自動車産業競争力強化支援室

自動車産業競争力強化支援室
自動車産業アドバイザー活動報告
テーマ:今までの活動と今後の取組について
自動車産業アドバイザー
松原 真一
トヨタ自動車九州㈱
1.制度概要
平成 18 年度 九州自動車産業拠点化構想
平成 25 年度 新構想へのステップアップ
北部九州自動車 150 万台生産拠点推進会議
北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議
目標:九州自動車生産 150 万台
目標:国際競争力の高い企業の集積
地元調達率 70%
自動車開発・生産拠点の構築
*福岡県自動車産業アドバイザー制度スタート
*福岡県自動車産業アドバイザー制度見直し
狙い:地場企業の新規参入 / 取引拡大の支援
狙い:地場企業の競争力強化の支援
2.現在までの活動状況
ステップ
時 期
AD数
取組テーマ
①
平成 19 年~
6
モノづくりの
基盤づくり
②
平成 20 年~
8
活動の 高質化
③
平成 21 年
~ 22 年
6
工程管理の
高度化
④
平成 23 年
~ 24 年
5
総合力向上
⑤
平成 25 年
~ 26 年
5
競争力強化
現場指導風景
8
BUSINESS SUPPORT FUKUOKA 2015.3
指導のポイント
主な活動内容・環境変化対応
2S1Y
品質保証
標準化
・地場企業訪問調査(93 社)
→実力評価と課題整理
→指導の方向付け(2S1Y からスタート)
生産工程の改善
監査力
・効率化の為の改善取組み
→工程集約、段取替時間の短縮、工程内物流
・リーマンショック(平成 20 年9月)による生産減少
→ワークシェア、多台持ち
見える化見守る化
生準力
・現場管理のレベルアップ
→指標の整理、グラフ化
→ PDCA を回せる現場運営
・東日本大震災(平成 23 年3月)による生産減少
体質強化
→現場体質強化の指導/人材育成支援(QC 教育)
(変化点対応力)
・地場調達拡大に繋がる受注活動の支援
人材育成
→見積もり評価/生産ライン整備への助言 等
原価低減
品質改善
現場運営力
・原価低減に繋がる生産技術改善の指導
・管理者の育成教育による現場運営力向上の支援
・企業訪問による地場調達案件の発掘(取引推進)
TPM 改善 講義風景
監督者育成教育
3.活動実績と総括
9
7
8
7
7
8
3
6
6
5
・基盤づくりの指導からスタートし企業レベルに応じて工程改善
や現場管理の指導拡大
→継 続的な指導で実力が向上した企業では取引拡大に繋がる
ケースも増加。反面、小規模企業では生産優先で改善取組が
停滞するケースも散見される
・自動車産業に関係する環境変化(海外生産拡大等)により地場
企業の受注環境は厳しさが増大
→固有技術を持たない企業はコスト競争で苦戦を強いられる
4.課題と今後の取組について
地場企業の課題
今後の支援の方向性
・車体部品(金属加工)、内外装部品(樹脂成型)が中心
の地場企業群
→機能系部品・電子系部品の量産企業が少ない
・電子電装系企業の発掘・育成を強化
→専任アドバイザーの配属(カーエレプロモーター) 九州x中部地区等との連携を推進
・素材産業がベースの企業形態(少量・受注生産)
→自動車産業の要求品質と大量生産に対応できる構え
(設備/工程)と現場運営力が弱い
・生産技術アドバイザーによる指導継続
→品質管理・生産技術の改善指導に加え、現場の管理・
監督者の育成指導を強化
・小~中規模の企業が多く製品開発や市場開拓で制約が多い
→自社技術の応用が判断できず製品化に繋がらない
・取引推進アドバイザーによるマッチング支援
→発注企業訪問によるきめ細かな情報収集と地場企業へ
の情報展開で取引機会創出
→企業間連携による新規受注をコーディネート
・個別商談会/技術展示会 等の開催による情報発信・取
引拡大の支援を継続
・自動車産業の経験が浅く業種間の横連携や協力関係が未
成熟
→共同で開発する体制ができていない
お問い合わせ
自動車産業競争力強化支援室 TEL:092-622-0040
BUSINESS SUPPORT FUKUOKA 2015.3
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