2016年6月24日 英国民投票 -事前予想を覆しEU離脱派の勝利- <英国民はEU離脱を選択> 現地23日に実施された英国の国民投票は、EU離脱 の賛成票が過半数を獲得し、英国のEU離脱が決定 されました。 最終的な得票数はEU離脱が1,741万票と全体の 51.9%を占めました。スコットランド地方やロン ドン都市部ではEU残留派が勝利しましたが、それ 以外の地域では離脱派が多数を占めました。 今後、英国はEU離脱に向けて、EUとの協議を開 始することとなります。 <リスクオフで円高・株安へ> 前日まではEU残留派が優位との報道がなされてい たため英ポンド高となっていましたが、日本時間 の24日早朝から開始された開票が進むにつれて離 脱派の得票数が伸びたため、英ポンドは他通貨に 対して急落しました。 同時にリスクオフの投資姿勢が強まり、円は米ド ルに対して急騰し、一気に1米ドル=99円台に突 入しました。その後、米ドルが買い戻されたため 日本時間の16時現在で1米ドル=102円22銭まで 戻っています。 急激な円高とリスクオフの流れから日本株も急落 し、日経平均は前日比▲1,286.33円(▲7.9%) 下落し14,952.02円と4カ月ぶりに15,000円台を 割り込みました。 <今後の見通し> 英国のEU離脱が決定したことから、他のEU加盟 国内での離脱派の勢いが増すことが考えられます。 そのため、欧州地域での政治リスクが高まると見 られます。 英国のEU離脱による影響が不透明なため、世界の 金融市場はしばらく不安定な状況が続くと見込ま れます。 <米ドル/円の推移> (円) (2015/1/5~2016/6/24 16時現在) 130 125 120 115 110 米ドル/円 105 100 15年1月 15年7月 16年1月 <日経平均の推移> (円) (2015/1/5~2016/6/24) 22,000 20,000 18,000 16,000 日経平均 14,000 15年1月 15年7月 16年1月 一方で麻生財務相は急激な円高を受けて緊急会見 を開き「必要な時は対応する」旨表明しました。 今後の各国政府・中央銀行の対応に注目が集まり ます。 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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