低学年ブロック(2年算数科) 単元名 3けたの数 学習材名 100より大きい数を調べよう (目指す児童像) 自分の考えを分かりやすく伝えることができる子 つけたい力 <表現力を育成する <児童一人ひとりを生かす 指導・工夫の改善> (A 数と計算) 1 課題意識・目的意識の獲得 A(1)数の意味や表し方 ① 既習事項の掲示 ① 同じ大きさの集まりにまとめて 数えたり、分類して数えたりで きる力 ② 4位数までについて、十進位取 り記数法による数の表し方及び 数の大小や順序について理解で きる力 評価の工夫・改善> 3 自己評価の工夫 ① 学習の振り返り ② 導入の工夫 2 主体的・創造的な言語活動の 工夫 ① 算数的な話合い ② 数理的な処理のよさに気付か せる工夫 ③ TTの効果的な活用 ④ ペア学習による話合い活動 ③ 数を十や百を単位としてみるな ど、数の相対的な大きさについ て理解できる力 4 相互評価の工夫 ① ペアによる話合い活動の 充実 5 教師によるそのつど評価の 工夫 ① 個に応じた評価の工夫 ② T1、T2の連携による学 習状況の把握 ③ 発言を認め、励ます声掛け ④ ペア学習への称賛やアド バイス 単元の目標 ○ 10 や 100 のまとまりにして数えるよさに気付き、十進位取り記数法と関連付けてとらえたり、計算の仕 方に活用したりしようとする。 (関心・意欲・態度) ○ 十進位取り記数法の仕組みを考え表現したり、数を相対的な大きさからとらえたりすることができる。 (数学的な考え方) ○ 3位数について、書いたり読んだりするとともに、数や式の大小・相等関係を、不等号や等号を用いて 表すことができる。 (図形や表現についての技能) ○ 3位数について、数の読み方や表し方、数の構成や大小、順序、数の相対的な大きさを理解する。 (数量や図形についての知識・理解) 【本時の授業の実践と考察】 本時(1/13時) (☆ 他教科・他学年との関係 1 本時の問題をとらえ、クリップの数を予想する。 問題 「クリップはぜんぶで何こあるでしょうか。」 2 本時の学習課題を知る。 かんたんに 手だて1-② クリップがたくさん 取れたよ。 何個あるの かな。 手だて2-② まちがえずに 課題 「 クリップの数を ※ 考察) くふうして数えよう。 」 ※導入でのT1、T2のかけ合いや実物のクリ ップを見せて数を予想させたことで、児童の 学習意欲・課題意識を高めることができた。 3 ワークシートにクリップの数え方を書く。 手だて1-①、2-①・③、5-① ※既習事項を提示し、「10の まとまりをつくる」ことを想 起させたことにより、学習課 題に明確に取り組むことが できた。 4 ペアで話合いをする。 手だて4-①、5-③ ☆ 国語の授業で学習してきた表現の仕方が、算数科での言語活動を通して自分の考えを自分の言葉で伝える ことにつながる。 (国語科) ☆ 互いに伝え合い、交流する活動の多い学習は、相手意識・目的意識をもつことで児童の学習意欲を高めて いく。 (生活科) C: まず、10のまとまり をつくりました。10の まとまりが23こと、ば らが5ありました。クリ ップはぜんぶで235 こです。 C:ぼくと少しちがうな。 ぼくは10のまとまり を10、20、30… 230と数えました。 ※ペア学習の観点を明確に示し たことにより、互いの意見の 相違を考えながら話合いをす ることができた。 5 全体で考えを交流し、まとめる。 手だて5-② C:10が10こで100です。100のまとまりが 2こあるので200です。のこりの30と5を あわせて、クリップはぜんぶで235こです。 T:100のまとまりをつくったんだね。 C: なるほど。数えやすい。 ※ICTを活用して児童の考えを取り上げたり、机をコ の字型にして近くに集まれる場所を設けたりしたこ とで、友達の考えに関心をもってよく聞くことができ ていた。また、児童の考えを意図的に取り上げたこと で、一つひとつの考えの違いを的確にとらえ、児童の 言葉を用いてまとめることができた。 6 本時の学習の振り返りをし、次時の見通しをもつ。 手だて3-① 【指導講評】さいたま市教育委員会学校教育部指導1課主任指導主事 ○ ○ ○ ○ ○ ● 田波 巨士 先生 教師の思いや願いがしっかりと入っており、それが伝わる授業だった。 算数では、量感を掴むことが大切であり、導入で数を予想させているところがよかった。 T1、T2の役割分担が明確だったため、問題意識を高めることにつながった。 既習事項の提示が分かりやすく、本時の学習課題を意識して明確に取り組むことができた。 ICTの活用やコの字型の場のつくりが児童の学習意欲を高め、集中して課題に取り組めていてよかった。 自力解決では、自分の考えを文で書くことは難しいので、その後のペア学習では、図を使って話ができれ ばよい。 ● 机間指導では、児童の考えを評価し、考え方のよさに気付かせたり児童の励みにしたりする。
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