PDF/365KB - みずほ投信投資顧問株式会社

情報提供資料
オーストラリアの投資環境
2016年8月9日
豪州は利下げを実施するも豪ドルは底堅い推移を継続
豪州準備銀行(RBA)は、8月2日の理事会で政策金利を0.25%引き下げ、1.50%とすることを決
定しました。先月発表された4-6月期の消費者物価指数(CPI)でトリム平均(前年比)の数値が
1.7%となり、引き続き2.0%~3.0%というインフレターゲットを下回っていたことなどから、6割~
7割程度の市場参加者が事前に利下げを予想していました。そのため、為替市場では、利下げが発表さ
れた直後こそ一時的に豪ドルは下落しましたが、その後すぐに値を戻し足元では落ち着いた値動きと
なっています。
声明文は、おおむね前回の内容が踏襲されました。国内経済については「緩やかなペースで経済成
長を続けている」と指摘し、物価については「低水準にあり、当面は同様の傾向が続く」としていま
す。なお、追加利下げを積極的に検討しているかどうかを探るヒントは特にありませんでした。その
ため、今後発表される物価動向やインフレ見通しなどが、利下げの確度を探るうえで重要になると考
えられます。
物価の先行きやそれに伴う追加利下げの有無は、豪ドル相場を占ううえで引き続き気になるところ
ですが、足元では政策金利が引き下げられても、豪ドルが下落しづらくなっています。要因としては
①豪州の経済成長率が他の先進国と比較しても高水準にあること、②利下げが今後さらなる経済成長
に寄与することが期待され、ファンダメンタルズの強さが再評価されていること、③主要国の政策金
利が低水準で維持されているため、相対的な金利差の面で豪州に資金が流入しやすい環境にあること、
④主要輸出対象国である中国の景気見通しが改善していること、⑤鉄鉱石価格が堅調な推移となって
いることなどがあげられます。
このような状況下、リスク許容度の変化などによって短期的には相場の上下はあるものの、中長期
的には、豪ドルは対米ドルで底堅い推移になると予想します。
各国・地域の実質GDPの推移
(%)
(2014年~2017年:年次)
6
2016年以降はIMFによる予測
豪州
米国
ユーロ圏
日本
4
2.6%
2.4%
2.5%
2.4%
1.6%
2
0.9%
2.5%
2.2%
1.6%
0.5%
3.0%
2.5%
1.4%
0.3%
0.1%
0
▲ 0.03 %
▲2
2014年
2015年
2016年
2017年
出所:IMFが提供する“World Economic Outlook Database, April 2016”および“World Economic
Outlook Update July 2016”のデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における各国・地域の実質GDPの推移を保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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7月の豪ドル相場は、対米ドル、対円共に上昇
相場動向
7月の豪ドル相場は、対米ドル、対円共に上昇しました。グローバルなリスク許容度の回復や、豪州
の底堅いファンダメンタルズを背景に上昇しました。2日に実施された豪州総選挙の結果は与党保守連
合の勝利となりましたが、相場に与える影響は限定的でした。
今後の見通し
底堅い推移を予想
豪ドルは対米ドルで底堅い推移になると予想します。豪州の底堅いファンダメンタルズが豪ドルの下
値を支える要因になると考えられる一方、物価の伸びが低調なことが利下げ観測を高め、上値を抑える
要因になると考えられます。
プラス要因
マイナス要因
・豪州経済の改善
・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済から、
農産物・乳製品輸出などの拡大によるバランスのと
れた経済への移行)
・消費者物価指数の低下によるさらなる追加利下げ観
測
・豪州準備銀行(RBA)当局者による豪ドル高牽制
発言
図表2:中国向け鉄鉱石価格の推移
図表1:豪ドルの推移
(2013年7月31日~2016年7月29日:日次)
(2016年6月30日~2016年7月29日:日次)
(円)
86
豪
ド
ル
高
豪
ド
ル
安
豪ドル/円(左軸)
豪ドル/米ドル(右軸)
(米ドル)
0.78
(米ドル)
180
84
0.77
150
82
0.76
120
80
0.75
90
78
0.74
60
76
0.73
30
0.72
0
13年7月
74
6月30日
7月20日
14年7月
15年7月
16年7月
図表3:豪州実質GDP成長率
図表4:豪州 住宅着工許可件数と住宅ローン件数
(2006年1-3月~2016年1-3月:四半期)
(2011年6月~2016年6月:月次)
(前期比、%)
2.0
1.5
7月10日
(万件) ※住宅ローン件数は2016年5月まで
4
住宅着工許可件数(左軸)
住宅ローン件数(右軸)
3
(万件)
8
6
1.0
0.5
2
4
1
2
0.0
▲ 0.5
0
0
▲ 1.0
11年6月
13年6月
15年6月
06年3月
09年3月
12年3月
15年3月
出所:ブルームバーグおよびデータストリームが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの推移、中国向け鉄鉱石価格の推移、豪州実質GDP成長率および豪州の住宅着工許可件数と住宅ローン件数を示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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豪ドルの為替レートの推移
(円)
110
豪
ド
ル
高
豪
ド
ル
安
(基準日:2016年7月末)
(米ドル)
1.2
(2013年7月末~2016年7月末:月次)
100
1.1
16年7月末
90
1.0
1ヵ月前
80
0.9
6ヵ月前
70
0.8
豪ドル/円(左軸)
60
1年前
0.7
3年前
豪ドル/米ドル(右軸)
50
13年7月
14年7月
0.6
16年7月
15年7月
対円
77.66
76.89
(1.0%)
85.82
(▲ 9.5%)
90.54
(▲ 14.2%)
87.94
対米ドル
0.7597
0.7451
(2.0%)
0.7084
(7.2%)
0.7308
(4.0%)
0.8982
(▲ 11.7%) (▲ 15.4%)
※カッコ内は期間騰落率
主な先進国の政策金利の推移
(%)
4
(基準日:2016年7月末)
(2013年7月末~2016年7月末:日次)
政策金利
ニュージーランド(NZ)
3
豪州
2
*8月2日に1.50へ引き下げ
豪州*
1.75
ニュージーランド
2.25
ユーロ圏
0.00
1
ユーロ圏
0
米国
米国
0.25~0.50
日本
▲0.10~0.10
※
日本
▲1
13年7月
14年7月
15年7月
※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コールレート(翌日物)から
マネタリーベースに変更されています。また、2016年1月の金融政策決定会合では、日銀の当座預金の一部に
▲0.1%のマイナス金利の導入を決定しました。
主な先進国の10年国債利回りの比較
(%)
3
(2016年7月末)
2.21%
1.87%
2
1.45%
1
0
▲0.19%
▲0.12%
日本
ドイツ
米国
豪州
NZ
▲1
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの為替レートの推移、主な先進国の政策金利および10年国債利回りを示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
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オーストラリアのマクロデータ
(2013年7月~2016年6月:月次)
(前月比、千人)
100
(2013年7月~2016年6月:月次)
(%)
7.5
雇用者数(左軸)
失業率(右軸)
80
7.0
60
6.5
40
6.0
20
5.5
0
5.0
▲ 20
4.5
▲ 40
13年7月
4.0
14年7月
15年7月
(前年比、%)
130
ウエストパック消費者信頼感指数(右軸)
8
120
6
110
4
100
2
90
0
80
▲2
13年7月
(2013年7月~2016年7月:月次)
70
14年7月
15年7月
(2013年7-9月~2016年4-6月:四半期)
(%)
4
ナショナル・オーストラリア銀行企業景況感指数
20
小売売上高(前年比)(左軸)
10
ナショナル・オーストラリア銀行企業信頼感指数
インフレ率
インフレ率加重中央値
15
3
10
5
2
0
1
▲5
▲ 10
13年7月
14年7月
15年7月
16年7月
0
13年9月
(2013年7月~2016年6月:月次)
(億豪ドル)
30
貿易収支
20
インフレ目標
2~3%
14年9月
15年9月
(2013年7月~2016年7月:月次)
(10億豪ドル)
100
外貨準備高
80
10
0
60
▲ 10
40
▲ 20
▲ 30
20
▲ 40
▲ 50
13年7月
14年7月
15年7月
0
13年7月
14年7月
15年7月
16年7月
出所:ブルームバーグおよびIMFが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来におけるオーストラリアの各種経済指標の推移を示唆、保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
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[投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項]
●
投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建
資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。した
がって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金
を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信
託は預貯金と異なります。
投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ
スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。
●
投資信託に係る費用について
みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ
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購入時手数料 : 上限 3.78% (税抜3.50%)
換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率
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信託財産留保額 : 上限 0.5%
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16% (税抜2.00%)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の
加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等
により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■その他の費用
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認
ください。
●
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《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき
ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に
おける最高の料率を記載しております。
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しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、
お客さまご自身が投資に関してご判断ください。
商 号 等 / みずほ投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号
加入協会 / 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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