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2015 年 6 月 16 日最終更新
第57回全国矯正展(全国刑務作業製品展示即売会) 2015.6.6
1. 法学部3年
全国矯正展に参加するのは初めてでした。教科書等で受刑者には刑務作業が課せられる
ことは知っていましたが、その中で作られているものは予想以上に種々雑多でありました。
地域の特産品や工芸品は見事で、また本棚や靴も一般の製品と何ら変わりありませんでし
た。
当日は書籍を数冊買いました。職員の研修教材数点と『苦しみと喜びと 第5集』です。
後者は矯正職員の体験を綴った記録で現場の感動や悲哀を僅かながら感じることが出来ま
した。
一方、矯正施設にはこの展覧会に出展されている製品を作ることが出来ないような障害
者、高齢者も少なからずいます。これらの受刑者の事は残念ながらこの展覧会では見えて
きませんでした。
2.
法学部3年
今回の来訪で2度目となる全国矯正展。前回は金曜日に行ったためかあまり混雑している
わけでもなく「まあ認知度的にこんなものか」という印象を抱いていた。しかし今回は土
曜日の午前中に来訪したのだが、あまりの人の多さにまず驚いた。年齢層的にご高齢の方
が多かったが、それだけ刑務作業製品がこれだけ多くの人に認知されているということを
肌で実感した。特に函館刑務所で製作されているマル獄シリーズ売り場には多くの人が集
まっていた。スマートフォンケースや文鎮といった身近なものからお神輿などのマニアッ
クなものまで様々な刑務作業製品がこの展示会で販売されていたが、どれも丁寧に作られ
ており、製品に技術力の高さが表れていた。こうした刑務作業製品の販売などを通して刑
務作業について世間が関心を抱き、刑務作業に協力する企業が増加すれば受刑者にとって
社会復帰に役立つ様々な刑務作業が可能となるのではないだろうか。
3.
法学部3年
今年の全国矯正展を見て何よりも印象深かったのは、展示されていたパネルの内容が、
新しく施行された少年院法や少年鑑別所法に準拠したものになっていたことだ。少年院に
おける指導の名称が変わっていたり、少年鑑別所が一般の方々からの相談に応じると広報
していたり、自分たちが昨年勉強した内容が実際に行われるようになったのだと思うと、
非常に感慨深かった。
また、会場内にわずかではあるが子どもがいたのも興味深かった。裁判員制度の開始以
降、様々な場面で法教育の必要性が叫ばれているが、刑務所の中の生活がどのようなもの
か、受刑者の人たちはどのようなものを作っているのかなどといった矯正や更生保護につ
いても、「裁く側」になる可能性がある以上、早い段階から学ぶ必要があるのではないか
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2015 年 6 月 16 日最終更新
と思った。
4.
文学部3年
私は、刑務作業として作られた商品を真剣に見るのは初めてだったのですが、思ってい
た以上の精巧さに驚きました。特に、受賞されていた学習机と、お神輿が印象的でした。
学習机は、手触りが滑らかで市販されているものよりもきれいだと感じました。お神輿は、
まず刑務作業として作られているということに驚きました。飾りなどが細かく、美しく作
られていたことをよく覚えています。そこで職員の方が説明してくださったのですが、何
人かで協力して立派なお神輿を作ることができたという達成感は、その先の自信につなが
る、ということでした。私は、このお話にとても納得しました。それまで何かを達成した
という経験のない人たちは、刑務作業を通して自己効力感も大いに高められると思ったか
らです。現在、刑務作業の問題点も多く指摘されてはいますが、物を作る過程で何かを得
ることは、更生へのひとつの手助けとなるということを感じられました。
5. 文学部3年
はじめて矯正展を見て回り、各地の名産品など特色のある様々なものが作られてい
ることがわかりました。とくに印象深かったのは御神輿の販売所で富山刑務所の職員
の方が「多くの人が分担して御神輿をつくっていて、買ってくれた人から写真が送ら
れて来ると皆で達成感を共有できることが一番大切だ」とおっしゃっていたことです。
刑務所内での処遇が再犯防止にとって大きな役割を果たしていることを実感しました。
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