DNW-14005 の概要 - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

DNW-14005 の概要
課題番号 :DNW-14005
課題名
:新規血液凝固阻害剤の探索
主任研究者(Principal Investigator):
沢村 達也(信州大学 医学部)
課題番号 DNW-14005 について、血液凝固因子受容体 X を創薬標的とし、新たな血液凝
固阻害薬創出に取り組んでいる。
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創薬コンセプト:受容体 X と血液凝固因子 Y との結合阻害剤は、受容体 X が発現
亢進したアテローム性動脈硬化症などの血管病変部位の凝固のみを阻害し、正常
な凝固(止血)には影響しないことから、従来の抗凝固剤よりも出血リスクの少な
い新規抗凝固剤となりうる。
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創薬コンセプトの妥当性を以下の研究結果により証明した。
1) 血液凝固因子 Y が受容体 X と結合し、凝固反応を促進すること。
2) 受容体 X の抗体が、いくつかの血栓モデルで有効性(抗凝固能)と安全性(マ
ウスの出血時間の延長無し)を示し、創薬ターゲットの妥当性を示したこと。
3) 遊離型の受容体 X が、急性冠症候群 ACS や脳卒中の患者において血中濃度が
高いこと。
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知財対応:本課題の創薬コンセプトに関する知財は出願済みである。
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新たな阻害剤の取得に向けた HTS(high throughput screening)系を構築した。
今後、化合物スクリーニングを実施する予定である。
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