1.自動運転システム 154

2016年7月21日
ご参考資料
154
今回のテーマ
実用化に向け期待高まる自動運転システム
最近、自動運転システムが注目を集めています。現状では完全
新人くん
日興アセットマネジメント
の新人。営業推進部門に
配属され、投信や経済に
ついて勉強中。
自動運転ではないものの、メーカー各社は、市販車へ運転支援シ
ステムの搭載を積極的に進めています。今回は、自動運転システ
ムと、その関連技術であるIoTを調べてみました。
1.自動運転システム
自動運転システムは、今後、10~20年の間に、急速に普及する
ことが予想されており、交通事故や渋滞などの社会問題の解決に
役立つほか、ドライバーが運転に関与しない完全自動走行が実現
する場合、新たな移動手段や効率的な物流を提供する可能性が
あるとされています。
政府の掲げる「官民ITS構想・ロードマップ2016」によると、国内
の自動運転システムの定義は、レベル1~4に分類されます。レベ
ル1は、運転の一部の操作をシステムが行ない、レベル2は、複数
の運転操作をシステムが一度に行なうとされています。レベル3
は、運転操作の全部をシステムが行ないつつ、システムが要請し
た時にドライバーが対応し、レベル4では、ドライバーが運転に全く
関与しない状態とされています。
現在、実用化されている自動運転は、完全な自動運転ではなく、
運転支援を行なうものとなっています。5月に米国で自動運転シス
テム稼働中に事故が発生したとされる車は、ドライバーが運転を行
なうことを前提に、車線維持や車線変更、自動ブレーキなどをシス
テムが行なうもので、レベル2に相当します。
海外では自動運転バスへ
の取り組みが進んでおり、ス
イスでは公共交通機関とし
ては世界初の自動運転バ
スのテスト走行が始まりまし
た。日本でも、商業施設な
どでの試験運行が予定され
ています。
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□当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料
ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料
作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス
クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に
は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
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運転の責任については、レベル1~2の場合はドライバー側にあ
り、レベル3~4の場合、システム側にあるとされています。今後の
普及のためには、自動運転に関する法整備やドライバー教育など
が必要になるほか、事故発生時に責任の所在を明確にするための
機能も重要となります。ドイツでは、自動運転機能を搭載した車両
に運転状況を記録するブラックボックスの設置をメーカーに義務付
ける法案が検討されています。
また、自動運転には、車体に取り付けられるカメラやセンサ、サイ
バー攻撃に対するシステムのセキュリティーに加え、渋滞や事故お
よび建物や地図などのデータを走行中の車に高速配信する通信
技術なども必要となり、自動車産業の拡大に加え、周辺産業への
波及も期待されています。
2.IoT(Internet of Things)
IoT(アイオーティー)は、世の中に存在する様々な物体(モノ)に
通信機能を持たせ、インターネットに接続したり、相互に通信するこ
とにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行なうことをいい
ます。
この新しい技術であるIoTは、モバイルや家電だけでなく、自動運
転にも欠かせないとされています。自動運転を可能にするために、
搭載しているカメラやセンサで、白線や前後の車、歩行者など周囲
の情報をリアルタイムで収集する必要があるからです。また、IoTを
活用して、自動車の位置情報を集約して渋滞情報を配信するシス
テムや、交通管理センターなどと連携して信号待ちの停車時間を
減らす仕組みなども考えられています。
先日、国内通信会社がIoTに欠かせない最先端の半導体技術を
持つ英国の会社を買収すると発表しました。インターネットの主役
がパソコンからスマートフォンに移ったように、次はIoTに移行する
として、買収を決断したとしています。
身近なIoTとして、スマート
ウォッチなどのウェアラブル
端末があります。
時計がネットに接続できる
ようになったことで、様々な
情報を端末で確認したり、
歩数や消費カロリーなどの
データをネットに保存できる
ようになりました。また、子
供向けのウェアラブル端末
は、子供の居場所確認や
迷子防止といった新たな
機能を提供しています。
家電や自動車などさまざまな機器がネットにつながるIoT時代に
向け、どのような分野でIoTが活用されていくのか、今後の普及が
注目されます。
これまでできなかったことが、新しい技術で実現されると、
ワクワクしますね!世の中を便利にする新しい製品やサー
ビスが出てくるのか、今後が楽しみですね。
□当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料
ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料
作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス
クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に
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