大西 純一 Jun-ichi Ohnishi 教授 専門分野:植物分子生理学 環境微生物学 担当講義: 基礎細胞学、生物学実験A、生物英語Ⅱ 分子細胞学分子生物科学実験、細胞生化学演習 (学部) 分子細胞学特論1、細胞生化学輪講、生体膜輸送特論 (大学院) 私の興味 現在の研究テーマ 植物の光合成の仕組み、特に細胞内物質輸送から始まり、広く 生物の環境応答、微生物・植物細胞の浸透圧応答、さらに、土 壌微生物と作物の関わりまで。 植物・微生物の膜輸送体の研究 膜輸送体の活性を細菌細胞そのまま、植物プロトプラスト、 あるいは単離葉緑体を用いて測定する。あるいは、膜輸送体遺 伝子を、細菌・酵母に導入して、その細胞レベルで、あるいは、 膜系または発現した蛋白質を精製・単離してリポソームに再構 成して測定する。色んな事にチャレンジしています。 ひとこと 原核生物の機械刺激応答チャネルの生理機能 研究を通して自分の能力を広げ、人類の将来に貢献でき、 同時に楽しくできればいいな。 すと、(一旦収縮するものの)かえって膨張しました。また、 大腸菌は、急に低浸透圧に曝されると(一旦膨張しますが)す ぐに、もとのサイズに戻ります。これは、機械刺激応答チャネ ルという、安全バルブが開いて、自身の浸透圧を下げているか らです。膜脂質の組成が変わると、このチャネルの機能に大き な影響があり、低浸透圧に曝すと却って収縮する場合があるこ とが分かってきました。大腸菌とシアノバクテリアのこれら チャネルの機能を詳しく調べようとしています。 高等植物の葉肉細胞プロトプラストは、突然高浸透圧にさら 土壌微生物と作物の生産性の関連(まだまだ素人ですが) 左の写真からも分かるように、土壌微生物と農作物は意外に お互いに影響を与えているようです。土壌よりDNAを抽出して、 そこに存在する微生物のプロファイリングを行うことを通して、 作物の生産性をあげるにはどうしたらよいかが、分かってくる といいな、と思っています。最近、CRESTの研究で、深部地下 の微生物叢の解析も始めました。 畑でキュウリを育ててみて、キュウリが一晩で何倍にもでかくなるの にびっくり。水ぶくれしているのは間違いないが・・ 土壌改良剤を加えた土(写真左)と、対照の土(右)で育てたキュウ リの茎の太さがこんなに違ったので、またまたびっくり。 20
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