Re:文豪が始める異世界ストレイドッグス ID:104227

Re:文豪が始める異世界ストレイドッグス
提督おるみ
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︻あらすじ︼
ある日武装探偵社の社員・中島敦は依頼を受ける。向かった先には
誰もおらず、困惑していると何者かの奇襲を受け謎の場所で目が覚め
た。
目 次 第1話﹃始まりの虎﹄ ││││││││││││││││││
1
第1話﹃始まりの虎﹄
ここ・・・は、
﹂
中島敦は妙な場所で目が覚めた。
﹁路地裏
﹂
﹂
路 地 裏 と 言 っ て も 建 物 な ど 中 世 風 の か な り 横 浜 と は 程 遠 い 感 じ
だった。
敦は先程までの記憶を思い出す。
﹁また調査依頼ですか。最近多くないですか
﹁そう思うなら敦くん、私と自殺体験をしてみないかい
︽自殺愛好家︾を自称する太宰治が言った。
﹁・・・相変わらず自殺ですか、太宰さん﹂
とする組織である。
﹁それでどうする。依頼を受けるか
﹁はあ、分かりました﹂
敦﹂
異能と呼ばれる超能力を駆使して軍警などに頼れない仕事を生業
ここは武装探偵社。
る国木田独歩だった。
そう言ったのは﹃理想﹄と表紙に大きく書かれた手帳を確認してい
ては手がつけれん﹂
﹁いいか、敦。太宰の戯言に耳を貸すな。お前まで太宰の様になられ
?
?
︵ええと、依頼主は・・・あれ
︶
ドアを潜り、エレベーターを降り、マンションから出た。
﹁それでは、行ってきます﹂
敦は渋々依頼書を受け取ると出社する準備をする。
?
︵手違いかな
まあ、さっと終わらせて帰ろう︶
依頼主の名前が何処にも無かった。
依頼書には指定場所しか書かれていない。
?
︵よし、ここでいいか・・・誰もいないけどなあ︶
敦は指定された場所に着くと依頼書を確認した。
?
1
?
すると、気配を感じる。
素早く後ろを振り返るが誰もいない。
まさか、ハメられ・・・︶
﹁遅い。異能力﹃暗夜行路﹄﹂
︵異能者
ドサッと鈍い音が響く。
敦の意識は深い闇へと落ちた。
︵それで気がついたらここにいたという事か︶
敦は立ち上がり、身の確認をした。
依頼書も持っており、財布なども持っている。
︵とりあえず、向こうに人がいるようだし行ってみるか︶
﹁おい、何ウロウロしてんだ、兄ちゃん。痛い目に会いたくなかったら
出すもん出しな﹂
如何にもチンピラと言える容姿だった。
ボロ切れを着て、胸の膨らみはナイフだろうか。
横に少し小さめの男と対照的に体の大きな男が並んでいる。
︵ここは騒ぎを起こすわけには行かないな︶
敦は財布の中から千円札を抜き取ると、
﹁僕のなけなしの金ですがどうぞ・・・﹂
と、横の小さめの男が言った。
﹂
こんな紙切れが使えるとでも思っ
そう言うと、チンピラは千円札を奪い取った。
﹁・・・僕はこれで失礼しま﹂
﹂
﹁おいコラ、お前ふざけてんのか
﹂
千円ですよ
てんのか
﹁え
?
﹁ただの紙切れに千円の価値があるわけないだろ
?
﹃月下獣﹄﹂
そう言うと、チンピラは胸からナイフを抜き出し襲いかかってき
た。
﹁やるしかないか
敦の異能力﹃月下獣﹄は体の一部を虎化させる能力。
!
2
!?
?
﹁もういい、気分晴らしに身ぐるみ剥いでやんよ﹂
!
?
まさか魔法使い
﹂
︶
﹂
﹂
﹂
この頃はこの能力で敵組織﹃組合︵ギルド︶﹄と呼ばれる組織のボス
︵何だったんだろう
貴方は
!?
のフィッツジェラルドを打ち破った。
﹁死ねやああああああ・・・え、お前その腕
﹁命だけは助けてくれ
虎化させた腕を見て、チンピラの動きが止まった。
!
そう言いながらチンピラ達は逃げていった。
!!!
﹁探したよ。君が中島敦・・・だね
﹁・・・
?
?
不意に話しかけられ驚きながら敦は聞き返した。
?
﹁僕は志賀直哉。君と同じ異能使いだ﹂
3
!?