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平成26年度第1回練馬障害福祉人材育成・研修センター運営協議会 議事録要旨
○開催日時
平成26年6月27日(金) 午後1時~3時
○開催場所
練馬区役所本庁舎19階 1902会議室
○次第
1.委嘱状交付
2.事務局長挨拶
3.報告事項
(1)平成25年度練馬障害福祉人材育成・研修センター事業報告
(2)平成26年度練馬障害福祉人材育成・研修センター事業計画
(3)練馬障害福祉人材育成・研修センター事業 取り組み状況報告
4.検討事項
5.その他
1.委嘱状交付
今年度新たに委員に就任される、清水則子委員(介護サービス事業者連絡協議会)に委嘱状を交付。
2.事務局長挨拶
練馬障害福祉人材育成・研修センターは、練馬区より当練馬区社会福祉協議会が運営を受託し、昨
年7月に開所した。運営協議会委員の皆さまや練馬区のご協力のもと1年を迎えられることに感謝
申し上げる。また、多くの皆さまに期待されていると感じている。この1年で足りない部分が見え
てきたところでもあり、今後とも引き続き皆さまのご指導をいただきながらより良い事業にしてい
きたい。
○委員および研修センター職員、事業者支援係職員の自己紹介
○資料の確認 ・差し替え資料(資料1、資料3)
・追加資料
(資料3-1)
議事進行
3.報告事項
(1) 平成25年度練馬障害福祉人材育成・研修センター事業報告
①研修センター会員登録状況報告
事務局:研修センター会員登録状況について、資料1に基づき報告。
②学習支援事業の取り組み報告
事務局:学習支援事業の取り組みについて、資料1に基づき報告。
③情報支援事業の取り組み報告
事務局:情報支援事業の取り組みについて、資料1に基づき報告。
④連携支援事業の取り組み報告
事務局:連携支援事業の取り組みについて、資料1に基づき報告。
⑤広報業務の取り組み報告
事務局:広報業務の取り組みについて、資料1に基づき報告。
委員長:25年度の事業報告をしていただいたが、運営協議会としてはこれをどう評価するかであるが、
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まず報告事項についての質問、ご意見があればお願いしたい。
研修について登録率や参加率の数字を評価することは、比較する基準がないので難しいかと思
う。事務局は、数字について想定はあったか。
委
員:初年度で周知されていない状況もあり、3年前に始まった練馬介護人材育成・研修センター(以
下「介護研修センター」という。
)の開所当初の話も伺うなかで、想定というより予想であった。
ただ、定員数の設定を会場の収容人数に合せていたので、相違があったと思う。
委員長:障害福祉サービス事業所(以下「事業所」という。
)は前年度末までに練馬障害福祉人材育成・
研修センター(以下「研修センター」という。)の研修計画がわかっていたほうがいいのだが、
初年度は研修センター開設が年度途中であったため前年度末までの研修計画作成には限界があ
った。
委
員:今年度は昨年度3月中に研修の日程冊子を各事業所に送付することができたので、研修参加へ
の計画を立てていただけるのではないかと思う。
委
員:確かに3月に送られてきたので、当方の事業所はこの研修センターの研修を取り入れて今年度
の研修計画を立てた。
委員長:内容的なご意見があればお願いしたい。
副委員長:登録率については、介護研修センターと比較してどう捉えられるか。
委
員:介護研修センターは初年度より登録率の目標は立てていた。初年度は 60%、以降毎年 5%増を
目標にしたが、現在 80%には届かない状況である。毎年介護サービスの事業所が増えて母数が
上がるのでここ2年は 78%。研修センターの数字も決して悪くはなく、今後どれぐらい伸びて
いくかに注目したい。
委
員:
(サービス調整担当課へ質問)地域の事業所はどのくらい増えているのか。
委
員:月に 10 件近く増えている。内訳は居宅介護が 2、3 件、放課後等デイ・児童発達支援が 1、2
件である。ただ、事業所数を見ると昨年度 3 月末と今年度時点では、事業所数が減っているが
これは事業所指定をまとめて一つの指定にとり直しをした事業所があったためで、事業所数が
減ったわけではない。
研修センターの努力として認識していただきたいのが、介護サービスの事業所は介護をメイン
に支援を行っているが、障害の事業所は介護にプラスして事業所指定を受けている事業所が多
いが、障害の支援にはなかなか踏み出せない事業所も多い。会員登録数に対して、障害者の支
援に直接つながっている事業所は少ない。区としても研修センターと協力しながら周知に努め
たい。障害の方の様子をお知らせするのが区の責務でもあり、研修センターとして支援の方法
を伝えながら会員登録数も増やす努力が必要だと考える。
委
員:その通りに思う。居宅は介護がメインである。事業所指定を受けているが障害者支援にはつな
がっていない現状がある。相談支援事業についても、もともとの事業所指定プラス相談支援事
業の指定を受けるので、事業所番号は 2 つあるがもともとの指定番号で会員登録しているので
登録率が上がらない可能性もある。
委員長:データとして内訳をみる必要がありそうである。研修アンケートの結果を教えていただきたい。
事務局:アンケート結果はいずれの研修も満足度が高い。したがって、参加を動機付けるような周知方
法を今後も考え、開催時間等も勘案し、より参加していただきやすい組み立てをしていきたい。
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副委員長:階層別研修の出欠の悪さは何が問題と考えられるか。
事務局:ひとつには、テーマ設定の問題かと思われる。テーマをしぼり、はっきりわかるテーマの研修
には比較的参加者が集まる傾向がある。また、共通の課題と思われるテーマにも集まる。ただ、
介護のキャリアがある方が障害に関しては初任者であるという認識から階層別研修を避ける傾
向も伺える。
副委員長:開所初年度であったので、まずは基礎研修、2年目3年目には階層別に参加という意識がある
のかもしれない。
委員長:3年5年といった方々が備えるべき力量に関する研修では、階層と内容とでズレが生じる可能
性がある。都道府県社協が開催しているような階層別を2つに分ける方法もあり、階層別研修
の共通項を考える必要もある。
委
員:介護研修センターもベテランの方が基礎研修を受講されることがある。その理由を確認したと
ころ社内研修に使うために参加しているとのことであった。
委員長:考え方として、研修参加は個人ではなく事業所であるから事業所登録の形をとっている。事業
所が OJT,OFF-JT 含めて計画的にマネージメントしていく中に取り上げていただきたい。事
業所が責任をもって研修に取り組んで人材を育てていく意識が必要である。これが課題と思わ
れる。
委員長:情報支援事業や地域密着連携事業についてご意見をお願いしたい。
副委員長:情報交換会、体験研修について、興味深い取り組みだと思うのでもうすこし詳しく伺いたい。
事務局:参加事業所のヒアリングを紹介すると、情報交換会では、
「同じ地域にありながらお互いに知ら
ない部分が多かったが、これを機に知ることができた。」や「共通の利用者さんに対し連携をと
りやすくなった。
」等、また、体験研修では「グループホームを退去した後の暮らし、地域に移
行する生活の姿を見ることができた。」や「利用者さんの課題も見えてきた。」等、大変勉強に
なる貴重な機会であると感想をいただいているので、今後も続けて行いたいと思っている。
副委員長:大変興味深い事業だと思うので、ぜひ続けていただきたい。
委員長:講師をなさった委員からは、感想などお聞かせ願いたい。
委
員:講師は私自身としては面白かったが、少し受講者の反応がわかりにくかった。同じ視覚障害者
でも千差万別なので、事業所にとってもそれが大変かと思う。
委
員:研修の形式の問題で、講師から一方的だと反応がわかりにくいかもしれないので、質疑応答な
どの場面を設けると良いと思う。
事務局:座学の研修であっても、グループワークや質疑応答の時間を設けるなど、参加者とのコミュニ
ケーションがとれる形式で行っている。
委員長:少人数なので、向かい合った形式などでできている。
委員長:次に、今年度事業計画の説明をお願いしたい。
(2) 平成26年度練馬障害福祉人材育成・研修センター事業計画
事務局:参考1は、練馬区から提示された年間目標に基づいて設定した当研修センターの年間目
標である。この目標に基づき今年度の計画とさせていただいた。
○業務内容、目標および執行計画について
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①学習支援事業
事務局:学習支援事業について資料2に基づき計画を報告。
②情報支援事業
事務局:情報支援事業について資料2に基づき計画を報告。
③連携支援事業
事務局:連携支援事業について資料2に基づき計画を報告。
④広報業務
事務局:広報業務について資料2に基づき計画を報告。
○練馬介護人材育成・研修センターとの共催研修と相互受講研修の実施について
事務局:介護研修センターとの共催研修と相互受講研修の実施について資料2-1、参考2に基づ
き計画を報告。
事務局:10 月 17 日開催の共催研修について、研修名と開催時間が決定した。
「精神障害者の高齢期を支援するために」10:00~12:00
○リーダー養成研修実施について
事務局:リーダー養成研修実施について資料2-1に基づき実施案を報告。事業所に周知と参加の
打診をしている状況である。
○地域密着型連携支援事業について
事務局:平成26年度石神井地区地域密着型連携支援事業実施案について資料2-2に基づき報
告。すでに第1回情報交換会は 6 月 6 日(金)に開催し、今後の内容は次回以降検討し
ていくが体験研修等も実施したいと考えている。参加事業所として、当運営協議会委員
でもあるお二方にご参加いただいたので後ほど感想をいただければ有難い。
事務局:今年度事業計画の報告は以上である。
委員長:今年度の計画について、ご意見および質問をお願いしたい。
委
員:未登録事業所へのファックス送信について不都合はないのか。
事務局:その件に関して、1件ご意見をいただいた事業所がある。以後、送信文に不要の場合はお知ら
せいただく旨の一文を入れ送信している。登録事業所についてはメールアドレスを把握してい
るが、未登録事業所には研修周知の手段として、公表されているファックス番号を使っている
状況であるので、当面ご理解いただきながら続けたいと考えている。
委員長:口コミなどで、広まっていくことを期待したい。
委
員:練馬区障害福祉サービス事業者連絡会(以下「障事連」という。
)と、その分科会においても周
知の協力をしていただいている。
委
員:障事連の居宅系の分科会に関しては、先ほどの話にもあったとおり介護にプラスして障害の指
定を受ける事業所が多いため、例えば居宅系分科会主催の研修会等を開催しても 10%程度の参
加率である。先日、練馬区介護サービス事業者連絡協議会(以下「事連協」という。)の部会と
障事連の分科会とでタイアップした研修を企画したところ、障事連の分科会のみでの開催より
介護のケアマネやヘルパーの反応が良かった。65 歳に到達して介護保険の対象になる際、障害
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の制度やサービス内容等の知識を得たいと考えている。ただ、残念ながら障害の指定を受けて
も、サービス提供に至っていない事業所もあるなか、このような取り組みで興味をもっていた
だき、障害福祉サービス提供の人材確保にも繋がればと考えている。
副委員長:参加率が 10%ですか。
委
員:ただ、事連協の部会への呼びかけで、いい意味で巻き込み、広がる可能性があると今回の企画
で感じている。
委
員:介護のケアマネをしている。65 歳到達で介護保険適用の障害者の方、特に精神障害者の方が多
い。しかしながら障害の制度、サービス内容についての知識が十分でないので、同じ事業所所
属である前任委員の誘いで、この研修センターの初年度の研修を受講させていただき大変勉強
になった。障害福祉の研修センターについて介護メインの事業所は知る機会が少ないので、研
修テーマや内容含めて広報があるといいと思う。
委員長:研修の立て方の縦割りの弊害であるが、例えば地域生活支援や家族支援、虐待の問題は、子ど
もや障害者、高齢者も関わってくる。そういった連携がとれてくるような内容の研修をするこ
とも考えられるといい。
副委員長:介護研修センターとの共催はこういったことを考えてつながりそうである。
委
員:相互受講研修もそうである。
委
員:基礎や階層、リーダー養成研修 等はもちろん必要だが、総合的な研修にも取り組んでいただき
たい。医療との連携や保健所、学校等関係官庁の連携を考えた研修をしていただければと思う。
委
員:初年度は聴覚障害に関する研修は組まれてなかったが今年度は開催される。7/28(月)の共催
研修は高齢者と聴覚障害者を対象とした全国5か所しかない施設のうちの一つで埼玉のななふ
く苑の施設長による研修である。私たちの運動によってつくられた施設でもあり大変貴重な機
会であるので、ぜひ参加を呼び掛けていただきたい。
事務局:参加申し込みは 6/10 よりの受付開始で、まだ数名の申込みであるが、介護研修センターへは 10
名以上すでに申込みがある。今後引き続き周知に努めたい。
事務局:すでに、メールやチラシ(参考2の資料参照)をファックスで周知している状況であるので、
委員の皆さまにもぜひご協力をお願いしたい。
委
員:研修センターの地域密着型連携支援事業と障事連の事業は同じ内容にならないか。
委
員:障事連はサービス種別ごとの分科会および全体会での活動であり、一方研修センターの地域密
着型連携支援事業は地区別でサービス種別をこえた活動という違いがある。
委員長:将来的に区内数か所の地区になりそうであるか。
事務局:現時点では地区を正確には分けていない。まずは、練馬区社会福祉協議会としてつながりのあ
るところから始めて順次広げていきたいと考えている。
委員長:文京区も自立支援協議会の傘下でこのような顔のみえる関係づくりの活動をしている。石神井
地区の第1回情報交換会に参加された委員に話しを伺いたい。
委
員:石神井地区の地域密着型連携支援事業は先に始まった2地区より事業所数が多い。また、各サ
ービスの事業所が集まっていて、地域生活支援センター、相談支援、知的や精神の作業所、介
護保険の事業所、放課後等デイサービスやボランティアコーナー、地域の福祉サロン等である。
石神井地区ならではの連携の可能性を感じた。第1回目の情報交換会では介護と障害の相互理
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解をもう少し深くできればという話と、地域の事業所と地域で街おこしのようなことができな
いかという話が出た。参加事業所の顔ぶれが管理者や経営者であったこともあり、今後何かで
きそうな期待感がある。
委
員:相談ひろばやボランティアコーナーが入っていて、事業所とのコラボに期待したいと思う。先
の2地区を含め3か所が同じ活動内容である必要はないと考える。
委員長:参加者は管理者がメインになるのか。
事務局:第1回目は管理者にご出席をお願いしたが、2回目以降は各事業所の判断でリーダー層の出席
も視野に入れ、最終的に活動していただきたいと考えている。
委員長:管理者が集まるのも意味がある。街づくりといったところまで話を広げられる。もう一方で若
手が集まりで顔の見える関係を作るのも非常に大切である。管理者グループ、中堅グループな
ど、階層をつくれるとよい。
(3)練馬障害福祉人材育成・研修センター事業 取り組み状況報告
①研修センター会員登録状況及び研修実施状況
事務局:研修センター会員登録状況及び研修実施状況について資料3に基づき報告。指定事業所
数が減少しているのは、複数の事業所がまとまって指定番号の取り直しをしたためであ
る。
②当事者の方を講師として開催した研修について
事務局:当事者の方を講師として開催した研修について資料3-1に基づき報告。これから開催を
していただく委員には 10 月の研修をよろしくお願いしたい。研修講師を務められた委員
お二人には今後のため感想やご意見をいただけると有難い。
委員長:研修講師を務められた両委員、感想やご意見をお聞かせ願いたい。
委
員:パワーポイントを使って、普段の生活をそのまま話した。どこまで参考になるかわからなかっ
たが聞いていただいた。幸い少人数であったので、質疑応答のなかでそれぞれの事業所の事例
を考えることができ、私が支援する側の気持ちを聞く機会にもなり、介護事業所の従事者の方
と制度の違いについて話すこともでき、逆に勉強させてもらった。
委員長:参加者のサービス種別を教えていただきたい。
事務局:介護の事業所の参加が多かった。高齢者の居宅支援事業所のケアマネの方からは、65 歳より前
に介護保険適用になった方は高齢者とは違ったケアプランを作成する必要があり、勉強したい
との話があった。参加者の皆さんから、当事者のお話を聞く機会はなかなかないので大変勉強
になったと感想をいただいた。
委
員:視覚障害者支援に特化した事業所へ周知してくださったようで話しやすかった。普段なかなか
視覚障害者から聞けないであろうことを話したつもりだが、質疑応答の時間など時間配分が難
しく、また可能なら次回チャレンジしたい。
委員長:是非、お願いしたい。また他の委員にもお願いできればと思う。
委
員:当事者が日常の生活を話すことは、新たな発見があっていいことである。当事者の話を聞くこ
とで障害者支援や介護をする側の思い込みを修正やアップデートすることができる。現在地域
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移行支援にかかわっており、病院に退院促進という形で支援にはいっている。ピアならではの
かかわりができていると感じる。ピアから話を聞くことでアップデートしていただきたい。
当事者が、皆の前で研修をするということは大変刺激になるのでこれからも是非企画していた
だきたい。
委員長:知的障害の当事者の方にも、複数で支援者も交えて研修をしていただきたい。お互いにエンパ
ワーされる研修の形があるといい。
委
員:自己表出が難しいという実情がある。親でさえわからないことは多いが、きっと言いたいこと
があるように感じる。興味を持って愛情を持って踏み込んで付き合ってもらわなければ理解は
難しい。自分のことを言えないわが子たちのことを思うと、自己表出できるということをうら
やましくも感じる。愛情をもって近づいてくれることだと思う。
委員長:保護者の方や表現ができる知的障害の方等を交えて協力してできるといい。
委
員:大勢の方々にうまく表現してほしい。また、ひとりひとり違うのでうまく引き出してほしい。
委員長:研修センターのねらいは、支援者の方々が本当の声をどう聴くことができるのかということ。
委
員:本人が置き去りにされていると感じる支援がたびたびあるので、そういったところを支援者と
して学習してほしいと感じる。
委員長:影響力のある当事者の方々を研修の主体者側として招くとよい。
4.検討事項
○啓発研修について
事務局:第1回(仮)障害者権利条約批准を経て 10/24(金)14:00~
講師 今村
登 氏(NPO 法人自立生活センターSTEP えどがわ 事務局長)で
決定している。
第2回が、未定であるため委員の皆さまにご意見をお願いしたい。
委員の皆様から、権利条約批准の流れでの第2回研修が良いのではないか。また、当事者の実例を交
え、わかりやすい話をしたらよいのでは等様々な意見をいただいた。
具体的な内容に関しては今後委員の皆様と相談しながら固めていく予定。
※次回開催日程 10 月 30 日(木)13:30~
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