ブラジルの金融市場動向 Weekly Report

2016年9月26日
ブラジルの金融市場動向 Weekly Report
【2016年9月17日~2016年9月23日の推移】
【1】先週の回顧
先週のブラジル・レアルは対円で小幅に下落した一方、
対米ドルでは小幅に上昇しました。債券市場では金利が
低下しました。
21日(現地、以下同様)に日銀政策決定会合とFOMC
(米国連邦公開市場委員会)を控えていたことや、まちま
ちな経済指標の結果を受けて、週前半は小動きとなりま
した。
FRB(米国連邦準備制度理事会)が政策金利の据え置
きを決めましたが、2017~2018年の予想利上げ回数を3
回から2回に引き下げ、利上げペースが予想より緩やか
になる可能性を示唆したことを受けて、ブラジルの金融市
場は総じて上昇する展開となりました。一方、日銀の決定
の影響は限定的にとどまりました。また、22日にはメイレレ
ス財務相が政策金利は年末までに引き下げられる可能
性が高いと述べたことを受けて、利下げ期待が高まり、金
利低下を後押ししました。インフレ率が市場予想を下回っ
たことも金利低下の材料となりました。
【2】今週の見通し
今週はOPEC(石油輸出国機構)の非公式会合が予定
されています。減産合意などの結果となれば、原油価格
が上昇する可能性があり、資源国の通貨には追い風にな
ると見込んでいます。
ブラジルでは引き続きテメル政権の財政再建を実行す
る意欲や能力、議会での審議の行方が注目されていま
す。歳出シーリング法案などが提案されていますが、公
的年金支給年齢の引き上げや社会保障改革など国民に
痛みを強いる具体的な政策には議会からの反発も多い
ため、大統領や財務大臣の議会運営手腕が試されてい
ます。10月に予定されている地方選挙後に、財政再建審
議が本格化すると思われます。
また、ブラジル連邦最高裁判所は、大手石油会社の汚
職事件に絡み、テメル大統領への捜査を開始することを
承認しており、政局への影響には注意が必要です。先週
は大手石油会社の汚職事件に関連して、マンテガ元財
務相が逮捕されています。
【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年8月26日~2016年9月23日)
(円/レアル)
40
(レアル/米ドル)
円/レアル(左軸)
38
3.24
3.0
34
3.2
32
3.4
30
3.6
31.14
28
26
8/26
9/2
レアル
2.8
レアル/米ドル(右軸、上下反転)
36
2.6
9/9
高
安
3.8
4.0
9/23
9/16
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【ブラジル 金利推移】
14.0
(2016年8月26日~2016年9月23日)
(%)
2年国債
13.5
13.0
12.5
12.0
11.74
11.5
11.0
8/26
9/2
9/9
9/16
9/23
【3】主要経済指標
発表日
9/19
9/20
9/22
9/30
10/3
発表頻度
毎月
毎月
毎月
毎月
毎月
期間
2016年7月
2016年9月
2016年9月
2016年8月
2016年9月
指標名
経済活動指数(前年同月比)
CNI産業信頼感指数
インフレ率(15日締め、前年同月比)
基礎的財政収支(億ブラジル・レアル)
ブラジル製造業購買担当者指数(PMI)
データ
-5.20%
53.7
8.78%
---
(参考)前回
-2.90%
51.5
8.95%
-128
45.7
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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