2016 年度 実解析第一・第二 配布問題 (第 8 回) 95 fn , f を X 上の可測関数 (n ∈ N) で,fn は f に概収束しており,また,ある可積分関数 g によ ∫ り |fn | ≤ g が各 n ∈ N で成り立っているとする. lim |fn − f | dµ = 0 を示せ. n→∞ X 96 (X, F, µ) = (R, B(R), m1 )∫とする.X∫上の µ-可積分関数達 ∫ fn , f (n ∈ N) で,fn は n → ∞ で f に概収束しており, lim n→∞ |fn − f | dµ が n → ∞ で 0 に収束しな f dµ であるが fn dµ = X X X い例を挙げよ. 97 (X, F, µ) = (R, B(R), m∫1 ) とする.fn , f を X ∫上の µ-可積分関数達 (n ∈ N) で,fn は n → ∞ で fn dµ が n → ∞ で f に概収束しているが ∫ 98 0 1 ( log x 1−x )2 dx = f dµ に収束しないものの例を挙げよ. X X π2 を示せ 3 99 X = (0, 1], F = B((0, 1]) とし,µ を 1 次元 Lebesgue 測度 m1 の X への制限とする.(a, b] の 形の 2n 個の区間の互いに素な和集合として与えられる集合 In を,以下のように帰納的に定義 する: • I0 := (0, 1], ( ]) 2n 2n ( ∪ ∪ 2aj + bj aj + 2bj • In = (aj , bj ], bj < aj+1 のとき,In+1 := (aj , bj ] \ , . 3 3 j=1 j=1 さらに,I∞ := ∞ ∩ In とおく. n=1 (a) m1 (I∞ ) = 0 を示せ. (b) x ∈ (0, 1] に対し,{an }∞ 「x ∈ I∞ 」と「各 n ∈ N で an ̸= 1」 n=1 を x の 3 進展開の係数とする. は同値になる事を示せ. (c) I∞ は非可算集合になる事を示せ. { d } ∏ ((ai , bi ] ∩ R) − ∞ ≤ ai ≤ bi ≤ ∞ とおく (ただし,(a, a] = ∅ とする).Ĩd は Rd 100 Ĩd := i=1 上の半加法族になることを示せ. n n+1 101 φ : N ∪ {0} → (0, ∞) を単調増加,かつ,各 n ∈ N で 1 ≤ ≤ とする (例えば φ(n) φ(n + 1) √ φ(n) = n (n ∈ N), φ(0) = 1/2).X を可算集合とし,A ⊂ X に対して µ(A) を以下で定める: #A A が有限集合のとき, µ(A) := φ(#A) ∞ A が無限集合のとき (1) µ が X 上の外測度になることを示せ (注:無限集合が登場する場合も忘れずに). (2) µ が (X, 2X ) 上の測度になることと,φ が定数関数になること (すなわち,任意の n, m ∈ N で φ(n) = φ(m) なること) は同値になることを示せ. 17
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