◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html 無料立読みサイト http://www.lotus21.co.jp/ta 粉飾を見抜けなかったことに過失があるか否か顧問先が粉飾決算で経営破綻、取引先が顧問税理士に賠償請求粉飾決算により経営破綻した破産会社の取引先企業（原告）が破産会社の顧問税理士（被告）に対し、粉飾決算を見抜けなかったことに過失があったなどと主張して回収不能となった売掛債権約 2 億円の損害賠償を請求していた税賠事件で、顧問税理士側が完全勝訴する判決が下された（東京地裁平成 28 年 3 月 25 日判決）。本件の粉飾は、破産会社の代表者が単独で実行していたもので、架空の仕入割戻しを未収入金として計上するというもの。裁判所は、顧問税理士が未収入金の存在に疑問を持ち、未収入金が回収できない理由などを代表者に確認していた点を重視。代表者の説明は不合理ではなく、それ以上の疑問を抱かなかったことはやむを得ないなどと指摘し、顧問税理士に過失はなかったと判断した。赤字決算を避ける目的で、破産会社の代表者が単独で粉飾を実行多額の未収入金計上も大部分は実態なし産会社に対する税務調査の際に代表者は、顧問題となった粉飾は、破産会社の代表者が問税理士から仕入割戻しについての資料を求赤字決算を避けるために単独で行っていたもめられたため、取引先企業名義の書類を改ざので、破産会社の取引先企業に対する架空のんして、申告書に記載された未収入金に見合仕入割戻しを計上するとともに、これに見合う仕入割戻しの金額などを記載した書類を偽う未収入金を計上するというもの。代表者か造したうえで、顧問税理士に交付していた。ら仕入割戻しの金額などが書かれた書面を受未回収の売掛債権約 2 億の損害賠償を請求け取っていた顧問税理士は、法人税の申告の破産会社に継続して商品を納入していた取際に下表の未収入金を申告していたものの、引先企業は、破産会社の倒産（破産手続き開その大部分は架空のものであった。始決定）により、約 2 億 2,619 万円の売掛債なお、粉飾発覚の約 2 年前に実施された破権が回収不能となった。取引先企業は、この回収不能額の損害賠償【表】申告書に記載された未収入金 40 を顧問税理士に対し請求する訴訟のなかで、平成 18 年 8 月期 0円平成 19 年 8 月期 9,993 万円平成 20 年 8 月期 2 億 6,968 万円平成 21 年 8 月期 4 億 4,689 万円平成 22 年 8 月期 6 億 359 万円破産会社の正しい財務内容などを把握できていれば破産会社との取引を早期に打ち切ることができ、未回収の売掛債権に関する損害を回避することができたと指摘。平成 23 年 8 月期 8 億 4,967 万円また、取引先企業は、顧問税理士は破産会平成 24 年 8 月期 10 億 8,477 万円社の粉飾決算の事実を容易に知り得た立場に最新号を含む見本誌を無料で進呈しております。下記よりご請求下さい。 No.649 2016.7.4 見本誌お申し込みページへ