暦の上では春ですが校長畑中孝敏寒い日が続いています。身の回りにも寒さに耐えているような服装の人が、当然のように増えています。さて、どこを見ても真冬の景色でしょうか？食卓の上はどうでしょうか？以前は、トマトやキュウリは夏の野菜というように、野菜にはできる季節とできない季節がありました。しかし、このごろでは、トマトやキュウリはいつでも店に売っていて、一年中食べることができます。これは、いうまでもなく寒い冬でも、暖かいビニルハウスの中で作ることができるようになったからです。ビニルハウスでトマトやキュウリを育て始めたころは、あまり味のよいものではなかったそうですが、ビニルハウスの中でも、おいしいトマトやキュウリを育てることができないかと、いろいろ工夫をされたそうです。そして、おいしいものをつくには、ビニルハウスを暖かくばかりしていてはだめだということがわかりました。トマトやキュウリは、暖かい季節に育つものなので、ビニルハウスの中を暖かくさえしておけばよいと考えていたのです。が、そうではなくて、ビニルハウスの入り口や窓などを開けて、毎日１・２時間ほど、冷たい空気をビニルハウスの中に入れてあげないとだめだということがわかったそうです。トマトやキュウリは、その冷たい空気にふれて丈夫に育ち、おいしい実をつけるということがわかったそうです。私たちも寒いからといって、暖かい部屋の中にばかり居たのでは強い身体には育ちません。寒くても外に出て、冷たい空気にふれ、皮膚を鍛え、寒さに負けない強い丈夫な身体を作ってほしいと思います。さて、２月４日は二十四節季の一つである立春です。この日から暦の上では春ということになります。その立春の前日つまり、冬と春の季節を分ける日を、節分と呼び数々の行事があることはよくご存知のことだと思います。立春は春といっても、一年で一番寒い時期です。３年生は寒さに負けず、長い人生の春と呼べるよう、しっかりと準備をしてほしいと思います。