ベトナム：輸入炭が急増国内炭は在庫増加 2016 年 6 月 23 日掲載 6 月 15 日付けの地元報道によると、安価な輸入炭が急増する一方、国内炭の石炭在庫量が増加している。VINACOMIN は、石炭在庫量が、過去には 700～800 万ﾄﾝになったことはあるが、現在は 1,000 万ﾄﾝと高水準になったと報告した。 Quang Ninh 省税関によると、同省の 1～4 月の石炭輸入量は 160 万ﾄﾝ(前年度同期は 140 万ﾄﾝ)。国内企業は、肥料工場やセメント工場、火力発電に石炭を提供するため、ロシア、豪州、中国、インドネシアから石炭を輸入。 VINACOMIN 幹部によれば、同社は既に 30 万ﾄﾝを輸入(2016 年度の輸入見込み量は 150 万ﾄﾝ)。同幹部は、輸入炭は国内炭よりも 5～10 USD/ﾄﾝ安く、安価な輸入石炭の需要が増しているとした。国内の石炭火力発電所は、国内炭ではなく輸入炭を使う傾向にあり、2016 年末に稼働予定の Tra Vinh 省 Duyen Hai 第 3 石炭火力発電所は、インドネシアから年間 350～400 ﾄﾝの石炭を輸入する見通し。 (石炭開発部辻誠) おことわり：本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。