海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証事業 仕様書 1 事業名 海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証事業 2 企画提案に盛り込む事業の具体的内容 ⑴ 海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証試験用設備(配管等)設 置と運用について 沖縄県海洋深層水研究所(以下「研究所」)内で稼働中の沖縄県海洋温度差発電実 証設備(以下「OTEC設備」)で使用した海洋深層水および表層海水(以下「発電使用 後海水」)を利用するための配管および必要な附属設備を設置し、研究所内や周辺企 業等で発電使用後海水を利用することにより経済性向上、エネルギー消費量低減、放 水による環境負荷低減等の効果を得る技術に関して、実証試験を行う。 設備は、次に掲げる条件を満たすものとする。 ア 天候、気温、海水温の変化に応じた海水の使用状況およびその効果の検証に必要 なデータを取得することが可能であること。 イ ⑵ 設置場所の気候等を踏まえ、堅固で耐久性を有する設備とすること。 実証試験用設備の運転データ解析 上記⑴で掲げた実証試験により得られたデータを用いて、次に掲げる評価を実施す る。 ア 発電使用後海水の利用による、エネルギー消費量低減効果の算出 イ 同、経済性向上効果の算出 ウ 同、放水による環境負荷低減効果の評価 エ 取水量を増大させた際のア~ウの効果に関する予測 ⑶ その他本件事業の目的に適合する内容について 上記⑴及び⑵に掲げるもののほか、本件事業の目的に適合するものとして、次に掲 げる内容を含めること。 ア 本件事業へ協力・連携する民間事業者とその協力内容 イ 本件に関する現地視察・見学、および取材等への対応 ウ 本件事業が終了した後の設備の利活用の方法 エ 本件事業の実施状況を把握し、実施のあり方を検討するための検討委員会の設置 オ その他本件事業の目的に適合するものがあれば、内容に含めることができる。 3 事業の実施に当たっての条件 ⑴ OTEC設備使用後の海洋深層水及び表層海水を利用するに当たっては、現に研究所か ら海洋深層水の分水を受けている者の分水の利用並びに研究所の既存の施設及び設備 の機能に影響がないようにすること。 ⑵ 本件事業を実施するに当たっては、県や各関係機関との事前及び事後の連絡及び協 議等を十分に行うこと。 4 経理及び財産 ⑴ 本件事業の実施に当たっては、会計帳簿を備え、他の経理と明確に区分して収入額 及び支出額を記載し、使途を明らかにしておくこと。 ⑵ 費用の支出内容を証する書類は、閲覧に供することができるよう整備し、会計帳簿 とともに委託業務の完了した日の属する会計年度の終了後5年間保存すること。 ⑶ 本件事業を実施するために購入し、又は製造した財産のうち、取得価格が50万円以 上であり、かつ、使用が可能な年数が1年以上のものの所有権は、沖縄県に帰属する が、受託者が使用することを認めるものとする。 5 成果物 ⑴ 提出物 ア 業務報告書(A4版) 5部 長期の使用に耐えるよう装丁した報告書を5部作成する。 イ 業務報告書(A4版簡易製本、モノクロ印刷) 30部 簡易に製本した報告書を30部作成する。 ウ その他 電子媒体により上記ア、イ及び集計データ等の成果物を提出する。 ⑵ 6 提出期限 平成29年3月31日までに当該年度の業務報告書を提出する 著作権等の扱い ⑴ 成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下 「著作権等」とする)は、沖縄県が保有するものとする。 ⑵ 成果物に含まれる受託者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」 とする)の著作権等は、個々の著作権者等に帰属するものとする。 ⑶ 納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、受託者が当該著作物の使用 に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。 7 その他 受託者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき又は 本仕様書に記載のない細部事項については、担当職員と協議してその指示に従うこと。
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