2015年4月15日 ご参考資料 124 今回のテーマ 国内景気はどうなの?経済指標をみてみよう 政府による構造改革や、日銀の金融緩和などをうけ、日本経済は 新人さん 日興アセットマネジメント の新人。営業推進部門に 配属され、投信や経済に ついて勉強中。 デフレから脱却し、景気拡大に向かうとの期待が高まっています。 国内景気の現状と先行きはどうなのか、景気をみるうえで代表的な 指標を調べてみました。 1.日銀短観 日銀短観は、正式には全国企業短期経済観測調査といい、日本 銀行が四半期ごとに、民間企業を対象に行なうアンケート調査で、 企業が現状と将来の景気に対してどう感じているのかなどを示して います。 日本銀行が、金融政策を決定するための参考指標の一つとしてい るため、国内外から注目されており、海外では「TANKAN」として知 日銀短観の調査対象企業 は、2015年3月に5年ぶりに られています。 見直されました。見直された 調査対象企業は、業種が多岐にわたっており、資本金2,000万円 結果、中小企業の不動産業 以上の企業の中から日本の産業構造が反映されるように抽出され が増えました。 た約1万1,000社です。大企業、中堅企業、中小企業と規模別にわ かれていることに加え、業種別にもまとめられているなど、国内景気 の実態が様々な角度から把握できるようになっています。 調査内容は、大きく2つに分けられます。企業の活動状況や経済 環境に対する見方を表す判断項目と、売上高や設備投資額など企 業活動を定量的に表す計数項目です。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (1/2) 調査内容の中で特に注目されているのは、判断項目の中の企業 の景況感を表す業況判断指数です。アンケートにおいて景気が良 いと回答した企業の割合から、景気が悪いと回答した企業の割合 を引いた値が示されており、企業の規模別・業種別にまとめられて います。 報道などでは、大企業の製造業の業況判断が取り上げられるこ とが多く、2015年4月1日に発表された日銀短観では、プラス12と 前回調査比で横ばいとなりました。一方、大企業の非製造業の業 況判断は、小売や対個人サービスなどの業種が牽引し、プラス19 と前回調査比で2ポイントの改善となりました。 2.消費者物価指数 消費者物価指数(CPI)は、総務省統計局が毎月発表しており、 一般消費者が日常生活で購入する商品の総合的な価格の変動を 表しています。日本銀行が金融政策の判断材料の一つとしている ことに加え、物価はモノに対する需給のバランスを反映して変動す ることから、経済の体温計に例えられ、注目されています。 消費者物価指数は、ある基準となる時点の物価を100として計算 されています。調査の対象は、食料、光熱・水道、教養娯楽など大 きく10費目にわけられており、総計では600品目近くを対象にして います。全品目を対象にした総合指数のほか、そこから価格変動 の大きい生鮮食品などを除いた指数があります。商品価格の調査 については、一般消費者が購入する商品価格をできるだけ指数に 反映させるために、店頭にて価格を調べることのほか、調査対象 の商品の入れ替えなどを行なっています。 物価の動向をみる指標とし て、総務省統計局が集計 している消費者物価指数 の他に、日本銀行が集計 する、企業間で取引される モノの価格動向を表す企 業物価指数などがあります。 現在、日本銀行は経済の持続的な成長を目指して物価の上昇率 2%を目標にしていますが、2015年2月の消費者物価指数(生鮮食 品を除く)は前年同月比2.0%と、消費税率引き上げの影響を除くと 0%程度にとどまるなど、足元の原油価格下落などを受けて伸び悩 んでいます。今後も国内景気や日本銀行の姿勢をみるうえで、消 費者物価指数が上昇するのか、動向が注目されます。 日銀短観や消費者物価指数など、企業や私たちの生活に 密着した調査に基づいた経済指標は、国内景気の状況を 掴む手掛かりとして活用できるでしょう。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (2/2)
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