日本史B(4単位) - 新潟県立新津高等学校

新潟県立新津高等学校
日本史B(4単位)
学年・コース等 2学年 文・理系共通科目(必履修科目)
教 科 書
山川出版社『詳説 日本史B』
第一学習社『最新 日本史図表』、啓隆社『新日本史要点ノート〔標準
副教材等
編〕』、啓隆社『新日本史研究ノート〔応用編〕』
1 学習目標
日本列島の中で、現在のような経済、社会、文化がどのように生み出されたのか。先人の歩
みを学び、今後いかに私たちの生活に生かしていくかが重要である。また、その歩みは単に
日本列島の中だけでなく、さまざまな地域との交流により、互いに影響を受けつつ展開して
きたものであることを理解しなければならない。単に歴史的知識を培うだけでなく、歴史的
な見方・考え方を身に付け、歴史的な思考力を育成したい。
2 指導の重点
原始・古代から現代までの通史を、基本的な歴史事項や流れを確認しつつ押さえる。その上
で、対外関係や文化形成の面で、他地域とどのような関係を築き、影響を受けて来たのかを
考察したい。単に用語を暗記するのではなく、縦軸、横軸を基本に歴史像をしっかりと理解
させたい。
3 指導計画
学期
1
学
期
中
間
単元名
・文化の始まり、農耕社会の成立、古墳とヤマト政権
日本文化のあけぼの ・原始社会の人々の生活やヤマト政権の統一過程を学
ぶ。
・飛鳥の朝廷、律令国家への道、平城京の時代、天平文
化
律令国家の形成
・国家の形成と律令国家のしくみ、天平文化などの特色
を学ぶ。
中間考査
律令国家の形成
1
学
期
期
末
2
学
期
中
間
学 習 内 容 ・ ね ら い
・平安王朝の形成
・律令体制の変質と弘仁・貞観文化の特色を学ぶ。
・摂関政治、国風文化、地方政治の展開と武士
貴族政治と国風文化 ・摂関政治の成立と文化の国風化並びに武士の登場を学
ぶ。
・院政と平氏の台頭、鎌倉幕府の成立、武士の社会、蒙
中世社会の成立
古襲来と幕府の衰退、鎌倉文化
・武家政権の形成過程と鎌倉文化の特色を学ぶ。
期末考査
・室町幕府の成立、幕府の衰退と庶民の台頭、室町文
化、戦国大名の登場
武家社会の成長
・武家政権の展開や社会の変化、室町文化の特色を学
ぶ。
・織豊政権、桃山文化、幕藩体制の成立、幕藩社会の構
造
幕藩体制の確立
・織豊政権及び幕藩体制の特質や桃山文化、寛永期の文
化の特色を学ぶ。
・幕政の安定、経済の発展、元禄文化
幕藩体制の展開
・文治政治への転換や諸産業の発展、元禄文化の特色を
学ぶ。
中間考査
1
時間
9
11
1
3
7
16
1
11
13
7
1
2
学
期
期
末
幕藩体制の動揺
近代国家の成立
・開国と幕末の動乱、明治維新と富国強兵
・開国から明治維新にいたる、近代国家の基盤形成の過
程を学ぶ。
期末考査
11
8
1
・立憲国家の成立と日清戦争、日露戦争と国際関係、近
代産業の発展、近代文化の発達
・立憲体制の展開とアジア・欧米諸国との国際関係の推
移、近代産業の発展、近代文化の形成を学ぶ。
13
・第一次世界大戦と日本、ワシントン体制、市民生活の
変容と大衆文化、恐慌の時代、軍部の台頭、第二次世界
二つの世界大戦とア
大戦
ジア
・第一次世界大戦から第二次世界大戦の終結にいたる国
内の動向と対外政策の推移を学ぶ。
17
近代国家の成立
3
学
期
・幕政の改革、宝暦・天明期の文化、幕府の衰退と近代
への道、化政文化
・幕藩体制の動揺と近代化の基盤の形成、近世後期の文
化の特色を学ぶ。
・占領と改革、冷戦の開始と講和
・対日占領政策、戦後の諸改革、国際関係の推移を学
ぶ。
・55年体制、経済復興から高度成長へ
高度経済成長の時代 ・主権回復後の政治の展開と経済復興、高度経済成長を
学ぶ。
占領下の日本
激動する世界と日本
4
3
・経済大国への道、冷戦の終結と日本社会の動揺
・高度経済成長の終焉とその後の動向を学ぶ。
2
学年末考査
1
4 課題・提出物等
・各単元ごとに問題演習、宿題などを適宜实施します。
・夏季休業中、冬季休業中の課題は別途指示します。
5 評価規準と評価方法
評価は次の観点から行います。
関心・意欲・態度
日本の歴史に関心を
示し、さらに掘り下
げて学習する姿勢が
あるか。
思考・判断・表現
資料活用の技能
知識・理解
世界の諸地域と日本の 歴史事象を理解するた 基本的な歴史事象と時
歴史的つながりを多角 めに、様々な資料を適 系列を理解し、知識と
的視野でとらえ、自己 切に活用しているか。 して身に付けている
の考えを表現できてい
か。
るか。
以上の観点を踏まえ、
・授業への取り組み(授業態度、課題演習など学習活動への参加状況)
・夏季、冬季休業中の課題(提出状況、レポートの内容)
・定期考査 などから、総合的に判断します。
6 担当者からの一言
2学年の日本史Bでは、原始・古代から現代までの通史を中心に学習します。また、周辺の
国々をはじめとする各地域の歴史にも目を向け、周辺諸地域との密接な関係が相互に影響し
合いながら、現在までの日本の歴史を刻んできたことを、多角的に考察して欲しいと思いま
す。そして、単に受験に必要な知識として捉えるのではなく、現代社会にも歴史的経過が大
きく影響していることをしっかりと意識して欲しいと思います。
最後に、何か疑問な点があるときや普段の学習より更に踏み込んで学びたい時などは、教科
担当者に遠慮なく質問に来て下さい。皆さんの知的好奇心に期待しています。
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