宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
8⽉15⽇〜8⽉19⽇に発表される主要経済指標予測:更新版
―7⽉分の貿易統計、通関収⽀差は何とか2カ⽉連続の⿊字になると予測―
―6⽉分全産業活動指数の前⽉⽐は2カ⽉ぶりの増加を予測―
7⽉分の貿易統計で、輸出額から輸⼊額を差し引いた通関収⽀差は+1150億円程度と微妙だが2カ⽉
連続の⿊字になると予測する。予測通りなら、前年同⽉の▲2613.91億円の⾚字から⿊字に転じることに
なる。なお、7⽉上中旬分の通関収⽀差は+1063億円で、前年同旬の+1052億円から+1.1%⿊
字幅が拡⼤した。
7⽉分の輸出額は前年同⽉⽐▲16.3%程度と10カ⽉連続の減少になると予測する。7⽉上中旬は前
年同旬⽐▲14.0%の減少だった。7⽉下旬は今年の⽅が昨年より平⽇が2⽇少ないことで、⽉間の⽅が上
中旬より⼤幅な減少率になるとみた。輸出の減少に⼤きく寄与した品⽬は、船舶、⾃動⾞、鉄鋼だったということだ。
⼀⽅、7⽉分の輸⼊額は前年同⽉⽐▲21.1%程度の減少を予測する。19カ⽉連続の減少になるとみた。
7⽉上中旬は前年同旬⽐▲14.4%だった。7⽉上中旬分で輸⼊の減少に寄与した品⽬は、原粗油、LN
G、通信機だったということだ。
(次⾴へ)
◎⽶国
発表⽇
時間
指標
予想
(⽉)
16(⽕)
21:30
21:30
21:30
22:15
22:15
住宅着⼯件数
消費者物価指数
消費者物価指数コア
鉱⼯業⽣産指数
設備稼働率
(7⽉分)
(単位)
(万⼾)
(119.9)
過去分
6⽉
5⽉
4⽉
118.9
113.5
115.5
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(0.0)
+ 0.2
+0.4
+0.1
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.2)
+ 0.2
+0.2
+0.1
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+0.6
▲0.3
+0.5
(7⽉分)
(%)
(75.5)
75.4
74.9
75.2
◎⽇本
発表⽇
時間
指標
予想
(⽉)
貿易統計 通関収⽀差(出超額)
19(⾦)
13:30
全産業活動指数
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
18(⽊)
8:50
(単位)
(7⽉分)
(億円)
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
過去分
5⽉
(+1,150)
(+1.0)
4⽉
3⽉
6⽉:+6930.90億円、前年7⽉:▲2613.91億円
▲ 1.0
+0.8
+ 0.4
<その他指標>
8/18(⽊)
QUICK短観・7⽉調査
8/19(⾦)
ロイター短観・7⽉調査
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
7⽉上中旬分の原粗油の単価、数量、輸⼊⾦額の前年同⽉⽐をみると、単価は30,938円/klで前
年⽐▲37.7%程度の低下になった。数量は前年⽐▲2.9%程度の減少、⾦額は前年⽐▲39.5%
程度の減少だ。数量に関しては上旬が前年⽐▲32.7%程度の減少、中旬が前年⽐+44.5%程度の
増加とタンカー到着の時期で⼤きな振れとなったようだ。
6⽉分全産業活動指数の前⽉⽐は+1.0%程度と2カ⽉ぶりの増加を予測する。内数になる第3次産
業活動指数の前⽉⽐が+0.8%だったこと、6⽉分鉱⼯業⽣産指数・速報値の前⽉⽐が+1.9%であ
ることなどを考慮した。5⽉分・前⽉⽐が▲1.0%の減少であった反動が出るかたちになろう。
(8⽉10⽇現在)
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