ブラジルの投資環境 情報提供資料 2016年6月8日 栄光の時を経て 2015年のブラジルのGDPは前年比▲3.8%となり、リーマンショック直後の2009年(前 年比▲0.1%)以来のマイナス成長に落ち込みました。2009年と現在は、マイナス成長のほ かにも繋がりがあります。 1つは、オリンピックの決定と開催です。今年8月に開催されるリオデジャネイロ・オリン ピックは、2009年10月に開催地として選ばれ、そこから今年の開催に向けて準備が進めら れてきました。もう1つは、一人当たりGDPが8,000ドル台の同水準であることです。 2008年~2009年の一人当たりGDPは、1万ドルの大台超えに向けて、8,000ドル台で足 踏みしていましたが、資源ブームも相まって、2010年には1万ドルを突破しました。1万ド ル超えからもう一段の高みに上るには、①経済を始めとした様々な分野での透明な制度の構 築、②高度人材の育成、③自由な競争環境の整備など政府主導の改革が必要ですが、その間 に改革を積極的に進めることなく、2015年には再び1万ドルを割り、8,000ドル台へ逆戻 りしています。 6月1日、今年1-3月期のGDP成長率が発表されました。前年比▲5.4%(8四半期連続の マイナス)、前期比▲0.3%(5四半期連続のマイナス)の景気後退局面です。 まずは、今年のオリンピックの成功と景気悪化の歯止めなどの足場固めから一歩ずつ進んで いくことが期待されます。 ブラジルの実質GDP(前期比)推移 (%) (2009年1-3月期~2016年1-3月:四半期) 3.0 1.5 ▲0.3 0.0 ▲ 1.5 ▲ 3.0 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は、将来におけるブラジルの実質GDP(前期比)の推移を示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 1/4 5月の市況と今後の見通し 5月の市況 ブラジルレアルの為替レートの推移 5月のブラジルレアル(以下、レアル)は、対米ドル で下落しました。テメル氏が大統領代行に就任し、 組閣メンバーが安定的との見方などが上昇要因とな る一方、ブラジル中銀による米ドル買いレアル売り 介入などが下落要因となり、前月末比では下落しま した。 今後の見通し (円) 80 レ ア ル 高 レ ア ル 安 (2011年5月末~2016年5月末:月次) (レアル) 1.2 70 1.7 60 2.2 50 2.7 40 3.2 レアル/円(左軸) 米ドル/レアル(右軸:逆目盛り) 30 20 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 3.7 4.2 16/5 (年/月) ブラジルの政局安定化への期待感がレアルの上昇要 因となっているものの、国内経済の停滞など、経済 (基準日:2016年5月末) ファンダメンタルズが弱いことや、ブラジル中銀に よる米ドル買いレアル売り介入などがレアルの上値 対円 16年5月末 を抑える要因になると思われます。 1ヵ月前 6ヵ月前 プラス 要因 ・ブラジルの政局安定化への期待感 ・原油価格の反発 ・主要国対比での大きな金利差 1年前 3年前 5年前 マイナス 要因 ・政局の混乱 ・国内経済の停滞 ・ブラジル中銀の米ドル買いレアル売 り介入 ・財政収支改善の遅れ 30.7 31.0 (▲ 1.0%) 31.8 (▲ 3.7%) 39.0 (▲ 21.5%) 46.9 (▲ 34.7%) 51.6 (▲ 40.6%) 対米ドル 3.61 3.43 (▲ 4.9%) 3.87 (7.1%) 3.18 (▲ 12.0%) 2.14 (▲ 40.7%) 1.58 (▲ 56.2%) ※カッコ内は基準日までの期間騰落率(▲はレアル安を意味) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資 顧問が作成。 ※上記は、将来におけるブラジルレアルの為替レートの推移を 示唆、保証するものではありません。 NEWS リオ五輪期間は観光ビザを免除 ブラジル政府は、リオ五輪期間限定で日本国籍の旅行者に 対して観光を目的とするビザを免除するプログラムを実施 します。 ビザ免除の適用期間は6月1日~9月18日入国まで(最大 90日間、延長不可)で日本のほか、アメリカやカナダ、 オーストラリアが同プログラムの対象となります。 関係者はビザ免除の目的について「五輪期間に日本からは 多くの訪問者が見込めるほか、滞在も長期になり、現地消 費増にも期待がもてる」と発言しています。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 2/4 主要国の政策金利の推移 主要通貨の短期金利 (%) 14 12 10 8 6 4 2 0 ▲0.05% ▲2 ▲4 円 (%) 16 ND F活用 (2016年5月末) 11.26% (2011年5月末~2016年5月末:日次) ブラジル 14.25% 14 12 10 8 1.85% 6 0.47% 4 2 米ドル 豪ドル 米国 0.25% ~ 0.50% 日本 ▲0.10%~0.10% 0 11/5 ブラジル レアル 12/5 13/5 14/5 15/5 豪州 1.75% 16/5 (年/月) ※各通貨の短期金利はそれぞれ、円:Libor1ヵ月物金利、米ドル:Libor1ヵ月物金利、豪ドル:BBSW(豪州銀行間取引金利)1ヵ月 物、ブラジルレアル:JPモルガンELMI+(*)を使用しています。 ※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コールレート(翌日物)からマネタリーベースに 変更されています。 *JPモルガンELMI+とは、JPモルガン社が算出し公表している新興国の現地通貨建ての短期金融市場の収益率を表す指数で、主に新 興国のNDF取引等を基に算出される指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はJPモルガン社に帰属します。 またJPモルガン社は、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。 ブラジルのマクロデータ (2011年5月~2016年3月:月次) (%) 11/5 15 12/5 (2011年5月~2016年4月:月次) (%) 20 13/5 14/5 15/5 経済活動指数(前年比) 鉱工業生産(前年比) 実質GDP(前年比) 10 10 5 0 0 ▲5 ▲10 ※実質GDPのデータは四半期毎 (2011年4-6月期~2016年1-3月期) ▲10 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 (年/月) ▲20 11/5 (2011年5月~2016年5月:月次) (億米ドル) 280 貿易収支:右軸 輸入:左軸 輸出:左軸 (億米ドル) (%) 125 100 200 75 160 50 120 25 80 0 40 ▲ 25 12/5 13/5 14/5 15/5 13/5 ( (年/月) 15/5 14/5 (2011年5月~2016年4月:月次) 240 0 11/5 12/5 ▲ 50 16/5 (年/月) 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 11/5 インフレ率(前年比) インフレ目標 2.5~6.5% 12/5 13/5 14/5 15/5 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における主要通貨の短期金利、主要国の政策金利、ブラジルのマクロデータを示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 3/4 ブラジル株式(ボベスパ指数)のパフォーマンス 70,000 (基準日:2016年5月末) (2011年5月末~2016年5月末:月次) 騰落率 60,000 50,000 40,000 30,000 11/5 12/5 13/5 14/5 15/5 16/5 (年/月) 1ヵ月 ▲ 10.1% 6ヵ月 7.4% 1年 ▲ 8.1% 3年 ▲ 9.4% 5年 ▲ 25.0% ※騰落率は基準日までの期間騰落率 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるブラジル株式(ボベスパ指数)の推移を示唆、保証するものではありません。 [投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項] ●投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨 建資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。し たがって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 金を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資 信託は預貯金と異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ●投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費用 購入時手数料 : 上限3.780%(税抜3.50%) 換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を示すこと ができません。 信託財産留保額 : 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16%(税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の 加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等 により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認 ください。 ●投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金融 機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会社が 行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に おける最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、 お客さまご自身が投資に関してご判断ください。 商 号 等/ みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 4/4
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