をテーマとして扱う。
【物理】日常接する運動,
電気,
磁気などに関する物理の法則や概念,
物事の本質を理解できる。「運動と力」
「仕事とエネルギー」「波動」
「電気と磁気」をテーマとして扱う。
学習者への期待
分からない点は気楽に質問してほしい。授業後復習をしてほしい。
(含準備学習)
回数
授業計画
1
生命現象におけるタンパク質の役割
後藤 伸治
2
遺伝学(DNAの構造と遺伝子,人の遺伝,ヒトゲノムマップ)
後藤 伸治
3
細胞の構造と機能(核,細胞質,細胞小器官)
後藤 伸治
4
発生と免疫(生殖細胞,受精,クローン,免疫細胞,抗原と抗体,アレルギー)
後藤 伸治
5
生物と環境(大気汚染,環境ホルモン,温暖化)
後藤 伸治
6
物質の構造(物質の構造・元素・原子,電子,中性子,原子番号,周期表など)
後藤 伸治
7
酸と塩基・酸化還元(身近な物質のpH,中和反応,金属のイオン化傾向,電池の原理,など)
後藤 伸治
8
溶液・浸透圧(水の構造と性質,溶解度,濃度,生体と浸透圧)
後藤 伸治
9
有機化学(有機化合物の分類,異性体の種類,官能基の種類と性質)
後藤 伸治
10
生体物質(糖質・脂質・タンパク質の種類と性質)
,核酸の構造と機能
後藤 伸治
11
運動と力∼力と重力加速度,力のモーメント,力の合成・分解
本田 俊夫
12
仕事とエネルギー∼仕事と仕事率,力学的エネルギー
本田 俊夫
13
仕事とエネルギー∼熱量,圧力
本田 俊夫
14
波動∼光と音の性質
本田 俊夫
15
電気と磁気∼電気回路,電流と磁界
本田 俊夫
教科書
生物:生命科学入門 丸山工作・丸山敬・著 東京教学社
化学:コメデイカル化学 齋藤勝裕・荒井貞夫・久保勘二・共著 裳華房
物理:プリント配布
参考文献
生物:生物科学入門 石川統・著 裳華房
化学:化学・入門編 日本化学会化学教育協議会・編 化学同人
備考
- 19 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
数理リテラシー
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
本田 俊夫
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
15%
受講態度
25%
10 回
専門的な科目を学習する際に必要な数理処理を身につける。
到達目標
大学での学びの基礎となる科目である。
授業の概要
短大での学び,看護学を学ぶ上で必要となる数学の知識,大学生として当然知っていなければならない
数理的なものの考え方を学ぶ。基本的な数学用語の意味,記号,計算法を理解し使うことができる。日
常的で身近な具体例と数学との関連を理解する能力を養う。
学習者への期待
(含準備学習)
日常でよく使う計算,算数・数学的な考え方の習得を目標に進めていきます。考え方の不明箇所があ
る場合は積極的に質問してください。
回数
授業計画
1
イントロダクション,計算のきまり,小数,分数
2
分数の計算∼四則混合,還元算
3
割合,百分率
4
濃度
5
平方根,指数・対数
6
算数の文章題
7
物質量
8
図形の面積・体積
9
単位と変換
10
総合演習
教科書
毎回プリントを配布します。
参考文献
備考
- 20 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
人間関係論
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
田渋 あづさ
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
レポート
90%
受講態度
10%
10 回
1.対人関係における自己の傾向について,述べることができる。
2.様々な集団における人間関係の様相についての知識を習得できる。
到達目標
3.医療における人間関係と,患者の心理について,基本的な知識を習得できる。
4.対人コミュニケーションの基礎的な概念について習得できる。
5.人間関係の形成に生かすスキルを学び,生かすことができる。
日常生活において経験する人間関係の諸相を,心理学的視点より明らかにし,人間関係のプロセスやメ
授業の概要
カニズムについて理解を深める。さらに医療において求められる,対患者,さらには医療職種間におけ
るコミュニケーションについて,講義および演習を通して学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
人間関係およびその形成に関する知識と技術は,実際に患者とのかかわりにつながるものであると認識
して,受講してほしい。また,演習でのワークを意欲的に取り組むことを期待する。
回数
授業計画
1
人間関係論の概要と展開
2
対人認知と他者理解
3
対人感情と自己認知
4
集団における人間関係
5
医療における人間関係と患者の心理
6
対人コミュニケーション
7
患者を支えるコミュニケーション
8
チームの人間関係
9
コミュニケーショントレーニング「リフレーミング」
10
コミュニケーショントレーニング「ワールドカフェ」
教科書
参考文献
資料を講義ごとに配布する。
随時紹介する。
備考
- 21 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
課題探究ゼミナールⅠ
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
通年
授業形態
演習
桑田 恵美子
単位数
1 単位
授業時間数
15 時間
授業回数
8回
評
価
の
方
法
プレゼンまでの過程
30%
ポートフォリオ
50%
成長報告書
20%
1.プロジェクト学習とポートフォリオの基本について理解する。
到達目標
2.「看護学科1年生が,自己の生活をマネジメントできる力をつけるための提案集」を作成する。
3.自己の成長が述べられる。
プロジェクト(目標を達成する構想)学習などを取り入れながら,課題解決力やクリティカルシンキン
授業の概要
グを身につけ,自ら学べる力を養う。
プロジェクト学習とポートフォリオの基本について学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
将来看護職として地域社会に貢献するためには,自律した大学生であることが望まれる。自ら考え,仲
間と協力してし,主体的な取組みを期待する。
回数
授業計画
1
意志ある学びを叶えるプロジェクト学習の特徴とポートフォリオの基本
2
課題発見ビジョンとゴール(看護学科1年生がつくる1年生のための生活マネジメント提案集)
3
計画(課題解決の計画を立てる)
4
根拠ある情報のリサーチ
5
プレゼンテーションするための制作
6
プレゼンテーション(自己の生活をマネジメント)
7
プレゼンテーション(自己の生活を改善する提案)
8
再構築(1年生のために,自己の生活をマネジメントできる力をつけるための提案集作成)
・成長の確認
教科書
参考文献
必要時資料を配付する。
看護師の実践力と課題解決力を実現する! ポートフォリオとプロジェクト学習 鈴木敏恵著 医学書院 備考
- 22 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
家族論
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
槇石 多希子
単位数
1 単位
授業時間数
20 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
10%
受講態度
10%
課題達成度
20%
10 回
〇家族について多面的に考えることができる。
○家族の制度について知る。 到達目標
○家族に関するデータを読み取ることができる。 ○現代家族の問題を,夫婦関係,親子関係など多様な観点からとらえることができる。
○家族のイメージを拡げることができる。
人の生活にとって「家族」の存在は,最も身近なものであるが,あまり身近すぎて意識せずに過ごしてい
る。しかし家族の生活の中で何かが起こると,
人は,
家族の存在を改めて強く意識する。家族は,長年の間,
授業の概要
生活を共にしているため家族成員同士や家族を取り巻く社会環境からもたらされる影響を受ける。また
家族は毎日の時間的経過から形づくられる流動的存在でもあり,その中で家族の成長過程がある。
本授業では,そのような最も身近で社会にとって欠くことのできない家族とは何か,家族の機能は何か,
現代の家族はどのような特徴を持ち,どんな変容を示しているのかについて学ぶ。
授業は以下のように行いますので,しっかり取り組んでください。
・授業では講義内容を書いたプリントおよび必要な資料を配布します。
学習者への期待
(含準備学習)
・授業の理解を確認するために4回ほど課題をその授業内で書いてもらいます。課題達成度を評価に加算
します。
・授業内で自分の考えや意見を述べて積極的に授業に参加することを評価します。
・授業期間内にレポートを1回出します。レポートは採点し評価に加算します。
回数
授業計画
1
家族の起源−家族とは何か
2
家族を社会学的に考えるための基本ターム
3
家族の制度と法
4
社会変動と家族−家族類型・専業主婦化
5
社会変動と家族−未婚化・パラサイトシングル
6
親子関係−子ども期の誕生・社会化
7
親子関係−母娘関係・シングルペアレント
8
ドメスティックバイオレンス
9
生殖革命と家族
10
家族におけるケア
教科書
参考文献
備考
特に使用しませんが,テーマごとにレジュメや資料を用意します。
授業の中で紹介していきますので,関心を持った文献は読んでください。
新聞やニュースで取り上げられる家族に関わるできごとに目を向けるようにしてください。
- 23 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
人体構造と機能Ⅰ
対象学科
必修・選択
配当年次
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
前期
授業形態
講義
会津 清英
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
80%
受講態度
20%
15 回
指定教科書の各章末には,
『重要用語』が掲げられており,それらの意味や用語どうしの関連を理解し,
到達目標
さらに『学習達成チェック』の項目について答えられることが目標です。
人間の健康障害をきたす疾病を理解するうえでは,正常な体の構造とその機能を理解する必要がある。骨
授業の概要
格・筋系を中心に人体構造と機能を学ぶ。人体を構成する細胞から結合組織,骨の構造と連結の状態,筋
組織およびそれに付随する神経組織,そして体内の流通システムとしての循環器系について,構造・形
態を学ぶ。そして,それらが人体内においてどのような働きをしているかを学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
出来る限りその日の講義項目をチェックして講義にのぞみ,復習はその日にうちに済ますよう習慣づけ
て下さい。特に前期では「人体構造と機能Ⅱ」が同時並行して講義されて行くので,復習することの習
慣づけは大変重要なことです。ぜひ実行してください。
回数
授業計画
1
解剖生理学総論
2
細胞と組織(1)細胞の構造と機能
3
細胞と組織(2)組織の分類
4
皮膚と膜
5
骨格系(1)総論
6
(2)各論(1)頭および体幹の骨
7
(3)各論(2)体肢の骨格
8
筋系(1)総論
9
(2)各論(1)頭および体幹の筋
10
(3)各論(2)上肢および下肢の筋
11
循環器系(1)血管系(1)血管系総論,心臓のつくり
12
(2)血管系(2)心臓の働き
13
(3)血管系(3)血管の構成
14
(4)血管系(4)血管の機能
15
(5)リンパ系
教科書
ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能①解剖生理学 MCメディカ出版
参考文献
備考
- 24 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
人体構造と機能Ⅱ
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
前期
授業形態
講義
小野寺 健
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
20%
受講態度
20%
15 回
血液に関する理解を深める。さらに消化器,呼吸器,泌尿器に関する形態と機能について学ぶ。
到達目標
人体を構成する器官系,すなわち,体内の流通システムとして消化器(肝臓・胆嚢・膵臓や消化吸収,栄
授業の概要
学習者への期待
(含準備学習)
養分の代謝を含む),呼吸器,腎・泌尿器などの構造と機能を学ぶ。
人間の体はさまざまな細胞や臓器からできており,それらが協力して働いている。全体を大きく把握す
ることからはじめて,細部に至る方が理解しやすいと思われる。
回数
授業計画
1
血液①(成分と機能)
2
血液②(血液凝固,血液型)
3
免疫系について
4
消化器系①(口腔,咽頭,食道)
5
消化器系②(胃,小腸,大腸)
6
消化器系③(肝,胆,膵)
7
消化器系④(吸収と運動について)
8
呼吸器系①(外呼吸と内呼吸,上気道)
9
呼吸器系②(下気道,肺)
10
呼吸器系③(換気,外呼吸)
11
呼吸器系④(血液中のガス運搬,呼吸調節)
12
泌尿器系①(泌尿器系の構造と機能)
13
泌尿器系②(尿の生成と体液の調節)
14
排泄(排便,排尿)
15
体温(体熱の産生,体温調節)
教科書
参考文献
備考
ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能①解剖生理学 MCメディカ出版
適宜,参考資料を配付する。
特になし。
- 25 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
人体構造と機能Ⅲ
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
後期
授業形態
講義
会津 清英
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
80%
受講態度
20%
15 回
前期の「人体の構造と機能Ⅰ」と同様に,指定教科書の各章末には,
『重要用語』が掲げられており,そ
到達目標
れらの意味や用語どうしの関連を理解し,さらに『学習達成チェック』の項目について答えられること
が目標です。
中枢・末梢神経,皮膚および感覚器構造と機能を学ぶ。さらに,生殖器系と内分泌系についても講義する。
授業の概要
学習者への期待
(含準備学習)
前期と同様に,可能ならば予習をして欲しいが,復習は必ずその日のうちに済ます習慣を持続させるこ
とが大事です。講義の後の復習は怠り無く実施する事に努めてください。
回数
授業計画
1
神経系(1)神経系総論
2
(2)中枢神経系の構成とその機能(1)脳
3
(3) 〃 (2)脊髄
4
(4)末梢神経の構成とその機能(1)脳神経とその支配領域
5
(5) 〃 (2)脊髄神経とその支配領域
6
(6) 〃 (3)自律神経とその支配領域
7
感覚器(1)視覚器の構造とその機能
8
(2)平衡聴覚器の構造とその機能
9
(3)固有感覚
10
生殖器系(1)男性生殖器の構造と機能
11
(2)女性生殖器の構造と機能
12
(3)女性生殖器と性周期
13
内分泌系(1)内分泌総論,内分泌各論(1)視床下部,下垂体
14
(2)内分泌各論(2)松果体,甲状腺,上皮小体
15
(3) 〃 (3)副腎,膵臓,性腺
教科書
ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能①解剖生理学 MCメディカ出版
参考文献
備考
- 26 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
生化学
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
駒井 三千夫
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
90%
出席と受講態度
10%
15 回
授業の各項目ごとに整理される重要なポイントを箇条書きによって理解して,それを基に課せられる基
到達目標
本問題に答えられるようにすることを目的とする。
人々の健康増進のため,高度な医療に対応するため,また,豊かな健康・福祉生活を送るための,生化
授業の概要
学の基礎知識を学ぶ。食事と栄養について,体内で消化されてから代謝されていくプロセスについての
生化学的知識を習得する。
学習者への期待
(含準備学習)
板書が大切な事項となるので,記録がついていけないような人は予め申し出ること。
理解できない点は,テキストを参考にしたり,質問をしたりすることで解決して欲しい。毎回出てくる
用語が難しい場合は,予習して調べておくこと。
回数
授業計画
1
イントロダクション:生化学を学ぶにあたって必要な知識,体液のpH調節のしくみなど。
2
生元素ミネラル類とそのはたらき
3
細胞の構造,消化管の構造と栄養素の消化・吸収
4
糖質と糖質代謝(1回目)「食物によるブドウ糖の供給と血糖値維持のしくみ」
5
糖質と糖質代謝(2回目)「糖質によるエネルギー産生系」
6
脂質と脂質代謝(1回目)「体内吸収後の代謝過程」
7
脂質と脂質代謝(2回目)「脂質によるエネルギー産生系」
8
タンパク質・アミノ酸とその代謝(1回目)
「タンパク質の栄養価と必須アミノ酸」
9
タンパク質・アミノ酸とその代謝(2回目)
「エネルギー産生系」
10
B群ビタミン(補酵素)とその機能(1回目:B1,B2,B6,B12)
11
B群ビタミン(補酵素)とその機能(2回目:ナイアシン,葉酸,ビオチン,パントテン酸)およびビタミンC
12
脂溶性ビタミンの機能(視覚機能,骨形成機能,抗酸化機能,発がん抑制機能など)
13
酵素と酵素反応(生命の維持に酵素反応は必須)
14
遺伝情報とその発現(遺伝情報の伝わり方)
15
食物繊維と腸内細菌叢,健康(消化管の健康維持が重要)
教科書
参考文献
テキスト:系統看護学講座(専門基礎2)
:
「人体の構造と機能[2]生化学」
(2014年)
,医学書院
参考書:「栄養の基本がわかる図解事典」中村丁次監修,成美堂出版
備考
- 27 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
到達目標
担当者
微生物学
看護学科
必修
1年
押谷 仁 開講時期
前期
授業形態
講義
斉藤 繭子
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
80%
受講態度
20%
15 回
臨床において重要である感染症を発症させる主な病原微生物の生物学的特徴,発症機構および感染予防
の基礎を理解することにより臨床像を説明できるようになる。
微生物学の基本知識を学ぶと共に,多くの病原微生物が宿主・環境とどのように関わりあいながら,如何
授業の概要
に人に感染症を引き起こすかを学ぶ。感染症とは何か,各種感染症の代表的な原因微生物すなわち,細菌,
真菌,原虫・寄生虫,ウイルスの臨床像や,感染治療薬について学ぶ。
学習者への期待
事前学習として,テキスト・参考書の該当する項目を読んでおく事が望ましい。
(含準備学習)
回数
授業計画
1
微生物学総論−1:微生物と病原微生物はどのような生物か?
斉藤 繭子
2
微生物学総論−2:微生物の生命活動(遺伝子からタンパク発現と代謝)と増殖様式
斉藤 繭子
3
ウイルス学総論:ウイルスの生物学的特徴と感染の意味(感染症の発症)
斉藤 繭子
4
ウイルス学各論−1:主なRNAウイルス感染症(呼吸器/消化器)の感染経路と発症メカニズム
古瀬 祐気
5
ウイルス学各論−2:主なRNAウイルス感染症(神経/全身)の感染経路と発症メカニズム
古瀬 祐気
6
ウイルス学各論−3:主なDNAウイルス感染症の感染経路と発症メカニズム
古瀬 祐気
7
ウイルス学各論−4:他のウイルス感染症(肝炎/発ガン/レトロ)の感染経路と発症メカニズム
古瀬 祐気
8
細菌学総論:細菌の生物学的特徴および自然環境と宿主(ヒト)での存在様式
大槻 健蔵
9
細菌学各論−1:病原性グラム陰性菌とグラム陽性菌の特徴と感染症
大槻 健蔵
10
細菌学各論−2:主な細菌感染症の感染経路と発症メカニズム
大槻 健蔵
11
細菌学各論−3:細菌感染の治療剤の抗菌作用と細菌の薬剤耐性化
大槻 健蔵
12
細菌学各論−4:リケッチア,クラミジアおよびマイコプラズマの特徴と感染症
大槻 健蔵
13
免疫学各論−1:生体の免疫機構および病原微生物(抗原)の認識と排除の仕組み
大槻 健蔵
14
免疫学各論−2:免疫による感染症防御とワクチンによる感染症予防
大槻 健蔵
15
感染症学各論:その他の感染症(寄生虫学)および感染症の治療
斉藤 繭子
教科書
参考文献
明良ほか『新版看護学全書4 疾病の成り立ちと回復の促進② 微生物学』メヂカルフレンド社
矢野久子ほか『疾病の成り立ち3 臨床微生物・医動物』
(ナーシング・グラフィカ)メディカ出版
東匡伸ほか『シンプル微生物学』南江堂
備考
- 28 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
看護薬理学
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
木村 勝彦
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
70%
レポート等
10%
受講態度
20%
15 回
教育を「学習者の行動(知識・技術・態度)に価値ある変化をもたらすこと」と捉えています。そのた
到達目標
め,学習者の到達すべき目標を設定し「学習者の行動に価値ある変化をもたらしたく」思います。まずは,
薬という物質がどうやって体内で働いているかを知り,病態への薬の選択ができることを目的とし,最
終的には薬物療法への興味とその重要性を理解できた看護師の養成を到達目標とする。
医薬品の作用機序,生体内動態,有効性,安全性や投与方法など,薬理学的知識とその活用を学ぶ。総
論では生体に対する薬物の作用の仕組み,薬理効果と副作用,薬物体内動態などを学ぶ。各論では,感
授業の概要
染性疾患や免疫系・神経系・内臓系などの疾患に用いられる薬物について,種類や特徴あるいはその用
い方などを学ぶ。さらにがん患者に対する化学療法について認識を深める。これらを学ぶことより,看
護の実践の場で必要とされる臨床薬理学的基礎知識を習得する。
学習者への期待
(含準備学習)
薬理学というとても難解な学問を,今回使用する教科書は非常にわかりやすく解説しています。従ってま
ずは,教科書を必ず読んで受講してください。薬の作用機序は講義を聞かないとなかなか理解できません。
わかりやすく説明しますので,まず,薬理学に親しみを持ち,好きな教科となるよう期待します。
回数
授業計画
1
総論:薬理学とは。薬理学の役割と目的。薬物体内動態,薬理作用について説明。
2
総論:「なぜ薬が効くのか」その仕組みを全体的な視野でわかりやすく説明する。
3
痛みをとる薬,熱を下げる薬:痛みの原因,解熱鎮痛薬とその作用機序。
4
中枢神経にはたらく薬:向精神薬,鎮静睡眠薬,抗パーキンソン病薬,抗テンカン薬の説明。
5
末梢神経にはたらく薬:体性神経と自律神経。筋肉を弛緩させる筋弛緩薬の説明。
6
末梢神経にはたらく薬:交感神経・副交換神経,神経にはたらくその他の薬の説明。
7
オータコイドに関連する薬:抗炎症薬。抗ヒスタミン薬,抗痛風薬,抗リウマチ薬の説明。
8
心臓・血管にはたらく薬:強心薬,抗不整脈薬,抗狭心症薬,降圧薬,高脂血症薬の説明。
9
血圧にはたらく薬:貧血治療薬,止血薬,抗凝固薬,抗血小板薬の説明。
10
呼吸器にはたらく薬:鎮咳薬,去痰薬,気管支喘息薬,抗結核薬の説明。
11
胃腸にはたらく薬:消化性潰瘍薬,鎮けい薬,鎮吐薬,止寫薬,寫下薬の説明。
12
体内環境を整える薬:ビタミン薬,ホルモン,ホルモンに関わる薬。
13
病気の原因を抑える薬:抗生物質,合成抗菌剤,抗ウイルス薬,抗菌薬,ワクチンの説明。
14
がんを抑える薬:腫瘍とがんと肉腫,がん細胞,抗がん薬。
15
消毒薬と漢方薬:滅菌と消毒。漢方の基本の説明。
教科書
参考文献
超入門 新薬理学 小山岩雄 株式会社照林社
特になし
備考
- 29 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
到達目標
担当者
病理学
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
村上 一宏
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
90%
受講態度
10%
15 回
種々の疾患において生ずる臓器や組織,細胞の主に形態的変化について学び,説明できるようになるこ
とを目的とする。
病理学とはどんな学問か,その領域や,健康を維持するための生体の回復力および病気へのなりやすさに
ついて,その概要を学ぶ。また,病理解剖,診断病理学の医療における役割についてや,細胞・組織とそ
授業の概要
の障害,再生と修復,循環障害,炎症,免疫とアレルギー,代謝異常,老化,先天異常,腫瘍の概略を学ぶ。
各論としては,循環器系,呼吸器系,消化器系,内分泌系,造血器系,腎・泌尿器系などの機能と主な
障害の機序について学ぶ。
学習者への期待
病理学は医学の基本となる学問の一つである。疾患に関する基礎的な知識の理解,習得に努めてほしい。
(含準備学習)
回数
授業計画
1
病理学の基礎知識:病理学で何を学ぶのか。変性や壊死,細胞や組織の適応変化について。
2
循環障害1:充血やうっ血,血栓症や塞栓症,虚血や梗塞について。
3
循環障害2:出血,浮腫について。ショックとは,どのような病態か。
4
修復と再生:傷害を受けた組織や細胞はどのように再生するのか。
5
炎症1:急性炎症とは,どのような病態か。
6
炎症2:慢性炎症とは,どのような病態か。
7
アレルギー:アレルギーのメカニズムについて。アレルギーは,どのような疾患を引き起こすのか。
8
腫瘍1:腫瘍とは。腫瘍は,なぜ発生するのか。
9
腫瘍2:良性腫瘍と悪性腫瘍の相違について。悪性腫瘍はなぜ,ひとの命を奪うのか。
10
腫瘍3:腫瘍の種類や呼称に,どのようなものがあるのか。
11
遺伝性疾患と先天異常:疾患が遺伝する仕組みについて。先天異常を引き起こす原因について。
12
感染症:感染症の種類,免疫不全や日和見感染症について。
13
代謝異常:脂質代謝異常や糖代謝異常は,どのような疾患を引き起こすのか。
14
加齢と疾患:加齢とともに,どのような疾患の発症が増加するのか。
15
まとめ:病理学で学んだこと。
教科書
シンプル病理学 改訂第6版 笹野公神 他 南江堂
参考文献
備考
- 30 -
看護学科1年
単位認定試験
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
病態治療学Ⅰ
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
三友 紀男
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
100%
評
価
の
方
法
15 回
【呼吸器】呼吸器疾患の基礎的知識を理解する。口腔ケア,呼吸リハビリ,家庭生活の指導等,看護師が
呼吸器病の予防と管理に果たす役割が大きいことを理解する。
到達目標
【循環器】循環器系の構造・機能,各種疾患(高血圧・虚血性心疾患・不整脈・心不全など)の病態生理,
診断,治療について学び,理解を深め,看護学援助に生かす。
【腎臓・泌尿器】腎臓・泌尿器系の構造と機能,各種疾患の病態生理と診断学について学び,理解を深め,
看護学援助に生かす。
呼吸機能障害,循環機能障害,排泄機能障害について理解する。
授業の概要
呼吸機能障害では呼吸器感染症・肺癌・慢性閉塞性肺疾患・呼吸不全等,循環機能障害では虚血性心疾患・
不整脈・高血圧・心不全等,排泄機能障害では腎疾患・尿路系疾患・男性生殖器の腫瘍等の病態生理,診断,
治療について学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
【呼吸器】ただ授業を受け身で聞くのではなく,
「なぜ?」
「自分ならどうするか?」と自分の頭で考えな
がら積極的に授業に参加して欲しい。
【循環器】【腎臓・泌尿器】予習と復習を行い,知識を確実に身につけること。
回数
授業計画
1
呼吸器
呼吸をするということは:肺の解剖,呼吸器疾患の特殊性
久保 裕司
2
呼吸器
肺癌,手術後の看護
久保 裕司
3
呼吸器
慢性閉塞性肺疾患,その他の呼吸器疾患(気管支喘息,呼吸不全等)
久保 裕司
4
呼吸器
肺炎,誤嚥性肺炎(口腔ケア等,看護師の重要性)
久保 裕司
5
循環器
高血圧症,心電図の基礎
三友 紀男
6
循環器
虚血性心疾患
三友 紀男
7
循環器
不整脈
三友 紀男
8
循環器
心不全,弁膜疾患,心筋疾患,血管疾患
三友 紀男
9
腎臓・
泌尿器
腎・泌尿器系の病態生理と診断学
三友 紀男
各種腎炎・腎不全・透析
三友 紀男
腎・泌尿器系の腫瘍,前立腺疾患
三友 紀男
10
11
腎臓・
泌尿器
腎臓・
泌尿器
12
腎臓・
泌尿器
排尿障害・神経因性膀胱
三友 紀男
13
呼吸器
呼吸器の知識を整理しまとめる
三友 紀男
14
循環器
循環器の知識を整理しまとめる
三友 紀男
15
腎臓・
泌尿器
腎臓・泌尿器の知識を整理しまとめる
三友 紀男
【呼吸器】系統看護学講座 成人看護学 2呼吸器 医学書院
教科書
【循環器】系統看護学講座 成人看護学 3循環器 医学書院
【腎臓・泌尿器】系統看護学講座 成人看護学 8腎・泌尿器 医学書院
参考文献
備考
- 31 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
単位認定試験
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
病態治療学Ⅱ
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
三友 紀男
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
100%
評
価
の
方
法
15 回
【外科総論】
・外科手術に伴う手術侵襲とそれに対する生体の反応について理解する。
・侵襲の大きな手術に伴って起こり得るショックとその合併症について理解する。
・術後合併症の原因,病態と対処法について理解するとともに,術後疼痛管理の重要性を理解する。
到達目標
・手術に必須な手技である麻酔法と輸液管理について理解する。
【外科各論】頭頸部から腹部まで外科的疾患の診断治療について理解する。
【運動器】高齢社会を迎えて運動器疾患の重要性が高まっている。それらについての基本的な知識を身に
つける。
【血液・感染・免疫】基本的な知識を身につける。
授業の概要
外科的疾患に関連する疾患・治療,麻酔について,運動機能障害,身体防御機能障害について理解する。
運動機能障害では運動器系疾患の病態生理,診断,治療について学ぶ。
身体防御機能障害に関しては,血液・免疫・感染疾患に関する病態生理,診断,治療について学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
【外科総論】外科総論は,外科療法における周術期管理と看護の意味付けを理解する上で重要な学問です。
講義とテキストの内容をしっかり身につけてください。
【外科各論】外科各論で習得すべき知識は多岐にわたり,
膨大であります。講義とテキストを上手く活用し,
効率的に勉学に励んでください。
【運動器・血液・感染・免疫】予習と復習を行い,知識を確実に身に着けること
回数
授業計画
1
外科総論
手術侵襲と生体の反応,炎症
新井川 弘道
2
外科総論
ショック,播種性血管内凝固症候群(DIC)
,多臓器不全(MOF)
新井川 弘道
3
外科総論
術後合併症とその対策,術後疼痛管理
新井川 弘道
4
外科総論
麻酔法,輸液管理
新井川 弘道
5
外科各論
頭頸部および肺・胸部
三友 英紀
6
外科各論
心臓および脈管系
三友 英紀
7
外科各論
消化器および腹部(1)食道,胃・十二指腸,腸・腹膜
三友 英紀
8
外科各論
消化器および腹部(2)肝臓,肝外胆道系,膵臓,門脈,ヘルニア,副腎
三友 英紀
9
運動器
運動器疾患総論(症状・診察法・検査法・処置・治療)
三友 紀男
10
運動器
運動器疾患各論(外傷性疾患,炎症性疾患,腫瘍など)
三友 紀男
11
血液
血液細胞の動態とその機能,貧血
三友 紀男
12
血液
造血器腫瘍(白血病・リンパ腫・骨髄腫)
,止血機構と線溶
三友 紀男
13
感染
感染症各論,感染管理,職業感染
三友 紀男
14
免疫
免疫の機序
三友 紀男
15
免疫
代表的免疫疾患(膠原病)
三友 紀男
【外科総論】系統看護学講座 別巻 臨床外科看護総論 医学書院
【外科各論】系統看護学講座 別巻 臨床外科看護各論 医学書院
教科書
【運動器】系統看護学講座 成人看護学 10運動器 医学書院
【血液】系統看護学講座 成人看護学 4血液・造血器 医学書院
【感染・免疫】系統看護学講座 成人看護学 11アレルギー 膠原病 感染症 医学書院
参考文献
備考
- 32 -
看護学科1年
単位認定試験
科目名
看護学科
対象学科
必修・選択
配当年次
到達目標
担当者
病態治療学Ⅲ
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
三友 紀男
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
100%
評
価
の
方
法
15 回
【消化器】消化器系の構造,機能について理解し,疾患の病態や基本的な治療法を身につける。
【脳神経】中枢神経の基本的な解剖と生理を学び,外傷や脳血管障害・脳腫瘍など代表的な脳神経外科疾
患とその症状・症候との関係を理解できるようになる。
【神経内科】神経筋の基本的なの構造と機能を学び,大脳基底核,脳幹,脊髄,末梢神経,筋の主な疾病
の病態,症候,治療について理解できるようになる。
【内分泌】内分泌機能の生体内での役割につき理解し,内分泌疾患・糖尿病・生活習慣病ついて学び,治
療法や発症予防について理解を深める。
内部環境調節障害,消化・吸収機能障害,脳・神経機能障害について理解する。
内部環境調節障害では甲状腺機能障害・乳腺疾患・副腎機能障害・糖尿病・痛風等の内分泌・代謝系疾
患の病態生理,診断,治療について理解する。消化・吸収機能障害では消化性潰瘍・消化器癌・炎症性
疾患・肝硬変・胆石症・イレウス等の病態生理,診断と治療について学ぶ。また,脳・神経機能障害では,
脳血管障害・変異性及び炎症性疾患・頭部外傷・脳腫瘍等,診断と治療について学ぶ。
授業の概要
【消化器】テキストや参考書を繰り返し読んで内容を比較しながら理解を深めて下さい。疑問等は質問票
を提出して下さい。医学は日進月歩のため新しい知識を得るようにしましょう。
【脳神経】興味をもって学習してください。
学習者への期待 【神経内科】神経筋疾患の病態・徴候は,神経筋の構造と機能の欠損(陰性徴候)と解放現象(陽性徴候)
であることを学び取ってほしい。
(含準備学習) 【内分泌】ホルモンの産生部位とそのおもな作用などの基本を知る。ホルモン産生分泌や作用の異常によ
る疾患の病態について理解する。国民病である糖尿病の成因メカニズム,治療,合併症,予防やセルフ
ケアと,脂質代謝,肥満,メタボリック症候群についても併せて学ぶ。
指定の教科書の当該項目につき事前に目を通して予習し,復習も怠らないこと。
回数
授業計画
1
消化器
消化器疾患総論,構造と機能,消化器の症状と徴候と病態生理,消化器一般検査と画像
診断(レントゲン,超音波,内視鏡,CT,MRI,PET等)
,処置
大槻 昌夫
2
消化器
膵外分泌と内分泌。急性膵炎,重症膵炎,慢性膵炎,膵臓癌,膵内分泌腫瘍,胆嚢ポリー
プ,胆石症,胆嚢炎,胆管炎,胆道腫瘍,膵胆管合流異常症
大槻 昌夫
3
消化器
急性肝炎,肝炎ウイルス,慢性肝炎,アルコール性肝障害,脂肪肝,NASH,自己免疫
性肝炎,原発性胆汁性肝硬変,肝硬変,門脈圧亢進症,肝細胞癌,胆管細胞癌
大槻 昌夫
4
消化器
食道癌,アカラジア,逆流性食道炎,急性胃粘膜病変,消化性潰瘍,胃癌,感染性腸炎,
虫垂炎,炎症性腸疾患,大腸癌,腹膜炎,腸閉塞等
大槻 昌夫
5
脳神経外科
神経救急現場での神経症状や画像診断
岩崎 真樹
6
脳神経外科
脳血管障害,その他
岩崎 真樹
7
脳神経外科
脳腫瘍
齋藤 竜太
8
神経内科
臨床神経学総論:神経筋系の構造と機能,症候学
佐直 信彦
9
神経内科
臨床神経学各論:主要な神経筋疾患(パーキンソン病,多発性硬化症,脊髄疾患,筋萎
縮性側索硬化症,ギランバレー症候群,末梢神経障害,重症筋無力症,筋ジストロフィー
など)
佐直 信彦
10
内分泌
内分泌学概論,フィードバック機構
三友 紀男
11
内分泌
下垂体ー副腎系 副腎皮質ホルモンとその副作用
三友 紀男
12
内分泌
甲状腺および副甲状腺の機能とその異常
三友 紀男
13
内分泌
糖尿病をめぐる諸問題
三友 紀男
14
内分泌
脂質異常症と肥満,生活習慣病 痛風
三友 紀男
15
消化器
知識を整理しまとめる。
三友 紀男
教科書
参考文献
【消化器】系統看護学講座 成人看護学 5消化器 医学書院
【内分泌】系統看護学講座 成人看護学 6内分泌・代謝 医学書院
【消化器】病気がみえる Vol. 1 消化器 第4版 メディックメディア
【神経内科】必要に応じ講義で示す。
備考
- 33 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
保健行動学
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
齋藤 ひろみ
単位数
1 単位
授業時間数
15 時間
授業回数
8回
評
価
の
方
法
単位認定試験
70%
レポート等
20%
受講態度
10%
1.保健行動の意味を理解する
到達目標
2.自ら保健行動がとれる
3.保健行動学および関連する学問領域の理論を理解する
4.看護の対象の行動変容への支援ができる
人間一人ひとりが,自らに合った健康的な生活を創り出していくためにはどのようにしたらよいのか保
授業の概要
健行動学を切り口に知識や技術を学んでいく。人間行動の意味,保健行動の意味を理解し,自ら保健行
動がとれるように学習する。 さらに,保健行動学および関連する学問領域の理論を理解し,看護対象
の行動変容への支援について,基本的技術を理解する。
・自分自身の日常の行動や健康づくりに関心を持ち,併せて,クラスメートや家族,地域社会の人々の健
学習者への期待
(含準備学習)
康づくりへも視野を広げてみよう。
・授業の中にグループワークを取り入れ,学生個々の“気づき”を重要視するので,積極的な授業参加を
期待します。
・授業内でできなかった授業に関する質問等は,積極的に研究室を訪ねて良い。
回数
授業計画
1
授業ガイダンス:この授業で目指すものとその方法,健康づくりの体験交流
2
行動科学と保健行動:その1:保健行動学を学ぶ上での基礎概念 課題レポート①の提示
3
行動科学と保健行動:その2:保健行動と行動の変容・健康教育と行動の変容・ヘルスプロモーションと行動の変容
4
保健行動と学習理論,行動変容モデル
5
健康信念モデル 課題レポート②の提示
6
保健行動アセスメント:その1)ヘルスビリーフモデルの適用事例
7
保健行動アセスメント:その2)目的・技法・技法の応用
8
保健行動の成立と支援: その1)保健行動の実践・体重コントロール,その2)行動療法の基本と問題解決の方法
まとめ
教科書
参考文献
テキスト:畑栄一・土井由利子編集,行動科学−健康づくりのための理論と応用−改訂第2版,南江堂
参考書:松本千明「健康行動理論」の基礎,実践編,医歯薬出版株式会社
備考
- 34 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
看護学原論
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
桑田 恵美子
単位数
2 単位
授業時間数
45 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
30%
受講態度
10%
23 回
1.看護の本質や専門性・独自性,看護の機能・役割,主要な看護理論について理解できる。
2.看護の主要概念である「人間」
「健康」
「環境」について理解し看護の対象を理解できる。
到達目標
3.看護の歴史的変遷を学習し,現代看護を取り巻く状況やチーム医療の中で看護職の役割について理
解できる。
4.看護に関する法規について述べることができる。
看護を学ぶ者の最初の入り口として,看護の本質や専門性・独自性,看護の機能・役割,主要な看護理論
授業の概要
について学ぶ。また看護の主要概念である「人間」
「健康」
「環境」について理解を深める。看護の歴史
的変遷を学習し,現代看護を取り巻く状況やチーム医療の中で看護職の役割について学ぶ。併せて,看
護に関係する法規について学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
看護を学ぶ者の最初の入り口として看護学原論があります。先人たちが構築した看護の理解や,看護を
取り巻く歴史の中で,どのように看護が変化・発展していったのか理解を深めてくれることを期待します。
また,将来の自分の看護師像にまで思いをはせて講義に参加することを期待します。
回数
授業計画
1
看護の変遷(古代・中世・ナイチンゲールによる近代看護の確立)
2
看護の変遷(職業としての看護のはじまり)
3
看護とは何か(ナイチンゲール)
4
看護とは何か(ナイチンゲール−看護の独自性)
5
看護とは何か(ヘンダーソン)
6
看護とは何か(ヘンダーソン−看護の独自性)
7
看護に関わる主要概念(統合体としての人間と特性)
8
看護に関わる主要概念(生活者としての人間―患者)
9
看護に関わる主要概念(人間-家族)
10
看護に関わる主要概念(健康と健康観の変遷)
11
看護に関わる主要概念(健康指標の把握)
12
看護に関わる主要概念(環境−生活環境と労働)
13
専門職とは何か,そして看護はどのような看護
14
主な看護活動の展開の場と看護の機能
15
チーム医療の中の看護(保健・医療・福祉における看護)
・継続看護
16
看護と法(保健師助産師看護師法,人材確保の促進に関する法律)
17
看護制度の変遷と看護サービス
18
看護理論の変遷・活用と意義
19
看護理論(Peplau. H. E Travelbee. J King. I. M)
20
看護理論(Orem. D. E)
21
看護理論(Roy. S. C)
22
看護理論(Benner. p)
23
看護の展望と課題
教科書
看護学原論 看護の本質的理解と創造性を育むために 高橋照子編集 南江堂
やさしく学ぶ看護理論〈ケースを通して〉
黒田裕子監修 日総研
看護の基本となるもの ヴァージニア・ヘンダーソン著:湯槇ます・小玉香津子訳 日本看護協会出版会
参考文献
フローレンス・ナイチンゲール著:湯槇ます・薄井坦子他訳 看護覚え書 現代社
パトリシア・ベナー著 井部俊子監訳 ベナー看護論新訳版 初心者から達人へ 医学書院
備考
- 35 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
看護倫理
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
今泉 正子
単位数
1 単位
授業時間数
15 時間
授業回数
8回
評
価
の
方
法
単位認定試験
70%
レポート等
20%
受講態度
10%
1.人権と看護の関わりを知ることができる。
2.倫理の原則を看護に適用できることを説明できる。
到達目標
3.患者の擁護が医療の場で大切であることを知ることができる。
4.日本看護協会・国際看護師協会の内容が説明できる。
5.看護職としての倫理的な態度について説明できる。
看護倫理の基礎を学び,実際の看護場面において倫理の原則を考え行動できるための基礎的能力を身につ
ける。具体的には看護の専門職者として,倫理の原則,看護ケアと倫理,日本人の文化・価値などを踏ま
授業の概要
えて看護と権利,パターナリズム,アドボガシー,インフォームド・コンセント,守秘義務,内的規範
と外的規範(法律),看護活動と倫理のあり方,研究における倫理のあり方を学ぶ。またICNの看護師の
倫理綱領と日本看護協会の看護師の倫理綱領については,看護師の倫理指針であることから,事例で学ぶ。
学習者への期待
1.受講のまえにテキストは読んでおくこと。
(含準備学習)
2.医療・看護についての報道に関心を持ちこれらについて自分の考えを持っておくこと。
回数
授業計画
1
倫理・看護倫理の基本(倫理とは,規範,道徳,価値,看護倫理の必要性)
2
倫理の原則とアプローチ(無害,善行,自律,公正正義,誠実忠誠)
3
倫理に関係する重要な言葉Ⅰ(コンパッシュン,ケアとケアリング,アドボカシー,パターナリズム)
4
倫理に関係する重要な言葉Ⅱ(権利,責任,インフォームドコンセント,チーム医療,協力,専門職,守秘義務,患
者中心の看護)
5
看護者の倫理綱領(日本看護協会,国際看護師協会)
6
倫理的意思決定とステップ
7
事例検討(倫理的ジレンマ)
8
看護活動と倫理,看護研究と倫理
教科書
参考文献
テキスト:看護倫理 第2版 小西恵美子編集 南江堂
ベッドサイドの看護倫理 杉谷藤子・川合政恵監修 日本看護協会出版会 第1版
備考
- 36 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
臨床看護総論
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
及川 珠美
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
80%
レポート等
10%
受講態度
10%
15 回
・健康障害の「経過」から見た対象(患者・家族)の特徴と看護が理解できる。
到達目標
・主な症状のメカニズムを基盤に,アセスメントの視点や看護援助が理解できる。
・主な治療・処置の特徴を知り,アセスメントの視点や患者・家族への看護援助が理解できる。
医療において臨床とは,医療を求める人に対して医療行為を行う場である。臨床看護総論は,臨床看護
授業の概要
の場,対象(家族も含む)
,健康状態の経過からみた特徴と看護,主要な症状を示す対象者への看護,治
療や処置を受ける患者の看護,臨床の場で多く使用される医療機器の原理と取り扱いについて学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
事前に教科書を読み,わかりにくい点などを明確にして授業に臨んでほしい。
健康障害の経過からみた対象(患者・家族)の特徴を知り,対象(患者・家族)の苦悩に寄り添うため
の看護者としての在り方を考察してほしい。
回数
授業計画
1
臨床看護総論で何を学ぶか,臨床看護における対象とは
2
健康障害のレベルとしての「経過」
3
急性期における看護
4
リハビリテーション期における看護
5
慢性期における看護
6
終末期及び臨終時における看護
7
主要な症状への看護1 呼吸機能障害・循環機能障害
8
主要な症状への看護2 活動と休息障害
9
主要な症状への看護3 ストレスとコーピング
10
治療・処置への看護1 化学療法
11
治療・処置への看護2 放射線療法
12
治療・処置への看護3 手術療法1(手術による侵襲と術前の看護)
13
治療・処置への看護4 手術療法2(術後の看護)
14
医療機器の原理と取り扱い方法
15
医療機器の原理と取り扱い方法(演習)
教科書
参考文献
備考
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学〔4〕臨床看護総論 医学書院
松本千明著:医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎 医歯薬出版株式会社
ピエールウグ編集:慢性疾患の病の軌跡 コービンとストラウスによる看護モデル 医学書院
医療機器の取り扱いについては,非常勤講師が教授する。
- 37 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
基礎看護技術Ⅰ
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
講義
及川 珠美
単位数
1 単位
授業時間数
15 時間
授業回数
8回
評
価
の
方
法
単位認定試験
90%
レポート等
10%
1.看護技術に共通する,看護技術の考え方を理解できる。
到達目標
2.看護技術に共通する,看護技術の考え方や安全管理の技術,安楽確保の技術,コミュニケーション,
感染防止対策,観察・情報・記録・報告,学習支援について理解できる。
看護技術に共通する,看護技術の考え方や安全管理の技術,安楽確保の技術,コミュニケーション,感
授業の概要
染防止対策,観察・情報・記録・報告,学習支援について学ぶ。看護技術の科学的根拠と正確な方法を
理解して実施できる能力を身につける。
学習者への期待
(含準備学習)
この科目は今後学習する基礎看護技術Ⅱ・Ⅲ・Ⅳに共通する内容である。また看護倫理,看護学原論,人
体の構造と機能を基礎知識と関連する。学習を積み重ね理解を深めてほしい。
回数
授業計画
1
看護技術の特徴・範囲と適切に実践するための要素及び臨床実践能力の構造
2
的確な看護判断と適切な看護技術提供のための看護過程を構成する要素・クリティカルシンキングと看護記録
3
看護におけるコミュニケーション
4
活動・休息援助技術(良い姿勢とボディメカニックス・基本体位)
安楽確保の技術(身体ケアを通じてもたらされ
る安楽)
5
安全確保の技術(患者誤認防止,転倒・転落防止)
6
感染防止の技術(感染防止の基礎知識と感染経路予防策)
7
感染防止の技術(標準予防策)
8
学習支援(看護における教育・指導)
教科書
系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護技術Ⅰ 基礎看護学② 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③ 医学書院
URLナーシングスキル日本版事前・事後学習に視聴覚教材として活用する。授業の中で,必要時提示する。
看護技術が見える2 臨床看護技術 MEDICMEDIA
参考文献
基礎看護技術 吉田みつ子監修 インターメディカ出版
看護技術プラクティス 竹尾惠子監修 学研
決定版ビジュアル臨床看護技術 坂本すが監修 照林社
備考
- 38 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
基礎看護技術Ⅱ
看護学科
必修
1年
開講時期
前期
授業形態
演習
二口 尚美
単位数
2 単位
授業時間数
60 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
10%
技術試験
30%
30 回
・基本的なベッドメイキングができる
・就床患者のシーツ交換ができる
・スタンダードプリコーションに基づく環境整備を実施できる
・二人で臥床患者のシーツ交換ができる
・二人で臥床患者の寝衣交換ができる
・臥床患者の体位変換ができる
・基本肢位での安楽な体位の工夫ができる
・車椅子・ストレッチャーへの移乗,移送ができる
・清潔の援助方法を選択し,患者の観察ができる
到達目標
・患者の状態に合わせた部分浴を安全にできる
・正しい歯磨き方法を習得する
・臥床患者の含漱介助ができる
・口腔ケアにおける安全安楽な体位を考察できる
・モデル人形に全身清拭ができる
・清拭車を使用したタオルで安全な清拭ができる
・患者に合わせた方法で洗髪ができる
・対象に合わせた食事の援助ができる
・自然な排泄を促す援助ができる
・臥床患者に便器・尿器を使用した排泄の援助ができる
生活行動援助技術として,生活環境を整える技術,食と排泄を整える技術,清潔を整える技術,運動と
授業の概要
休息のバランスを整える技術について学ぶ。看護技術の科学的根拠と正確な方法を理解して実施できる
能力を身につける。
・ひとつひとつの単元を積み重ねて学習します。毎回,予習復習をしてください。既習の内容について理
学習者への期待
(含準備学習)
解していることを前提に進めます。
・グループメンバーでコミュニケーションをとり,協力しましょう。
・対象者の状態に合わせた方法を考えられるようになりましょう。
・健康管理に留意し,欠席しないよう努めてください。
回数
授業計画
1
講義 病床環境とは 環境の物理的要素 望ましい基準
二口 尚美
2
講義 病床環境調整の目的と方法 二口 尚美
3
演習 シーツの取扱い方 ベッドメイキング デモンストレーション見学
二口 尚美
4
演習 シーツの広げ方たたみ方 下シーツの作成方法
二口 尚美
5
演習 横シーツ,枕の作成方法 ベッドの崩し方
二口 尚美
6
演習 包布に布団を入れる方法 収納方法
二口 尚美
7
演習 シーツ交換デモンストレーション見学
二口 尚美
8
演習 シーツ交換の実際
二口 尚美
9
演習 環境調整の実施 患者が使用中のベッドのシーツ交換
二口 尚美
10
演習 環境調整の実施 スタンダードプリコーションに基づく環境整備
二口 尚美
- 39 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
回数
授業計画
11
講義 活動・運動とは レクリエーション
及川 珠美
12
講義 活動と休息 体位変換 車いす,ストレッチャー,スライディングシート
及川 珠美
13
演習 活動と休息 援助の実際 体位変換 移乗
及川 珠美
14
演習 活動と休息 援助の実際 移送 歩行介助
及川 珠美
15
講義 衣生活 病衣の選択 寝衣交換
中野 茉莉子
16
演習 寝衣交換の実際 衣類の脱がせ方 中野 茉莉子
17
演習 寝衣交換の実際 衣類の着せ方
中野 茉莉子
18
講義 全身清拭 入浴の援助 部分浴
中野 茉莉子
19
演習 全身清拭のデモンストレーション見学
中野 茉莉子
20
演習 さまざまな清拭の方法
中野 茉莉子
21
講義 口腔ケア
佐藤 由記子
22
演習 口腔ケアの実際 部分浴の実際(体位の整え方)
佐藤 由記子
23
演習 部分浴の実際(物品の取扱い)
中野 茉莉子
24
講義 洗髪・整容
二口 尚美
25
演習 洗髪 物品の取扱い方法
二口 尚美
26
講義 食事・栄養とは 経管栄養法
佐藤 由記子
27
演習 食事援助の実際
佐藤 由記子
28
講義 排泄とは 自然な排泄を促す方法 佐藤 由記子
29
講義 異常な排泄時の看護 陰部洗浄
佐藤 由記子
30
演習 便器・尿器 ポータブルトイレによる援助方法 陰部洗浄の実際
中野 茉莉子
教科書
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学〔2〕
基礎看護技術 Ⅰ 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学〔3〕
基礎看護技術 Ⅱ 医学書院
看護技術が見える 臨床看護技術 MEDIC MEDIA
参考文献
基礎看護技術 吉田みつこ 監修 インターメディカ出版
看護技術プラクティス 竹尾惠子監修 学研
決定版ビジュアル臨床看護技術 坂本すが監修 照林社
※この授業では,及川珠美・二口尚美・中野茉莉子・佐藤由記子・佐藤玲子の5名で指導する。
備考
ナーシングスキルや,図書館の画像教材も活用しましょう。学習の場でのルールを守りましょう。
技術試験を,随時試験として実施します。
- 40 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
基礎看護技術Ⅲ
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
演習
二口 尚美
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
10%
技術試験
30%
15 回
・健康な対象のバイタルサインを正しく測定できる
到達目標
・測定した値についてアセスメントできる
・健康な対象の,生存にかかわる臓器のフィジカルイグザミネーションを実施できる
(心音の聴取,呼吸音の聴取,腸蠕動音の聴取,対光反射)
授業の概要
フィジカルアセスメントに関する内容として,問診・視診,触診,聴診,打診の基本技術やバイタルサ
イン測定と評価,呼吸音・心音・腸音の聴取方法について学ぶ。看護技術の科学的根拠と正確な方法を
理解して実施できる能力を身につける。
学習者への期待
人体の構造の知識を基礎とします。関連する臓器について,講義までに復習しておきましょう
(含準備学習)
回数
授業計画
1
講義 フィジカルアセスメントとは,
フィジカルアセスメント(胸部 呼吸器のアセスメント)
二口 尚美
2
講義 フィジカルアセスメント(胸部 循環器のアセスメント)
二口 尚美
3
講義 フィジカルアセスメント(腹部と感覚器のアセスメント)
二口 尚美
4
講義 フィジカルアセスメント(運動器・脳神経系のアセスメント)
・身体計測
二口 尚美
5
演習 フィジカルアセスメント(胸部・腹部のフィジカルイグザミネーションの実際)
二口 尚美
6
演習 フィジカルアセスメント(脳神経系・運動器のフィジカルイグザミネーションの実際)罨法
二口 尚美
7
講義 フィジカルアセスメント(バイタルサインとは)
二口 尚美
8
講義 フィジカルアセスメント(バイタルサインの測定)
二口 尚美
9
演習 フィジカルアセスメント(血圧計,体温計,聴診器の取扱い方)
二口 尚美
10
演習 フィジカルアセスメント(血圧測定方法)
二口 尚美
11
演習 フィジカルアセスメント(体温・脈拍・呼吸の測定方法)
二口 尚美
12
講義 体温管理の技術
二口 尚美
13
講義 酸素療法・鼻腔・口腔内吸引
佐藤 由記子
14
演習 酸素療法の実際
佐藤 由記子
15
演習 鼻腔・口腔内吸引の実際 排痰法
佐藤 由記子
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 専門② 基礎看護技術 Ⅰ 医学書院
教科書
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 専門③ 基礎看護技術 Ⅱ 医学書院
はじめてのフィジカルアセスメント 横山 美樹 メヂカルフレンド社
看護技術が見える 臨床看護技術 MEDIC MEDIA
基礎看護技術 吉田みつこ 監修 インターメディカ出版
参考文献
看護技術プラクティス 竹尾惠子監修 学研
決定版ビジュアル臨床看護技術 坂本すが監修 照林社
フィジカルアセスメント ガイドブック―目と手と耳でここまでわかる 山内豊明 医学書院
備考
※この授業は,及川珠美・二口尚美・中野茉莉子・佐藤由記子・佐藤玲子の5名が担当します。ナーシ
ングスキルや,図書館の画像教材も活用しましょう。学習の場でのルールを守りましょう。
- 41 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
基礎看護技術Ⅳ
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態 講義・演習
及川 珠美
単位数
2 単位
授業時間数
60 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
60%
レポート等
10%
技術試験
30%
30 回
1.診療の補助技術としての呼吸・循環を整える技術,与薬の技術,創傷管理技術,排泄異常時の援助
技術について理解する。
2.看護技術の科学的根拠と正確な方法を理解して実施できる能力を身につける。
・感染防止の技術(滅菌手袋の装着・ガウンの着用・滅菌物の取り扱い・包帯法)ができる。
到達目標
・排泄異常時の援助技術(持続的導尿法・グリセリン浣腸)ができる。
・注射器の取り扱い・アンプル・バイアルを用いた薬液の準備ができる。
・シミュレーターを用いて三角筋に筋肉注射ができる。
・シミュレーターを用いて点滴静脈注射の準備・滴数の計算・調整及び管理ができる。
・シミュレーターを用いて採血・検体の取り扱いができる。
診療援助技術の内容として,診療の補助技術としての呼吸・循環を整える技術,与薬の技術,創傷管理技術,
授業の概要
排泄異常時の援助技術について学ぶ。看護技術の科学的根拠と正確な方法を理解して実施できる能力を
身につける。
学習者への期待
(含準備学習)
この科目は前期で学習した基礎看護技術Ⅰ・Ⅱを土台に診察や治療・処置に伴う技術を学習する。また看
護学原論・看護倫理,人体の構造と機能Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ,微生物学・看護薬理学の基礎知識と関連する。学
習を積み重ね理解を深めてほしい。
回数
授業計画
1
感染防止の技術
及川 珠美
2
感染防止の技術演習(滅菌手袋の装着)
及川 珠美
3
感染防止の技術演習(滅菌物の取り扱い)
及川 珠美
4
創傷管理の技術(創処置法・包帯法)
及川 珠美
5
創傷管理の技術(褥瘡予防と処置法)
及川 珠美
6
創傷管理の技術演習(創処置法)
及川 珠美
7
創傷管理の技術演習(包帯法の実際)
及川 珠美
8
排泄の援助技術(排尿異常)
中野 茉莉子
9
排泄の援助技術演習(持続的導尿の実際)
中野 茉莉子
10
排泄の援助技術演習(持続的導尿時の観察・管理)
中野 茉莉子
11
排泄の援助技術(排便異常)
中野 茉莉子
12
排泄の援助技術演習(浣腸の実際)
中野 茉莉子
13
排泄の援助技術演習(浣腸時の観察・管理)
中野 茉莉子
14
与薬の技術(与薬の種類・原則,経口与薬)
及川 珠美
15
与薬の技術(外用薬の方法)
及川 珠美
- 42 -
看護学科1年
回数
授業計画
16
与薬の技術(注射器の取り扱い アンプルの場合)
及川 珠美
17
与薬の技術(注射器の取り扱い バイアルの場合)
及川 珠美
18
与薬の技術(筋肉内注射皮内注射・皮下注射の方法)
及川 珠美
19
与薬の技術演習(筋肉内注射の準備の実際)
及川 珠美
20
与薬の技術演習(筋肉内注射の実際)
及川 珠美
21
与薬の技術演習(筋肉内注射時の観察と後始末)
及川 珠美
22
与薬の技術(点滴静脈内注射の方法)
及川 珠美
23
与薬の技術演習(点滴静脈内注射の準備の実際)
及川 珠美
24
与薬の技術演習(点滴静脈内注射の観察)
及川 珠美
25
与薬の技術演習(点滴静脈内注射の管理の実際)
及川 珠美
26
与薬の技術(輸血療法の準備・管理)
及川 珠美
27
症状・生体管理技術(生体検査・穿刺・洗浄の介助)
及川 珠美
28
症状・生体管理技術(採血の方法)
及川 珠美
29
症状・生体管理技術演習(採血)
及川 珠美
30
症状・生体管理技術演習(検体の取り扱い)
及川 珠美
教科書
参考文献
系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護技術Ⅰ 基礎看護学② 医学書院
系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護技術Ⅱ 基礎看護学③ 医学書院
URL ナーシングスキル日本版 事前・事後学習に視聴覚教材として活用する。
授業の中で,必要時提示する
※この授業では,及川珠美・二口尚美・中野茉莉子・佐藤由記子・佐藤玲子の5名で指導する。
1)患者役,看護者役をとるときには,役割行動に徹底する。2)学生同士愛称で呼ばない。3)ベッ
備考
ドにもたれたり腰掛けたり,物は置かない。4)実習室内は飲食禁止。
(食事介助は別)5)演習への主
体的参加 ネームプレート,ユニフォーム(白ソックス,下着)着用。自習のときもナースシューズ。ふ
さわしい髪形,装飾品はつけない。爪を切る。秒つき時計,実習室に必要物品以外もちこまない。
- 43 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
到達目標
授業の概要
担当者
看護過程論
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
桑田 恵美子
単位数
1 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
50%
看護過程課題個
別・グループ
40%
受講・演習参加態度
10%
15 回
1.看護実践に必要な看護過程の基本的事項や構成要素について理解できる。
2.健康障害を持つ対象の紙上事例を通して,看護過程の展開の実際を通して,展開方法が理解できる。
看護実践に必要な看護過程の基本的事項や構成要素について学ぶ。更に健康障害を持つ対象の紙上事例
を通して,看護過程の展開方法について学ぶ。
・看護過程は,看護師が看護実践を系統的・計画的に『看護師らしく考える』ためのツールである。その
ため看護過程の各段階について熟知することが求められる。講義・演習に積極的に参加し『看護師らし
学習者への期待
(含準備学習)
く考える』ための問題解決過程を理解してほしい。
・本授業ではヘンダーソン看護理論を活用した看護過程の展開をする。個別・グループで演習を通して各
自が看護過程の展開方法を身につけることを求める。したがって1回の欠席は,その後の理解に大きく
影響する。体調コントロールして欠席しない。
回数
授業計画
1
看護過程とは何か,看護過程を学ぶ 意義基本的事項と構成要素
2
看護過程の各段階の相互関係看護過程を用いることの利点,患者の権利の擁護
3
アセスメント・データ収集・主観的データと客観的データの特定
4
看護理論と看護過程,ヘンダーソン理論におけるデータ収集
5
演習 ヘンダーソンの理論に基づく事例の展開(データ収集とデータの特定)
6
アセスメントから看護問題の明確化(看護診断)
7
演習 ヘンダーソンの理論に基づく事例の展開−アセスメントから看護問題の明確化(看護診断)
8
看護計画立案と優先順位・期待される成果(結果)の明確化と患者中心の成果の原則
9
看護計画の表記・実施・評価
10
演習 ヘンダーソンの理論に基づく事例の展開−看護計画立案
11
演習 グループ別の看護過程事例展開・事例紹介とデータ収集
12
演習 グループ別のアセスメントから看護問題の明確化(看護診断)
13
演習 グループ別事例の展開−アセスメントから看護問題の明確化(看護診断)
14
演習 グループ別事例の展開−看護計画立案
15
まとめ
基本から学ぶ看護過程と看護診断第7版 ロザリンダ・アルファロールフィーヴァ著 本郷久美子監訳
医学書院
教科書
系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学〔2〕
基礎看護技術Ⅰ 医学書院
看護の基本となるもの ヴァージニア・ヘンダーソン著 湯槇ます・小玉香津子訳 日本看護協会出版会
必要時資料配付する。
参考文献
備考
看護過程を使ったヘンダーソン看護理論の実践 秋葉公子他著 ヌーベルヒロカワ
ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程 焼山和憲著 日総研
演習では,各グループに,演習の進行状況を発表してもらいます。グループ全員が理解しながら進めら
れるように努力してください。
- 44 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
基礎看護学実習Ⅰ
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
集中
授業形態
実習
桑田 恵美子
単位数
1 単位
授業時間数
40 時間
授業回数
評
価
の
方
法
実習目標到達度
90%
実習態度
10%
−回
実際の医療現場の見学を通して,病院の役割・機能・設備などを学ぶ。また,病棟の看護活動の実際を見
授業の概要
学して看護の役割・機能について学ぶ。また病院で療養生活を送っている患者の生活環境の理解を通して,
患者の療養生活を支える看護の役割について学ぶ。
学習者への期待
病院という臨床の場に臨むとき,学生といえども,看護職員の一人として責任のある言動が取れるように
(含準備学習)
留意する。
授業計画
Ⅰ. 実習期間
1年次前期 1週間(7/13 ∼ 7/17)
Ⅱ. 実習目的
病院における療養環境の理解を通して,患者の療養生活を支える看護の役割について学ぶ
Ⅲ.実習目標
1.医療を受ける対象の療養環境を知ることができる。
① 病院の構造・設備の特徴・機能・安全対策を知ることができる。 ② 病院における,栄養士,放射線技師,薬剤師,地域連携室等の他職種の役割と機能を知ることができる。
③ 全体的な病院の環境を知ることができる。
④ 病棟の構造・設備,病室の構造・設備・療養環境がわかる。
2.看護活動の見学を通して,看護がどのように実践されているかわかる。
① 看護師は,患者の安全を守り安楽に配慮していたかを述べることができる。
② 看護師は,患者とのコミュニケーションにどのようなことを留意していたのか述べることができる。 ③ 療養生活を整える看護がどのように行われているか,述べることができる。
3.患者の思いや体験していることに関心を向け,対象理解ができる。
① 受け持ち患者およびその家族とコミュニケーションを図ることができる。
② 相手を尊重した態度で,関わることができる。
③ 受け持ち患者が,どのような思いで入院生活を送っているのか理解できる。
④ 受け持ち患者の闘病生活の支えになっていることがわかる。
Ⅳ.実習計画
1.学内実習 オリエンテーションで実習の全体を把握し,事前学習を十分して実習に臨む。 2.病院実習 受持ち患者1名受持ち,患者の療養生活の見学やコミュニケーションを通して学ぶ。
看護師の行う援助を見学し,看護の役割を学ぶ
毎日のカンファレンスを通して,学習内容の共有と整理・理解を深める。
3.実習のまとめ 実習で学んだことをまとめ・発表を通して,看護の役割について考えを深める
Ⅴ. 実習担当者
今泉正子,桑田恵美子,及川珠美,長橋美榮子,髙橋由美,菊地明子,二口尚美,武田美奈子,岡崎優子,佐藤利憲,
佐藤理恵,阿部頼子,菅原尚美,中野茉莉子,佐藤由記子,村井麻子,竹田理恵,佐藤玲子
教科書
参考文献
備考
※基礎看護学実習Ⅱを履修するためには,この科目の習得が履修要件である。
- 45 -
看
護
学
科
1
年
看
護
学
科
1
年
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
基礎看護学実習Ⅱ
看護学科
必修
1年
担当者
開講時期
集中
授業形態
実習
桑田 恵美子
単位数
2 単位
授業時間数
80 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
90%
受講態度
10%
−回
受持ち患者の看護過程の展開として,適切な情報収集とアセスメント,看護問題の抽出,看護計画の立案,
授業の概要
実施,評価・修正の一連のプロセスを通して,科学的看護の思考過程を学ぶ。更にこれらのプロセスを通
して「看護とは何か」について自分の考えを深められることを目指す。
学習者への期待
学内で学んだ看護学原論,看護倫理,看護過程論,基礎看護技術Ⅰ∼Ⅳでの学びを振り返り,看護者とし
(含準備学習)
て必要な倫理的態度を考え行動できることを期待する。
授業計画
Ⅰ.実習期間
1年次後期 2週間(2/8 ∼ 2/19) Ⅱ.実習目的
1.受持ち患者の看護過程の展開として,適切な情報収集とアセスメント,看護問題の抽出,看護計画の立案,
実施,評価・修正の一連のプロセスを通して,科学的看護の思考過程を学ぶ。
2.「看護」について自分の考えを深められる
Ⅲ.実習目標
1.看護の視点で受持ち患者の情報収集ができる。
2.受持ち患者の情報をアセスメントして看護問題の抽出ができる。
3.受持ち患者の看護計画の立案ができる。
4.受持ち患者の看護計画に沿って実施,評価・修正ができる。
5.看護について自分の考えを述べることができる。
6.看護者として必要な倫理的態度を考え行動できる
Ⅳ.実習計画
1.学内実習 オリエンテーションで実習の全体を把握し,事前学習を十分して実習に臨む。 2.病院実習 患者1名を受持ち,看護過程の展開を行う。
看護過程の展開を通して,適切な援助方法を学ぶ。
毎日のカンファレンスを通して,学習内容の共有と整理・理解を深める。
3.実習終了後 受持ち患者の看護過程展開を通して学びの共有を行う
「看護」について自分の考えを深められる
Ⅴ.実習担当者
今泉正子,桑田恵美子,及川珠美,長橋美榮子,髙橋由美,菊地明子,二口尚美,武田美奈子,岡崎優子,佐藤利憲,
佐藤理恵,阿部頼子,菅原尚美,中野茉莉子,佐藤由記子,村井麻子,竹田理恵,佐藤玲子
教科書
参考文献
備考
※基礎看護学実習Ⅱの履修要件として看護学原論,看護倫理,看護過程論,基礎看護技術Ⅰ・Ⅱの単位を
修得していることが必須である。 詳細は実習要項参照 - 46 -
看護学科1年
科目名
対象学科
必修・選択
配当年次
担当者
成人看護学概論
看護学科
必修
1年
開講時期
後期
授業形態
講義
門屋 久美子
単位数
2 単位
授業時間数
30 時間
授業回数
評
価
の
方
法
単位認定試験
80%
レポート等
10%
受講態度
10%
15 回
1.成人期にある人の身体的・心理的・社会的特徴と健康問題の特徴が理解できる。
到達目標
2.成人期にある人の、 健康状態に応じた看護の役割が理解できる。
3.様々な理論を活用した看護援助方法について理解できる。
成人期にある人々を内的・外的環境に適応し生涯発達し続ける存在と捉え,その人生の歩み,社会生活
授業の概要
の営みについて学ぶ。また,ライフスタイルと成人の健康生活の相互関連性など成人の看護アプロ−チ
の基本となるストレス・適応・危機理論,看護者と患者の相互関係について学ぶ。
学習者への期待
(含準備学習)
成人看護学は,基礎看護学で学習したことを土台としています。常に「考えること」
「自分の考えを言葉
にすること」
「他者の考えを聞くこと」が大切です。授業を通して実践しながら身に付けていきましょう。
回数
授業計画
1
ガイダンス この科目で学習すること
2
生涯発達と発達課題
3
成人期にある人の健康1:大人の生活,社会的状況,大人の健康
4
成人期にある人の健康2:大人の健康について考える
5
成人期にある人の健康3:大人の健康について(グループワーク)
6
成人の健康生活を育む看護とシステム
7
健康行動を育む援助
8
看護者と患者の相互関係
9
健康を脅かす要因と看護1(健康バランスとライフスタイル)
10
健康を脅かす要因と看護2(生活行動がもたらす健康問題)
11
健康生活の急激な破綻から回復を促す看護
12
ストレスとその適応,危機理論について
13
危機理論に関するグループワーク
14
グループワークのまとめ
15
侵襲的治療を受ける患者の看護
教科書
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学〔1〕
成人看護学総論 小松浩子他 医学書院 参考文献
備考
- 47 -
看
護
学
科
1
年