新潟県立新津高等学校 地理探究 (4単位) 学年・コース等 3学年 文系(選択科目) 教科書 帝国書院 『新詳地理B』、東京書籍『世界史A』、帝国書院 『新詳高等地図』 副教材等 新地理要点ノート【啓隆社】、新詳地理資料COMPLETE【帝国書院】、データ・ブック・オブ・ザ・ ワールド【二宮書店】、センター地理【啓隆社】、ウィニングコンパス地理の整理と演習【とうほう】 1 学習目標 地理的な諸課題と歴史的な背景や日常生活とを関連付けたうえで課題解決型の学習を通じて、多角 的に現代世界を分析・考察するとともに、地理的認識を養いつつ発展的・応用的内容の理解を深め、 国際社会で主体的に生きる日本国民として必要な能力や自覚、態度を養う。 2 指導の重点 (1)世界の諸地域の結びつきを、世界史Aで学んだ知識と合わせて、これまで学習した地理の知識 について、さらに理解を深めさせる。 (2)世界の諸地域の自然環境・文化・風土などについて、適切な地域を設定させ、諸資料・統計を 活用して探究し、考えを論述する活動を通して、地域の多角的な見方や分析の方法を身につけ させる。 (3)地球規模の諸課題と歴史に関わる諸資料を扱うことにより、グローバル化した現代世界へ興味・ 関心を持たせるとともに、日本の役割に気付かせる。 3 指導計画 学期 1 学 期 中 間 1 学 期 期 末 単元名 (1)世界の諸地域 の結びつき ・自然環境と生活 ・生活と文化 【考察する地域】 ヨーロッパ ロシア周辺諸国 アングロアメリカ ラテンアメリカ 学習内容・ねらい ・ユーラシアの諸地域世界 ヨーロッパ世界 ・ユーラシアの交流圏 8世紀ごろの世界と交流、13世紀ごろの世界と交流 ・アジア諸帝国の繁栄とヨーロッパ 16世紀のヨーロッパ、ヨーロッパの主権国家体制の成立 と世界商業の進展 産業革命と世界市場の形成、ヨーロッパの動乱の波及 ・大西洋世界の変容とその波及 ヨーロッパとアメリカの諸革命 フランス革命、アメリカ独立革命 ・産業化社会の拡大と成熟 欧米諸地域におけるナショナリズムの展開 ・探究活動…中・近世の文化に関する資料を活用し,主権 国家体制の特色や世界市場の成立と発展および貿易と 交流に関する歴史的意義をふまえ、世界の諸地域の 結び付きを地誌的に考察する。 1学期中間考査 (2)世界の諸地域 ・アジア諸国の変貌と日本 の多角的な見方 東アジアの変容、東南アジアの変容、西アジアの変容 や分析の方法 植民地の拡大と深まる国家の対立 【考察する地域】 ・西アジア、アフリカの変容と冷戦と民族独立の時代 東、東南、南、西、 アジア、アフリカの抵抗運動と民族運動 中央それぞれのアジア ・探究活動…明・清と朝鮮・日本との関係,東南アジア海域 世界,オスマン帝国・サファヴィー朝・ムガル帝国の動向に 関する資料を活用し,イスラーム文化の特徴や世界の諸地 域への影響について自然環境や風土をふまえて多角的に 考察し、レポートにまとめる。 1学期期末考査 時間 14 16 1 16 1 2 学 期 中 間 2 学 期 期 末 3 学 期 (1)世界の諸地域 の結びつき ・資源と産業 ・生活と文化 【考察する地域】 北アフリカ サハラ以南の地域 オセアニア ・二つの世界大戦の時代 第一次世界大戦、戦後秩序の形成、第二次世界大戦 ・冷戦と民族独立の時代 冷戦体制の動揺と終結、まずしさとゆたかさ ・人間と自然環境 ・探究活動…列強国の植民地であった地域の変動過程と 大国とのさまざまな結び付きをふまえ、その歴史的意義 や背景について、地理的統計・資料を分析しまとめる。 2学期中間考査 (3)地球規模の諸課題 ・グローバル化のなかの危機 とグローバル化する 消費文化と情報革命 現代世界 グローバル化と諸地域の模索 ・資料・統計の活用 ・帝国主義の時代 ・国際社会における 民族運動と列強の対立 日本とその役割 ・現代の戦争と平和 地域紛争と国際社会 ・探究活動…諸民族に関する地理的資料や統計を 活用し、近・現代の国際社会の変容について考察 し、世界の諸問題と日本の役割についてまとめる。 2学期期末考査 (2)世界の諸地域 ・開発と貧困の中で の多角的な見方 南北問題、中東の激動、経済成長下の東・東南アジア や分析の方法 ・アメリカ合衆国の変化と国際政治の転換 ・地球規模の諸課題の ベトナム戦争、差別と平等を超えて 探究 ・グローバル化と地域統合 ・資料の活用と論述 歴史を見る目、中国の経済成長 ・動揺する中東と世界の地域紛争 湾岸戦争とその後の中東の変化 ・探究活動…現代の国際社会の変化や地球規模の 諸課題を、レポートや学習内容をまとめた資料を活用 して、日本の役割と関連付けて発表する。 学年末考査 10 14 1 26 1 39 1 4 課題・提出物等 ①授業の中で使用する補助プリントおよび副教材 ②夏季休業中の演習課題 5 評価規準と評価方法 評価は次の観点から行います。 関心・意欲・態度 思考・判断 資料活用の技能 知識・理解 現代世界の地理的事象 現代世界の地理的事象 地図や統計,画像等の 現代世界の諸事象を系 と現代世界の諸地域を から発展的な課題を見 地域に関する諸資料を 統地理的に考察する方 歴史的背景を踏まえて い出し,それを系統地理 収集し,有用な情報を 法と現代世界の諸地域を 地誌的に深く考察し,現 的に,また歴史的背景 選択・活用することを通 地誌的に考察する方法を 代世界の地理的認識や を踏まえて地誌的に考 して,地理情報や地図 より一層理解し,身につ 地理的見方・考え方に 察するとともに,国際社 の活用に関する技能が けている。また現代世界 関する関心と課題意識 会の変化を踏まえて公 習得できている。また仮 に関する地理的認識や をもつことができている。 正に判断し、表現でき 説を検証し,まとめ,発 地理的な見方・考え方の また意欲的に追究し,主 る。 表する等の技能を身に 応用的・発展的内容を理 体的に授業に参加する つけている。 解し,身につけている。 態度が見られる。 以上の観点を踏まえ、授業や作業学習など学習活動への参加の仕方や態度、レポートの内容や提出 状況および定期考査・小テストの成績、課題などで総合的に判断して年間の学習成績とします。 6 担当者からの一言 地理探究では歴史的な背景を関連付けることで発展的・応用的な内容が理解できることを目標に、地 理的認識や思考力・考察力が一層高まるような授業をしていきたいと考えています。
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