Page 1 Page 2 徳永竜馬氏の学位論文審査の要旨 論文題目 ヒストン脱

熊本大学学術リポジトリ
Kumamoto University Repository System
Title
ヒストン脱メチル化酵素 Jumonji Domain Containing
3/Lysine-Specific Demethylase 6B の大腸癌発育進展・
予後への影響に関する検討
Author(s)
徳永, 竜馬
Citation
Issue date
2016-03-25
Type
Thesis or Dissertation
URL
http://hdl.handle.net/2298/34568
Right
徳 永
竜 馬 氏 の 学 位 論 文審 査 の要 旨
論文題 目
ヒス
トン脱 メ チル化 酵 素Jumonji Domain Containing 3/Lysine-Specific Demethylase6B
の 大 腸 癌発 育進 展 ・予 後 へ の 影 響 に関 す る検 討
(The role of JMJD3/KDM6B
incolorectal cancer)
J蜘idom血oon㎞g3(㎜3)`よ
こ とで 標 的 遺慨
碗
ピス トンH3の27番
現を調 節 し、9の
棚
目の リジ ンの脱 メチ ノ図 ヒを 行 う
に 関わ りて いる 。㎜3は
癌 部 にお いて 醐
し
て 癌 遺 伝 子 と して働 く とい う報 告 や 、細 胞 周 期 を抑 制 す る との報 告が あ り、 そ の役 割 につ いて は
定 ま って いな い。 また 、 消 化 器 癌 に 関 す る報 告 は ほ とん どな く、大 腸 癌 にお け る 関与 は 明 らか で
脚
。本 研 究 で は 、鵬
癌 にお け る ㎜3の
関与と
・.・
一,..意
義 を 明 らか に し、治 療 的 応 用 に向
けた 可 能 性 を検 証 す る こと を 目的 と した 。
方 法 と して 、 燗
いた ㎜3の
蜘
胞 株 にお ける ㎜3の
縦
発 現 抑 制 を 行 りた 。 この ㎜3ノ
兄を調 べて 、 高 発 囎
胞 株 でsiRNAを
ック ダ ウ ン下で 、細 胞 囎
直、細 胞 周 期 、 アポ
トー シス の 状 況 及 び 標 的遺 伝 子 の 発 現 を解 析 した。 また 、2008年 か ら2011年
まで に本 学 消 化 器
外 科 で 外 科 的 切 除 を施 行 した 大 腸 癌151症 例 を 対象 と して 、正 常 部 及 び 癌部 で のJM.TD3の
況 、さ らには 標 的 遺伝 子 との 関連 性 を検 討 し、㎜3の
用
発現状
発 現 と 臨床 病 理 学 的 な 因子 、生 存 予 後 と
の 関連 性 を 解 析 した 。
結 果 と して 、㎜3の
殖磯
瓢
を 認 め た 。㎜3の
て 両者 の 糊
抑 制 によ りて 、細 胞 周 期1=と
標 的遺 僻
と してp151NK4Bが
レベ ル に有 意 な 相 関を 認 め た 。 ま た 、鵬
アポ トー シス の抑 制 を伴 う細 胞 増
半ll明
し、細 胞 株 及 鷹
癌切髄
例の騰
検 体 にお い
体 にお いて 、㎜3
低 発現 群 は有 意 に予後 不 良 で あ った が 、 臨 床 病 理 学 的 な 因 子 との 明確 な 関 連 性 は 認 め な か った 。
以 上 よ り、 ㎜3麟1鰍
通 して 、燗
審 査 にお いて 、(1)癌
組 織 で の 発 現;(3)㎜D3の
㎜3阻
㎜3の
癌 の発 蝿
にお ける ㎜3の
過 乗溌 現 の 実験;(4)大
現 と化 輔
去の 関 連 性;(10)㎜3の
原;(12)㎜3と
腸 癌 で のmK4遺
右側 ・
左購
床 検 体 を 用 いた ㎜D3の
醗
正常細胞 ・
伝 子 群 の発 現..兄;(5)
タ ンパ ク質 の変 化;(6)JMJD3の
伝 子 座 の エ ピゲ ノ ム制 御;(8)臨
醗
唆 され た 。
高 発 現 と低 発 現 の意 義;(2)㎜3の
害 下 で のpl51NK4BのmRNAと
(7)mK4遺
癌 に 関与 す る可 能 臨
現 と生 存椥
遺 伝 子標 的 の機 序;
免 疫 染色 の 方 法;(9)
関連 性;(11)燗
腸 癌 との 関 連性;(13)㎜3の
瀦
卸嚇
、
な ど につ いて 活 発 な 質疑 が行 わ れ 、 申請 者 か らは適 切な 回答 が 得 られ た 。
轍
は、㎜3が
燗
癌 の 発1_c=に
関わ る可 肯tlを 明 らカ、に した もの で あ り、鵬
癌 にお
け る作 用 機 序 の解 明 は エ ピジ ェネ テ ィ ッ ク治 療 の新 しい ア プ ロー チ にな り得 る こ とが 示 唆 され
た 。 さ ら に、㎜3撒
す るn;因
子 の 同定 、抗 癌 剤 感 難
との 関 連 を'17CCIJ7る
な ど、学 位
の授 与 に値 す る と評 価 され た 。
寵 委賑
細胞医学担当R中
尾
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