8 建物設備における家屋と償却資産の区分について 自己所有の家屋の

建物設備における家屋と償却資産の区分について
自己所有の家屋の建築設備は、固定資産税では家屋と償却資産に区分して評価しています。
償却資産となるものは、容易に取り外して移動できるもの、独立した機器としての性格が
強いもの、特定の生産のため又は業務用の設備等が該当します。また、税務会計上、家屋
と一括して減価償却していても家屋の評価に含まれないものは申告が必要となります。
設備の内容
償却資産となるもの
受変電設備
設備一式(キュービクル等)
予備電源設備
中央監視装置
設
備
の
種
類
家屋の評価に含まれるもの
発電機・蓄電池設備、無停電電源設備
等
監視盤、センサー、配管及び配線等設備一
式
電灯照明設備
屋外の照明設備(屋外灯等)一式
電力引込設備
引込工事一式
動力配線設備
特定の生産・業務用の設備
左記以外の設備
電話配線設備
電話機・交換機等の機器
電話配線・配管等
LAN 設備
設備一式
放送・拡声器設備
カメラ、スピーカ、マイク、アンプ等の機器
配線・配管等
インターホン設備
インターホン機器
配線・左記以外の設備
給排水設備
屋外の給排水管設備、引込工事
屋内の給排水管設備
給湯設備
局所式設備(温水器・湯沸器等)
中央式設備
ガス設備
屋外設備、引込工事
屋内の配管等
消防設備
消火器、ホース、避難器具等
消火栓設備等
空調設備
壁掛・据置型エアコン等
家屋と一体となっているもの
外溝工事
工事一式(門・塀・緑化施設等)
その他の設備の例
屋内の照明設備一式
機械式立体駐車場、簡易可動式間仕切
衛生設備(大小便器・洗面台
り、看板、広告塔、カーテン、ブラインド、厨
等)、昇降機(エレベータ・エスカレータ)、
房設備、駐車場・駐輪場、構内舗装等、
自動扉、換気設備、火災報知設
側溝、屋外融雪施設、屋外焼却炉など
備、スプリンクラー設備など
テナント等が取り付けた附帯設備の取り扱いについて
賃貸ビル等を借り受けて事業をされている方(テナント等)が、ご自身の費用により附加
施工または譲渡等によって取得された内装、造作、建築設備等で事業の用に供することが
できる資産については、賃貸ビル等を借り受けて事業をされている方を所有者とみなし、
その内装、造作、建築設備等を償却資産とみなして課税することとなります。この場合、
賃貸ビル等を借り受けて事業をされている方が、当該附加施工した資産について償却資産
(構築物等)として申告していただく必要があります。
(具体的な例)
(1)内装関係∼天井、床、内部・外部仕上げ、建具、間仕切り、その他工事
(2)附帯設備∼電気・ガス・給排水・衛生・空調・運搬設備、その他設備
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