ブラジルの投資環境 情報提供資料 2016年8月8日 新中銀総裁下の初の金融政策決定は政策金利を据え置き 7月19日~20日、ゴールドファイン氏が中銀総裁に就任後、初めての通貨政策委員会 (COPOM)が開催されました。決定内容は政策金利の14.25%の据え置きで、「基本シナ リオと現在のリスクバランスは、金融緩和の余地がないことを示唆している」という決定理 由はこれまでと変わりませんでした。ただし、ブラジル中銀の金融政策決定に関する声明文 はこれまで数行でしたが、今回は内外経済や物価に関する見解が示されました。 国内経済については、短期的な経済活動の安定化の見込みに触れつつも、経済指標など (evidences)は経済が高水準の(生産能力、雇用、在庫などの)余剰(idleness)を抱え続け ていることを示唆しているとしています。外部環境については、依然として厳しいシナリオ 認識で、新興国経済は短期的には比較的良好だが、世界経済の回復力は成長への不確実性に 伴う脆弱さが残っていると指摘しています。 また、金融政策決定においてより重要なインフレ率に関しては、2017年末にインフレター ゲットの中心値である4.5%近辺へ低下する見通しが示されましたが、高インフレが持続する リスクとして、①食料品価格や②長期の高インフレによる慣性作用などが指摘されました。 経済に必要な調整(財政改革など)に関しては、実行性に関する不透明感を指摘する一方で、 進捗すればインフレ期待を低下させるとして、今後のインフレ動向を占ううえで、財政改革 の行方を重要視していることがうかがえます。 政策金利とインフレ率の推移 (%) 11/7 16 14 インフレ率(予測値) (%) 12/7(2011年7月末~2016年7月末、日次) 13/7 14/7 15/7 政策金利 インフレ率(前年比) 10 (2016年9月~2018年6月、四半期) 14.25 12 8 10 8.84 8 6 6 4 4 インフレターゲット2.5%~6.5% 2 0 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 16/7 ※ブラジル中銀の予測値(前年比) 2 16/3Q 17/1Q 17/3Q (年/月) ※インフレ率は、2016年6月までの月次データを使用。 18/1Q (年/四半期) 出所:ブルームバーグ、ブラジル中銀が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は、将来における政策金利、インフレ率の推移を保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 1/4 7月の市況と今後の見通し 7月の市況 ブラジルレアルの為替レートの推移 7月のブラジルレアル(以下、レアル)は、対米ドル で下落しました。ブラジル中銀が米ドル買いレアル 売り介入を実施したことに加え、イタリアの銀行の 不良債権懸念などが嫌気されました。また、原油価 格が軟調な展開となったことなども下落要因となり ました。 今後の見通し (円) 80 レ ア ル 高 レ ア ル 安 (2011年7月末~2016年7月末:月次) (レアル) 1.2 70 1.7 60 2.2 50 2.7 40 3.2 30 3.7 レアル/円(左軸) 米ドル/レアル(右軸:逆目盛り) 20 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 4.2 16/7 (年/月) 政府の財政再建への姿勢やブラジル中銀による高金 利維持を通じた物価抑制策など、今後の状況改善に (基準日:2016年7月末) 関する期待が高まっています。ただし、依然として 景気底打ちが見いだせないことやブラジル中銀によ 対円 16年7月末 る米ドル買いレアル売り介入などがレアルの上値を 1ヵ月前 抑える要因になると思われます。 6ヵ月前 プラス 要因 ・ブラジルの政局安定化への期待感 ・主要国対比での大きな金利差 ・原油価格の反発 1年前 3年前 5年前 マイナス 要因 ・国内経済の停滞 ・ブラジル中銀の米ドル買いレアル売 り介入 ・財政収支改善の遅れ ・政局の混乱 31.4 32.1 (▲ 2.3%) 30.3 (3.7%) 36.2 (▲ 13.3%) 43.0 (▲ 27.0%) 49.5 (▲ 36.6%) 対米ドル 3.25 3.21 (▲ 1.1%) 4.00 (23.1%) 3.42 (5.3%) 2.28 (▲ 29.9%) 1.55 (▲ 52.3%) ※カッコ内は基準日までの期間騰落率(▲はレアル安を意味) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資 顧問が作成。 ※上記は、将来におけるブラジルレアルの為替レートの推移を 示唆、保証するものではありません。 NEWS ブラジルオリンピック開幕! 2016年8月5日、南米初となるオリンピックの開会式がブラジル・リオデジャ ネイロのマラカナン競技場にて行われました。ブラジル政府はオリンピック開 催期間に合わせて日本人向け観光ビザを免除(6月1日~9月18日:最大90日 間)するなど、観光客増に期待しています。 日本人選手も多数出場するオリンピックは、今月21日まで開催されています! 開催期間 オリンピック 2016年8月5日〜21日 パラリンピック 2016年9月7日〜18日 参加国・人数 200ヵ国超・約10,500人 160ヵ国超・約4,350人 新競技 7人制ラグビー、ゴルフ カヌー、トライアスロン 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 2/4 主要国の政策金利の推移 主要通貨の短期金利 (%) 14 12 10 8 6 4 2 0 ▲0.04% ▲2 ▲4 円 (%) 16 ND F活用 (2016年7月末) 12.44% (2011年7月末~2016年7月末:日次) ブラジル 14.25% 14 12 10 8 1.80% 6 0.50% 4 2 米ドル 豪ドル 米国 0.25% ~ 0.50% 日本 ▲0.10%~0.10% 0 11/7 ブラジル レアル 12/7 13/7 14/7 15/7 豪州 1.75% 16/7 (年/月) ※各通貨の短期金利はそれぞれ、円:Libor1ヵ月物金利、米ドル:Libor1ヵ月物金利、豪ドル:BBSW(豪州銀行間取引金利)1ヵ月 物、ブラジルレアル:JPモルガンELMI+(*)を使用しています。 ※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コールレート(翌日物)からマネタリーベースに 変更されています。 *JPモルガンELMI+とは、JPモルガン社が算出し公表している新興国の現地通貨建ての短期金融市場の収益率を表す指数で、主に新 興国のNDF取引等を基に算出される指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はJPモルガン社に帰属します。 またJPモルガン社は、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。 ブラジルのマクロデータ (2011年7月~2016年5月:月次) (%) 11/7 15 12/7 (2011年7月~2016年6月:月次) (%) 20 13/7 14/7 15/7 経済活動指数(前年比) 鉱工業生産(前年比) 実質GDP(前年比) 10 10 5 0 0 ▲5 ▲10 ※実質GDPのデータは四半期毎 (2011年7-9月期~2016年1-3月期) ▲10 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 (年/月) ▲20 11/7 (2011年7月~2016年7月:月次) (億米ドル) 280 貿易収支:右軸 輸入:左軸 輸出:左軸 (億米ドル) (%) 125 100 200 75 160 50 120 25 80 0 40 ▲ 25 12/7 13/7 14/7 15/7 13/7 ( (年/月) 15/7 14/7 (2011年7月~2016年6月:月次) 240 0 11/7 12/7 ▲ 50 16/7 (年/月) 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 11/7 インフレ率(前年比) インフレ目標 2.5~6.5% 12/7 13/7 14/7 15/7 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における主要通貨の短期金利、主要国の政策金利、ブラジルのマクロデータを示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 3/4 ブラジル株式(ボベスパ指数)のパフォーマンス 70,000 (基準日:2016年7月末) (2011年7月末~2016年7月末:月次) 騰落率 60,000 50,000 40,000 30,000 11/7 12/7 13/7 14/7 15/7 16/7 (年/月) 1ヵ月 11.2% 6ヵ月 41.8% 1年 12.7% 3年 18.8% 5年 ▲ 2.6% ※騰落率は基準日までの期間騰落率 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるブラジル株式(ボベスパ指数)の推移を示唆、保証するものではありません。 [投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項] ●投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨 建資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。し たがって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 金を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資 信託は預貯金と異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ●投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費用 購入時手数料 : 上限3.780%(税抜3.50%) 換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を示すこと ができません。 信託財産留保額 : 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16%(税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の 加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等 により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認 ください。 ●投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金融 機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会社が 行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に おける最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、 お客さまご自身が投資に関してご判断ください。 商 号 等/ みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 4/4
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