ご参考資料 マーケットフォーカス(欧州市場) 2017年2月号 市場概況・今後の見通し 【 1月の市場概況】 <株式> ドイツDAX指数は続伸、一時2015年5月以来の高値を回復しました。NYダウの2万米ド ル超えなど米国株式上昇を好感して底堅く推移しました。大手自動車株の一角や銀行株 が大幅に上昇しました。 英FTSE100指数は、月前半は連日史上最高値を更新したものの、月央以降は対米ドル での英ポンド高進行が嫌気され、月間では反落しました。鉱業株が上昇した一方、石油 株、薬品株が下落しました。 2017年2月6日 主要株式市場・為替市場の推移(2012年1月末~2017年1月末) 14,000 DAX(ドイツ) FTSE100(英) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 <為替> トランプ米政権の経済政策の不透明感や保護主義的な政策への懸念から対米ドルで の円買いの動きが加速し、円は対ユーロ、対英ポンドでも上昇しました。英ポンドは英政 府のEU(欧州連合)離脱交渉へ向けた方針を巡って思惑が錯綜し、値動きの荒い展開と なりました。 12/1 220 13/1 14/1 15/1 16/1 (米ドル) (円) ユーロ/円(左軸) 200 17/1 (年/月) 英ポンド/円(左軸) 2.0 ユーロ/米ドル(右軸) 180 2.2 1.8 160 1.6 【 今後の見通し】 140 1.4 ユーロ圏では、企業景況感の改善が続いており、先行きも緩やかな景気回復が続く見 通しです。 英国は、足もとの景気は底堅い一方、英首相がEU単一市場からの離脱を明言しており、 今後は国内の企業活動への悪影響が懸念されます。 120 1.2 100 1.0 80 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 0.8 17/1 (年/月) <株式> ユーロ圏、英国とも、景気の底堅い推移に加えて、対米ドルでの通貨安や原油高が株 価の下支えとなる一方、先行きのユーロ圏主要国の国政選挙や英国のEU離脱通告など 政治面での不透明要因がくすぶることから、もみ合い推移が見込まれます。 【 1 月のマーケッ トデータ】 DAX( ドイツ) 12月末 11,535.31 11,481.06 騰落率 最低 最高 0.47% 11,521.04 11,848.63 株式 7,099.15 7,142.83 ▲0.61% 7,099.15 7,337.81 ユーロ/ 円 121.75 122.70 ▲0.77% 120.75 123.05 英ポンド/ 円 142.43 143.00 ▲0.40% 137.53 144.43 FT SE1 0 0 ( 英) <為替> ユーロ/円、英ポンド/円とも、もみ合い推移が見込まれます。米政権の米ドル高牽制姿 勢の強まりから円高圧力が高まりやすい一方、インフレ率の加速から欧州で先行きの量 的金融緩和縮小観測が強まりつつあることは欧州通貨の下支え要因と見られます。英国 のEU離脱通告へ向けた動きやユーロ圏主要国の政局動向なども為替市場に影響しそう です。 1月末 為替 ※為替のデータは本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 欧州経済① ○2016年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)は、ユーロ圏が前年同期比+1.8%(前期比+0.5%)。英国は同+2.2%(同+0.6%)。 ○ユーロ圏消費者信頼感指数(1月)は前月比+0.2の▲4.9、5ヵ月連続で上昇。景況感指数(1月)は同+0.1の107.9、2011年3月以来の高水準。 実質GDP成長率(前年同期比) (%) 6 欧州委員会マインド指標(ユーロ圏) (2011年10-12月期~2016年10-12月期、四半期) ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (2012年1月~2017年1月、月次) 0 130 消費者信頼感指数(左軸) 景況感指数(右軸) 4 -5 120 -10 110 -15 100 -20 90 -25 80 2 0 -2 -4 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q 15/4Q 16/4Q (年/期) ※ドイツ、イタリア、スペインは16/3Qまでのデータを使用 ※4Qは10-12月期を意味し、例えば11/4Qは2011年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 -30 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 70 17/1 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 欧州経済② ○鉱工業生産指数は、ユーロ圏(11月)が前月比+1.5%、2ヵ月連続で上昇。英国(11月)は前月比+2.1%、4ヵ月ぶりに上昇。 ○小売売上高指数は、ユーロ圏(12月)が前月比▲0.3%、2ヵ月連続で低下。英国(12月)は前月比▲2.8%、6ヵ月ぶりに低下。 鉱工業生産指数 小売売上高指数 (2011年12月~2016年12月、月次) (2011年11月~2016年11月、月次) 120 130 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 120 110 110 100 100 90 90 80 80 11/11 12/11 13/11 14/11 15/11 16/11 (年/月) ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 70 11/12 12/12 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 13/12 14/12 15/12 16/12 (年/月) ※イタリアは2016年11月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 欧州経済③ ○消費者物価指数は、ユーロ圏(1月、速報値)は前年同月比+1.8%、2013年2月以来の高い伸び。英国(12月)は同+1.6%、2014年7月以来の高い伸び。 ○失業率は、ユーロ圏(12月)は前月から0.1%改善の9.6%。英国(2016年9月-11月)は前月発表値(2016年8月-10月)と同じ4.8%。 消費者物価指数(前年同月比) 失業率 (2012年1月~2017年1月、月次) (%) 5 4 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 (%) 30 (2011年12月~2016年12月、月次) 25 3 20 2 15 1 10 0 5 -1 -2 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 (年/月) ※ドイツ、フランス、イタリア、ス ペイン、英国は2016年12月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 0 11/12 ユーロ圏 ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 (年/月) ※英国は2016年9月-11月までのデータを使用 ※Eurostat公表ベース。ただし、英国は英国統計局公表ベース(国際労働機関基準) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 欧州金利・株式 ○欧州の10年国債利回りは、総じて上昇。足もとの底堅い景気の推移、インフレ率の加速、政治リスクの高まりなどが背景。南欧諸国の上昇が顕著。 ○欧州株式は、まちまちの動き。足もとの底堅い景気の推移や米国株式との比較での出遅れ感が支えとなる一方、トランプ米政権の政策に対する警戒感などが重石。 欧州各国の株価推移 欧州各国の10年国債利回り (%) 40 (2012年1月末~2017年1月末、日次) (2012年1月末~2017年1月末、日次) 200 35 ドイツ ドイツ フランス イタリア スペイン 英国 ポルトガル フランス 30 25 イタリア スペイン 150 ギリシャ 英国 スイス 20 15 10 100 5 0 -5 12/1 50 13/1 14/1 15/1 16/1 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 17/1 (年/月) 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 (年/月) ※ドイツ:DAX、フランス:CAC40、イタリア:FTSE MIB、スペイン:IBEX35、 英国:FTSE100、スイス:SMI ※グラフ開始日を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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