Re:文豪が始める異世界ストレイドッグス 提督おるみ ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ ある日武装探偵社の社員・中島敦は依頼を受ける。向かった先には 誰もおらず、困惑していると何者かの奇襲を受け謎の場所で目が覚め た。 目 次 第1話﹃始まりの虎﹄ ││││││││││││││││││ 1 第1話﹃始まりの虎﹄ ここ・・・は、 ﹂ 中島敦は妙な場所で目が覚めた。 ﹁路地裏 ﹂ ﹂ 路 地 裏 と 言 っ て も 建 物 な ど 中 世 風 の か な り 横 浜 と は 程 遠 い 感 じ だった。 敦は先程までの記憶を思い出す。 ﹁また調査依頼ですか。最近多くないですか ﹁そう思うなら敦くん、私と自殺体験をしてみないかい ︽自殺愛好家︾を自称する太宰治が言った。 ﹁・・・相変わらず自殺ですか、太宰さん﹂ とする組織である。 ﹁それでどうする。依頼を受けるか ﹁はあ、分かりました﹂ 敦﹂ 異能と呼ばれる超能力を駆使して軍警などに頼れない仕事を生業 ここは武装探偵社。 る国木田独歩だった。 そう言ったのは﹃理想﹄と表紙に大きく書かれた手帳を確認してい ては手がつけれん﹂ ﹁いいか、敦。太宰の戯言に耳を貸すな。お前まで太宰の様になられ ? ? ︵ええと、依頼主は・・・あれ ︶ ドアを潜り、エレベーターを降り、マンションから出た。 ﹁それでは、行ってきます﹂ 敦は渋々依頼書を受け取ると出社する準備をする。 ? ︵手違いかな まあ、さっと終わらせて帰ろう︶ 依頼主の名前が何処にも無かった。 依頼書には指定場所しか書かれていない。 ? ︵よし、ここでいいか・・・誰もいないけどなあ︶ 敦は指定された場所に着くと依頼書を確認した。 ? 1 ? すると、気配を感じる。 素早く後ろを振り返るが誰もいない。 まさか、ハメられ・・・︶ ﹁遅い。異能力﹃暗夜行路﹄﹂ ︵異能者 ドサッと鈍い音が響く。 敦の意識は深い闇へと落ちた。 ︵それで気がついたらここにいたという事か︶ 敦は立ち上がり、身の確認をした。 依頼書も持っており、財布なども持っている。 ︵とりあえず、向こうに人がいるようだし行ってみるか︶ ﹁おい、何ウロウロしてんだ、兄ちゃん。痛い目に会いたくなかったら 出すもん出しな﹂ 如何にもチンピラと言える容姿だった。 ボロ切れを着て、胸の膨らみはナイフだろうか。 横に少し小さめの男と対照的に体の大きな男が並んでいる。 ︵ここは騒ぎを起こすわけには行かないな︶ 敦は財布の中から千円札を抜き取ると、 ﹁僕のなけなしの金ですがどうぞ・・・﹂ と、横の小さめの男が言った。 ﹂ こんな紙切れが使えるとでも思っ そう言うと、チンピラは千円札を奪い取った。 ﹁・・・僕はこれで失礼しま﹂ ﹂ ﹁おいコラ、お前ふざけてんのか ﹂ 千円ですよ てんのか ﹁え ? ﹁ただの紙切れに千円の価値があるわけないだろ ? ﹃月下獣﹄﹂ そう言うと、チンピラは胸からナイフを抜き出し襲いかかってき た。 ﹁やるしかないか 敦の異能力﹃月下獣﹄は体の一部を虎化させる能力。 ! 2 !? ? ﹁もういい、気分晴らしに身ぐるみ剥いでやんよ﹂ ! ? まさか魔法使い ﹂ ︶ ﹂ ﹂ ﹂ この頃はこの能力で敵組織﹃組合︵ギルド︶﹄と呼ばれる組織のボス ︵何だったんだろう 貴方は !? のフィッツジェラルドを打ち破った。 ﹁死ねやああああああ・・・え、お前その腕 ﹁命だけは助けてくれ 虎化させた腕を見て、チンピラの動きが止まった。 ! そう言いながらチンピラ達は逃げていった。 !!! ﹁探したよ。君が中島敦・・・だね ﹁・・・ ? ? 不意に話しかけられ驚きながら敦は聞き返した。 ? ﹁僕は志賀直哉。君と同じ異能使いだ﹂ 3 !?
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