私たちの仕事① マルトの歴史 製材 炭部門 - 株式会社マルト

私たちの仕事① マルトの歴史 昭和5年5月5日
天然の乾燥により化石燃料の
消費が削減できます。
お施主様の山の木です。
自分の山の木で家を建てるプロジェクトが
進行中。枝や端材は 当社で炭にして
床下に敷炭として使用します。
杉皮もきれいに剥ぎ 保管しています。
昔なら屋根の下地材に使えたのですが・・・
地元の山を守り
木を育てる
保枝間伐
全打伐採
ち
立ち枯らし
5
創業、製材業を営む
(主として建築材を生産)
昭和36年3月25日 マルト林産工業所として、
製材業、製函業、建築請負業を営む
昭和48年10月1日 個人経営から法人組織とし、
(有)マルト林産工業所を設立
昭和54年3月28日 建築請負業の充実をはかる為、建築
部門を分離しマルト住研(株) を設立
平成5年4月15日
住宅の無料相談・提案事業所である
住まいの提案館を開設
平成8年10月8日
炭がま購入、炭製造業開始
平成13年10月1日 合併 社名を株式会社マルトに変更
竹、広葉樹
杉、桧等
建築部:住研 製函部:林産
葉枯らし
地元の山の木
樹を最後まで活かす取組です
製材
炭部門
(本社・林産部)
(本社・林産部)
チップ
木酢・竹酢液
木炭・竹炭
国産材、外材の
丸太や製品
薫煙処理
バイオ肥料
炭壁 敷炭 埋炭
建築材や製函材の材料を製材します。
以前は建築材の端材で製函の材料を取っていまし
たが建築工法の変化や効率、品確法等により自社
での建築材の製材も少なくなり、国産の製函材の
使用も少なくなりました。
今一度、初心に帰ると共に 地元の木を活かした環
境負荷の少ない製品作りに取り組んでいます。
建築部門
製函木工
(多賀営業所・住研部)
(第二工場・林産部)
住まいの提案館
輸出用木箱 機械梱包木箱 精密機械用木箱
パレット 間伐材パレット 強化ダンボール
化粧箱 絵馬 間伐材ファニチャー
木製家具 木製品全般 工場の一部では
木工作家が樹の
根っこや枝を使
った作品を制作
しています
私たちの仕事② 体にも家族にも地球にも
優しい住まいづくりを目
指しています
家づくり倶楽部
住まいづくりの基礎に
ついての勉強会
住まいの図書館
建築素材・自然素材展示
●木造建築 リフォーム 店舗 住宅設計 施工
●国産無垢材の内装材
●土壁・弁柄・焼き杉等地元に昔からある伝統
工法や素材を活かした住まいづくり
●大工製作の木を生かした体にも環境にも
優しいキッチンや洗面台
●自社製作の炭を使用した炭壁・敷炭・埋炭
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PLAN 目標・取組 DO →
実績結果 CHECK 評価 → 見直し → ACTION 1. 木材からの廃棄物をゼロに近づけます。
○
有効利用できる木材を数量化し計測する
システムを構築する
△
産業廃棄物として排出する合板類の量の
現状維持
樹種 形状 産地 部位 目的により
分類すると大別しても20以上になる
まず 目的をしぼり対応していく。
全体の流れを把握し計測箇所を
特定しました。
02年度 4t → 03年度 5.5t
木材インプット
過去2年
国産と外材の比較
地元産 丸太 国産 国産材 丸太 国産材 製品
外材
85.4
195.8
地元産 丸太 丸太 国産材 丸太 外材 丸太
国産材 製品
外材 製品
合計
19%
25.8
外材 製品
丸太と製品の比較
製品
23.7
外材 丸太
合計
15年度
投入量(t) 割合 投入量(t) 割合
12.0
39.3
4.7
45%
145.1
85%
100.6
131.5
55%
331.1
421.2
投入量(t) 割合 投入量(t) 割合
12.0
23.7
37%
85.4
25.8
195.8
39.3
4.7
34%
100.6
67%
331.1
145.1
131.5
66%
421.2
国産材 特に地元の木の投入量が多くなった。
国産材の樹種が特定されるとリサイクル率も
高まるという結果が今後期待される
2. 炭や木屑による有効活用を研究します。
炭 : 粉炭の活用検討
煙 : 化学物質を使わずに木の耐久性を高める
薫煙処理材を建築材に活用
木屑: 有機肥料としての有効性を研究し提携す
る利用者を増やす事により自然循環を促
進する。
3. 化石燃料から循環型資源に変更します
燃料を電気から灯油 又は自社より排出の
木や炭に切り替える
△
7
バイオマス発電の勉強会参加
薫煙処理 試作検討中
有機肥料は現状維持のまま
竹釘利用について 検討
本社 : 電気→炭/ 第二工場 : 灯油→木材(暖炉)
○ 多賀営業所 電気→灯油
灯油に変更する事により
二酸化炭素 760(kg/Co2) 削減
(当社杉の木に換算で 54本分削減)
エネルギー投入量 -5.6%削減 (−89232MJ)
当社の環境への取組だけでは解決され
ない。輸送による化石燃料の消費を少な
くし、持続的な森林経営を進め びわ湖
の水源である鈴鹿山系の山の保全の為
にも 企業や一般ユーザーにメリットの
ある地元国産木材や間伐材製品の開発
が必要。
今後 取り組んで行きたい事
建築部門
樹の伐採から製材、建築、敷炭、植林
に至るまで一環して行える事を活かし
自分の山や近くの山の木を使った住ま
いづくりを提案していく。 林産部門 ・製品のLCA(ライフサイクルアセスメ
ント)を算出し取引先に環境負荷の少
ない製品を提案していく
・近くの山の間伐材や建築材にならな
い端材で製品を作り 間伐材マーク
等の認定製品を製作する
・配送帰り便で廃材を引取り 炭やチ
ップ バイオマス資源として有効に
利用するシステムを考える
・リデュース、
リユース、
リサイクルがし
やすいよう釘や接着剤、塗料等の使
用を抑えた製品を作る
炭の場合一酸化中毒の心配があるので
事務所等は木材ペレットなどによる暖房
方法を探す
4. 電気の使用量を3% 削減します。
◎
8% 削減 ・・・ 目標達成 1kWhあたりの単価を比較すると 無駄が
多い事が判明。見直す。
5. 自動車の燃費を3% 向上させる運転に努める
×
-1.4% 燃費向上率ダウン
二酸化炭素を各車 どれだけ排出したかを
認識してもらう
◎
キックオフ後 5ヶ月同月比較
基本は現状把握
6. 廃棄物の削減に努めます。
基本は現状把握
7. グリーン購入を推進します。
基本は現状把握
8. 水道の使用量(排水量)を3% 削減します。
11月12月分からの率を算出。暖房により燃費が伸びなかった A4換算 コピー用紙 15300枚 削減 今回は建築現場は含めていない。対応して行く。
廃棄物として出した後どうなっているのか把握 △
47÷77(アイテム) = 61% グリーン購入
グリーン購入に対応した同等品を指定する
◎
37% 削減 ・・・ 目標達成 木酢液の精製による使用量が多い為 水を
循環して使用する方法を考える。
両面印刷 分別も良く出来た
(グリーン購入がないアイテムを除く)
消費量
14年
電
気
燃料
水道
紙
本社
第二
多賀
18,447 kWh
32,285 kWh
19,633 kWh
マルト全体
70,365
kWh
灯油
876
L
LPガス
2103
kg
12,508
8,462
20,971
L
255
144
230
㎥
ガソリン
軽油
合計
本社
第二
多賀
マルト全体
コピー年間
キックオフ後
629
料金
15年
L
L
㎥
㎥
㎥
増減量
15,635 kWh
32,649 kWh
16,128 kWh
64,412
-2,812
+364 kWh
-3,505 kWh
kWh
-8%
14年
¥1,038,451
¥895,849
¥490,781
15年料金
¥1,004,835
¥895,841
¥444,639
杉の木換算
15年
増減額
-33,616
-8 円
-46,142 円
増減量
円
1,711 本
-158 本
各物質の使用量 削減量 二酸化炭素の
値は 普段聞きなれないものなので
各社員は評価認識がしにくい。
身近な単位に変換して提示する事にした。
¥2,425,081
¥2,345,315
-79,766
円
+44%
45369
¥57,242
+11,873
円
221 本
68 本
-1,588 kg -75%
-1,013 L
11,495 L
+1,811 L
+4%
10,273 L
+798 L
21,768 L
燃費向上率
-1.4%
374289
¥109,818
109 本
-335 本
¥1,260,762
¥639,875
¥1,900,637
¥1,158,847
¥778,508
¥1,937,355
-264,471
-101,915
+138,633
+36,718
円
円
1,875 本
1,895 本
-165 本
334 本
¥34,870
¥20,290
¥36,820
¥23,530
¥15,120
¥31,290
-11,340
-5,170
-5,530
円
1,262
515
123
84
188
395
kWh
L
-5,953
+386
kWh
L
kg
㎥
㎥
㎥
㎥
46,249
枚
44,650
枚
23,750
枚
8,450
枚
-132
-60
-42
-234
-1,599
-15,300
㎥
㎥
㎥
-37%
㎥
枚
枚
-3%
¥91,980
¥26,734
¥12,961
¥69,940
¥42,385
¥16,524
削減金額計
PLAN 目標・取組 DO →
-22,040
+15,651
円
円
円
杉の木の本数
円
円
円
1.金額に換算
2.コピー用紙は A4紙の枚数に換算
3.水は ペットボトルの本数
4.二酸化炭素は 杉の木1本あたりの
年間の吸収量を本数に換算
二酸化炭素の量
円
+3,563 円
-302,035
社員にいかに浸透させるか
5,811 本
-257 本
木を取り扱う私たちにとって身近にする為に
杉の木の本数に換算しました。(約14kg-Co2)
実績結果 CHECK 評価 → 見直し → ACTION 8
主要な活動計画の内容①
9
木を活かす取組 「樹を活かす」環境理念に基づき 環境への取組の中で 木材に関わる取組をまとめました。
1. 木材からの廃棄物をゼロに近づけます。
中長期目標05年(17年度)
取組内容
環境目標 03年(15年度)
2004年度の数値を計測し 数量化し計測するシステムを構築する
2005年度に目標数値を設定する。
本社 : 現在の木の有効活用方法の書面化数値化。
第二 : 製品として使った木材の数量算出方法を考える。
多賀 : 現場の木材廃棄物の再資源化の可能性を考える。
計測方法を考える。データーの記入計算方法を考える。
有害なものと 活用できる資材を分類。
炭にできる木材、その他木材、その他産業廃棄物に分類し 数量を把握する。
木材のインプット・アウトプット・計測箇所
Input
集成材・合板類・建 材
製材品(国産材・外材)
Input
製材
計測
製 ・製函材
製函木工
・建築材
炭
製品
建築部門
品 ・木製品材
計測
計測
計測
以前は廃棄物だった木材
計測
Input
再生可能な国産無垢材
端材
枝葉粉砕・挽粉、削りカス
以前は廃棄物だった木材
外材等
端材
挽粉等
化学物質が入っている物
集成材・合板類・建材
計測
木酢・竹酢液
木炭・竹炭
薫煙処理
計測 バイオ肥料
チップ
計測
ゴミ箱等再製品化
計測
計測
炭用 枝葉 樹皮
計測
丸太
製材品
Output
竹、
広葉樹 杉、
桧等
地
元
の
木
製
材
用
Input
保 枝 間 伐 地元の山を守り
全打伐採
木を育てる
ち
国産材
外材
建築部材
計測
Output
Output
建築部門より
Output
各家庭へ
計測
土に還す
農業・森林保全
土に還す
里炭
(リターン)
炭壁・敷炭・埋炭
3. 化石燃料から循環型資源に変更します
4. 電気の使用量を3% 削減します。
本社 キックオフ後 暖房を電気から 炭に変更
本社
計測
過去平均 03年度
11月
1,611
1,139
12月
1,612
1,284
1月
1,820
1,036
2月
1,768
1,179
3月
1,739
1,141
合計
8,550
5,779
製紙・パルプ
建材メーカーへ
産業廃棄物処理業者
再製品化
再インプット
RETURN Input
7. グリーン購入を推進します。
当社のチップの最終納品先の製紙工場
でこの活動レポートの紙は作られてい
ます。間伐紙なので現在は当社のチッ
プは入っていません
その他採用している建材メーカーの
ボードになっているチップもあります。
取組結果
■以前より木材廃棄物を極力減らし有効活用するよう取組んでいたが書面
化してみると大まかに分けても20種類以上。
さらに活用方法や製品化の
過程で出来る形状により細分化される。
■有効な活用方法の研究や今まで産業廃棄物として処理していた木材の
最終的な行き先を調べる事により 漠然としていた今後の取組みへの足
がかりとなった。
■目的により 分類、仕分けする事でさらに有効な活用がある事を学んだ。
■主体的にエネルギーとしての木材を活用する事により化石燃料の消費が
削減された。
主要な活動計画の内容①
埋立処理
燃料
紙製品や建材になって
(リターン)
Output
計測
再製品化
里炭
5ヶ月で2771kWh
-29%
-20% -32% 電気削減
-43%
-33% 杉の木75本分の
-34%
二酸化炭素を軽減
-32%
削減率
Output
木を活かす取組 地元産
丸太,3 9 .3 (t), 8 .1 %
合板類,
64.2(t) ,
13%
外材
国産
丸太
木製品,
145.1 (t) , 外材
30% 木製品
1 3 1 .5 (t)
国産 丸太,2 .4 (t), 0 .5 %
丸太 合計
142.3(t) 29%
1 0 0 .(t)
20%
無垢木製品
276.6 (t) ,58%
10