Shinshu University Institutional Repository SOAR-IR Title 回腸導管術の看護指導及び手順 Author(s) 小池, 正美; 藤森, ふみ子; 山上, 栄子; 青木, 瑞江; 大平, 綾 子; 丸山, 登喜子; 朴沢, 裕子; 青木, 周子; 仲田, 弘美; 中村, 忍; 藤原, みつる; 丸山, 公子; 前田, 智富美; 中村, みどり Citation 信州大学医学部附属病院看護研究集録 1980: 39-47 (1980) Issue Date URL Rights 1980 http://hdl.handle.net/10091/14500 回腸導 管術 の看護 指導 及 び手順 南6階病棟 発表者 小池正美 藤 丸 山 登 中 1は 森 喜 ふ 子 み 村 忍 藤 中 村 みど り 子 朴 沢 原 み 山 上 栄 子 裕 子 青 つ る 丸 木 山 青 周 公 木 子 子 瑞 江 仲 前 田 田 大 弘 智 じめ に 下 部 尿 路 系 悪性 腫瘍 の根 治 術 と して,膀 胱 全摘 出 術 と,そ れ に伴 う尿 路変 更 術 が 行 わ れ る。 当 院 に お いて,こ れ まで は尿 管 皮 膚 痩 術 が 多 く行 わ れ て き たが,昭 和53年4月 よ り初 めて 腸 管 を利 用 した 回 腸 導 管 術 が行 わ れ る よ うに な った。 この 手 術 に際 して起 こ り得 る問題 点 を話 し合 い,検 討 した上 術 前 ・術 後 の看護 の統 一 を は か り,一 貫 した レベル で患 者 の援 助 を行 なえ る よ う,看 護 手 順 及 び指 導 要 綱 を作 り14例 に実 施 しなが ら改 善 を 加 え た の で 発 表 す る。 五 研 究期間 昭 和53年4月1日 皿 ∼ 昭和55年2月29日 研 究 対象 回 腸 導 管術 を受 け た患 者14名 W研 究方法 手 術 につ い て は,資 料A参 照 資 料A 回 腸 導 管術 と は 回 腸末 端 の約10∼15㎝ を空 置 した もの に,両 側 尿 管 を吻 合 し一端 は閉 鎖,他 端 は右(左)腹 開 口 させ,尿 を 体外 へ 持 続 的 に漏 出 させ る。 漏 出 す る尿 は,集 尿 袋 で採 取 す る。 回 腸 導 管 術 によ る合 併 症 一39一 壁に 平 美 富 美 綾 教授 ・医師団 との検討会,誌上発表された ものを参考資料 として,次のよ うに問題点を抽出 した. 1 . 手術前の看護手順 1)尿路変更に腸を使 う 2)勝朕全稿に伴い,男性では性機能の喪失がある。 3) 術前処置 2 . 手術後観察要点 と看護処置 3 . 生活指導 これを もとに,術前 ・術後の観察の要点,手術及び退院の指導要綱を作成 した。 Ⅴ 実施 及 び評価 1 . 手術前の看護手順 1)尿路変更について 医師よ り.手術の必要性 と術式について,患者に話 される。できるだけ家族 といっ しょに話を 聞いて もらうようにす る。同 じ手術を した人 と,面会の機会が もてれば生活上の問題点を話 して もらう。次 いで,看護婦が行 う事項 として,手術について,どのように受 けとめているか,話 し なが ら精神面の動揺を観察する。 また,集尿袋を実際に見せた り,装着 す る部位 を決めた りする。 術前 に行われる処置や,食事 について,また手術後の入浴方法等 について,指導要綱 にそって説 明する。 2)性機能の喪失について 42才) なかなか,はっきり観察 し得る事項ではないが,精神的打撃 は大 きい と思 われ る。 A氏 ( は,「 配偶者に申 しわけない。 」と言い,B氏 ( 5 8才)は, 「 生 きている価値がない。 」 等 と受けとめ ていた。 そこで私達は,家族 と一緒に話 し合 う時間 を持 って もらう事はどうか と考え , B氏に, 2日間 の外泊 を こ ヽろみた。外泊の場合は,自殺を防止するために.家に着いたか確認 し情況の連絡 を 受けるよ うにした。 性的問題 は,年齢 ・生活様式のちがいもあ り,患者の心理面まで, くわ しく理解することはむ ずか しいが,ケースケースによ り,主治医 と共に考えて行 きたい。 3)術前処置 術前処置 は,資料 Bに基づき実施 し,その都度確認す るO 回腸を利用するため,腸内容による手術野 の汚染 ・縫合不全 ・二次感染防止の目的で,主な も のは,術前 3日目より開始 される。 腸内容 を最小限 にするため,紘経の少ない食事 とし,緩下剤 と抗生物質 を与薬する。 食事 については,当院の栄養基準表により経管栄養食 ・一般流動食 ・胃特流など,検討 した結 果,高 Cal・高蛋白であり,消化 されやす く,腸 に残 る心配がない等の理 由で,特別流動食 とし, 開始 してみたが,見た目が悪い .臭いが気になる,空腹感がある,固形物 に慣れた食生活のため 味覚 に合 うかどうか,など問題が予想されたので,一人一人に調査を行 な ってみる事に した。 資料 Cを参照。 その結果 ,魚やの りの生 ぐさみがあり, 味 に変化がな く,美味 しいとは言 えない。塁には特 に 問題がないと思われるが, ヨーグル ト・氷砂糖 ・果汁 ・プ リン ・ビスケ ッ ト・カステラ ・チーズ ● など捕食 を行なった者が 4名いることか ら,患者は捕食することにより, ある程度空腹感や味覚 を満足 させていると考え る。口渇や倦怠感があるが体重減少はなく,手術時に腸内容物の残 って -4 0- 貿料 B 4日前よりのスケジュ・ -ル表 処 前 日 4 パ 置 食 ッチ テ ス ト 服 内 事 特別流動食伝票提出 処 方 の 確 認 特 朝より 別 流動 食 開始 内(服 開 始 ・ o原則 患者へのオ 備 として禁煙 リ 考 前 日 3 ー 朝 食前 に体重測 定 前 日 2 体重 パ ッチ 測テス 定 ト判 定 前 日 剃 体 ス重 トーマ位 毛 測 定 置 決定 欠 食 伝 票 提 出 の調節 り下剤 下剤は必ず服用 場合によっては中止 00m 2 夜 物 入品 N浴 確 E認 5 捕 食 は 12 0まで させ 夜 るに て 内服終 了 よ り処置を行な o麻酔医オーダーに 体重測定 朝 よ り絶 食 当 日 便の性状 によ KM .下剤) NE5 00m 2 別 種 特別 流動食 胃 特 流 熱 量u テーション エン o補 食 指 導 うo o麻酔医オーダーに 蛋 白雪( より 9) 脂 質( 9) 糖 質( 9)前投薬行なうo 1 , 700 70 50 700 25 30 250 o特別 流動食 ア ンケー ト結果 対象患者数 8名 質 問 回収人数 8名 はい いいえ 1 . 流動食 の臭 いは気 にな りますか 3 4 2 . 味 はよいですか, 3 5 5 3 解 解ロ 1 0 おい しいですか 3 . 3時間以上で空腹 を感 じま し 答 患 o魚 くさい o軽 oの 者 訴 の りくさい え o生 ぐさい い香気 があれば食べ易い o美味 しいとは言 えない o酸味 しい o甘味の少 oの りをなめて いるようだ 味 が もほ うすい い強 い方 がよい oどろどろ してい る o味の変化 がない 02-3時間で空腹感 じる- -. . --2名 0 ト 4. べ流動食以外何か食 ま したか たか 4 2 2 5. までがまんできます 食事量 はいまのか ま 6 2 0 6 ーそ の 他 流 し込 プ リン ジュース ビスケット 01-2時間で空腹感 じる. . -. - 1名 ヨーグル 氷砂糖 カステラ ヤ炭酸飲料 クル ト 牛乳 果汁チ ーズ - 腹 こたえがない 薬だ どろ と思 どろ むだけでつ いが していやだo まん した○ らくな るo あきあき した○ 4 例中 1 例 であ った。 この 1 例 に関 して は,手術前夜に捕食 していたためである。 いた者 は,1 以上の ことか ら,特別流動食 を選 んだ ことは良か ったと く必要 があ るので.今後栄養室 と話 し合 って行 きたい。 考 えているが ,捕食 の点で改善 してゆ 必ず与薬する 下剤 につ いては,下痢 の激 しい場合 は 2日前 よ り医師 と相談 の上中止 すること も 2 . 手術後 の観察要点 。 と看護 あるが ,前 日 処置 には 手術後観察要点 ① ㊥ ④ 腸管 一般状態 負 呼吸器の管理 事 の管理 の観察 と して について は,「股外科的看護 に準 じて行 なう。 さらにこ となる。 ⑤ ドレー ン ・カテーテル頬 の管理 と安静 の手術 においては , 次 の項 目が ポイン ト ・ まず ,自然 抜去 や,故意 による抜去 に注意 し,固定 を工夫す る。尿管 カテー テルの左右の別, ド な う。 これ 行 らは排液畠 に したが いの精密測量計 , 7-1 4日位 をつけ の間 に徐々に , 1時間毎 の量 ・性状 のチ ェックを レーンの挿 入部位 の確認 の減少 を行 ない,閉鎖式 トカテーテルを使用 しているので,排液を促進す るために も抜去や,血尿に注意 しなが ら当 日よ り 積極 的に体位変換を行 なっている。 4日日頃 より坐位にな り食事が とれるようになる。以後はオ ー ダーにより食事 させていく。 ⑥ ス トーマの管理 浮腫や色の観察が容易にできる透明な ビニール製 の ラパ ックを用いて,尿の流出状態の観察をす 4日で行なわれる。その後 .集尿袋 の装着指導を行なう。 る。抜糸は,7-1 ⑦ 創感染の防止 会陰部は排便後清拭 ・消毒 を充分行ない,腹部は尿汚染を防 ぐため,サ-ジカル ドレープ ・ノベ クタ ンを使用 し尿 もれの都度包交する。 @ ス トーマ周囲 のかぶれについて 皮膚の状態を観察 し,かぶれの状態によ り清拭 ・乾燥 はもちろんのこと,赤外線療法や軟膏を使 用す る。また,集尿袋の穴をス トーマの大きさに合せて貼ったり,カラヤゴムを使用 し尿による皮膚の 汚染範囲を少な くしてい る。 以上は,原則 として行 なってい るものであり,創の状態 や年齢 ・身体的問題などによ り多少異な る.他 の術式よ りカテーテル ・ドレーン類が多いので抜 けないように注意 しなが ら,術後合併症予 防 のために体位変換 を行 なうなど,早期離床に努めている。 3 . 生活指導 退院後の患者 との交流会を持 ち,情報を収集 し,指導要綱を作成 した。 ここでは,集尿袋のは りかえの実際について と,入浴の方法を発表する。 集尿袋のはりかえは ,抜糸後指導要綱 をみて説明 しなが ら,患者に実際行なって もらう。 ① 集尿袋の除去方法 皮膚の損傷を防 ぐため,あまり強い力をかけず徐々にはが していき,接着剤が残 っているような ら,ベ ンヂンで拭 きとり清拭する。 ㊥ 清拭 0 分程 日光浴を 皮膚 をきれいにし,腸枯液やあかをお とす。かぶれている時は,薬を塗布するか3 す るo @ 乾燥 水分や油分をきれいに拭 きとるo ドライヤー等で乾かす。皮膚を暖めてお くと枯着力が増 して も れにくくなる。 ④ 装着 一番合った集尿袋を選び立ち膝 のまま少 し前かが冬にな り,腹に槙 じわのあるままで穴の下の方 か ら, しわの方-いせ込むように上の方へ貼 ってい く。装着面に付 いている台紙を利用 し貼 り始め の位置 を決め,マジ ックで皮膚に印を付 けてお くと, ピタ リと穴の位置が決まる。の りの付いてい る周囲を 2C 7 n 程 の長さに切 った鮮創膏で補強す るO集尿袋 は,身体の中心へ袋の先が来 るように貼 る。 入浴の方法は ① 集尿袋 を付 けて入浴する場合 湯舟に入っている時だけ,集尿袋の上か ら 「 だて巻 き」を使用 し,はがれるのを防 ぐ。 ㊥ 集尿袋 を取 った場合 手に石けんをつけ, ス トーマのまわりを洗 う。湯舟の中では,ス トーマを手掌で押えて入るとよ い。 -4 3 - 初めてみ る自分のス トーマに, とまどいなが らも, 1日 2日と,意欲が出て くるが,あまり尿 も れが続 くと 「 死にた くなる。 」と言 う声 もあ り,先輩や看護婦の励 ましが大きな力 となるが,なによ りも慣れ ることが第一である。 なお,指導要綱 は以下の通 り。 生 活 の し お り 一 回腸導管の手術を受 け られる方へ 手術が, 月 日に決まりま した。 手術を決心す るまでには,悩んだ り,苦 しんだ りされたことと思います。 手術後の生活がスムーズに行 くよ うに,この しお りをお渡 しします。一緒に勉強 してゆきま しょう。 1 . あなたの身体は,手術によ って ,このように変わ ります。 ︰ ∴ ( : (. I . / う 今までの尿は,腎臓でつ くられ,尿管 とい ニ \ こ う細 い管 (くだ)を通 って勝朕 にたまり, T , I / I ノ ′g rLq.. I+ .I . . 体外へ排出されま した。 . i i 1 I / 1111 n 手術に よ って,袋 のよ うにした腸へ,尿管 を植えかえるため,尿は,右幽側の腹部の穴 腸 は,勝耽 とちがい,尿をためておくこと が できません。常 に.尿が流れ出るため, 尿を集納する装具が必要 となります。 G L ∧ ハ t lIII・-・L ・・ r∼ か ら出 るようにな ります。 2 . 手術にのぞんで どのような準備が必要で しょうか。 スケジュール 月 日 朝,食前 に体重 を測る 朝食後か ら特別流動食開始 朝食後か ら薬 を飲みは じめる 月 日 鮮創膏 のかぶれの具合をみる -4 4- 月 日 尿の出 る穴の位置を決める 入浴 ・洗髪 ・剃毛 (おなかのうぶ毛をそる) 夜・ -・ -戻腸,麻酔医診察 月1 日 朝,体重を測 る 絶食 琵腸 1)特別流動食 とは 腸の中にで きるだけ便が残 っていないようにするための消化 されやすい食事の ことを言 います。食べに くい と思いますが,体力をつけてお くためにも残 さないようにしましょう。 。給食以外 にも くず湯. チーズ, ビスケ ット,プ リン,カステラ, アイスク リーム, ジュース,豆腐 などはよいですが,空腹が強 ければ,看護婦に申し出て下 さい。 o絶対に食べては困 るものは 野菜,肉類,魚類,漬物,パ ン,どはん,など 給食以外に食べる場合は, 月 日のお昼 まで として, それ以後は,給食 と水やお茶 のみにして下 さい。 3)薬 について 下剤や,腸の中のばい菌を追い出すための薬を,飲んで もらいます。量が多 くて,大変 ですが,必ず飲んで下 さい。いつ もより,便が した くなった り,おな らが出た りしますが, 心配ありませんO具合の悪 くなった方は,看護婦 まで申 し出て下 さい。 4) おなかの穴の位置について 装具の貼 りやすいところにマジックで印をつけます。入浴などで,マ ジックが消えそう な時は,知 らせて下 さいO これで手術の準備 は完了です。 3 . 手術が終わると 水や,食事は,おな らが出てか らはじまります。2-3日は,痛みでつ らいか もしれません。 くだ が,何 本も入っているので不自由ですが ,だんだんにとれてゆきます。そして ,歩けるようになれば 自分で装具の貼 りかえを, していただ くようになります。 1)装具の貼 り方 を,一緒 に覚 えま しょう。 ¢) 手順 ① フィンガーブジー ㊥ 清拭 @ 乾燥 ④ 装具 ( 9 フィンガーブジーとは 4・^ a J 絵のように, 1i 2- 3- 4- 5 の順 で・腹部の穴に指を入れては・ 穴の大 きさを確かめることです。 これは,はってお くと,穴が段 々に小さ くなって しまうことがあるのを防 ぐためです。最後の太い指で 5分程,そ のままで拡げます。 -4 5- 0 清拭 皮膚をきれいに します。腸の粘液やあかを落 とします。かぶれているときは,薬 をつけるか, 日光浴 を します。 ( 3 0 分程 ) 薬 をつける時は,よく乾 か します。 。油性 の薬 (工手ザルベ)--塗 ったあと, しば らくしてか ら拭き取 りましょう。 oパ ウダー様の薬 (カ ラヤ ンなど)---パ ウダーを充分, はらい落 と しま しょう。 o水性の薬 ・ ・ ・ ・ -拭 きとらず, そ' のまま乾か しましょう. ∈) 乾燥 水分や油気 を,きれいに拭 きとりますo ドライヤー等で乾か して下 さい。 ドライヤ-などで暖 めてお くと,粘着力が増 して もれにくくなります。 ㊥ 装着 あなたに,一番合 った装具を退院 までに,一緒 に決 めま しょう。 ≪ 貼 り方 ≫ o立ちひざのまま,少 し前かがみになり,腹に槙 じわのあるままで,穴 の下の方か らしわも ▲ 穴の方へいせ込むようにあせ らずに,上の方へ貼 ってゆきます。 。貼 り終 った ら,のりのついている周囲を ,小 さく切 った鮮創膏で補強 して o装具 は,身体の中心の方へ,袋の先がゆ くよ うに貼 りましょう。 寝返 りが ,自由にできます。 4 .退 院 2-3ケ月は,尿が もれて しまい,つ らいこともありますが,できるだけ早 く貼 ることを覚えま し ょう。 5 . 日常生話 について 1)入浴 を 袋をつけたままで もはいれます。装具がはがれて しまうか心配 な ら,湯ぶねに入 っている間だv j ; 装具 の上か ら軽 くバ ンドで押 さえま しょう。 袋を とった ときは,手に石けんをつけて,腸の回 りを洗いま しょう。湯 ぶねの中は,穴を手のひ らで押 さえて入 ります。 腹圧 をかけた り,入浴 を した時,腸が穴か ら出て くることがあ りますが ,自然 にひ っこみますの で心配 あ りません。 2)睡眠 夜間 ,よ く眠れるよ うに,もうひとつ袋 をつけるとよいで しょう。また,目覚 めた時貼 った所を さわってみて,尿が しみているような ら貼 り替えま しょう。 3)食事 何を食べて も, さしつかえあ りません。 4)衣頬 着物や洋服は,今まで通 りにかわ りなく着れますが,下着 などを自分で使 いやすいように工夫す るとよいで しょう。時 々,貼 ったところと袋に手 をあてて,尿のたまりぐあいを調べてみま しょう。 激 しい運動 をする時は腹帯 などで,装具の固定 を工夫 しま しょう。ただ し,穴を長時間押 さえる ことはさけて下さい。 -4 6- 5) 活動 旅行やスポーツも,今まで とかわ りな くできますので,積極的に行ないま しょう。貼 り替えを, 1- 2枚準備 してお くと安心 です。 わか らないことは,いつで も医師,看護婦にお聞 き下 さい。 信大病院 泌尿器科 0263- 35-4600 Ⅵ ま とめ 以上 のように,看護手順 ・指導要綱を工夫 し検討 してきた。まだ,完全ではないが,ある程度 レベ ルの統 一 した看護が行なえるようになったと思われる。 退院後 , 3- 6カ月毎に定期検診が行なわれるが,その機会 を利用 し,集尿袋の具合 ・尿 もれ ・皮 膚かぶれ ・入浴 ・運動 ・日常生活 の様子 を聞 き相談 にのっている。今後 も,患者の悩みや工夫 した点 を教えて もらい改善 していきたい。 」 という声が聞かれるが,さまざまな問題があり, 患者か ら,「 同 じ悩みを話 し合える場がほ しい。 友の会 をつ くることについては,今後の課題 としたい。 この研究にあた り御協力下 さった方 々に感謝いた します。 参考 文献 o楠 隆光 : ′ ト泌尿器科学,金原出版 , 1 961 . 。市川篤二 : 泌尿器科手術,金原出版 , 1 966 . 0 高井修道 :泌尿器科手術前後の管理,金原出版 , 1 971 . 0 岡本垂礼 ・高橋 シュン編 :泌尿器疾患 の看護,医学書院 97 8Vo L 4,Nol,N03 o臨床看護,へるす出版 , 1 。日本看護学会集録, 日本看護協会出版 , 1 974, 1 97 6, 1 97 8. 。患者給食栄養 基準 および食糧構成表,信州大学医学部附属病院 。科学技術庁資源調査会霜 : 日本食品成分表,医歯薬出版 。和田 攻 ・上田礼子監訳 :臨床看護マニュアル,医学書院 o根津 進 :看護研究の手 引き,メヂカルフレンド -4 7-
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