2015年2月19日 ご参考資料 120 今回のテーマ 景気と金利の関係と、足元の各国の金融政策 今年に入り少なくとも10ヵ国が利下げを行ないました。その背景 新人さん 日興アセットマネジメント の新人。営業推進部門に 配属され、投信や経済に ついて勉強中。 には景気や物価の動向があるようです。今回は景気と金利の関 係をみつつ、足元の各国の金融政策について調べてみました。 1.景気と金利 景気が後退する局面では金利は低下し、景気が拡大する局面で は金利は上昇する傾向にあります。 一般に、景気が後退する局面では、消費が減速したり、企業の売 上が減少します。これに伴ない、企業は積極的な設備投資を控え、 経済全体として資金需要が低下するため、金利は低下傾向となり ます。反対に、景気が拡大する局面では、消費が活発化したり、企 業はさらに多くのモノやサービスを提供できるように、積極的に設 備投資を行なうようになります。これにより、経済全体として資金需 要が高まるため、金利は上昇傾向となります。 最近では、金融政策で金 利を引き下げた国々で、景 気回復期待などから株価 指数が上昇するケースが みられます。保有する株式 などの資産価格の上昇に よって消費が促進される資 産効果が、景気に好影響 を与える場合もあります。 景気の後退が加速すると、個人の消費意欲の減退に伴ない価格 を下げなければモノが売れにくくなり、物価の下落が深刻になる場 合があります。反対に、景気の拡大が加速すると、物価が過度に 上昇し、生活を圧迫する場合があります。このような景気の極端な 変動を抑えて物価を安定させる事を目指し、中央銀行は金融政策 として金利を引き下げたり、引き上げたりします。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (1/2) なお、景気が後退する局面でも物価が上昇することがあり、その 場合には、中央銀行は金利を引き上げて物価上昇の抑制を図るこ ともあります。 このように、金利は景気と密接な関係にあります。また、中央銀 行は金融政策を通じて、物価の安定、景気変動のコントロールを図 ります。 2.足元の金利の動向 通常ならば、景気後退局面で金利を引き下げることで、需要の回 復が期待されます。足元でも、低迷する景気と原油安を受けたデフ レ懸念を背景に、比較的景気回復が好調な米国を除く先進国を中 心に中央銀行が相次いで利下げなどの金融政策を実施しました。 しかし、日本やユーロ圏では、既に引き下げられない水準にまで 政策金利を引き下げていたため、金融資産を市場から大量に買い 入れて資金供給を行なう量的金融緩和が実施されています。 また、他国で金融緩和が行なわれると、自国通貨が相対的に上 昇し、輸出競争力が低下する恐れがあることから、各国は自国経 済を下支えするために、追随して金融緩和を行なうという連鎖が足 元で起きているとみられます。先日、トルコのイスタンブールで開催 された主要20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、 低インフレからの脱却を目指した積極的な金融緩和を容認しつつ も、自国通貨安を目的としないことが改めて確認されました。 金利の高さは、為替市場 にも影響します。相対的に、 高い金利の通貨は金利面 の魅力から買われ、低い 金利の通貨は売られる傾 向にあります。 先進国を中心に物価が低迷し世界的な経済減速が懸念されるな か、各国中央銀行による低金利の金融政策が続くと見込まれ、今 後経済成長が下支えされて回復へと向かうのか、注目されます。 主要先進国では低金利が続くと予想される一方、米国では 強い経済指標などから景気に明るさがみえてきたことを受 けて利上げが見込まれます。今後は、米国以外の主要先 進国でも明るい景況感が見えてきた場合、金利の動向が 変わるかもしれません。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (2/2)
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