米国MLPマーケット・ウィークリー - レッグ・メイソン・アセット・マネジメント

米国MLPマーケット・ウィークリー
2016年5月24日
≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫
アレリアンMLP指数
価格指数
トータル
リターン指数
米国株(S&P500)
予想配当
利回り
トータル
リターン指数
米国REIT
トータル
リターン指数
予想配当
利回り
予想配当
利回り
米10年国債
利回り
WTI
原油先物
( ドル/ バレル)
ヘンリーハブ
天然ガス先物
( ドル/ 百万
BTU)
2015年12月31日
289.76
1,103.67
8.53%
3,821.60
2.15% 14,650.51
3.83%
2.27%
37.04
2.34
2016年5月13日
292.25
1,163.17
7.94%
3,858.17
2.25% 15,661.20
4.31%
1.70%
46.21
2.10
2016年5月20日
305.02
1,213.99
7.61%
3,871.75
2.25% 15,275.52
4.42%
1.84%
47.75
2.06
前週比
4.4%
4.4%
-0.33%
0.4%
0.00%
-2.5%
0.11%
0.14%
3.3%
-1.6%
年初来
5.3%
10.0%
-0.92%
1.3%
0.10%
4.3%
0.59%
-0.43%
28.9%
-11.8%
前年比
-31.1%
-25.3%
1.59%
-1.3%
0.23%
7.0%
0.74%
-0.41%
-19.0%
-29.3%
(2012年末=100)
トータルリターン指数(配当込み)
MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利
180
14%
S&P500
160
12%
10%
140
8%
米10年国債利回り
MLP
120
6%
米国REIT
100
米国REIT
4%
80
2%
MLP
60
13/1/1
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
0%
13/1/1
16/1/1
S&P500
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
16/1/1
(出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年5月20日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index
≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング(5月16日~5月20日)≫
上昇率上位5銘柄
業種
時価総額
( 1 0 0 万ドル)
週間騰落率
(%)
下落率上位5銘柄
業種
( 1 0 0 万ドル)
週間騰落率
(%)
時価総額
1
EnLink Midstream Partners LP
集積・処理
5,265
12.8 Shell Midstream Partners LP
石油輸送
5,952
-6.4
2
Tallgrass Energy Partners LP
石油輸送
3,637
12.3 Phillips 66 Partners LP
石油輸送
4,981
-2.3
3
Genesis Energy LP
石油輸送
4,202
10.2 Valero Energy Partners LP
石油輸送
2,994
-2.0
4
Western Gas Partners LP
集積・処理
7,468
8.5 Martin Midstream Partners LP
石油貯蔵
779
-1.7
5
Crestwood Equity Partners LP
集積・処理
1,268
7.2 Calumet Specialty Products Partners LP
石油精製
276
-1.4
(出所)ブルームバーグ
(注)時価総額は2016年5月20日時点。
≪先週の米国MLP市場の動き≫
先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は原油価格上昇などを背景に前週末比+4.4%の上昇となりました。年初来
のトータル・リターンでは、MLP(+10.0%)は米国株(+1.3%)や米国REIT(+4.3%)をアウトパフォームする傾向にあります。
世界の石油市場の当面の注目は、6月2日の石油輸出国機構(OPEC)総会に集まりそうです。総会では原油の増産凍結
が主要な議題となるとみられるものの、足元ではサウジアラビアが増産継続の方針を示し、イランが増産凍結に参加する計
画がないと表明していることなどから、増産凍結合意のハードルは依然として高いと考えられます。
一方、足元の原油相場では、ナイジェリアやカナダなどでの原油の生産・供給障害の拡大が、世界的な石油需給安定化
の観測を生んでいます。OPECでは、経済制裁解除に伴って2016年初よりイランの原油生産障害が解消に向かいつつある
一方、ナイジェリアでは武装勢力による石油関連施設への攻撃によって原油生産の落ち込みが顕著となっています。また、
OPEC外では、カナダ西部アルバータ州での大規模な山火事による原油生産への影響が懸念されています。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし
て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当
該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
1
米国MLPマーケット・ウィークリー
≪先週の米国MLP関連ニュース≫
【5月16日、パイプライン拡張計画】 Williams Partners LP(WPZ、集積・処理、時価総額191億ドル)は、米国北東部での
天然ガス州間パイプラインの拡張プロジェクトに関して、オープンシーズン(顧客のエネルギー企業に対するパイプライン利
用条件などの提示時期)の開始を表明。
【5月16日、増資】 Western Refining Logistics LP(WNRL、石油貯蔵、同11億ドル)は総額375万株の公募増資を実施
し、約8,150万ドルを調達。
【5月16日、倒産手続】 Breitburn Energy Partners LP(BBEP、探査・生産、同0.2億ドル)は、米連邦倒産法第11章
(Chapter11)を申請。BBEPは事業を継続しながら、バランスシートの再編を進める。
【5月17日、配当ガイダンス公表】 Tallgrass Energy Partners LP(TEP、石油輸送、同36億ドル)は、2016年の配当の
見通し(ガイダンス)を公表。TEPはキャッシュフローの拡大に伴って2016年には前年比約27~30%の配当成長を見込
み、2017年と2018年には年率で最低20%の増配を予想している。
【5月17日、権益取得・増資】 Shell Midstream Partners LP(SHLX、石油輸送、同60億ドル)は、親会社のRoyal Dutch
Shell社との間で石油パイプライン事業の権益を追加取得する合意を結ぶ。取得額は7億ドル。また、SHLXは5月18日には
1,050万株の公募増資を実施し、約3.5億ドルを調達。
(出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年5月20日時点。
≪MLP関連トピック≫ ナイジェリアやカナダでの生産障害が原油需給の安定化要因に
世界の石油市場の当面の注目は、6月2日の石油輸出
図1:石油輸出国機構(OPEC)加盟国
における原油の生産障害
国機構(OPEC)総会に集まりそうです。総会では原油の増
産凍結が主要な議題となるとみられるものの、足元ではサ
ウジアラビアが増産継続の方針を示し、イランが増産凍結
に参加する計画がないと表明していることなどから、増産
(100万バレル/日)
3.0
イラン
2.5
サウジアラビア
凍結合意のハードルは依然として高いと考えられます。
一方、足元の原油相場では、ナイジェリアやカナダなどで
の原油の生産・供給障害の拡大が、世界的な石油需給
安定化の観測を生んでいます。OPECでは、経済制裁解
除に伴って2016年初よりイランの原油生産障害が解消に
2.0
クウェート
イラク
1.5
ナイジェリア
1.0
向かいつつある一方、足元では武装勢力による石油関連
施設への攻撃によってナイジェリアの原油生産の落ち込み
が顕著となっています(図1)。OPEC外でも、カナダ西部ア
ルバータ州での大規模な山火事の影響から、同国の原油
生産への影響が懸念されています。
0.5
リビア
0.0
11
12
13
14
15
16
(年)
(出所)米エネルギー情報局(EIA) (期間)2011年1月~2016年4月
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし
て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当
該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
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