~南佐渡中学校 学校だより~ 南 風 佐渡市羽茂本郷47 第 15 号 ℡ 0 2 5 9 - 8 8 -2 1 0 2 (H27・3・26) 編集;校長 知本 《卒業式特集》 第1期南佐渡中卒業生 母校を巣立つ 去 る 3 月 1 2 日 ( 木 )、 歴 史 的 な 第 1 回 卒 業 式 が 行 わ れ 、 南 佐 渡 中 学 校 第 1 期卒業生48人が母校を巣立ちました。開校の年、いつも健気に何事にも全 力で取り組んできた3年生らしく、凜とした美しい所作と力強い返事、そし て感動的な歌声で、さわやかにフィナーレを飾ってくれました。我が南佐渡 中学校が誇るべき卒業生です。 保護者の皆様、たくましく成長した我が子の姿に感慨もひとしおのことと 存じます。改めてお祝い申し上げます。また地域の皆様、今日まで卒業生を あたたかく見守っていただき、ありがとうございました。南佐渡の宝である 48人が旅立ちました。今後とも、変わらぬご支援をお願い致します。 【透明感のある感動の卒業合唱 -1- 『旅立ちの日に・・・』】 は な む け の 言 葉 (抄) 南佐渡中学校長 春 知本 康悟 出発の季節です。 里の草木も芽吹き、今南佐渡は、春満開の時 を待ちわびています。この佳き日に、人生の新 たな一歩を踏み出す四十八人の皆さん、ご卒業 おめでとうございます。 【一人一人に心を込めて】 さて私は、ただ今みなさんに、三年間の中学校生活、そして九年間の義務 教育を修了した証として、卒業証書をお渡ししました。そして、心の中でこ う語りかけていました。 「みなさん、栄えある南佐渡中学校初代の三年生として、学校の礎を築くべ く、精一杯努力してくれました。どうもありがとう」と。 開 校 を 迎 え た こ の 一 年 、 南 佐 渡 中 学 校 は 、「 自 分 た ち の 手 で 新 し い 学 校 を 創 り 出 そ う 」と い う 、全 校 生 徒 1 4 6 人 の 意 欲 に 満 ち て い ま し た 。「 走 り 、舞 い 、 歌 う 」。 共 に 汗 を 流 し 励 ま し 合 い な が ら 、 一 つ 一 つ の 行 事 を 積 み 上 げ る 度 に 、 それはより強く響き合うようになりました。 その先頭に居たのが、三年生の皆さんです。皆さんは、生徒会スローガン 『飛翔~挑戦の年』に込めた開拓者としての決意を後輩達に伝えながら、常 に力強く全校をリードしてくれました。明るく躍動する皆さんの姿は、見る 者の心を感動で揺さぶりました。それは皆さんが、いつも悩みながら、迷い ながら少しずつしかも着実に心を一つにし、前向きに力を出し切ってきたか らです。そして、何かに挑戦する度に、自分たちの可能性を広げていったか らです。そんなひたむきでけなげな姿こそ、南佐渡中学校初代の3年生とし て最も相応しい姿であり、後輩達に引き継ぐべき一番の宝です。そして、南 佐渡中学校に思いを寄せるすべての人の誇りです。 み な さ ん 、 い よ い よ 高 校 生 で す ね 。 あ な た た ち は 、「 世 界 で た っ た 一 つ の 命 という種」をもって、この世に生まれてきました。人は、一度しか生きるこ とが出来ません。両親からもらった、そのかけがえのない命を精一杯輝かせ、 自分の可能性を信じ、夢に向かって一歩一歩前に進んでいくのです。 そんな四十八人に、三つのメッセージを贈ります。 一 つ 目 は 、「 体 を 鍛 え よ う 」 と い う こ と で す 。 香りの良い果実は、しっかりと大地に根をはった緑豊かな木から生まれま す 。 そ の 木 こ そ 、 日 々 鍛 え た 体 で す 。「 鉄 は 熱 い う ち に 打 て 」 と 言 い ま す 。 今 がその時です。 二 つ 目 は 、「 仲 間 を 大 切 に し よ う 」 と い う こ と で す 。 隣に仲間がいて、共に笑い、泣き、汗を流し、歌うこと。それは、人生の -2- 中で一番大切な時間です。この仲間と響き合う『心のハーモニー』こそ、ど んな困難をも乗り越える力の源になるでしょう。 三 つ 目 は 、「 努 力 で き る 自 分 を つ く ろ う 」 と い う こ と で す 。 「夢」という大きな目標を達成するただ一つの道は、夢に繋がる目の前の 小さな目標を達成するために、日々努力を重ねることです。努力に勝る才能 はありません。 さ て 桜 は 、 夏 の 初 め に 花 の 芽 を 付 け 、 冬 に は 「 冬 芽 ( ふ ゆ め )」 と な り 厳 し い寒さに耐えることではじめて、春咲き誇ります。この桜のように、自分の 可能性を信じ、あえて厳しい場に向き合い、自らの力で未来の可能性を切り 拓く人であって下さい。そして、どうか皆さんが、人と自然、人と人がつな がり支え合う、共生の世をつくる一粒の種となって生きていって欲しいと願 います。そんな皆さんを、いつまでも応援しています。 我が南佐渡中学校は、佐渡の中で唯一、校名に「佐渡」を冠した学校です。 これからも、みなさんが、この南佐渡中学校の卒業生であるという誇りを胸 に、佐渡の若者として、ここ南佐渡の地から、そして故郷佐渡から、未来へ の希望に満ちた息吹を発信すべく、新たな第一歩を力強く踏み出されんこと を祈念し、はなむけの言葉とします。 【恩師と共に堂々の入場】 【卒業生第一号】 【残雪の中在校生のエール】 【エールに応えて最後のお礼】 -3-
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