特記仕様書(PDF文書)

別紙2
特
記
仕
様
書
1. 業務の目的
本市では現在、日常生活に必要な地域住民の移動手段の確保や、街のに
ぎわいの創出などにつながるバス交通や鉄道、徒歩、自転車等の交通手段
を組み合わせた持続可能な公共交通ネットワークを形成するため、交通施
策の基本となる計画である「下関市総合交通戦略」の策定を目指している。
本業務では、下関市総合交通戦略を策定するために前年度業務で実施し
た交通実態調査の結果を用いて、現状の実態や将来需要予測などの解析を
行い、市内の公共交通の課題や現状についてとりまとめを行うことで、市
内の交通計画の基本的なあり方や方向性をとりまとめた総合交通戦略マ
スタープラン素案の作成を検討することを目的とする。
2. 業務名
平成28年度
下関市総合交通戦略策定業務
3. 業務期間
契約締結日から平成29年3月24日(金)
4. 前年度交通実態調査の成果等
① 調査対象圏域は下関市全域
② 有効回収票は約9,800票
③ エディティング及びコーディングを行い、単純入力データを作成
④ 単純入力データは本業務の受注業者へ貸出を行う
5. 業務内容
(1)業務に伴う計画・準備
業務に関する作業手法や工程など実施計画書を作成し、業務内容全体
の計画を行う。また、調査項目の検討などを行い、業務に必要な資料
の収集・整理を行う。
(2)マスターデータの作成
1)有効サンプルの検証
前年度成果である有効サンプルについて、拡大処理の前段として調
査結果の特性を地域、属性、トリップに関して把握するため、性別
構成比、性別年齢階層別構成比、職業構成比、地域別平均トリップ
数、性別年齢階層別目的トリップ数などの集計を行う。
2)拡大係数の検討・付与
集計結果をもとに、母数となる性年齢別階層別ゾーン人口に対する
拡大手法を検討する。
拡大処理後の結果について、妥当性の検証を行い、マスターデータ
を作成する。なお、集計についてはBゾーンを基本とする。
(3)基礎調査結果からみた現況交通問題・課題整理
1)基礎調査集計分析
マスターデータを用いて、基礎的な集計を行う。基礎集計は、都市
の概要、生成・発生原単位、生成交通量、発生集中交通量、交通分
布、機関分担、トリップ数、端末交通手段など基礎的なデータを集
計する。
2)交通問題・課題整理
(3)1)で行った基礎集計及び既存資料から市内の交通問題及び
課題の抽出・整理を行う。
(4)将来需要予測
1)予測の前提整理
将来需要予測をするにあたり、その前提となる条件を抽出し、整理
する。
2)モデル作成と現況再現
四段階推計法の手法を用い、下記に示す予測モデルを構築し、市内
の現況を再現する。
① 生成交通量・発生集中交通量を推計するための各予測モデル
② 分布交通量を推計するための分布モデル
③ 分担交通量を推計するための機関分担モデル
④ 配分交通量を推計するための配分交通モデル
なお、機関分担モデルについては、階層構造を持つロジットモデル
の採用を基本とする。
3)将来予測
作成した予測モデルに基づき、生成交通量、発生集中交通量、分布
交通量、配分交通量のそれぞれを予測する。また、交通手段別の将
来OD表とネットワークをもとに、将来の交通需給バランスを評価
する。その際には国等が実施した将来自動車交通量との整合性に十
分留意すること。
(5)総合交通戦略マスタープラン素案の検討
マスタープラン立案の前提整理
(3)(4)で得られた情報及び上位計画や既存資料を活用して、
マスタープラン立案の前提となる諸条件を整理する。
6. 協議会開催支援
マスタープラン素案を作成するために、関係機関から構成する協議会
の運営を行うものとし、協議会に関する準備・調整・協議、会議資料
の作成、議事録の作成等の運営に関する支援をすること。
(3回開催予
定)
7. 打合せ協議
本業務の打合せ協議は初回、中間1回、最終の計3回とする。
8. 成果品
以下の成果品を納めるものとする。
・業務報告書(A4版)
・上記報告書の電子データファイル
3部
3部
9. 業務にかかる費用
本業務に関する必要なすべての費用を負担すること。
10.その他
特記仕様書(環境編簡易)」
(別紙3)、
「下関市暴力団排除条例に係る特
記事項」(別紙4)及び「個人情報取扱事項」(別紙5)に記載されて
いる事項を順守すること。
以上