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丹波
音羽山 530.5mⅢ△~松尾山 687m
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【第1821回】
9月11日 晴れ
1/2.5万地図
「篠山」
福知山線南矢代駅は無人駅、駅前で衣服やトイレなど出発準備を整えて出発する。国道を少し戻
り高仙寺の山門をくぐる。往時には数多くの伽藍と僧坊を構えた大寺院であったという。本堂右わ
きの小道に入るがこの道はほんの 30 ㍍ほどで消える。あとは寺の背後にある尾根に向かって小さな
谷を登る。尾根は西に延びており、西方向に逃げながら登る。
間もなく尾根の真ん中に2、3㍍ほどの岩が組み合わさった岩室が現れる。岩室があまりにうま
く組み合わさっているので、人工物、いや自然の造形と、謎の岩室談義となる。P370 から北上す
る。緩やかな尾根でいい踏跡もある。Ca400 ㍍のピークを越えた所の鞍部には旧道が確認できる。
進むに連れ踏跡も枝張りが気になってきた。P429 のピークを下れば明るい峠に出た。左前方には
小さなお地蔵さんがある。“地蔵峠”を過ぎ、小ピークを越えると踏跡は傾斜を増し、音羽山の主尾根
(東西尾根)に乗った。尾根にはいい山道がついており、合流点から右(東)にとれば、関電巡視路の
黒プラ階段を登り、音羽山山頂の三角点標石を確認した。休憩がてらの昼食にする。
まだ蒸し暑さがあり、予想以上に体力が奪われている。尾根を這い上がる微風がありがたい。三
角点を囲むようにして集合写真を撮ったあと、松尾山に向かって尾根を西進する。大した起伏のな
い尾根を進むと、P509 あたりで右からの山道を合し、尾根筋の少し南側を進むようになると、す
ぐに五ツ辻に出た。直接愛宕堂へ行く道を左に見て松尾山山頂への急登に取付き、約 20 分で山頂に。
人気のある山で何組かのクループに出会う。
少し休憩のあと集合写真を撮って山頂を後にする。千年杉、仙ノ岩を過ぎ、急坂を慎重に下ると“ふ
っ”と傾斜が緩み、歴代僧墓の卵塔群広場に出た。卵を縦長にしたような無縫塔(卵塔)が整然と並ぶ
光景は壮観だ。ここを左にとり愛宕堂(高仙寺跡)に向かう。
愛宕堂へ向かう山道は古道の雰囲気はない。愛宕堂は広場になっていて、さらに一段上には本堂
跡がある。老朽化の進んだお堂にお参りして、穴地蔵のある東側の尾根に向けて進む。すぐに三基
の石仏がある。石仏前の分岐を直進、小さな谷を越え東の尾根へ移り、南に下り始めるとすぐに首
無地蔵さんがある。地蔵さんに手を合わせ十字分岐をさらに南へ進む。気持ちのよい平坦な山道に
なるが相変わらずクモの巣に悩まされる。途中「不動滝→」の案内を見て穴地蔵に到着した。 以前
はその名の通り、大木の根元に開いた穴の中に入っておられた。
穴地蔵さんからは右へ住山の集落に行くのが一般的だが、今日は直進して尾根を辿る。尾根は下
り気味で起伏は少なく、ほぼ一本尾根なので気が緩んだのか、さらに朝からの蒸し暑さからの疲れ
か、足元ばかり見て寺谷山(P407)に着いた。水分補給の休憩をしてすぐに歩きだす。この頃になる
と朝から続くクモの巣に気持ちがイライラしてきた。倉谷山へは全くコンパスを確認せずに着いた。
ここで2枚目の集合写真を撮る。この先の分岐のことを気にしながら気分的に休まらぬまま出発。
進む尾根はやがて東に向きを変えるが、尾根が東に転じるあたりの南向きの支尾根に入るつもりだ。
しまった、分岐を行きすぎてしまった。分岐を前にしてもコンパスを見ず、冷静な判断が出来てい
ないと思い、サブをお願いしているYaさんに状況をお話しして、先頭を代わって頂いた。
例会を担当して初めての経験だ。最後尾に回り仲間の背中を見ながらついて少し進むと見覚えの
ある廃堂の前に出た。間違って進んだと思ったが、意識せぬまま予定通りの尾根に入っていたのだ。
良かったと思う一方、改めて如何に現在地を見失いながら歩いていたかを思い知る。草生した参道
の石段を下り、畑に出ると目の前に古市駅があった。
○JR尼崎駅7:58=矢代駅8:54~9:00…高仙寺9:10~15…石室9:45~50…P37010:05…Ca40011:15…P429
11:05…石仏11:10~20…尾根出合11:45…音羽山11:50~12:30…五ツ辻12:55~13:05…松尾山13:25~45…
卵塔群14:00~05…愛宕堂14:15~20…首無地蔵14:35…穴地蔵14:40…寺谷山15:05…倉谷山15:25~35…廃
堂16:00=古市駅16:05~15。
〔レポ S.H〕