平成23年度 第 1 回松江市成人・高齢者健診事業等検討会議

平成23年度
第 1 回松江市成人・高齢者健診事業等検討会議
日
時
平成24年2月29日(水)19時30分∼21時15分
会
場
松江市保健福祉総合センター3階 大会議室
出席者
松江市成人・高齢者健診事業等検討会議委員
委 員 長
小竹原 良雄
副委員長
貴谷 光、佐々木 成一郎
委
市岡 伊久子、大西 浩二、香川 幸司、佐貫 裕、野津 立秋
員
堀 浩太郎、古瀬 なな子、星野 潮、山田 稔、沖原 典子
松江市成人・高齢者健診事業等検討会議事務局
松江市健康福祉部次長(健康推進課長)
田中 豊
松江市健康福祉部参事(健康まちづくり課長) 乙部 有紀郎
松 江 市 健 康 福 祉 部 介 護 保 険 課 長
須山 敏之
松江市健康福祉部介護保険課調整幹
米田 祝子
健 康 推 進 課:山根 美知子、中谷 賢治、陰山 志保、小松原 聡
健康まちづくり課:渡部 明子
介 護 保 険 課:松原 正、峯 彰子、高野 美智子
次
第
別紙のとおり
1. 挨拶
事務局
ただいまより、第1回松江市成人・高齢者健診事業等検討会議を始めます。松江
市健康福祉部次長より、ご挨拶申し上げます
松江市健康福祉部次長
田中 豊
皆さま今晩は。さて、2月24日より松江市2月議会が開催されていますが、一
般会計予算について、今年度は旧東出雲町と併せて998億円でしたが、平成24
年度は971億円を計上しています。これは、今年度に比べ26億円程度、率にし
て2.7%減となっています。このうち、健康福祉部関連予算は約32%の319
億円程度を計上しており、安心・安全で住みやすさ日本一を掲げて進んでいくとい
うこともあり、住みやすい松江市を目指すべくそれぞれの世代や生活環境にあわせ
た施策を掲げていく考えであります。
まず一点目は、これまで進めてきました子育て支援をさらに充実させること、二点
目は、高齢者が安心して暮らすことができ、また元気な高齢者の創出をはかっていく
こと、三点目は、障がい者の社会参加を実現するということで特に就労支援等に力を
入れていくこと、そして四点目は、この検討会議も関わりのあることですが市民の健
康づくりを進めていくこと、以上この4点を健康福祉部の柱としていきます。
また今年度は、第3次地域福祉活動計画の策定、それから第5期介護保険計画の
策定がありました。地域福祉活動計画では健康づくりを地域の福祉の大きな柱とし
て力を入れていくこと、また介護保険計画ではいわゆる元気な高齢者の介護予防対
策に力を入れていくこととしています。
本日の検討会議は、今年度の各健診・がん検診実績の報告と平成24年度の各健
診・がん検診についての検討となります。今年度は、松江市国保特定健診の眼底検
査の実施基準に松江市の独自基準を追加設定しましたが、本日は多くの方が眼底検
査を受診した実績を報告できると思っています。さらに平成24年度は、松江市国
保特定健診について貧血検査・心電図検査・眼底検査を全員実施とすることで受診
者の増加をはかり、助成費用における松江市国保ドックとのバランスをとることが、
大きな変更点となっています。
次にがん検診について、
「松江市がん検診のあり方検討委員会」の提言を踏まえ、
平成24年度は、胃がん・肺がん・大腸がん検診について、対象者をいままでの20
歳以上から40歳以上へと変更します。これは国の指針とも合うところですが、罹患
率の高くなる年齢に対して検診を集中的に行うのが狙いです。また、乳がん・子宮が
ん・大腸がん検診について、無料クーポン券事業に代わり市の独自事業として特定年
齢の人の検診料無料化を計画しています。
本日は、平成24年度各健診事業等についてご検討いただき、事業等が円滑に執行
できるようお力添えを頂戴したいと考えている次第です。以上をもちまして、会議冒
頭に当たってのご挨拶とさせていただきます。では、よろしくお願いします。
事務局
それでは次に、委員長よりご挨拶お願いします。
松江市成人・高齢者健診事業等検討会議委員長
小竹原 良雄
皆さま今晩は。平成20年度より特定健診となりまして住民健診のあり方につい
ても様相が変化してきましたが、ここ数年の経過を経てまた松江市のご理解もいた
だき、平成24年度に向けて特定健診自体がかなり充実していくのではないかと思
います。今年度は、詳細な検査項目である眼底検査に松江市独自基準の追加があり、
平成24年度は貧血検査・心電図検査・眼底検査を受診者全員に実施するという事
に関し、私委員長といたしまして松江市のご尽力に対し深くお礼申し上げます。今
後とも、健診事業を市民のための事業として進めていければと思っています。これ
から平成24年度事業等についての検討を始めますが、がん検診事業も本格化して
きている中で、当委員会でも、今後どのように統括していきまた医師会として組織
のあり方をどのようにするかも検討する時期に来ていると思っていますので、松江
市の引き続きのご尽力及び医師会としてもできる限り全知全能を総動員していきた
いと思っていますのでよろしくお願いします。
介護予防事業に関して、後で介護保険課から報告等がありますが、事業について今
後の方向性を示していただければ介護保険委員会とも協力していきたいと思ってお
りますので、よろしくお願いします。委員の皆様には、松江市からご提案される平成
24年度事業についてご検討をいただきと思っておりますので、よろしくお願いしま
す。では、議事を進めます。
2. 報告
委員長
平成23年度の健診事業の実績報告のご説明お願いします。
事務局 (平成23年度健診事業実績報告を説明。)
委員長
何かご質問等ございますか。
特定健康診査に的を絞ってお話をしますが、受診者数は平成22年度と平成23
年度で全体的にはあまり変わらないので、もう少し啓発活動を行い、平成24年度
は受診率45%を目標としていきたいと思いますので、委員の皆さまを含め各地区
でも積極的な受診勧奨などをしていただきたいと思います。また、今年度は詳細な
検査項目の眼底検査について、該当となる基準を緩和しましたがいかがでしたか。
委員
今年度は、以前に比べるとかなり対象者が増えましたが、平成19年度まで行っ
ていた基本健診の時と比べるとまだ少ないかなと思います。もう少し対象者が増え
ていけばと思います。
委員長
眼底検査について、平成24年度の実施方法は今年度と同様に、健診実施医療機
関からの紹介により眼科で眼底検査を行いますが、今年度市民の皆さまから何かご
意見等がありましたか。
事務局
今年度の眼底検査について、健診実施医療機関から眼科医への紹介で受けていた
だいていますが、市民の方から「分かりにくい」とか「不便だ」などのご意見はあ
りませんでしたので、平成24年度も今年度と同様の方法での実施を考えています。
委員
がん検診に言えることですが、検診を受ける方が毎年固定化しがちで新規の人が
なかなか来ない。なので、一度もがん検診を受けたことがない人が比較的多いので
はという懸念をもっています。市の税金を使って行う事業であるからには、まだが
ん検診を受けたことがない人たちをどのように受診へ誘導していくかということに
ついて、何か良い方法があればと思います。私は、医院へ初診で来られた人に「が
ん検診を受けたことがありますか。」とか「毎年健康診査を受けていますか。」と聞
いてはいますが、松江市もがん検診の受診を促進させるような活動に、もっと力を
入れてもよいのではないかと思っています。
委員
眼底検査に関して、今年度は記録票の紹介欄が書きやすくなりましたが、中には
検査結果の多くを記載しなければならないと勘違いされていた医師もいたと聞いて
いるので、もう少し説明をしていかなければならないと思いました。
受診率向上については、医院に来られる人、例えばインフルエンザの予防接種に
来た人たちに「健診を受けましょうね。」と健診等の受診を勧めてはいるが、来ない
人にはどうしようもないので、もう少し市民に分かるようにしたいと思っています。
委員長
今年度は、眼底検査の記録票様式を変更し眼科医へ紹介しやすくなっていますが、
平成24年度も今年度と同様の様式でよろしいですか。眼科医のほうで、平成24
年度に向けて何かありますか。
委員
眼底検査の受診者増加に貢献させていただいて良かったなと思いましたが、以前
の基本健診時代に比べるとやはりまだ少なめでした。紹介する医師とそうでない医
師がはっきり分かれたのではという気はしています。紹介に手間が取られるなど、
眼底検査について周知徹底が足りなかったのかもしれません。その辺が課題だと思
います。
委員長
平成24年度に向けて、周知徹底が図れるような実施計画を作っていきましょう。
次に特定保健指導に移ります。動機付け支援・積極的支援ともに、栄養士会委託
分が6ヶ月後評価終了者も多く効率が良さそうなので、平成24年度はこの点を強
力に推し進めていただければいいのかなと思います。
事務局
栄養士会だけでなく、市直営事業の健康教室なども実施していてそちらにも申込
みがたくさんありますので、特定保健指導には、
「市主催の健康教室や栄養士会や NPO
法人の栄養士による専門指導もあります。
」などと啓発していくことも、今後の検討
課題とします。
委員長
医療機関での6ヶ月後評価終了者が一番少ないなと感じます。やはり、利用者も
栄養士会やスポーツジムで受けるほうがやる気が出るのかなと思いますし、逆に保
健指導だけを受けに医療機関に来られたとき、かかりつけの患者でない人にいきな
り指導するのは、医師としてもかなり難しいというのが正直なところでもあり、栄
養士会等の利用者を増やしていったほうが、6ヵ月後評価終了者も多く効率がいい
のかなという感じもします。今後は、この部分を検討していただきたいなと思いま
す。
事務局
わかりました。
委員
6ヵ月後評価の結果が分かりませんか。体重が落ちてウエストが減少した人がど
れくらいあったとか。もし6ヵ月後評価をやってもあまり変わらなければ、やる意
味がないですよね。付け加えれば、6ヵ月後にどのような効果が出たかということ
も示していただきたい。
委員長
特定保健指導については、例えば栄養士会実施分に力を入れると利用者がさらに
増える見込みがあるとか、特定保健指導を実施するうえでこの団体が一番しっかり
と対応してくれるとか、平成24年度に向けてまたご検討いただければと思います。
肝炎ウイルスに関しては、毎年この程度であると思います。
前立腺がん検診については、前立腺がん検討委員会の今年度総括を平成24年度
事業が始まる前に行いたいと考えていますので、松江市にはまたデータ提供をお願
いするかと思いますが、対応よろしくお願いします。前立腺がん検診の成果として
は、受診者が順調に伸びておりますので、今後も継続して行っていければと思いま
す。大腸がん検診に関しても、このまま受診者が増加していけばと思います。
委員
現場で感じることですが、80歳以上の方が、大腸がん検診の結果が陽性で精密
検査に来られたときにはかなり苦労します。精密検査は、どこまでの年齢の人が必
要なのか。逆に74歳の人までは、とても意義深いとは思うのですが。
委員
特に85歳以上の人への大腸カメラの検査は、お互いに苦労しますね。
委員
開業医から、高齢の人を入院で精密検査をしてくれと頼まれることがあるが、基
礎疾患等で別の危険があったりするので、精密検査を行う立場だとかなり悩む。本
人と相談した結果、精密検査をやめるケースもあったりする。
委員
それはありますよね。本人の様子を見て、検査するかしないか判断するとか。か
といって、検査をやめたらがんになっている人を拾いあげられなくなる。精密検査
をしてみると、ほとんどの人が内痔核とかなんですけどね。
委員長
大腸がん検査で、高齢の方は検便の2日法が出来ていますか。
委員
どうしても、少しアバウトになることがあります。
委員
2本とも同じ日に採取した検体を持ってくる人もいる。
委員
私は、精密検査の大腸カメラを80歳以上の方に行う場合は、本人及びご家族と
相談しています。危険要因を全部話したうえで、検査するのかしないのかを決めて
もらう。
委員
高齢の方については、本人に「今年の大腸がん検診はどうしましょうか。」と相談
をすることはあります。というのも、検便検査の結果要精密検査になっても大腸カ
メラの検査が困難であれば、検診を受ける意味が無くなってしまうのではないかと
思うからです。自覚症状が出てきたときに、医療で対応するのが妥当なのかなと思
うこともあります。
委員
大腸がん検診の受診や精密検査の実施については、結局は病院や本人の判断に任
せることになる。
委員
85歳でも90歳でも大腸がんの手術は行っています。粘膜が脆弱ですから大腸
を穿孔する危険性はありますが、本人が希望をすれば行います。それにやはり、大
腸がんもそれなりに見つかっていますので、やらないわけにはいきません。もし、
手術をしなくて将来何かあったときには、せっかく検診を受けたのにということに
なってもいけないですから。
委員長
力強いご意見ありがとうございます。
松江市がん検診のあり方検討委員会でも報告されたと思いますが、大腸がん検診の
実施状況を、後期高齢者とそれより下の年齢で区分けして、どれくらいの検体数が出
ているかをまた教えてください。あまり高齢の方は検診実施医療機関でお断りしてい
ただき、対象を60歳代くらいのところに絞って集中的に行っていくのも検討課題か
なと思います。
がん検診についてはあり方検討委員会等もありますので、そちらでも検討していた
だきたいと思います。
委員
前立腺がん検診受診者のうち精密検査まで行った人の中で、がん発見率はどれくら
いですか。
事務局
平成21年度の前立腺がんの受診者数は2,836人で、そのうち、要精密検査
者数は236人でした。精密検査を受けた人の中でがんの疑い有りは27人で、が
ん発見率は約1%という結果になっています。
委員長
結果としては、こんなものではないかなと思います。手術に至るケースもかなり
少ないですし。
大腸がん・前立腺がん・肝炎ウイルス検診の個別検診の実施時期は、現在は各健診
の実施期間と同じですが、がん検診だけ開始時期を少し早めることは可能ですか。実
は、期間の終わり頃に受診を希望される人の中にはがん検診受診券を紛失している人
が多く、中には受診をやめてしまう人もいます。受診希望者が受診券を紛失している
場合は、松江市に問い合わせをして対応することになってはいるが、今後は、開始時
期を少し早めるなどの対策も考えていかなければならないと思います。平成24年度
は何か対策を考えていますか。
事務局
今のところ特に考えていません。
委員長
このことについて、医療機関で何かありましたか。
委員
やはり、がん検診受診券を紛失している人が多い。
委員
松江市に度々問い合わせている。
委員長
現在は、松江市へ問い合わせをすれば回答してもらっているので問題無いが、も
う少し簡素化できるよう今後の検討課題としていただきたいです。
3. 議事
(1)平成24年度
委員長
各健康診査事業について
平成24年度の各健康診査事業についてご説明お願いします。
事務局 (平成24年度 各健康診査事業を説明。)
追加の説明となりますが、平成24年度の健診については予算も含め現在松江市
2月議会で審議中です。ですから、各健診事業については(案)ということであり
ます。後で説明するがん検診についても同様です。
委員長
眼底検査の実施イメージは今年度と同様となっていますがどうですか。
委員
平成24年度は特定健診の眼底検査は必須となっていますが、受診者全員に実施
するという意味ですか。
事務局
はい。受診者全員実施となります。
委員
ということは、受診した人には全員眼科医への紹介状を書いて眼科に行かせると
いうことですか。
事務局
そうです。
委員長
強制ではないがどうかお願いしますということで、健診実施医療機関としてはと
にかく必須的心情を持ってといことでいかかでしょうか。
委員
そこのところを統一してもらわないと、希望した人だけと全員とでは意味が違っ
てくるのではないか。
委員
主治医の判断で行うという意味ではないのですか。
事務局
受診者全員実施なので、主治医の判断ではないです。
委員長
健診実施医療機関を経由しての話ですから、必須的心情をもってということで。
委員
健診実施医療機関を通さずに眼科へ直接行くということはできないか。そのほう
がいいのではないか。
委員
逆に眼科は、健診の数値を参考にして診察するのでは。
委員
そうです。
委員長
独立した眼科検診というのができればいいが、特定健診の一項目なのでそこまで
踏みこむのは難しいと思います。
委員
眼科医としては、眼底検査の結果を健診実施医療機関の医師も参考にしていただ
きたいので、検査結果を返すという方法がいいと思う。
委員
貧血検査と心電図検査を必須にして、眼底検査は希望者行うことにしたらどうで
すか。
委員長
貧血検査はいいが心電図検査も必須で対応できますか。
委員
貧血検査と心電図検査は必ず行うということではどうですか。
委員長
それではこの2点は必須ということで。
委員
一般健診と後期高齢者健診については実施基準があるが、特定健診は必ずやりな
さいということになるのでは。
委員長
特定健診についても、基本的には実施基準があることが前提なのですよね。
委員
松江市のサービスということでお願いしますということでしょ。
委員
健診を実施した医師が必要だと判断した方に眼底検査を行うこととし、なるべく
多くの人に勧めていただくというのはだめですか。それが一番いいと思う。基本的
には、健診時の全身状態を参考にして眼底検査も行う方法がいいと思う。
委員長
今年度と同様に、必ず全員に行うわけではないので。
委員
必須ということを曖昧にしなければいけない。
委員
必須ということでなく制限無しという言葉をいただければ、当然貧血検査・心電
図検査は行いますし、必要であれば眼底検査も行います。
事務局
特定健診における貧血検査・心電図検査・眼底検査は必須としていますので、必
ず実施していただくということです。
委員
眼科医への紹介状は必ず書きなさいということですね。
事務局
具体的には、必須なのに紹介状がいるのかということですね。特定健診を受診し
た当日は、健診記録票の検査項目のうち眼底検査の部分だけ空欄となるわけです。
次の段階として、紹介状が必要か否かは別として眼科での眼底検査があり、この時
点ではじめて特定健診が完成することになります。
委員
紹介状がないと、特定健診を行ったかどうかわからないということですね。
委員長
健診実施医療機関で貧血検査と心電図検査を受けて、とにかくその人たちはみん
な眼底検査を受けてくださいということでいいですね。
委員
紹介状がないと、健診を受けたことが眼科にわからないということですね。
委員
わかる範囲で健診データがあったほうが、眼科としても参考になりますので
事務局
今年度と同様に、健診実施医療機関にて眼底検査記録表の上に紹介先の医師名を
記載し、それを持って眼科にいっていただくとい方法でお願いします。
委員
眼科に行きたくない、あるいは既に通っているという人はどうするのか。
委員
私は、眼科に紹介状を書くということは、内科医では見えない部分を代わって診
ていただくという認識で紹介状を書いておりますので、眼科の先生方よろしくお願
いします。あと、毎年健診最終日に駆け込みの人が大勢いますが、時間的に眼科に
間に合わないと思われる人が数人います。必須ならばそういう人たちは期間を延ば
すとかはできないのか。
事務局
健診は10月までですが、眼底検査は12月末までとしています。
委員長
各医療機関には、必須ということでぜひともご協力していただきたい。
委員
方針が年度ごとに変わるとそれに対応しないといけなくなりとても困るので、し
ばらくはこの方針を続けていただけたらと思います。
事務局
毎年度大幅な変更を行うということは、今のところ考えていません。平成24年
度は、特定健診を充実させるということで貧血検査・心電図検査・眼底検査の必須
としましたので、今年度とは違う特定健診になるというイメージでお考えください。
委員長
医療機関説明会では、委員会としては貧血検査・心電図検査・眼底検査は必須で
健診すると説明しますのでよろしくお願いします。
それから、たまに協会健保の方は前の保険証を持ってきたりするが、持ってきた
保険証に松江市の住所があれば受けてもいいですか。
事務局
本人がそれを持って来られたなら、それでいいです。
委員
原則自己負担金の返還は行わないとあるが、原則とはどういう意味か。
委員長
今年度当初の検討会議でもありましたが、医療機関の窓口での混乱を避けるため
にも適切な対応をお願いしますという意味です。
委員
後日無料券持ってきたときは、臨機応変に対応してくださいということですね。
委員
その時の状況で臨機応変に対応するということですね。
委員
でも、返還出来ないなら出来ないでいいじゃないですか。
委員
話を整理すると、無料券が来る前に受けた人でも委託料の請求時には無料券が届
いているので、請求書を提出するまでに医療機関へ無料券を持ってきた人には臨機
応変に対応してくださいということですね。
事務局
そうです。
委員長
皆さま、そういうことでよろしいですか。
特定健診に関しては、ほかに健診実施医療機関に対して松江市が契約することは
ありますか
事務局
特定健診については、統一契約以外には無いです。
委員長
三項目必須も、別途契約するということも無いですね。
事務局
そうです。三項目必須の部分も統一契約に含まれています。
委員長
一般健診と後期高齢者健診に関してはどうですか。
事務局
今までどおり、松江市医師会、八束医師会をそれぞれ代表者とした契約とします。
委員長
基本的に医師会単位での契約ということですね。眼底検査は個別で直接受託する
眼科との契約になりますね。
事務局
そうです。平成24年度も、今年度と同様に受託される医療機関との直接契約と
します。
(2)平成24年度
委員長
がん検診事業等について
がん検診事業等についてご説明お願いします。
事務局 (平成24年度がん検診事業等を説明。)
委員長
がん検診に関して、当委員会は松江市の提案どおり実施するという立場ですが、
一年中実施するという計画はあるのですか。
委員
肝炎ウイルス検診について、HCV 抗原検査ではなく HBs抗原検査ではないですか。
C 型は HCV−RNA 検査、B 型は HBs抗原検査ですよね。
事務局
C 型検査の中に、追加検査項目で HCV 抗原検査というものがあります。また、先ほ
どご質問がありましたがん検診の実施時期ですが、個別検診について、胃がん・乳
がん・子宮がん検診は4月1日から3月31日まで、大腸がん・前立腺がん・肝炎
ウイルス検診は6月1日から10月31日までとなっております。また、集団検診
につきましては、5月中旬ごろから3月上旬頃までとなっております。
委員長
平成24年度の大腸がん・前立腺がん・肝炎ウイルス検診の各医療機関での実施
期間は、6月1日から10月31日までということでよろしいのですね。
事務局
よろしいです。
委員
がん検診は、毎年度一回の受診という考え方でよろしいのですよね。なので、例
えば今年2月に受診した人も、6月からの検診は受診していいのですよね。
事務局
年度が変わりますので、また新しい受診券が届きますので、その受診券を使用し
て受けていただくということになります。
委員長
ほかに何かございませんか。がん検診については、
「松江市がん検診のあり方検討
委員会」最終報告に基づいた方針なので、当委員会でも問題無いものと考えており
ます。
また、先ほどご質問がありました肝炎ウイルス検診の詳細は、後日開催の医療機関
説明会でのご説明をお願いします。
(3)その他
委員長
その他についてご説明お願いします。
事務局 (その他「かかりつけ医によるがん検診の受診勧奨について」を説明。)
委員長
勧奨方法等についての具体的な内容は、がん検診のあり方検討委員会最終報告で
何かしらの提案があったと思いますが、どのように進めていく予定ですか。
事務局
受診勧奨チラシを各医療機関へ配布しますので、そのチラシを医療機関に来られ
た方にお配りしていただくというようなことを考えています。
委員長
わかりました。
(4)「介護予防事業」
「もの忘れ等診察」について
委員長
介護予防事業等についてご説明お願いします。
事務局 (
「介護予防事業」
「もの忘れ等診察」を説明。)
委員長
何かご意見等ございますか。
委員
非常に良い事業だと思います。今後も続けていただきたいです。
委員
介護保険制度で一番問題だと思うのは、介護の必要な方をいかにして拾いあげて
手を差し伸べていくかということに力を入れないといけないのに、手が差し伸べら
れていない方が多く存在するということです。しかし、この方々を拾いあげること
について私たち医療機関だけでは限界があるので、松江市でも効率よく拾いあげて
もらいたいという願いをもっております。
委員長
ありがとうございます。紹介状発送数に対して何らかの疾病等が発見された率が
1.1%であるということですが、こちらが予想した以上の発見率で驚いています。
この率が年を追うごとに上がっていくのか下がっていくのかはわかりませんが、今
後もがんばっていただきたいと思います。今後また何か新しい事業をお考えですか。
事務局
この事業を今年度1年間行ってみた結果、もう少し続けてみようと考えています。
紹介状は対象者へ1年おきに送付することになるので、これをいつまで続けていく
のかということも今後の検討課題ではありますが、しばらくは続けていきたいと考え
ております。
委員長
こちらとしても大変ありがたい事業であると考えていますので、ぜひとも継続し
ていただきたいと思います。
これで、本日の議題は終了です。
事務局
それでは、以上で検討会議を終了いたします。ありがとうございました。
21時15分閉会