式 辞 - 沖縄県立豊見城高等学校

式
辞
校長
長 濱 雅 仁
春風さわやかに香り、自然界が躍動する季節となりました。校庭では木々に若葉が芽吹き、花々
が美しく咲く卯月4月、本日ここに、渡具知武PTA会長、新屋清喜同窓会会長、仲村博幸後援会
会長、多数の来賓ご臨席の下、第50回入学式を挙行できますことは、大きな慶びであり、心から
お礼申し上げます。
さて、第50期生として豊見城高等学校に入学された新入生の皆さん、御入学おめでとうござい
ます。本校は、1966年に開校し、今年で50年目を迎えます。開校以来、
「礼儀」
「明朗」
「進取」
「誠実」を校訓に掲げ、特色ある「豊見城高校」づくりに邁進して参りました。生徒諸君は建学の
精神によく応え、野球部の活躍等により全国にその名を馳せるとともに、近年におけるウエイトリ
フティング部、弓道部、剣道部、サッカー部、ハンドボール部等の活躍により「文武両道」の学校
として本県のスポーツ界、教育界に一隅を照らしてきました。
新入生の皆さん、皆さんは高校入試という試練に立ち向かい、努力の結果、本日より豊見城高等
学校の生徒となりました。皆さんの入学を2・3年生並びに先生方一同、心から歓迎いたします。
皆さんは、自身の努力はもとより、家族の支えや中学校の先生方のご指導等、多くの方々のお陰で、
今日の日を迎える事ができたと思います。
「素直な心は成長をもたらし、感謝の心は幸せをもたらす」
といいます。今後、この素直な心と感謝の心を決して忘れず、自分自身の「夢実現」に日々努力し
ていくことが、お世話頂いた皆様の恩に報いることであるということを肝に銘じていただきたい。
ところで、入学にあたり、学校長として新入生の皆さんに是非とも申し上げたいことがあります。
入学された320名の皆さんは、今日から3年間、
「豊見城高校号」という船に乗って航海に出るの
です。本日の入学式は、ある意味で皆さんの船出の日にあたります。今日から出港して3年後、ま
だ見たことのない「新天地」に上陸する皆さんは、それぞれ、十人十色の人生の旅路を続けていく
ことになります。
今日、この「豊見城高校号」に乗り込んだ以上、安易に船を下りることはできません。
「本当はこ
の船には乗りたくなかった」ということになれば320名を乗船させた「豊見城高校号」の航路は
厳しいものとなるでしょう。どのような荒波にも決して屈することなく、出会った多くの船員仲間
たちと「チーム豊見城」として力を合わせ、無事、目的地に接岸させて欲しいと願っています。ま
た、船内という限られた生活空間の中で、規律ある規則正しい生活を3年間続けていくことは、人
生の旅路を力強く歩んでいくための「生きる力」
、すなわち、その大本である耐性、人間性、協調性
等を育むということを決して忘れてはいけません。
保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。お子様の晴れ姿に接し、喜びもひとしおで
あると思います。本校では、大切なお子様をお預かりし、先に挙げた校訓を基本として「生きる力
の育成」と、よき社会人としての「人格の完成」を教育方針に掲げ、3年後の卒業式の日に本校に
入学してよかったと思えるよう、全教職員の英知と情熱を結集し、学校教育活動に傾注して参りま
す。
また、
「農作物は農民の足音を聞いて育つ」といわれます。なお一層充実した豊見城高等学校を皆
で創り上げていくため、保護者の皆様、同窓会、後援会の皆様、是非、本校に足を運んでいただき
たいと思います。
結びに、本日ご臨席を賜り新入生を激励くださいましたご来賓、保護者、関係者の皆様に衷心よ
り感謝を申し上げ、式辞といたします。
平成27年4月7日
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