H24自己評価結果

平成24年度
自己評価・学校関係者評価 報告書
岐阜県立中津高等学校全日制
Ⅰ 自己評価
1 学 校 教
学 校 教
育 目 標
育 方 針
学校番号
52
知・情・意の調和がとれた、人間性豊かな、たくましい生徒を育成する。
(1)自由と個人の尊厳を指導の根底におき、「自主自律の精神」「豊かな情操
と道徳性」「強固な意志と実行力」をもった生徒の育成を図る。
(2)生徒一人一人の個性を生かした自己実現の推進を通して、国際的な視野を
もちながら、思いやりと奉仕の心で社会に貢献する、次世代を担う生徒の
育成を図る。
2 評価する領域・分野
3 現状・生徒及び保護者等を
対象とするアンケートの結
果分析等
4 今年度の具体的かつ明確な
重点目標
5
重点目標を達成するための
校内における組織体制
◇教育課程・学習指導
① 本校の学習指導に対しては、おおむね良い評価をいただいた。
② 各自の学力に応じた授業展開に関して評価が低い。
① 学校全体で、授業の質的改善と向上を図ることにより、生徒自ら
主体的に学習に取り組む態度と「確かな学力」を育成する。
② 単位制の特色を有効活用し、生徒の多様な進路希望を実現する。
① 教務部や進路指導部を中心とした学習効果や学力の分析検討会議
② 教科を中心とした教科研究会とカリキュラム委員会、教科主任や
分掌を中心とした学習指導委員会
6 目標の達成に必要な具体的な取組
7 達成度の判断・判定基準あるいは指標
① 生徒による授業評価と、管理職や教員相互の授 ① 教員の自己評価や生徒の授業満足度により、教
業参観を実施し、授業の技術向上や内容の精選
員が意欲的かつ継続的に授業改善に取り組み、
を図り、授業改善に取り組んだ。
生徒の基礎基本の定着を支援できたか。
② 試験結果の分析と面談により生徒の進路指導 ② 進路結果分析により、生徒が、進路希望を達成
面における多面的理解を深めた。
する科目選択が図れたか。また、進路実現がで
きたか。
8 取組状況・実践内容等
9 評価視点
10 評価
① 全教員が、生徒による授業評価を実施した。ま ① 生徒・教師の授業評価等
A B C D
た、管理職と教員相互の授業参観により、授業
の課題を明確化し、授業内容の精選等、授業改
善に取り組んだ。
② 計画通り生徒の多面的理解を深めた。
② 生徒の自己評価やアンケート A B C D
等
総合評価
11 ○ 多様な選択科目や習熟度別授業が実施できている。
成 (生徒による自己評価)
A B C D
果 ○授業に関する工夫改善の効果を、教師間の相互交流を深めて共有できた。
課 (教育委員会学校支援訪問、教科研修会より)
A B C D
題 ●生徒理解を根拠にした大胆な授業内容の精選が、不十分である。学校教育の効果
を高めるという意識も、完全に定着していない。
A B C D
(教育委員会学校支援訪問、管理職・職員授業参観より)
12 来年度に向けての改善方策案
① 生徒の学習に対する取組状況や学校行事との連携を、学習指導委員会を活用し強化する。
② 教師相互による授業研究等によって、授業の質的向上を図る。
③ 生徒が、人生設計と自己理解が深められる、考える力を育成する授業方策の実践の徹底を図る。
Ⅱ 学校関係者評価
実施年月日:平成25年3月5日
【意見・要望・評価等】
・目標達成の為の努力がなされ成果も出ていると感じられる。会議・研究会・委員会を通じて教師とし
ての技術を高め合うと当時に、教員組織を意識した活動も大切だと考えます。
・教師相互の連携は、良い結果です。教師が生徒に信頼される取り組みをお願いします。
・学校の教育目標・教育方針は大変素晴らしいと思います。教育課程、学習指導においての重点目標の
中に「確かな学力」の育成を掲げられ、その成果を総合評価でAとなっていることに、先生方の御尽
力のおかげだと感謝しております。来年度の改善方策案「生徒が、人生設計と自己理解が深められる、
考える力を育成する授業方策の実践の徹底を図る。」今の若者に最も欠けている自己理解に着眼され、
ありがたいことと思います。この項目に期待をさせていただきます。
・単位制であるとともに、普通科である選択肢の広さを生かし、できるだけ早く進路希望を固め、一人
一人の考える力を伸ばし、科目選択を強化していけたらと思います。
◇生徒指導
① 懸案であった高校生としてのマナーや社会規範、ふさわしい服装
や身だしなみ指導等については、改善が見られ評価が高くなった
が、継続的な指導については、今後に課題を残している。
② 危機管理や交通安全などの安全指導の点で保護者の評価が低い。
4 今年度の具体的かつ明確な ① 全校生徒対象に身だしなみセミナーを開催するとともに、人とし
重点目標
てのマナーやエチケットを身に付けさせる指導を徹底する。
② リーダーとなり得る生徒を育てる具体的な行動を推進する。
③ 登校の様子を見守り、安全意識(危機管理意識)の高揚を図る。
④ 保護者との連携のなかで挨拶運動・安全指導を展開する。
5 重点目標を達成するための ① 学年会・教育相談係と連携した、マナー指導や服装指導の徹底
校内における組織体制
② PTA と連携するための渉外部との体制作り
③ 全職員が参加する登校指導(挨拶運動)の体制作り
2 評価する領域・分野
3 現状・生徒及び保護者等を
対象とするアンケートの結
果分析等
6 目標の達成に必要な具体的な取組
7 達成度の判断・判定基準あるいは指標
① 日頃からのマナーに対するきめ細かい指導
① 諸活動参加者の感想、生徒の実態を観察
② 生徒指導部通信・不審者情報等による啓発活 ② 外部アンケートによる実態把握
動により生徒の危機管理意識の高揚を図る。
③ 迷惑調査など生徒へのアンケートによる実態
③ 保護者との連携による挨拶運動
把握
8 取組状況・実践内容等
9 評価視点
10 評価
① 各月の初めに全職員輪番で登校指導を実施す ① 保護者、職員の参加状況、生 A B C D
るとともに、年2回保護者参加の挨拶運動を実
徒の挨拶やマナーの状況
施した。
② 身だしなみについて、学年会と連携し、きめ細 ② 日常の生徒の様子の観察や学 A B C D
かい指導をするとともに個別指導を重視した。
年会の反省
③ キャプテン会議(各部活動の部長会議)を実施
③ 部活動単位での生徒の観察や A B C D
することで、リーダーの育成を図った。
意識の向上を確認
11 ○身だしなみを含めた服装指導やマナー指導については、身だしなみセミナーを中 総合評価
成
心に、全校体制で取り組み始めたため、指導に従わない生徒や極端な身だしなみ A B C D
果
の乱れは少なくなり、一定の秩序が保たれるようになった。
課 ○登校指導については、各月初めに全職員の協力の下、とどこおりなく実施できた。
題
PTAの参加率もよく充実した指導であった。また、どの生徒も元気よく挨拶で
きた。さらに、校内での明るい挨拶など学校全体に活気があるとともに、やるべ
12
①
②
③
き時は落ち着いてやるというメリハリができた。
○キャプテン会議を重ねた結果、リーダーとしての自覚ができ、成長が見られた。
○校門付近の交通安全に関しては、保護者の送迎は、ほとんどの車が降車場を利用
するようになり、一応の成果は認められた。
●身だしなみに関しては、特に女子のスカート丈について、入学前の採寸時の配慮
が不足していたため、決められたルールに従わない生徒も複数いたので、ルール
を守ることの大切さと、健康面及び身の安全を守るための方策を立て、粘り強い
指導が必要である。また、マナー向上のため、大きな声で挨拶する習慣を付けさ
せることも急務である。
来年度に向けての改善方策案
保護者と連携した挨拶運動については来年度も継続的に実施するともに、全職員による登校指導に
ついて、各月初めの1週間実施する。また、MSリーダーズによる挨拶運動にも力を入れる。
リーダーの育成と生徒の自立的な活動を促すことで、将来のリーダーとなり得る生徒を育てる。その
ために、次年度も各部活動の部長によるキャプテン会議を開催し、「挨拶をする、時間を守る、身だ
しなみを整える」をスローガンとしたマナー、エチケットの向上に全校体制で取り組む。
不審者対策を含めた安全指導に力を入れ、女子のスカート丈の極端に短い生徒への指導をする。
Ⅱ 学校関係者評価
実施年月日:平成25年3月5日
【意見・要望・評価等】
・保護者の協力やキャプテン会議の開催は大変に良い。女子のスカート丈は重点的に指導していただき
たい。
・通学路において歩道がない場合の歩き方を注意してほしい。
(横並び等)MS リーダーズ活動の参加も
よい取組だと思います。
・身だしなみセミナーは社会に出ても役に立つ研修なので、とってもいいことと思います。評議員会で
も、話題となりましたキャプテン会議の実施により、リーダーの育成を図ることも今後も継続してい
ただけると幸いです。ただ、スカート丈については採寸時の配慮を徹底していただき、規範意識の向
上を身に付けさせていっていただきますようお願いします。改善方策案のとおり、「挨拶をする、時
間を守る、身だしなみを整える」をスローガンとしたマナー、エチケットの向上に全校体制で取り組
んでいただき、いつまでも中津高校の諸先輩たちが誇れる高校、中学生が入りたいと憧れる高校であ
ってほしいと願います。
・身だしなみ、マナー、エチケットは、中津高の生徒であるということを自覚することで改善していた
だければと思います。
◇進路指導
① 生徒に適した情報を示し、進路希望に合った適切な指導が行われ
ている点で全体的に高い評価をいただいたが、昨年比としては下
がっている点を検証していきたい。
② 「わからない」という回答が増加。生徒一人一人に対するより具
体的な指導がさらに必要とされている。
4 今年度の具体的かつ明確な ① 学校全体を見渡した進路指導体制の確立
重点目標
② キャリア教育の推進と生徒の進路実現への援助
③ 次年度に生かされる指導
5 重点目標を達成するための ① 学年会、教科会、教務部との連携と進路研修会の充実
校内における組織体制
② 進路指導部を中心とした学習効果や学力の分析
③ 前年度3年学年会からの引き継ぎの充実
2 評価する領域・分野
3 現状・生徒及び保護者等を
対象とするアンケートの結
果分析等
6 目標の達成に必要な具体的な取組
7 達成度の判断・判定基準あるいは指標
① 進路指導において学年会、他の分掌、また生徒 ① 各種事業実施後のアンケート集約や反省の分
からの意見・要望・反省を活かし、次年度に引
析
き継がれる体制作り
② 生徒の進路結果やその満足度
② 進路プログラムの充実
③ 教員側からみた一人一人の生徒の進路結果の
③ 効果的な補習、模試の計画と実践、反省
分析
④ 進学情報の分析と提供
④ 学年会や他の分掌からの意見
⑤ 進路判定会議の充実
⑤ 進路結果と判定会議の検証・分析
8 取組状況・実践内容等
9 評価視点
10 評価
① 1年秋期研修、土曜補習、サテライン講座、 ① 教師・生徒の反省等
A B C D
補習、センター試験演習
② 進路講話、オープンキャンパス参加、大学生 ② 模試成績の判定等
A B C D
に聴く会、社会人に聴く会、出前講座
③ 大学判定会議、就職支援、羅針盤発行、イン ③ 進路情報の活用等
A B C D
ターンシップ
11 ○前年度を基礎としてさらに充実した学校全体を見渡した進路指導のシステム作り 総合評価
成
を推進することができたが、全職員で共有できるものに発展させる必要がある。 A B C D
果 ○昨年まで夏に実施されてきた1年の研修プログラムを秋季研修として10月に実
課
施した。目的意識がより明確になり、事後の小論文学習、弁論大会につなげるこ
題
とができた。
●生徒一人一人の学力不足や教員側の指導力不足、連携が十分ではない点があり、
必ずしも希望通りの進路実現をすることができなかった。カリキュラムや教科指
導の原点に戻り、一人でも多くの生徒が希望通りの進路実現ができるようにして
いきたい。
●進路情報の提供については積極的に行ったが、配布物等の意図が伝わらないこと
があり、資料の精選、必要なポイントを絞るなど、改善できる点が多くあった。
12
①
②
③
来年度に向けての改善方策案
より効果的な補習システムや模試の活用を研究する。
全職員による情報の共有や進学支援の一層の体制作りを進める。
各教科における授業や課題の見直し、他教科との交流、模試の事後指導などを通して、より生徒に力
を付けさせるにはどうしたらよいか研究する。
Ⅱ 学校関係者評価
実施年月日:平成25年3月5日
【意見・要望・評価等】
・成果課題にある「生徒一人一人の学力不足や教員側の指導力不足、連携が十分ではない点があり、必
ずしも希望通りの進路実現をすることができなかった」とありますので、生徒の学力不足は教員の指
導力と連携の不足と認識した対応をお願いします。
・社会情勢を見据えての、生徒に合った進路希望も必要かと思います。
・毎年、生徒の進路指導をしていただいている諸先生方に頭が下がる思いです。客観的な進路指導と生
徒たちの思いが食い違ったとき、希望通りの進路にならないことも多々あると思います。ただ、そこ
までは考えていない場合もあるので…カリキュラムや教科指導の原点に戻り、一人でも多くの生徒が
希望通りの進路実現に向けて頑張っていけるような環境を作っていただくようお願いいたします。
◇保健環境
① 災害時の緊急対応に対して徹底されていないようである。保護者
生徒への理解に努めなければならない。
② 安全対策・指導について理解に努めなければならない。
③ 健康診断の結果については連絡がされていても、治療を要する生
徒の診断がなかなかできていない。健康の大切さをアピールする
必要性がある。
4 今年度の具体的かつ明確な ① 防災意識を高め、連絡・行動について理解させる。
重点目標
② 健康への自己管理ができる生徒への指導
③ 掃除活動への意識の向上
5 重点目標を達成するための ① 防災教育の取組及び訓練の充実
校内における組織体制
② 生徒の健康管理への呼び掛け
③ 清掃活動の時間確保及び職員の清掃指導
2 評価する領域・分野
3 現状・生徒及び保護者等を
対象とするアンケートの結
果分析等
6
①
②
③
8
①
②
③
④
⑤
11
成
果
課
題
12
①
②
③
目標の達成に必要な具体的な取組
7 達成度の判断・判定基準あるいは指標
災害時のマニュアル及び新避難経路図の掲示
① 研修会の実施、避難マニュアルの作成
保護者へ診断結果の通知・保健だよりの充実
② 朝食を摂る割合の増加、再検査確認票の提出
清掃時間への取組状況の監察
③ 美化状況確認及び安全点検確認
取組状況・実践内容等
9 評価視点
10 評価
保健委員の保健活動(加湿器の管理・清掃)
① 生徒の活動状況
A ○
B C D
保健講話(性講話)の実施
応急手当実習の実施(1学年)
② 点検表の提出状況
A ○
B C D
職員による防災研修の実施
保健室利用カードにより担任、教科担任への連 ③ 治療報告書の提出状況
A ○
B C D
絡確認の徹底
●防災については年々様々な形で取り組んできた。しかし、生徒への意識が緊急な 総合評価
ものとして理解されていない。様々な角度から防災についての呼び掛けをしてい
A ○
B C D
く必要がある。
●学校美化について今年は低下しているのではないかという点がうかがわれた。ゴ
ミの分別や整理整頓など学校を綺麗にする意識を育てたい。
来年度に向けての改善方策案
防災教育への取組
学校美化活動の意識への取組
自己の健康管理能力への育成
Ⅱ 学校関係者評価
実施年月日:平成25年3月5日
【意見・要望・評価等】
・達成度の判断・判定基準あるいは指標にある「避難マニュアルの作成」が取組状況・実践内容等には
記載がないようです。避難マニュアルの作成と生徒の認識が不可欠だと思います。
・災害時における避難行動の実施は、行っているでしょうか。
・災害時の緊急対応に対しての徹底は、実際のところ非常に難しいと思われますが、引き続き防災教育
への取組をされることは大変良いことだと思います。今、大学や職場でも清掃は委託業者で行われる
ところがほとんどですが、
「5S」に代表される「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」を確実に身に付
けることができる最後の教育の場として、心の健康のためにも、ぜひ、美化活動に力を入れていただ
きたいと思います。生きることは食べること、今、小中学校では食育が脚光を浴びています。早寝・
早起き・朝ご飯の重要性をとことん伝えてください。いずれ巣立つ生徒自身のために健康管理能力の
育成をしてくださることは大変ありがたいことと思います。
・学校は生徒を守る安全な場所、災害時などの避難場所にもなる大切な場所なので安心できる環境にし
ていただきたい。