Fukuoka Growth 2015-2016 GlobalCityStatus リレーコラム 01

Fukuoka Growth 2015-2016 GlobalCityStatus リレーコラム 01
June 8, 2015
01.「食」が世界から人を呼ぶ「食通巡礼」の地福岡のポテンシャル
✔UA 機内誌で FUKUOKA が将来有望な世界の 8 都市に選ばれた
✔ピューリッツァー賞受賞歴のある米国人作家が FUKUOKA を褒めちぎっていた
テキスト:情報戦略室
畠山 尚久
これから、福岡アジア都市研究所の情報発信の一環として、スタッフによるリレーコラムを発信していきます。
当研究所の 2014 年度総合研究「福岡の国際競争力に関する研究」の報告書『「第 3 極」の都市-Cities on the “Third Axis”』が
刊行され、さまざまな指標の国際比較をもとに、「FUKUOKA」の現状や競争力を示しています。
さて、世界 60 カ国の航路を持つアメリカのユナイテッド航空の機内誌において、「将来有望
な世界の 8 都市」として、「福岡市」が日本から唯一紹介されました。
「建築シーン」のロッテルダム(オランダ)、「テクノロジー・ハブ」のテルアビブ(イスラ
エル)、
「デザインセンター」の台北(台湾)など、錚々たる都市 が並ぶ中で、福岡市は「Foodie
Pilgrimage」として選ばれています。直訳すると「食通巡礼」。さらに詳細をみると、「世界
のとんこつラーメン好きの道は福岡に通じる」(原文まま)…という話だとわかります。
ラーメンで将来有望な世界都市。
少し困惑するところもありますが、世界中のビジネスマンや旅行者が目にする機内誌で、ロッ
テルダムやテルアビブなどと並列で福岡市が広く知らしめられたの は、喜ばしいことには違いありません。事実、ラーメンをはじ
めとする福岡市の「食」は、産業としても高い価値を生み出す基幹産業とも呼べるもので、市内従 業者の 2 割以上は何らかの食関
連産業に従事しています。農産物や水産物など、新鮮で良質で価値の高い素材の宝庫であることは言うまでもなく、「食べる」と
いう部分でも、福岡市の「食」は内外から高い評価を得ています。
最近では、福岡発祥のラーメン店が、世界中で人気を博しているニュースも耳にします。
一方で、市民のエンゲル係数は、国内主要大都市で最も低く、比較的安価で良質な食に恵まれて
いるということが言えそうです。そんな中、福岡の食は神(原文まま)。とまで惚れ込んでいる
外国人もいます。
日本、福岡市を訪れ、食事の感動と興奮を記す外国人旅行者等のブログはよく目にしますが、そ
れが、全米批評家協会賞、ピューリッツァー賞(フィクション部門)受賞者で、世界的に注目さ
れるアメリカ人小説家・ジュノ・ディアズの言葉となると、その重みも俄然増してきます。
おそらく福岡でもほとんど誰にも知られていないところで、世界に大きな影響を与えるであろう
彼が、「できるだけ早く福岡に行くように」と呼びかけてくれています。ありがたいことです。
今日、地方創生、地域振興に、観光の振興は欠かせない視点です。「食」は観光面でも大きな吸
引力を発揮します。観光に期待する点で「食」は最も重視され、旅行先を選ぶ際にも大きく影響
します。
「世界遺産」は、後世にその価値を残すもので、これから先 も、世界中から多くの観光客が訪れ
ることでしょう。一方、「食」の魅力を有する都市もまた、一過性でなく、人々の空腹が続く限
り、多くの観光客を引き寄せ ます。福岡市の 100km 圏に、(現時点では)世界遺産はありませんが 、世界を魅了する食の魅力
は数多くあります。アジア地域では、所得水準が上昇し、新中間層と呼ばれる人が、数億人単位で増加しており、「食」を目的に
観光を楽しむ余裕がある人も、飛躍的に増えると考えられます。
「食通巡礼」の地として、世界中の人が訪れたくなる都市。福岡市のプレゼンスを高める、大きなきっかけ、ポテンシャルである
ことは間違いありません。世界に誇る「食文化」として、どんどん発信していかねばなりません。
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[参考資料]
写真はいずれもイメージ(福岡市内撮影)
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バックナンバー:http://urc.or.jp/category/research_publication/publication/fukuokagrowth-2015-2016-column
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