短期予報解説資料1

短期予報解説資料1 2016年 7月21日03時40分発表
気象庁 予報部
1.実況上の着目点
①北日本・東日本の太平洋側には
千島近海に中心を持つ高気圧の
縁辺を回る湿った空気が流入し
ている。
関東では鹿島灘からの北
東風と相模湾からの南よりの風
が収束し、
伊豆諸島北部から群馬
にかけて南北走向のシアーライ
ンが形成されている。
シアーライ
ン周辺では 20~55mm/h 程度の
降水を解析。
②中国東北区に 500hPa5820m 付
近・-9℃以下の寒気を伴うトラフ
があって東南東進中。
③19 日に、九州を中心に大雨を
もたらした 300hPa で-30℃以下の寒冷渦が四国沖にあって南下中。直下には活発な対流雲域が形成さ
れ発雷も検知している。
2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
①北日本・東日本の太平洋側には、22 日にかけて千島近海の高気圧の縁辺を回る湿った空気が流入す
る。関東地方南部・伊豆諸島・伊豆半島付近には、22 日にかけて、関東の東海上から吹き込む東より
の風と、関東の南海上から吹き込む南よりの風が収束し、シアーラインが形成され、850hPa では相当
温位 336K 以上の下層暖湿気が南から流入し、500hPa では正渦度移流が続く見込み。シアーライン周
辺では 22 日にかけて大気の状態が不安定となり、断続的に、激しい雨や局地的には非常に激しい雨が
降って大雨となるおそれがある。関東地方南部・伊豆諸島・東海地方では、大雨による災害、落雷や
突風に警戒・注意。特に 1 項②のトラフが、21 日夜から 22 日前半にかけて北日本・東日本に接近・通
過し、北日本には 500hPa で-9℃以下、東日本には-6℃以下の寒気が流れ込むため、22 日未明から昼前
にかけて、対流活動が活発となり雨量が増える可能性がある。
②西日本の内陸や山地では、21 日・22 日両日とも、午後を中心に大気の状態が不安定となる。落雷や
突風、短時間強雨に注意。
③南西諸島では、21 日に 1 項③の寒冷渦が通過するため、大気の状態が不安定となる見込み。落雷や
突風、短時間強雨に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
①総観場は最新 GSM を基本とする。降水や風の予想は MSM も参考にする。
4.防災関連事項 [量的予報と根拠] ①大雨ポテンシャル(06 時からの 24 時間):関東 120mm。2 項の
短時間強雨にも注意。②波浪(明日まで)
:高い所(3m 以上)はない。③高潮(明日まで)
:大潮の時
期。北日本太平洋側や西日本では、注意報基準を超える所がある。
5.全般気象情報発表の有無 発表の予定はありません。
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量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。