中国:兖鉱集団 276 営業日制度 生産能力削減措置に厳格に対応 2016 年 5 月 26 日掲載 5 月 13 日付けの地元報道によると、兖鉱集団の董事長は、今後炭鉱における 276 営業日制度及び国の過 剰な生産能力解消の措置を厳格に実施すると発表した。 山東省の生産炭鉱が新たに定めた生産能力データでは、兖鉱集団の 9 生産炭鉱の生産能力は 4,065 万トン、 276 営業日制度で新たに定められた生産能力は 3,145 万トン、生産能力 920 万トンを削減する。建設中のある炭 鉱の設計生産能力は 180 万トンだったが、新たに定めた生産能力は 151 万トンとした。 山東省煤炭工業局、山東煤鉱安全監察局は、4 月末、合同で省全体の炭鉱における新たな確定生産能力に 基づく厳格な組織的生産に関する通知を発表。5 月 1 日より山東省管轄区内の全ての生産建設炭鉱におい て、省煤炭局が新たに定めた生産能力及び 276 営業日に基づき、厳格に組織的生産を行い、原則、法定休日 及び日曜日の生産活動を停止、能力以上の生産、過剰な生産、定員以上の生産を厳しく禁止する。 5 月 10 日~12 日、国の監察チームは、山東省の炭鉱に対し、276 営業日制度の実施状況について監督・ 査察を行い、兖鉱集団、淄鉱集団、棗鉱集団等の業務報告をヒアリング、済寧、棗庄市管轄区の 10 炭鉱にて抜 き打ち検査を実施。監察チームは、山東省に対して、引き続き、新たに定められた生産能力に関する監督・ 管理業務に力を入れ、生産量の削減を確実に実施するよう求めた。 分析によると、今回の 276 営業日制度の実施に対して、国有企業及び監督管理は比較的厳しく、一部の民 営企業の実施状況には、一定の柔軟性がある。最近の調査・研究によると、276 営業日の実施状況は良好で、 大多数の企業では、2016 年度生産量は、2015 年度生産量を大幅に下回る見込み。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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