宅森昭吉のファンダメンタルズ６⽉13⽇〜6⽉20⽇に発表される主要経済指標予測:超暫定版 ―５⽉分貿易統計出超額は▲２５００億円程度と５⽉上旬▲５８８５億円同様⾚字か― ６⽉１３⽇からの週では、主要な政府統計の発表はない。５⽉分の貿易統計は翌週⽉曜⽇の６⽉２０⽇朝発表なので、超暫定予測としてコメントしたい。なお、６⽉８⽇の５⽉上中旬分貿易統計の発表の後で発⾏する「６⽉２０⽇〜６⽉２４⽇に発表される主要経済指標予測」の中で、更新した予測値を掲載する予定である。５⽉分の貿易統計で、輸出額から輸⼊額を差し引いた通関収⽀差は▲２５００億円程度と４カ⽉ぶりの⾚字になると予測する。予測通りなら、前年同⽉の▲２１５４億円の⾚字から前年同⽉⽐＋１６．１％⾚字幅が拡⼤することになる。なお、５⽉上旬分の通関収⽀差は▲５８８５億円で、前年同旬の▲２７５５億円の⾚字から前年同⽉⽐＋１１３．６％と⼤幅に⾚字幅が拡⼤している。５⽉分の輸出額は前年同⽉⽐▲１６．０％程度と８カ⽉連続の減少になると予測する。５⽉上旬は前年同旬⽐▲２４．８％の⼤幅減少だった。輸出の減少に寄与した品⽬は、半導体等電⼦部品、⾃動⾞、科学光学機器だったということだ。⼀⽅、５⽉分の輸⼊額は前年同⽉⽐▲１４．９％程度の減少を予測する。１７カ⽉連続の減少になるとみた。５⽉上旬は前年同旬⽐＋２．７％だった。これは、昨年は４⽉下旬に原粗油が多めに輸⼊されたが、４⽉２９⽇祭⽇が⾦曜⽇・４⽉３０⽇が⼟曜⽇だった今年は５⽉上旬に原粗油が多めに輸⼊されたためであろう。（次⾴へ） ◎⽶国発表⽇時間指標 16(⽊) 21:30 17(⾦) 21:30 ⼩売売上⾼⼩売売上⾼（ex.auto) 企業在庫⽣産者価格指数⽣産者価格指数（⾷料エネルギー除く）鉱⼯業⽣産指数設備稼働率消費者物価指数消費者物価指数コア住宅着⼯件数時間指標 14(⽕) 21:30 21:30 23:00 15(⽔) 21:30 21:30 22:15 22:15 21:30 予想 (⽉) (⽇本) (単位) 過去分 4⽉ 3⽉ 2⽉ (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.3) ＋1.3 ▲0.3 ＋0.3 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.3) ＋0.8 ＋0.4 ＋0.2 (4⽉分) (前⽉⽐％) (0.0) －＋0.4 ▲0.1 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.4) ＋0.2 ▲0.1 ▲0.2 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.1) ＋0.1 ▲0.1 0.0 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.1) ＋0.7 ▲0.9 ▲0.2 (5⽉分) (％) (75.4) 75.4 74.9 75.6 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.3) ＋ 0.4 ＋0.1 ▲0.2 (5⽉分) (前⽉⽐％) (＋0.2) ＋ 0.2 ＋0.1 ＋0.3 (5⽉分) (万⼾) (119.0) 117.2 109.9 121.3 ◎⽇本発表⽇予想 (⽉) (単位) 過去分 4⽉ 3⽉ 2⽉＊6/13〜の週の主要統計は特になし（6/13に商業動態統計4⽉分確報値、6/14の鉱⼯業⽣産指数4⽉分確報値などの発表がある）貿易統計通関収⽀差（出超額） 20(⽉) 8:50 (　)内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。 (5⽉分) (億円) (▲2,500) 4⽉：＋8231.80億円、前年5⽉：▲2153.50億円 <その他指標> 6/20(⽉) QUICK短観・6⽉調査 6/21(⽕) ロイター短観・6⽉調査本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、ＳＭＢＣフレンド証券は、このレポートに記載された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。５⽉上旬分で輸⼊の増加に寄与した品⽬は航空機類、⾐類同付属品、医薬品、輸⼊の減少に寄与した品⽬は、⼤きな寄与順にLNG、⾮鉄⾦属鉱、原粗油だったということだ。通常⼀番のマイナス寄与になることが多い原粗油が３番⽬であることからも、輸⼊時期のズレがわかる。５⽉上旬分の原粗油の単価、数量、輸⼊⾦額の前年同⽉⽐をみると、単価は２７，１９４円/ｋｌで前年⽐▲３６．８％程度の低下になった。数量は前年⽐＋３８．４％程度の⼤幅増加、⾦額は前年⽐▲１２．５％程度の減少だ。ちなみに４⽉下旬分と５⽉上旬分を合算してみると、単価の単純平均は２６，５０８円/ ｋｌで前年⽐▲３７．８％程度の低下。数量は前年⽐＋０．８％程度の僅かな増加、⾦額は前年⽐▲３７．２％程度の減少である。（６⽉３⽇現在）本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、ＳＭＢＣフレンド証券は、このレポートに記載された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。