インドネシア:石炭輸出の成長 数年間は遅れ

インドネシア:石炭輸出の成長 数年間は遅れ
2016 年 7 月 14 日掲載
7 月の石炭市場に関する BMI Research 社分析では、中国の石炭需要の鈍化やインドの自給自足に向け
た入札実施により、インドネシアの石炭輸出の成長は、今後数年間の遅れが予想される。フィリピンは、
国のエネルギー不足により、インドネシアの石炭市場にとって依然として硬調だが、海上の安全保障問題
が、輸出の将来を決定する。
石炭輸出は、中国の石炭需要の鈍化、インドの自国生産量の増加、インドネシアからの石炭バージのフ
ィリピン海域での Abu Sayyaf 反乱グループによる襲撃により、今後数四半期にわたって石炭輸出は鈍化
すると予想される。
中国では、インドネシアの一般炭は大気汚染の削減や環境悪化防止のため、その需要が減少すると予想
される。中国のエネルギーミックスにおける石炭シェアは、2016 年 64.4%が、2025 年には 54.0%と予測
されている。
(石炭開発部 辻
誠)
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