Ⅱ－３．農業分野 （３）①ア 指定生乳生産者団体制度の是非・現行の補給金の交付対象の在り方を含めた抜本的改革 詳細は答申19～20ページをご確認ください。 現行の生乳生産・流通に関する制度について 抜本的な改革を検討します 現 状 加工原料乳生産者 への補給金 生産量指示 （農水省） 原則、全量を販売委託 指定生乳生産者団体 （指定団体） 乳業メーカー 【指定団体を通さない場合】 自家製造販売 酪農家 小 売 店 等 最終需要者 消費者 酪農家 自主流通団体 乳業メーカー 補給金の支給なし 指定生乳生産者団体制度の導入（昭和40年）後の生乳需給構造の変化や 近年の消費者ニーズの多様化に対応し、我が国酪農業の生産基盤を強化 しつつ、酪農家の一層の所得向上を図ることが必要。 指定生乳生産者団体制度の是非、現行の補給金の交付対象の在り方を含めた 抜本的改革について検討し、平成28年秋までに結論を得る。 規制改革により実現すること ●指定生乳生産者団体制度の是非、現行の補給金の交付対象の在り方を 含めた抜本的改革について検討、結論が得られ、これらを通じて、酪農業 の生産基盤強化、酪農家の所得向上が図られる。 7 Ⅱ－３．農業分野 （３）①イ バター等乳製品のモニタリング等の強化 詳細は答申20ページをご確認ください。 バター等乳製品のモニタリング等を強化します 現 状 ■昨今のバター不足等への対応のため、国家貿易の仕組みで輸入されているが、 必ずしも国民のもとにバターが適時に届けられていないとの指摘がある。 バターが適時に流通 していないとの指摘 国家貿易で輸入された乳製品の流れ 輸入量・時期を決定 落札者 農水省 （alic） 輸出国 買入 売渡 乳業メーカー・ 商社・卸業者 等 小売・ 洋菓子店等 消費者 需要者 （メーカー等） alic：（独）農畜産業振興機構 在庫があるのに店頭にない・・・ これは私たちも不思議なのです。 バター・マーガリン 売り切れ 申し訳ございません 乳業メーカー 買いにきても欠品していたり、売っていても 「おひとりさま１点まで」だったり・・・ 売り切れ 申し訳ございません 洋菓子店 バターの取引先からも出荷制限がかかっていて、 欲しい材料が思うように手に入らないなぁ・・・ 消費者 規制改革内容 ●国家貿易で輸入した乳製品について、売渡の際に最終消費までの流通に係る 計画を確認し、不明確な場合には売渡をしないこととする。また、その計画 が着実に履行されるよう、報告徴収・検査を通じて確認を行う。 ●バターの市場調査について、「欠品・取扱なし」の小売店の割合に加えて、 購買点数等の制限に係る状況や業務用向けバターの需給状況にも対象を広げ る。また、日々の需給動向を把握できるよう調査精度を向上させる。 規制改革により実現すること ●バター等乳製品の輸入・流通についてモニタリングの強化が図られる。 8 Ⅱ－３．農業分野 （３） ② 生産資材価格形成の仕組みの見直し及び生産者が有利に取引できる流通・ 加工の業界構造の確立に係る取組 詳細は答申21～22ページをご確認ください。 農業生産資材の価格を低減するとともに、生産者が 有利に取引できる流通・加工の業界構造の確立を目指します ■我が国農業は生産資材の価格が高く、生産コストに影響しているとの指摘がある。 ■生産者が有利に取引できる流通・加工の業界構造にも課題があるとの指摘がある。 多様な販売ルート (一例) 日韓の資材費の価格差(一例) （米作10aあたり） 市場流通 生活者 末端販売 単価 生活者 小売店 仲卸 市場 30円 流通日数３～４日 ＪＡ 生産者 手取金額 生産者 27,530 日本は韓国に比べ、資材の 価格が高いとの試算結果 末端販売 単価 100円 （農林水産省資料より作成。単位：円） 直売流通（道の駅） 韓国 日本※ 流通日数０日 直売所 4,424 生産者 手取金額 7,555 生産者 9,500 72円 5,102 90円 2,498 韓国 日本※ ※兼業含む全農家。 62円 安く仕入れて 生産コストを下げたいな 流通日数１日 流通 事業者 生活者 生産者 手取金額 小売店 農機具 農薬 生産者 肥料 流通事業者を介した産直流通 韓国 日本※ 末端販売 単価 95円 (株)農業総合研究所資料より 少しでも有利なルートで売りたいな 生産者のみならず、生産資材メーカーや流通事業者、関連団体などが一体となって 効果的な方策を進めていくことが重要。 また、一方では… ■資材の調達や生産物の販売に際し、公正・自由な競争環境が確保されている とは言いがたい状況が指摘されている。 これじゃあお手上げだ… 規制改革内容 ●生産資材価格形成の仕組みの見直し、生産者が有利な条件で安定取引を行 うことができる流通・加工の業界構造の確立について検討・結論。 ●公正取引委員会は、農業分野における独禁法違反被疑行為について、情報 提供窓口を通じた情報収集や、「農業分野タスクフォース」による調査な どにより、公正かつ自由な競争環境を確保。 規制改革により実現すること ●生産者が、より安く資材を調達し、より高く農産物を販売できるようになる。 ●その前提となる公正かつ自由な競争環境が確保される。 9
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