インドネシア:PLN 電力調達計画 石炭の比率低下 石炭会社間で競争か

インドネシア:PLN 電力調達計画 石炭の比率低下 石炭会社間で競争か
2016 年 6 月 30 日掲載
6 月 21 日付けの地元報道によると、最近承認された国営電力会社(PLN)の電力調達計画(RUPTL)では、
石炭火力発電所の比率が低下し、将来国内市場での石炭会社間の競争が想定される。
新しい 2016~2025 RUPTL によると、石炭火力発電所の比率は、全体の 43.2%、計画総発電能力 80.53
GW の内 34.8 GW と予測されている。一方、以前の 2015~2024 RUPTL では、石炭火力発電所の比率
は、全体の 59.8%、42.1 GW であった。
インドネシア石炭鉱業協会(ICMA)幹部は、新しい RUPTL での石炭火力発電所の比率の低下にて、石炭
会社間の競争が激化し、石炭会社は輸出市場への転換を強いられるとした。また、結果的に、世界市場へ
の石炭供給量は増加するが、石炭価格には、重要な影響は及ぼさないとした。
一方、エネルギー・鉱物資源省(MEMR)の広報官は、石炭火力発電所の比率の低下は、国内電力でガス
の比率を増加させるとした。
(石炭開発部 辻
誠)
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