仕様書(PDF:81KB)

大山山頂付近におけるヒメボタル生態調査業務仕様書
1 業務名
平成 28 年度大山山頂付近におけるヒメボタル生態調査業務
2 業務の目的
本業務は、大山山頂付近におけるヒメボタルの分布や生息量の調査を行い、ヒメボタルのライフサイク
ルの推定の基礎資料に資することを目的とする。
3 業務時期
契約締結日から平成28年9月30日まで
4 業務内容
(1)計画準備
本業務の目的・業務内容を把握・確認し、本業務が円滑に遂行できるよう、現地踏査等により現地の
状況を把握した上で、現地調査計画を策定する。
なお、現地調査計画の策定に当たっては、学識経験者の助言・指導を得ることとする。
また、調査に必要な渉外調整、許認可申請を行う。
(2)現地調査
成虫の分布と個体数等調査
ア 調査時期と頻度
成虫の発生初期から終息期(7月頃)に1回/週の計3回以上
イ 調査方法
それぞれの調査区画内で確認される成虫の個体数をカウントし、体長を測定する(体長の計測は
最大 30 個体まで)
。調査は、日没後から 30 分ほどたってホタルが盛んに飛び始めた頃から調査を
開始し、2時間程度実施すること。成虫の産卵等の繁殖行動を確認した場合は、確認位置、状況等
を記録する。
なお、強風や大雨の日はホタルが飛翔しにくくなり正確な記録ができないので、調査を避けるこ
と。
(3)調査結果の考察
上記の調査結果を踏まえて、大山山頂付近におけるヒメボタルの生息分布状況、発生状況を整理する
とともに、次年度以降の生態調査に向けて、調査区間の選定を行う。
(4)報告書の作成
上記の結果を報告書にとりまとめる。
(5)
(1)から(3)のそれぞれにおいて、全国ホタル研究会や鳥取県ホタルネットワークなどの有識者に
助言・指導を得ること。なお、それに伴い発生する報償費、旅費等の支払いは必要に応じて受注者が行
うこと。
5 提出物及び提出部数
(1)業務報告書(紙媒体及びDVD-R等の電子媒体) 1部
6 調査における留意事項
ヒメボタルをカメラのフラッシュや懐中電灯の光で照らさないこと。
違法捕獲行為と誤認されないよう腕章等の着用等により、他の公園利用者との区別を明確にすること。
登山道等から外れないよう啓発を図っている場所で登山道等を外れる場合は、必要最小限の人数及び回
数として生息地の植生等に配慮すること。
調査表には、調査開始時及び終了時の時刻、天候、気温、風の強さを記録すること。
7 その他
大山山頂付近におけるヒメボタル生態調査は、平成 28 年度から 30 年度の3カ年実施する予定としてお
り、本調査は1年目の調査である。