食べ物の味がわかる力

元気なからだをつくるために身につけたい
食育5つの力(その4)
みなさんは、食べ物を選び考えながら食べていますか。体は食べたものからつくられていきます。
かしこく選び、楽しく料理をしておいしくいただき、元気な体を作っていくことが大切です。
そのために、子どもに身につけてもらいたい5つの力があります。今回はその4つめを紹介します。
食べ物の味がわかる力
食べ物の味、おいしさがきちんとわかる力のことです。
実は味覚の形成は新生児期から始まっています。
○天然だしのとり方○
~形、におい、さわった感じ、歯ごたえ、音など、
五感でもおいしさを感じよう~
「甘味」や「辛味」などを感じるのは「味覚」です
が、食事を楽しむのに必要な「感覚」はそれだけでは
ありません。鮮やかな盛り付けは「視覚」を、食べ物
の硬さ、軟らかさは「触覚」を、たちのぼるにおいは
「嗅覚」を、食べたときの「サクサク」
「カリカリ」と
いう音は「聴覚」を刺激します。この五感すべて使っ
た食べ方で「おいしさ」を楽しみましょう。
<用意するもの>水
昆布
かつお節
500ml
5×5cm
ひとつかみ
①
鍋に昆布と水 500ml を入れ、
30分ほどおいてから弱火にかけ
る。
②
昆布のまわりに泡がついてきた
ら沸騰直前で昆布を取り出す。
沸騰したらかつお節を加える。
~いろいろな食べ物を食べて、味を覚えよう~
③
素材そのものを食べることにより、味がわかる能力が
備わってきます。子どものときから旬にとれた野菜を食
べることや化学調味料に頼らない本物のだしに親しむこ
とで、鋭敏で感性豊かな味覚が育ちます。
1~2分煮て火を止める。かつ
お節が沈むまでそのままおく。
④
万能こし器やペーパータオルで
こす。
熱中症は予防が大切!!
スポーツドリンク
食塩水(0,1~0,
2%)などを自分で
持たせて飲ませる
太い血管のある脇の下、
両側の首筋、足の付け
根を冷やす
子どもは、体温調整の機能が未だ十分に発達していないた
め、熱中症になりやすく、十分な注意が必要です。乳幼児は
さらに注意が必要です。
熱中症は、高温、多湿、風が弱い、太陽光の照り返しが強
いなどの環境で起こりやすくなります。炎天下の車内では短
時間で急激に温度が上がるので、子どもだけを車内に置き去
りにしないでください。
また、熱中症は、屋外で活動しているときだけでなく、就
寝中など室内でも発症する場合がありますので、屋内環境も
適度な調整が必要です。
<子どもの熱中症を防ぐポイント>
①子どもを十分に観察しましょう
▶顔が赤くないか、機嫌が悪くないか、ひどく汗をかいてい
ないかをチェックしましょう。
②服装を選びましょう
▶ゆったりとした衣服、帽子、熱を逃がすような衣服にしま
しょう。
③水をこまめに飲ませましょう
▶外出時に水筒などを持っていくことと合わせて、外出前の
水分補給が効果的です。
④日ごろから暑さに慣れさせましょう
▶適度に外遊びをさせ、暑さに備えた体力づくりをしていき
ましょう。
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