議事録(PDF形式:58kbyte) - 金沢市

平成 24 年度金沢市環境審議会
■日
時
平成 25 年2月 20 日(水)
■場
所
金沢市西部環境エネルギーセンター
■出 席 者
別紙のとおり
■内
容
以下のとおり
1
会
開
議事録
15:30∼17:00
環境学習室
(環境局長) 本日はお忙しい中お集まりいただきお礼申し上げる。また、日頃
から本市の環境行政にご理解とご協力をいただき、重ねて感謝申し
上げる。
昨年3月に竣工し4月から稼動した本焼却施設(西部環境エネル
ギーセンター)は、旧工場の4倍を超える発電能力を持つ最新鋭の
工場である。昨年度の焼却施設における廃棄物発電や市営水力発電
による発電量は、
市全体における電力使用量の約 5.7%相当となった。
さらに本工場の稼動に伴い、
今年度の電力自給率は約 6.7%まで向上
すると見込んでいる。今後、エネルギーの自給率をさらに上げてい
くため、本市が率先して取り組むべき再生可能エネルギー導入プラ
ンを3月末に策定し、計画的な導入を進めていく予定である。
本日は、再生可能エネルギー導入プラン案を説明させていただく
とともに、平成 21 年3月に策定した「第2次環境基本計画」に基づ
く施策の実施状況も併せて報告する。
限られた時間ではあるが、皆様には忌憚のないご意見を賜るよう
お願い申し上げる。
(事 務 局)
(会
長)
・欠席委員の報告
・出席委員数 12 名であり、定足数を満たしていることを報告
本日は寒い中お集まりいただき感謝申し上げる。
昨今は地球温暖化の問題から、東日本大震災以降の省エネ等エネ
ルギー政策の問題へと環境問題が移行している。さらに最近では、
PM2.5 による大気汚染の問題もあり、
当審議会の役割もさらに重要な
ものとなってきた。
金沢市という地域としてのあり方を審議いただければと思うので、
よろしくお願い申し上げる。
本日の審議会は議事が2件であり、これを公開で進めてよろしい
か、委員の皆様にお諮りする。
1
(全員了承)
(会
2
長)
議
それでは、公開で議事を進める。
事
(1) 金沢市環境基本計画の進捗状況について
資料1に基づき、事務局から説明
(会
長) 説明いただいた「第2次環境基本計画」は、平成 21 年3月に当審
議会での答申に基づき策定された計画であり、進捗状況は当審議会
で報告され、管理していくこととなっている。
ただいまの説明について、ご意見やご質問はないか。
(委
員)
三点質問させていただく。
まず、金沢市全体の二酸化炭素排出量の実績値について、平成 20
年度の 3,386 千 tCO2 から、平成 21 年度は 2,879 千 tCO2 と激減して
いるが、その理由を教えていただきたい。
次に、
「地域住民などの参加による農地等の保全活動面積」とある
が、どのような取り組みが行われているのか。
最後に、各河川のBOD年平均値について、平成 23 年度は全体的
に数値が下がっているが、その経緯を説明していただきたい。
(事 務 局) まず一点目についてだが、グラフを見て分かるように平成 21 年度
の二酸化炭素排出量は平成 20 年度より減少しているが、エネルギー
消費量は逆に増加しているので、燃料等の消費量が削減したわけで
はない。
大きな要因は、電力の温室効果ガス排出係数(以下、「排出係数」)
が 平 成 20 年 度 は 0.55kgCO2/kWh で あ っ た が 、 平 成 21 年 度 は
0.374kgCO2/kWh まで減少し、それに伴い二酸化炭素排出量が極端に
削減されたものである。電力の排出係数とは、電力1kW をつくって
販売するのに発生する二酸化炭素排出量のことである。金沢市にお
ける家庭部門や業務部門では、電力の使用に伴う二酸化炭素排出量
の割合が 50%を超えているので、電力の排出係数の増減は、二酸化
炭素排出量に大きく影響を与えると言える。
なお、平成 22 年度の電力の排出係数は 0.423 kgCO2/kWh、23 年度
が 0.641kgCO2/kWh である。
次に二点目についてだが、この事業は、集落ぐるみの農地、農道、
水路等の農業生産活動を実施しているものであり、中山間地域等の
農業生産条件の不利な地域と契約をかわし、耕作放棄の防止など農
業活動を支援している。
2
(委
(委
最後に三点目の河川BOD値について説明する。数値の減少につ
いては、急激に水質が改善されたのではなく、長年にわたる下水道
整備や、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替え、水質汚
濁防止法に基づく水質の改善が起因していると思われる。
しかしながら、河口付近に位置する浅野川の鞍降橋などは、流量
が少ないため天候によって数値が変動する場合がある。
員) 電力の排出係数について、平成 21 年度は前年度より原子力発電の
稼働率が上がったことによって数値が下がったという認識でよいか。
員) そのとおりである。平成 20 年度は1号機及び2号機が停止してい
たが、平成 21 年度は全ての炉が稼動していた。
(委
員)
計画の中間見直し予定はあるのか。
住宅用太陽光発電設備設置基数のほか、森林整備面積は既に目標
を達成している。森林整備については林業の外材の価格が上昇して
きたなど状況の変化がある。従来の目標値のままであると、「目標」
の意味を持たないのではないか。
もう一点、二酸化炭素の排出量は電力の排出係数に大きく左右さ
れるため、原子力発電を稼動した場合と稼動しない場合の、二通り
の目標を設定してはどうか。区別しなければ、市民の努力が反映さ
れにくいと思われる。
(事 務 局) 本計画は平成 31 年3月までの 10 年間の計画である。社会情勢の
変化、科学技術の進展など、環境や社会構造に大きな変化があった
場合には、その都度見直しを行うと計画にも謳われている。
計画に掲げられた様々な指標の中で既に目標を達成しているもの、
問題のあるもの、また「低炭素都市づくり行動計画」など分野計画
において目標が設定し直されているものがある。
原子力発電の稼働状況や国のエネルギー政策に関わる動向などを
注視するとともに、市の新しい計画との整合を図りながら、来年度
中に整理し、見直しのタイミングや項目について当審議会でお諮り
したいと考えている。
(委
員) 目標1の主な事業に掲げられている「外来生物オオキンケイギク
の分布調査実施」について、駆除の状況を教えていただきたい。
また、「家庭系ごみ1人1日当たりの排出量」が前年度より増加
していることや「資源化率」が減少していることが懸念される。
資源化率の減少については、集団回収量が下がってきているよう
だが、集団回収時期のタイミングが合っていないことや、資源化で
きる古紙などが燃やすごみとして出されていることなどが原因では
ないかと思っている。
3
資源回収品目の種類別排出状況調査などを実施すべきだと考える
が、排出状況が分かれば教えていただきたい。
(事 務 局) オオキンケイギクの駆除状況については、昨年の4月以降、金沢
大学に研究の委託をしているところである。市管理地では、内川ス
ポーツ広場に群生しており、現地で効果的かつ市民の方でもできる
駆除方法を研究している。
オオキンケイギクは在来種に対する影響が大きく、市民の方の協
力が必要不可欠であることから、今年度は町会の班回覧にて、根元
から引き抜くという簡単な方法での駆除のお願いをしたところであ
る。研究は途中経過ということで、来年度以降も継続する。効率的
な駆除方法やタイミングが確立された段階で、改めて市民に協力を
願う。
ごみの排出削減等の施策については、5年ごとに見直しを行って
いる「ごみ処理基本計画」で、いろいろと考えていきたいと思って
いる。次の見直しは平成 26 年度であり、見直しの準備段階として、
来年度はごみの組成調査等を実施する予定である。
昨年度までの資源化状況の推移についてだが、容器包装プラスチ
ックの排出量は減少していないが、それ以外の金属、あきかん等の
排出量は減少している。ペットボトルは夏場の暑さによって排出量
が変動している。
古紙などの集団回収量が年々減少していることについては、電子
媒体化による新聞広告や雑誌類の減少が要因として考えられる。今
年度、集団回収量向上のための新たな検討会を設置し、その中では、
集団回収の周知を図ること、回数を増やすなどの意見が出ているよ
うだが、できることを着実に実現していきたいと考えている。
(委
員) 今年度から、西部環境エネルギーセンターの稼働により、分別方
法の一部が変更されたが、ごみ排出量にどのような影響が出ている
のか。
(事 務 局) 12 月までの実績で昨年度と比較すると、家庭系ごみの燃やすごみ
は約4%増加、埋立ごみは約 30%減少している。燃えるごみの排出
量の割合が多いので、総量としては増加している。
資源回収量は、容器包装プラスチックの一部(チューブ類)を燃
やすごみに変更した一方で、小型家電を金属類として収集すること
としたため、今年度は、金属類が 50%程度増加、容器包装プラスチ
ックが 15%程度減少するものと見込んでいる。
(2) 金沢市再生可能エネルギー導入プランについて
資料2に基づき、事務局から説明
4
(会
長) 説明いただいた「再生可能エネルギー導入プラン案」は、短期間
で7回の研究会を開催し、研究会からの提言を踏まえ、現時点で考
えられる 13 のモデル事業をとりまとめたものである。
ただいまの説明について、ご意見やご質問はないか。
(委
員) 最終目標である、エネルギー自給率 10%の内訳を教えていただき
たい。
(事 務 局) ここでいうエネルギー自給率とは、市内の全電力消費量に対する
再生可能エネルギー等による発電量の割合を示したものである。
まず分母である市内の全電力消費量についてだが、現在の約 30 億
kWh から、2020 年度には、「低炭素都市づくり行動計画」に基づく
施策の実施による省エネ効果等を電力換算し、約 26 億 6 千万 kWh ま
で削減できることを見込んでいる。
次に分子である再生可能エネルギー等による発電量についてだが、
既存の水力発電で 1 億 3,500 万∼1億 4,000 万 kWh の発電量が見込
めるし、また、廃棄物発電では今年度から 5,000 万 kWh 以上の発電
量が期待できるので、こうした既存設備の発電量に、モデル事業等
による発電量を加算したものである。
モデル事業における発電量は約 800 万 kWh 程度であり、市内の全
電力消費量からみると決して大きな値ではない。しかしながら、モ
デル事業を率先して進めていくことが、市民・事業者等への行動へ
とつながり、市民・事業者による太陽光発電設備等の設置が促進さ
れることで、目標が達成されるものと考えている。
(委
員) 各モデル事業での発電量や割合を含め、分子である発電量をもう
少し詳細に教えていただきたい。
(事 務 局) 13 のモデル事業全体では、
約 800 万 kWh の発電量を見込んでおり、
その中では水力発電における発電量が一番大きく、モデル事業の4
分の1以上を占めている。
また、市民・事業者における太陽光発電設備の設置基数は、平成
23 年度末で 1,300 件を超えており、このペースでの増加とモデル事
業による啓発効果を期待すると、2020 年度における市民・事業者に
おける太陽光発電による発電量は約 6,900 万 kWh まで増えるものと
見込んでいる。既存の設備における発電量が約1億 9,000 万 kWh 見
込めるので、これらの値を加算して分子である発電量を算出すると、
概ね分母である市内の全電力消費量の 10%となる。
(委
員) 分母である市内の全電力消費量は、どのように 10%削減していく
のか。
(事 務 局) 家庭部門や事業活動における省エネ行動の推進や省エネ設備の導
入といった「低炭素都市づくり行動計画」に掲げた施策を着実に進
めていくことで削減していきたいと考えている。
5
(委
員) 13 のモデル事業を考慮したものではないということか。
(事 務 局) モデル事業の中には熱利用分野もあり、太陽熱や地中熱を導入す
ることで、従来電気を使用していた機器・設備が高効率なものとな
り、結果的に省エネにつながることは考えられるが、基本的には先
述のとおりである。
(委
員) 水力発電設備は規制や手続きの面で問題があるが、例えば二級河
川や用水への設置の際に、手続きの簡略化など市の支援は行ってい
るのか。
(事 務 局) 水利権などの問題があるため行っていない。
(委
員) 国の動向としては、再生可能エネルギー導入に関する規制緩和の
方向には進んでいると感じている。
県農林水産部の今年度の事業として、主に農業用水を利用したマ
イクロ水力発電に関して、法律的な手続き等のマニュアルを作成し
ている。地方自治体のレベルで法律をクリアしていくことは困難で
あるが、まずは、クリアすべき課題をまとめ、水力発電事業を考え
ている事業者等に対して提示していきたいと考えている。
(委
員) 再生可能エネルギーの導入は地道なものであるが、地域熱冷暖房
などの大規模な事業を考えてはどうか。
(事 務 局) 現在のところ、大規模な構想は予定していない。適地の選定とい
う問題もあるが、市だけで進めていくことは難しいと感じている。
当面は導入プランに掲げたモデル事業を着実に実現していきたい
と思っており、これまで以上に市民や事業者、NPOなどと連携を
図りながら進めていきたいと考えている。
なお、面的な整備を必要とする「スマートタウンの整備」につい
ては中長期的な計画として、まずは調整のための時間が必要だと考
えている。
(委
(委
(委
員) 廃棄物系のバイオマスに関するモデル事業が盛り込まれていない
のは残念である。焼却によるエネルギー回収との兼ね合いもあると
思うが、事業系から排出される食品系廃棄物の賦存量はかなり多く、
下水汚泥との混焼も考えられる。民間事業者の育成も図れるため、
今後、検討していただきたい。
保育所等における市民発電所の設置についてだが、出資者は保育
所等の保護者になるのか。
員) 出資者は保護者ではなく一般市民であり、他都市の先進的な事例
をみると、地域の方が出資していることが多い。保護者の方には、
市民発電所の設置を通じて環境教育の推進を図りたいと思っている。
員) 小中学校ではなく、保育所を対象にした理由は何か。
6
(委
員) 環境教育は保育園児程度の低い年齢から行うのが非常に効果的で
あることや、小中学校は市の施設であり、既に計画的に太陽光発電
の導入が進められていることなどから保育所等を対象とした。
(委
員) このプランについては、電力に限定した目標を掲げているが、エ
ネルギー全体の消費量としては、運輸部門の割合が大きい。金沢市
はパークアンドライド等の取り組みも行っているが、部門別の具体
的な削減に向けた取り組みを考えているのか。
(事 務 局) 今回説明した導入プランは、あくまでも再生可能エネルギーの導
入をメインとしたものである。目標を達成するには省エネも必要で
あるが、交通に関するものも含め省エネについては、「低炭素都市
づくり行動計画」で掲げた施策に取り組んでいるところである。
(委
員) モデルの中にはすぐに着手できる事業と、技術開発が進まないと
実現が難しい事業がある。優先順位はあるのか。
(事 務 局) 「防災拠点等への太陽光発電設備と蓄電池の設置」というモデル
事業があるが、昨年度は職人大学校(市民芸術村)に、今年度は保
健所庁舎に太陽光発電設備を設置し、先行的に行っている。優先順
位はないが、既に計画的に進めている事業は着実に進めたいと考え
ている。
「林地残材混焼によるバイオマス発電の実施」は、市営造林の不
要な残材を西部環境エネルギーセンターに運搬し混焼するものだが、
森林再生課との連携が必要なモデルである。こうした他の部署との
連携が必要となる事業は調整する時間を要する場合がある。
そのため、短期的に取り組めるモデルと、中長期的な取り組むモ
デルに分類して進めたいと考えている。
(委
(委
員) 目標達成に向けては、分母である市内の総電力消費量を減らすこ
とがまずは重要であると思っている。
一方、再生可能エネルギー等による発電量を増やすということに
ついてだが、市民・事業者における太陽光発電設備の設置件数を
5,000 件(「低炭素都市づくり行動計画」における平成 27 年度の目
標値)にすることは容易ではないと思っている。
再生可能エネルギーの中では太陽光発電が一番普及しているが、
来年度には固定買取価格も見直される予定であり、事業者や市民の
協力が得られるか不安な点もある。
員) 固定価格買取制度によりメガソーラーの設置も随分普及したと思
うが、民間企業の導入促進に向けて、金沢市独自の上乗せ助成制度
等を考えることが望ましい。
7
(委
(委
員) 4つの視点に立った 13 のモデル事業とあるが、省エネに関する事
項を5つ目の視点とすると分かりやすいし、市が進めるモデル事業
の中に、市民に向けた視点があると良いと感じた。
今後、大規模な工場においては、災害対策として自家発電設備の
導入が進むだろうが、自家発電設備は、メンテナンス等日常的に使
用しないと災害時に使用できないことがあるので、日常的に使用で
きる再生可能エネルギーを利用した自家発電設備の導入を進めるこ
とも考えるべきである。
それから、「地産地消型ペレットボイラー等の導入」とあるが、
薪ストーブを利用している市民もいることを考慮してほしい。
員) 家庭のお風呂やストーブに薪を利用している市民はいる。
ペレットストーブは朝から使用し続ける場合は効率が良いが、つ
けたり消したりする場合は効率が悪い。高温でなくても継続的に使
用していけるような、保育所や保健所など子どもが遊べる施設に導
入していくことが「普及啓発と環境教育の推進」にもつながる。
(委
員) これまでの意見にもあったように、目標達成のために分母である
市内の総電力消費量を減らすことは重要である。市民の率先的な節
電行動は費用もかからず制限もない。モデル事業を通して十分な啓
発・宣伝を行い、市民の意識改革を目的とした広報のやり方を考え
てほしい。
ペレットストーブの燃料であるペレットは、木材から製造してい
るのか。
(事 務 局) 間伐材などから製造したものである。
(委
員) 市はモデル事業を行うことに関して活発であるという印象がある
が、行政ができることには限りがある。
市民・事業者の太陽光発電設備設置の促進が必要だという話もあ
ったが、市の取り組みとしては、設備導入を促進する制度の枠組み
を構築することが重要であり、モデル事業はその見本となるもので
ある。
ドイツでは公共施設を新たに建築する際に、1㎡あたりの省エネ
率、エネルギー消費率が決まっており、その規制の中で建築を行う
ことが定められている。そうした制度や規制などを整備していくこ
とが行政の仕事であり、そのうえでモデル事業の実施がある。
民間事業者の創エネ・省エネ活動を促進させるための枠組みをぜ
ひつくってほしい。
(会
長) これまで出た意見をぜひ参考にし、導入プランの策定やその後の
再生可能エネルギーの導入促進に努めていただきたい。
8
3
その他
(委
員) 市内の放射線量及び PM2.5 の値を教えていただきたい。
(事 務 局) 放射線量は、県内 18 ヵ所で観測しており、観測結果を毎日ホーム
ページ上で確認できるよう公開している。現在、降雨や降雪などの
天候により小さな変動はあるが、異常な値を示していることはない。
PM2.5 についてだが、金沢市では現在観測しておらず、3月から西
南部中学校にて観測を開始する予定である。県内では4箇所に観測
地があり、石川県はホームページ上で1時間単位のリアルタイムな
数値を公表している。環境省にも「そらまめ君」という大気汚染物
質広域監視システムがあり、こちらもホームページ上で全国の値が
確認できるようになっている。
環境基準値は日平均 35μg であり、県内では、時間単位でみると
この値を超えることはあるが、日平均で基準値を超えた日はなく、
心配する状況ではないと認識している。
(委
員) 県の測定はいつから実施しているのか。
(委
員) 平成 22 年からである。
(委
員) 観測開始当時から比べて数値は上がっているのか。
(委
員) 県内4箇所の観測地における今年のデータを見ると、環境基準を
超えた日はないが、基準値に近付く日が何日かあり、中国大陸から
の影響があると考えられる。しばらく動向を見る必要はあるが、現
時点で今年は、例年に比べて少し高いという印象を持っている。
(会
4
長)
閉
以上で本日の審議を終了する。
会
(事 務 局) 委員の皆様には、長時間にわたり熱心にご議論をいただきお礼申
し上げる。皆様からのご意見を踏まえ、プランの策定を進めていき
たいと思っている。
以上をもって、
「平成 24 年度金沢市環境審議会」を終了する。
9
(別
平成 24 年度金沢市環境審議会
紙)
出席者
(順不同、敬称略)
会
長
瀧本
昭
(金沢大学理工研究域機械工学系教授)
副会長
池本
良子
(金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授)
佐無田
光
(金沢大学人間社会研究域経済学経営学系准教授)
鳥羽
陽
(金沢大学医薬保健研究域薬学系准教授)
瀬澤
幸利
(金沢商工会議所環境問題委員会委員長)
松村
俊一
(石川県経営者協会常任理事)
宅本
門示
(連合石川かなざわ地域協議会事務局長)
能木場由起子
(金沢市校下婦人会連絡協議会会長)
永坂
正夫
(特定非営利活動法人河北潟湖沼研究所理事)
青海
万里子
(金沢エコライフくらぶ代表)
永原
忠和
(公募)
藤原委員代理
新
広昭
(石川県地球温暖化対策室次長)
河内
久美子
(金沢学院短期大学ライフデザイン総合学科教授)
皆巳
幸也
(石川県立大学生物資源環境学部環境科学科准教授)
山本
建夫
(金沢市町会連合会副会長)
※欠席者