(ク) 課題番号:27-08 課 題 名 強い丹後の稲作を推進 普及センター名 丹後農業改良普及センター 課題分野 ものづくり・販路づくり、安心・安全づくり 普及指導対象 普及指導事項 ① 食味向上技術に取り組む生産者 生産診断技術の波及 ② 「京の輝き」生産者 適正な栽培技術の向上 「祝」生産者 ③ 飼料米生産者 栽培基礎技術の向上 活動内容及び成果 ①特A評価の維持と食味向上技術の普及 食味を向上させる生育診断による施肥を指導するとともに、診断技術を普及。丹後 米改良協会と連携し、技術情報5回発行、青空教室を75カ所で開催、栽培情報のメ ール配信を26回行い、良食味共励会を開催。 ②酒米・ 「祝」の増収と「京の輝き」の高品質化 「祝」は倒伏させずに増収する施肥技術の実証、「京の輝き」は多収性を維持しつ つタンパク含量を適正化させる施肥技術の実証を実施。 また、技術情報13回発行、青空教室を開催、さらに全農家の品質調査を行い、そ の結果をコメントを付して各農家に返却、81%の農家が目標タンパク含有量を達成。 ③飼料米・安定多収と省コスト・省力化の検討 栽培技術の向上による安定多収化の指導を行うとともに、収益性向上のための省コ スト・省力化の実証を実施。 総合コメント ◎達成率には課題もあるが、野心的な取り組みとして評価できる。 ◎栽培暦や青空教室を通じた技術指導についても高く評価できる。 ◎米価が下がる中、「特A」評価維持に向けた支援は評価できる(3名)。しかし、米 価に反映されないと努力が報われない。丹後地域の稲作経営支援を望む(4名)。 ○ブランド力の向上、経営向上に繋がるような長い目での支援を期待する。 ○栽培技術指導だけではなく、マーケティングや構造改革によるコスト削減を考慮 して支援活動を望む。 ◎高齢化の中での稲作に酒米、飼料米でも一定の成果が出ている。 ●果たして「強い」は何を意味しているのだろうか?「特A」を取り続け、酒米生 産も一定の目標をクリアしている。十分「強い」に匹敵する結果を出しているに も関わらず、関係者の表情は芳しくない様子。理想の価格、流通量を担保するた めのソリューションをそろそろ考え直さないといけないのではないか。「いつかは わかってくれる……」では、いつ幸せが来るかわからなくなってはしまわないか。 普及指導計画への反映状況等 ■市町、JAとともに連携して活動している「丹後米改良協会」 「丹後米生産流通協議会」 を核に、栽培技術だけではなく、マーケティングや構造改革によるコスト削減対応を していく。 ■酒造好適米「祝」については、品質の確保を図りつつ反収を確保するため、原因を究 明し、次年度計画に反映させていく。また、新たな施肥技術の実証も計画している。
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