教育・スポーツ・芸術文化 - 関川村

生涯学習・社会教育
生涯学習・社会教育の環境整備
○ 人材の発掘・育成
村民一人ひとりが社会の変化に主体的に対応し、活力ある社会を築いていくためには、
その個性や能力を生涯にわたって高め、最大限に発揮できるようにすることが不可欠
です。
また、近年、生活スタイルは多様に変化し、生きがいづくりや余暇の活用、仕事以外
での社会への参加、社会に貢献する活動への興味が高まっています。このため、村民が
いつでも、どこでも、だれでも自由に学習機会を選択でき、その成果が適切に評価され
るような生涯学習社会の構築がますます重要な課題となっています。
そのため、社会や経済の変化、個人の学習ニーズに柔軟に対応できるよう、指導者の
発掘と育成に努め学習環境を整備します。
<施策>
・ リーダー養成講座の開催と県主催養成講座への受講促進
・ 「生涯学習アドバイザーリスト」の見直しと活用促進
・ 生涯学習ボランティアの育成
学習機会の充実
○ 現代的課題の学習機会の充実
高度情報通信ネットワーク社会を迎え、情報をめぐるルールやモラルの問題に積極的
に対応する必要性が生じています。そのため、高度情報化社会に対応できる学習機会の
提供と視聴覚メディアの効果的活用の促進に努めます。
また、あらゆる分野における国際理解が望まれるため、十分なコミュニケーション能
力を持ち、国際社会の中で貢献できる人材の育成や教育交流の機会づくりを促進します。
<施策>
・ 情報活用能力とモラルの育成
・ 視聴覚メディアの効果的活用の促進
・ 英会話教室等の促進
○ 地域教育力の強化
地域教育力を高めるため、地域活動を通じて世代間交流を図り、様々な体験を積み重
ねることで豊かな人間性や主体性、社会性などの資質を育めるよう努めます。また社会
教育施設の活用促進を図るとともに、特色ある地域の生涯学習環境づくりを推進し、学
習者やクラブ、サークル等団体の自立促進を図ります。
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また、子どもたちの健全育成に多様な活動を展開している青尐年育成関川村民会議の
活動を充実させるとともに、その活動を支援します。
<施策>
・ クラブ、サークル等の自立促進
・ 地域における奉仕活動、体験活動や子どもの週末活動等の充実
・ 地域づくりへの参画の促進
・ 社会教育施設の活用促進
・ 読書活動の推進
・ 青尐年育成関川村民会議の活動充実
・ 放課後子ども教室の充実及び指導者の育成
・ 廃校舎の有効活用
学校教育
教育内容の充実
○ 総合的教育環境の整備
最近は問題行動の低年齢化が憂慮されており、幼児期からの心の教育の充実のため、
保護者や地域等の関係者が子育てや教育など相互の役割について一層理解を深めると
ともに、保育園、学校との円滑な連携を図ります。
さらに、急速に進む国際化の中で日本人としての自覚を培いながら、国際理解を深め、
異なる文化を持った人々と共生できるような教育を推進します。そのため、外国語教育
において、外国語指導助手(ALT)の効果的活用を図り、自分の意思を表現できる基
礎的、実践的コミュニケーション力の育成を重視するとともに、高度情報化社会に対応
した教育の推進や、食べ物や農業の大切さを理解してもらうための食農、食育や人権・
同和教育、環境教育、福祉教育など総合的教育環境の整備に努めます。
<施策>
・ 家庭、保育園、小中学校、地域社会との連携促進
・ 学校と保護者の連携強化促進とPTA活動の支援
・ 外国語指導助手(ALT)の継続
・ 総合的教育環境の整備
・ 通学途上の児童の安全確保
○ 「生きる力」の醸成
変化の激しい 21 世紀社会で、
「生きる力」を育むことを村あげての教育目標としてい
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ます。
「生きる力」とは、
「自ら学び、自ら考え、主体的に行動する資質や能力」であり、
「自らを律しつつ、他人と共に協調するなど、豊かな人間性」と「健康や体力」です。
教育は一人ひとりの子どもの発達を扶ける営みです。子どもたちは、自らの個性を伸長、
開花させながら発達を遂げ、「生きる力」を育みます。そして個性的な資質や能力が、
真理や普遍的価値に触れることによって磨かれ鍛えられる過程を大切にすることに教
育の核心があります。そのため、
「関川村村民憲章」及び「関川村むらづくり基本条例」
の学習実践や総合学習を推進し、「生きる力」の醸成に努めます。
また、健康な身体と強い精神力を持った児童生徒の育成を図るために、スポーツを奨
励し、部活やサークル活動への参加を促します。
<施策>
・ 「関川村村民憲章」及び「関川村むらづくり基本条例」の学習と実践
・ 総合学習の推進
・ スポーツ活動の促進
○ 特別支援教育の充実
これまでの障がいの程度等に応じ特別の場で指導を行なう「特別支援教育」だけでな
く、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症も含め、障が
いのある児童生徒に対して、その一人ひとりの教育的ニーズを把握し、当該児童生徒の
持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するために適切な教育や指導を通
じて必要な支援を行います。また、教育機関のみならず、福祉、医療、労働等様々な関
係機関と連携、協力しながら推進します。
<施策>
・ 特別な教育的支援(障がい児教育等)のための教育、福祉、医療等の連携促進
学校教育施設の整備
○ 校舎等の整備促進
小学校統合を機会に小学校校舎及びグラウンドの整備が完了し、中学校校舎の耐震改
修工事も終わっています。屋内運動場についても、耐震診断、耐力度調査の結果を受け
て、改築工事を実施します。
関川中学校のグラウンドは整備後数十年経過しているため、暗渠対策や除草対策など
を計画的に進めます。
今後は、多様な教育活動に対応するため、内部環境の整備を進めます。
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<施策>
・ 効率的でゆとりある教育施設の整備
・ 関川中学校グラウンドの改修整備
スポーツ
村民総スポーツの推進
○ 生涯スポーツの推進
生活水準や利便性の向上により、生活スタイルも変化しています。健康への関心も
年々高まっていますが、体力の衰えや精神的ストレスを感じている人の割合も増えてき
ています。このようなことから、村民が、生涯にわたり心身ともに健康でいきいきとし
た生活を送るために、運動やスポーツの役割が大きくなっています。子どもから高齢者
まで、それぞれの年代や体力に応じて「いつでも・だれでも・いつまでも」スポーツや
レクリエーションを気軽に行える環境づくりと運動やスポーツの必要性を感じる意識
改革に努め、健康スポーツ人口を増やすとともに、自主的、自立的スポーツ活動への支
援を進めます。
<施策>
・ 「だれでも、どこでも、いつまでも」健康スポーツ活動が行えるプログラムの作成
及び普及促進
○ 体育・スポーツ団体の育成
体育協会、スポーツ尐年団、自主的スポーツサークルなど各種団体でそれぞれ充実し
た活動を展開していますが、尐子高齢化の進展、生活体系や価値観の多様化など社会状
況が大きく変化する中で、今までの学校や行政を中心とした取組みでは十分に対応でき
ない状況になりつつあります。特に体育協会では、仲間意識の団体から村のスポーツ団
体としての意識を高めていく必要があります。体育協会のそれぞれの団体が常に会員の
募集を行い、年齢や体力差に関係なく会員を受け入れることで、村民が気軽に参加でき、
幅広いスポーツニーズに対応することが考えられます。また各団体で指導体制や会の運
営方法などを検討し、生涯にわたってスポーツを楽しむことができる組織づくりを促進
します。
<施策>
・ 体育協会、スポーツ尐年団等各種団体の組織見直しと体制づくり
○ 指導者・スポーツボランティアの育成
スポーツ活動を活発化するには指導者の育成が不可欠であり、地域からのリーダー発
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掘、育成を図ります。
また、各種大会の審判や運営役員として陰から大会を支えてくれるスポーツボランテ
ィアの育成を図ります。
<施策>
・ 専門的な指導者の発掘育成
・ 国県主催の各種資格、講座の受講促進
・ 指導者養成講座の開催
・ スポーツボランティアの育成
○ 競技スポーツの振興
競技スポーツの振興に当たっては、尐年期から発育、発達段階で種目に合う一貫した
指導体制が大切です。村でもスポーツ尐年団が活発に活動をしていますが、社会体育と
学校体育の指導者が連携を取り、地域指導者の確保や支援を行い、一貫した指導体制の
充実を図ります。さらに、子どもたちの各種大会出場への激励会、スポーツ表彰制度に
ついては、スポーツ振興の高揚に欠かすことのできないものですので継続し、充実を図
ります。
また、体育協会加盟団体も各種大会へ出場し、県大会、全国大会で優秀な成績を収め
ることができるよう体制づくりを促進します。
<施策>
・ スポーツ尐年団加入促進及び小中学校と連携した指導体制の確立
・ 体育協会加盟団体の各種大会への参加促進
スポーツ施設の充実と活用
アリーナ、ふれあいど~む、スポーツ公園等、村の体育スポーツ施設も整備されまし
た。アリーナ、ど~むは、スポーツ尐年団活動や体育協会の活動で毎晩のように利用さ
れています。しかし、どの施設も昼間の利用者がほとんどありません。平日の日中に利
用できる利用者は限られていますが、中高年のスポーツ人口を増やしたり、体育施設に
限らず地域の集落センターでできる運動プログラムを普及したりすることで、施設の有
効活用を図り、健康スポーツを推進します。
<施策>
・ 廃校舎等既存施設の有効活用
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芸術・文化
芸術文化の振興
心豊かな社会を実現するためには、社会全体で芸術文化を大切にし、支えていくこと
が求められます。このため村民一人ひとりが、芸術文化の担い手であるという意識を持
ち、芸術文化に直接触れ、親しみ、創造する機会を持つことができるよう、地域におい
て芸術文化に関する学習講座や体験機会の充実を図ります。また、芸術文化活動の指導
者の確保と活用を促進します。
<施策>
・ 地域における芸術文化に関する学習や体験事業の充実
・ 芸術文化活動の指導者の確保、活用
文化財保護の推進と活用
○ 町並みと伝統的建造物の修復と保存
指定文化財とそれを含めた旧米沢街道の町並みは貴重な文化財であり、観光資源とし
ても貴重な名所です。そのため、村民の文化財に対する関心を高め、その保存と活用の
意識高揚を図ります。また、これらの復元と修理、保存に努めます。
<施策>
・ 文化財の調査研究及び保護思想の普及と啓発の推進
・ 文化財の保全
・ 文化財の保護、活用に取り組む団体等の支援
○ 歴史的資料の発掘と研究・保存
村の歴史と文化を語る歴史的資料が失われないようにするため、発掘や研究、保存に
努めます。
<施策>
・ 歴史的資料の発掘調査の実施とその成果の周知
○ 人材の発掘と育成
文化財の保護は行政だけでは物理的にも財政的にも限界があり、村民の理解と協力が
不可欠です。そのため、文化財の保護や案内を目的とする団体を作り、その資質向上に
努めます。
また、茅葺、木羽葺等の伝統的建造物群を修復、保存する技術者は既に高齢に達し、
その後継者育成は緊急の課題となっており、積極的にその推進に努めます。
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<施策>
・ 文化財保護や案内団体の設立と育成
・ 文化財保全技術後継者の育成
伝統文化の継承と活用
無形文化財の保存、継承の意義を、一部地域に留まらず村民全体に啓発します。また
村内各地の年中行事、伝統技術等伝統文化の保存、継承、復活に努めるとともに、映像
による記録、保存を進めます。そしてそれらを村民に紹介していくことで、伝統文化の
重要性を認識してもらうとともに観光の対象となる可能性についても検討します。
<施策>
・ 無形文化財発表の場所の設定
・ 映像による記録、保存
・ 伝統技術の継承促進
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